牛乳は太る?ダイエットにおすすめって本当?
栄養価の高い牛乳は子供から大人まで幅広く好まれています。学校給食では定番のように供給されてきましたので、そのおかげで牛乳を飲むことが習慣化された人もいるでしょう。一方で牛乳は太るのではないかという噂も聞かれます。
その理由は牛乳に脂肪分が多く含まれているから太るのではないかというのです。果たしてその噂は本当なのでしょうか?この記事では牛乳が本当に太る原因になるかどうかを牛乳に含まれている栄養分やカロリー、摂取量や飲むタイミングなど様々な観点から検証していきます。
併せて牛乳がダイエットにも効果があるかどうかという問題も検証します。太ることを気にしている人やダイエットに取り組んでいる人に役立つ内容となっておりますので、ぜひご一読ください。
牛乳って太るの?
まず牛乳が太るのかどうかについてですが、牛乳は当然カロリーがありますので、飲めば体内に栄養分と脂肪が吸収され、一時的に体重が増加する原因になります。太るメカニズムとは摂取カロリーが消費カロリーを上回り続けて脂肪が体内に蓄積されることです。
従って牛乳を飲んだだけでは太ることにはなりません。牛乳を含めた1食分の摂取カロリーが消費カロリーを上回った時に太るのです。それが数日続けば人は簡単に太ります。
牛乳のカロリー
牛乳200mL(ミリリットル)当たりのカロリーは138キロカロリー、脂質は7.8gです。低脂肪乳ならばカロリーは約90です。決して太るカロリー量ではありません。牛乳は栄養バランスが取れているので、摂取量や飲むタイミングを気をつければ、ダイエット中でも気にせずに飲めます。
正しい量を摂取すれば太ることはない
牛乳の1日当たりの摂取量目安は200mL(約コップ1杯)です。その目安に沿って飲んでいれば太る心配はありません。500mLパックを買って1日で飲んでしまう人がいますが、それは量が多すぎます。
コレステロール値が高い人は目安量以上の牛乳は飲まないようにしてください。また乳製品は合計で1日の摂取量を計算する必要があります。ヨーグルトやチーズを食べる人は牛乳を100mL(約コップ半分)くらいに抑えた方が良いでしょう。
牛乳でダイエットは可能?
牛乳でダイエットは可能です。方法は食べ合わせの食材や牛乳を飲むタイミングなどが考慮されて成立します。よって牛乳だけ摂取するとか極端な方法ではありません。バランスの良い食事と適度な運動がダイエットの方法の主軸となります。
牛乳は新陳代謝促進に効果があります。牛乳を飲んで適度な運動を心がければタンパク質が摂取でき、脂肪を燃焼させることで比較的簡単にダイエットができるのです。
牛乳ダイエットにはどんな効果がある?
基礎代謝の向上や脂肪燃焼効果、便秘改善によるダイエットなど様々な良い効果が期待できる飲み物が牛乳です。中でもダイエット効果に注目が集まっています。牛乳を飲むだけという牛乳ダイエットは誰でも簡単にできるダイエット方法です。
その方法について言及する前に、そもそも牛乳を飲むだけで得られる効果とは何なのかについて検証していきます。ここでは代表的な効果4点に絞ってご紹介いたします。
基礎代謝がアップする
牛乳ダイエット効果の一つ目は「基礎代謝のアップ」です。基礎代謝とは人が生命を維持するうえで最低限消費されるエネルギーのことです。基礎代謝量は年齢とともに低下するので、牛乳を飲むことで代謝量がアップすれば太る体質から脱却できるのです。
牛乳に含まれている良質なたんぱく質が筋肉の基になってくれます。よって筋肉量が増えれば脂肪燃焼が活発化し、基礎代謝はアップしていきます。適度な運動を並行して行えばより効果的です。
脂肪の分解を促す
牛乳ダイエット効果の二つ目は「脂肪の分解」です。脂肪の分解とは簡単に言うと脂肪が素早くエネルギーとして消化されることです。それは余分な中性脂肪が体内に蓄積されることを防ぐことにもなります。
牛乳に含まれている乳脂肪は消化吸収率が97%と極めて高いことに加えて、牛乳のカルシウムが脂肪蓄積を抑える働きをしてくれるので、脂肪の分解が進む仕組みになっているのです。
腸内環境を整える
牛乳ダイエット効果の三つめは「腸内環境を整える」です。牛乳に含まれている乳糖は大腸に到達すると乳酸や酢酸に変換され、善玉菌の働きを活発化させます。この善玉菌の働きが消化・吸収を助け、腸内環境を整備してくれるのです。
