プロジェクターをテレビの代わりにしたい
年々大型化してくるテレビは、大画面で迫力ある映像を楽しめるため、おすすめです。しかし、大きくなればなるほど置き場所に困ったり、部屋を圧迫したりしてくるのも、確かです。
つまり、大型のテレビは迫力ある映像を見られる代わりに、場所をとるというデメリットがあります。特に部屋があまり広くなければ、あまり大きなテレビを置くことはできません。また、大きすぎるテレビは、部屋のインテリアにそぐわないこともあります。
そういった時には、プロジェクターをテレビの代わりにしてみましょう。しかし、本当にテレビの代わりになるのか、と不安になることもあるかもしれません。この記事では、プロジェクターをテレビの代わりにすることで、どのようなメリットやデメリットがあるのかを解説します。
プロジェクターをテレビ代わりにするメリット
プロジェクターをテレビの代わりにしても、本当にメリットがあるのかと気になって、なかなか導入できないという人もいるのではないでしょうか。プロジェクターをテレビ代わりにするメリットは、いくつかあります。
導入を検討する場合は、どの点がテレビよりも優れているのかを、きちんと把握しておくことが重要です。もちろん、メリットだけでなく、デメリットの把握も大切なことです。まずはどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
画面が大きい
プロジェクターをテレビ代わりにするメリットは、何と言っても迫力ある大画面で見られることです。テレビドラマやアニメ、映画など好きな番組を大画面で見られるのは魅力的です。
また、大型のテレビと違ってプロジェクターは小型のものも多く、置き場所に困ることもありません。そのため、部屋がさほど広くなくても邪魔にならないのもおすすめな理由の一つです。スクリーンが壁にかけておけるのも魅力です。
特にスポーツ観戦をするなら、大画面で迫力ある映像を楽しめます。テレビではありえないほど大きなスクリーンいっぱいに映し出すことができるのは、プロジェクターならではといえるでしょう。もちろん映画鑑賞が趣味という人であれば、簡単にホームシアターを楽しむことができます。
大きさも選べる
また、プロジェクターはスクリーンの大きさが選べるのも魅力です。プロジェクターや距離によっても変わってきますが、48型から130型、物によってはそれ以上のスクリーンを選ぶこともできます。
中には、近距離でもはっきりと映し出せるプロジェクターもあります。そのため、部屋は狭くても大画面で迫力のある映像を楽しむこともできる点が、ポイントです。プロジェクターを選ぶ前に置き場所や距離などを、きちんと把握しておくといいでしょう。
おしゃれ
テレビではいくら薄型になったとはいえ、大きくなればなるほど圧迫感を感じてしまいます、また、インテリアに合わないこともあるでしょう。かといって、小さすぎるテレビでは迫力もなく、部屋が広ければ見づらくもあります。
その点、プロジェクターであれば設置スペースに悩むことはありません。使わない時には仕舞っておけるのも利点です。また、スクリーンは壁にかけておくこともできます。そのため場所を取らずスマートにでき、インテリアの邪魔になることもありません。
壁に投影することもできる
スクリーンのまわりを電球などで飾っておしゃれに演出することもできます。しかしそもそも、スクリーンが要らず、直接壁に投影できるプロジェクターも発売されています。
壁に直接移すことができるなら、無理にスクリーンを取り付けることもありません。また、プロジェクター自体は小さく持ち運びができるため、接続さえできるなら、部屋を移動して画像を映すことも可能です。
スクリーンが要らないということはもちろん、インテリアの邪魔にもなりません。さらに本当に必要なくなったときには、プロジェクターはクローゼットや戸棚にしまうことができます。そのため、長くおしゃれな部屋を維持できるというメリットがあります。
プロジェクターをテレビ代わりにするデメリット
プロジェクターをテレビ代わりにするのは、メリットだけではありません。メリットがあればデメリットもあるのが当然です。そのため、導入を検討するなら、メリットだけでなく、デメリットもきちんと把握しておきましょう。
メリットとデメリットの両方を把握し、検討することで導入してから後悔することもなくなります。そもそも、プロジェクターのデメリットは、選ぶ機種によって解決できることもあります。今回は、プロジェクターをテレビ代わりにすることのデメリットを、詳しく紹介します。
明るい部屋では見にくい
プロジェクターで映像を映した時に、うまく見えないという経験をしたことがあるのではないでしょうか。特に昼間の明るい時間帯や、電気をつけたところでは、プロジェクターの映像が見えづらくなってしまいます。
もちろんテレビでは見えづらくなることはなく、いつでも同じように安定した画像を見ることができるのが強みです。とはいえ、見ている間は部屋の照明を消すか、遮光カーテンを閉め切ることで問題は解決されます。暗い部屋が気にならないのであれば、そこまでデメリットに感じることはないでしょう。
また、中には高輝度の3000lmのものもあり、明るい昼間でもテレビと同じようにみられる機種があります。プロジェクターの性能によっては、全くデメリットにならない場合もあるので、購入時にはきちんと確認しておきましょう。
明るい部屋でも見られる高性能なプロジェクター
プロジェクターの性能は年々向上しています。さまざまな機能を持つプロジェクターが開発されていて、本来デメリットと思われていた部分なども、カバーできる商品も出てきています。
従来のプロジェクターは、明るい部屋では非常に見づらいものでしたが、中には、高性能で明るい部屋でも問題なく見られるプロジェクターがあります。暗い部屋が苦手な人や、明るいところでどうしても見たいという人は高性能のプロジェクターを選ぶといいでしょう。
接続などで手間取ることも
テレビの接続はそう難しくはありません。基本的には、コンセントを差し込むだけだからです。しかしテレビ代わりにプロジェクターを使う場合には、接続の仕方がよくわからなくて戸惑うこともあるかもしれません。
そもそも、必要な機材を用意し忘れたということもあり得ます。そのため、まずは必要なものがそろっているかきちんと点検をしましょう。特にケーブルを忘れてしまうと接続自体ができなくなるため、注意が必要です。説明書をよく読んで、しっかり接続しましょう。
プロジェクターとテレビの比較
テレビの代わりにプロジェクターを使うかどうかを決める前に、プロジェクターとテレビを比較してみましょう。そもそもプロジェクターとテレビでは、大きさや明るさ、接続方法以外にも違いがあります。
ここでは、気になる電気代の違いや画質についてを解説していきます。たとえテレビの代わりにプロじゃクターが使い勝手がいいとしても、電気代が大幅に揚がってしまっては意味がありません。テレビとプロジェクターを比較して、どの程度違いがあるのかを見ていきましょう。
電気代比較
テレビとプロジェクターでは標準的な消費電力が違います。テレビの標準的な消費電力は、150wです。テレビによっても違ってきますが、液晶テレビの新しいものは電気代も抑えられる傾向にあります。
その点、テレビ代わりにプロジェクターを使った場合には、テレビのほぼ倍の消費電力です。モデルによっても若干異なりますが、新しいプロジェクターの消費電力は大概、300w程度のものが多いです。そのため、テレビと比較した場合は高くなりがちです。
製品によって差がある
ただし、テレビもそうですが、製品によって電気代には大きな差があります。そのため、どれほどの電力が必要なのか、購入前に確認しておくことをおすすめします。消費電力と性能の折り合いをつけてから、購入しましょう。
画質の比較
テレビの代わりにプロジェクターを使おうと思った時、もっとも気になるのはやはり画質です。特にスクリーンが大きければなおさら画質が気になります。画質があまり粗ければ、テレビのほうがよかった、となるかもしれません。
そのため、きれいな画質を見るためにも、プロジェクターを購入する時には解像度に気を付けておきましょう。画質が悪いプロジェクターもありますが、中には解像度の高い、高画質なプロジェクターも多く発売されています。画質にこだわる人にもおすすめな製品もあるため、一度見てみてください。
フルハイビジョンのプロジェクターもある
テレビで画質がよくてお値段も手軽なものであれば、フルハイビジョンの液晶があります。それと同じように、実はプロジェクターにもフルハイビジョンがあります。
フルハイビジョンのプロジェクターであれば、テレビ代わりに使用しても解像度が荒く画面が見づらい、ということはありません。よほどこだわりがない限りは、十分なスペックです。お値段もお手頃のものが多いため、おすすめです。
4Kのプロジェクターもある
一方でとにかく解像度にこだわりたい、きれいな画質でないと我慢ならないということであれば、4Kのプロジェクターもあります。4Kはテレビでもまだまだ高額な商品が多いですが、画像にこだわるならおすすめです。
もちろん、プロジェクターでも4Kはそれなりに高額のものが多く、こだわりがない限りはわざわざ4Kにする必要はないでしょう。フルハイビジョンでも画質は高く、デメリットとまでは言えません。部屋の明るさにさえ気を付ければ、かなりの高画質で美しい映像を堪能できます。
テレビ代わりに使うプロジェクターの選び方
プロジェクターには、テレビと同じようにさまざまな種類があり、機種によって機能も違ってきます。すべての機能を選ぶことはできないため、予算と相談して重要視する部分を決めてから、選ぶことが大切です。