更に善玉菌は回腸や大腸を刺激して蠕動運動を促進しますので、牛乳は便秘の解消にも効果的なのです。また乳糖は腸内で水分を取り込むので便を柔らかくしてスムーズな排便を可能にしてくれます。
牛乳を飲むとおなかがごろごろするという人は乳糖の耐性が弱い体質によります。ストレートに牛乳を飲むことが苦手な人は、温めたりコーヒーやココアなど他の飲み物に混ぜて飲むことをおすすめします。
空腹感を和らげる
四つ目の牛乳ダイエット効果は「空腹感を和らげる」ことです。牛乳は栄養の点でもほぼ万能と言って良いほどバランスが取れているので、小腹が空いたときには牛乳をコップ1杯飲むことをおすすめします。
コップ1杯の牛乳が腹持ちを良くし、食事前であれば食べすぎ防止に、食事後であればデザートの取りすぎを抑制してくれます。食事量を減らすことも可能なのでダイエットにも効果的なのです。
簡単な牛乳ダイエットの方法
ここからは誰でも簡単に出来る牛乳ダイエットの方法についてご紹介いたします。難しい料理をするわけでもなく、ただ牛乳を飲むうえで留意点を二つ押さえておけば良いだけです。簡単ですが継続させることが大切だと言えます。
牛乳をよく噛んで飲む
「牛乳をよく噛んで飲みなさい」と小学校の給食時に言われた経験をお持ちの方は多いでしょう。液体なのになぜ噛む?と子供心に思ったかもしれませんが、これはよく噛むことで牛乳を体温近くまで温めるためなのです。
新陳代謝は体が冷えると低下します。よって代謝を向上させダイエット効果を出すためには体を冷やさないようにすることが肝心です。冷たい牛乳を飲むときは20回から30回は噛んでから飲むことをおすすめします。
最低1ヶ月以上続ける
二つ目のポイントは「継続すること」です。牛乳ダイエットに限らず、他のダイエット法でも筋トレでもそうですが、何事も継続しなければ効果は得られません。牛乳ダイエットをやると決めたら最低1か月は続けることを強くおすすめします。
基礎代謝の向上も脂肪の分解も腸内環境の整備も、毎日牛乳を飲み続けることで効果が実感できるようになるのです。簡単ではありませんが「継続は力なり」です。牛乳を飲む習慣が太ることを防ぎ、リバウンドしにくい体質に改善してくれます。
太るのを防ぐ牛乳の飲み方
太るのを防ぐ牛乳の飲み方とは端的に言えば飲みすぎないことです。牛乳は栄養価の高い飲み物であり、200mL当たりのカロリーは138kcalあります。従って太ることを防ぐならば1日200mLまでに抑えることです。
他に飲み方のポイントは何があるでしょうか。飲む時間や低脂肪乳など牛乳の種類によってダイエット向きの牛乳もあります。それではダイエットに効果的な摂取タイミングやダイエットに向いている牛乳についてご紹介していきます。
効果的な飲むタイミング
ダイエット効果を上げるためには牛乳はいつ飲んだらよいでしょうか?多くの人は朝というイメージを持っているでしょう。それも正解ですが、できれば起床後すぐのタイミングが良いとされています。
その他の良いタイミングは「運動の前後・食事前・寝る前・小腹が空いた時」です。筋肉の生成にタンパク質が欠かせないことから運動後30分頃に飲むことをおすすめします。いうまでもなく筋肉は基礎代謝を向上させてくれます。
寝る前に牛乳を飲むと気持ちが落ち着き安眠できます。これは牛乳に含まれているアミノ酸の一種であるトリプトファンが、精神安定剤的役割を持つ神経伝達物質を作り出してくれるからです。良い睡眠が美容に良いことは言うまでもありません。
ダイエットに向いている牛乳は?
ダイエット向きの牛乳と言えば真っ先に思い浮かべるものは低脂肪乳です。確かにカロリーは普通牛乳に比べて200mL当たり45kcalほど低脂肪乳は少ないです。但し脂肪分も低いため味は薄く感じます。
低脂肪乳の利点はカルシウムやたんぱく質などの栄養価が普通乳より高いことです。ダイエットのために味を我慢できるならば低脂肪乳もおすすめです。
牛乳は飲み方で太るのを防いでダイエットできる!
牛乳を飲むと太るということが単なる噂に過ぎないことが分かりました。牛乳は栄養価が高く、人の基礎代謝向上の手助けもしてくれる優れものなのです。飲み方に気をつけてダイエットに体力向上に大いに牛乳を生かしましょう。