テレビ代わりに使うプロジェクターの選び方で必要なことは、接続方法や画質、手軽さなどです。プロじゃクターによっては別途危機が必要なものもあるので、その部分も考慮しましょう。どれも大切な要素なので、メリットとデメリットを比較しつつ、自分に合ったものを選んでください。
接続方法で選ぶ
プロジェクターをテレビ代わりに使うには、プロジェクター本体だけ購入しても意味がありません。ほかにもブルーレイレコーダー、もしくは地上デジタルチューナーが必要です。これがなくてはテレビの画像に接続することができません。
また、専用のケーブルも必要になります。チューナーやブルーレイレコーダーにプロジェクターを接続するためです。買い忘れると接続できず、映像を映すことができなくなります。しかし中にはブルーレイレコーダーなどを接続しなくても使えるものもあるため、注意しましょう。
本体に必要なもの
プロジェクター本体を選びにあたって必要な機能は、スピーカーが内蔵されているかどうかです。もっとも家庭用のプロジェクターのほとんどはスピーカーが内蔵されています、なぜならそれがなくてはテレビの代わりとして使うことができないからです。
しかし中には驚くほど安いプロジェクターや、昔のモデルなどでスピーカーが内蔵されていないものがあるため、注意が必要です。購入する時には、念のために内蔵のスピーカーがあるかどうかを確認しておくと間違いがありません。
ブルーレイレコーダー
なぜプロジェクターをテレビ代わりに使うのにブルーレイや地デジチューナーが必要なのかと疑問に思うかもしれません。しかし、実はこのどちらかをプロジェクターに接続しないとテレビ番組を見ることはできないのです。
ブルーレイレコーダーには、地上デジタル放送やBS・CS放送のチューナーが入っています。プロジェクターにはそれらのチューナーが内蔵されていません。そのためブルーレイレコーダーとプロジェクター本体を接続することが必要になるのです。
もちろん、テレビのチューナーが内蔵されていれば、無理にブルーレイレコーダーを購入する必要はありません。地上デジタルチューナーがあるのなら、そちらにプロジェクター本体を接続するという方法もあります。
ケーブル
ブルーレイレコーダーとプロジェクター本体を接続するためには、HDMIケーブルを購入しておくといいでしょう。こちらのケーブルは、映像と音声を一本で同時に遅れるために、プロジェクターをテレビ代わりにしたいときには重宝します。
あると便利な動画配信サービス
そのほかにあると便利なおすすめサービスが、動画配信サービスです。こちらのおすすめな点は、好きな映画を好きな時間に見れたり、テレビではなかなか放送しないようなスポーツ観戦ができたりすることです。
プロジェクターをテレビ代わりにするという点で、必ず必要というわけではありません。しかし、せっかくプロジェクターをテレビ代わりに使うのであればおすすめです。動画サービスによっては無料のお試し期間があるものも多いため、ぜひ試してみてください。
画質で選ぶ
せっかくテレビの代わりにプロジェクターを購入するなら、画質にはこだわりたいものです。画質にこだわるときに重要なポイントは、ルーメン、短焦点、そしてフルハイビジョン、もしくは4Kのプロジェクターを選ぶことです。
ルーメンとは
ルーメンは明るい光の下でもはっきりと映し出すことができる高輝度の基準です。基本的には3000ルーメン以上があれば、明るいところでもより美しくはっきりと見ることができるとされています。プロジェクターを選ぶときは、3000ルーメン以上のモデルを選ぶといいでしょう。
短焦点の必要性
部屋は狭いけど、大画面でプロジェクターを使ってテレビ番組や動画を見たいという人もいます。そういった時には、短焦点のものを選ぶようにしましょう。プロジェクターとスクリーンに距離が近くてもはっきりと焦点を結んでくれる機能で、近すぎてボケるということがありません。
フルハイビジョンか4K
テレビと同等の画質ならフルハイビジョンか4Kのプロジェクターがおすすめです。ルーメン、短焦点、画質にこだわることでよりプロジェクターをテレビ代わりにできます。全く考えなくプロジェクターを購入してしまう後悔することにもなりかねないため、注意しましょう。
手軽さで選ぶ
プロジェクターをテレビ代わりにするときには、手軽さも重要な要素です。持ち運びができるかどうか、必要のないときは収納できそうか、接続が簡単ですぐに使えるかなど、手軽さの要素はさまざまです。自分にとって面倒がなく、便利なプロジェクターを選ぶといいでしょう。
デザインで選ぶ
いくらテレビより大画面でお手軽でおすすめのプロジェクターとはいえ、デザインが野暮ったくては残念です。デメリットというほどではありませんが、インテリアに合うかどうかも、家電の大事な要素のため、できるだけおしゃれなものを選びましょう。
とはいえ、インテリアやおしゃれさだけでもよくないため、その辺りはバランスが必要です。値段や性能をよく検討して、部屋の雰囲気を壊さない程度のものを選ぶのがおすすめです。気に入ったデザインのものだと、長く愛用することもできます。
テレビ代わりに使えるおすすめプロジェクター
テレビ代わりに使えるプロジェクターの種類は多岐にわたります。あまりに種類が多すぎて、どのプロジェクターを選べばいいのかわからない、ということもよくあります。そこで、選び方の次に具体的な商品を3つ、紹介していきます。
テレビ代わりに使えるプロジェクターの特徴やおすすめする点などを細かく解説していきます。商品によるメリットやデメリットも記載しています。また、最後に比較表も作成しているため、これから導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
dreamio EF-100シリーズ
dreamio EF-100シリーズ
参考価格: 114,800円
質量が3K以下という、とても軽いプロジェクターです。持ち運びが容易にできるため、時によって映す場所を変えることができます。色も白と黒の二色が選べ、デザインもおしゃれです。色を美しく再現することもでき、若者からの支持を集めている製品でもあります。
また、モデルによってはメディアストリーミング端末が付属しています。そのため、ネット配信コンテンツへのアクセスが可能な点が、ポイントといえるでしょう。余分な機器が必要ない分、危機の置き場所に困ることもありません。
高輝度 | 2000ルーメン |
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解像度 | WXGA |
内蔵スピーカー | 5W |
dreamio EH-LS500B/W
dreamio EH-LS500B/W
参考価格: 329,800円
本体価格は高めですが、その分性能のいいプロジェクターです。白の明るさ、カラーの明るさともに最大4000ルーメンあり、暗い部屋でも明るい部屋でもストレスなく、美しい画像を見られます。質量は9.3gと軽いため、持ち運びも簡単なのもポイントです。
投射距離は調整が効くため、狭い部屋でも広い部屋でも見やすい仕様です。また、スクリーンサイズは48型から130型までと幅広く選ぶことができるのも、大きな魅力です。そのため、とにかく映像にこだわりたい、という人にはおすすめです。
高輝度 | 4000ルーメン |
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解像度 | 4K |
内蔵スピーカー | 10W×2 |
BenQ 短焦点 FullHDプロジェクター TH671ST
BenQ 短焦点 FullHDプロジェクター TH671ST
参考価格: 86,129円
音質が良いため、映画やミュージックを楽しむことができます。明るい部屋でも自動的に調整してくれて、バランスよく診ることができます。
どのような環境でも比較的快適に鑑賞することができるのが、ポイントです。調整してくれるだけでなく、高輝度が3000ルーメンあり、画質もフルハイビジョン以上のため、画質や音声に関しては、ストレスなく好きな環境で観賞することができます。
また、縦台形補正付きなので、多少ゆがんだ台に置いても問題なく、映像を映し出せます。短焦点機能がついていて、スクリーンからわずか1.5Mしか離れていなくてもきれいに映し出せるのも特徴です。これ一台あれば、狭い部屋でも迫力ある映像を楽しめます。
高輝度 | 3000ルーメン |
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解像度 | フルHD以上 |
内蔵スピーカー | 5W |
テレビ代わりに使えるおすすめプロジェクター一覧比較表
商品 | |||
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商品名 | dreamio EF-100シリーズ | dreamio EH-LS500B/W | BenQ 短焦点 FullHDプロジェクター TH671ST |
価格 | 114,800円 | 329,800円 | 86,129円 |
高輝度 | 2000ルーメン | 4000ルーメン | 3000ルーメン |
解像度 | WXGA | 4K | フルHD以上 |
内蔵スピーカー | 5W | 10W×2 | 5W |
商品リンク |
テレビの代わりにプロジェクターを使おう!
テレビの代わりにプロジェクターを使うにあたっては、メリットとデメリットがあります。しかし、デメリットはプロジェクターの性能によってカバーできる部分も多いため、導入に際しては、プロジェクターの機能をしっかり把握しておくことが必要になります。
テレビの代わりにプロジェクターを使いたいなら、メリットとデメリットを比較して、できる限り理想のプロジェクターを選びましょう。そうすることによって、プロジェクターでストレスなく、迫力ある映像を楽しむことができます。