壁紙についカビの取り方・掃除方法が知りたい!
梅雨時などのように湿度の高い時期にはたまに壁紙にカビがついてしまっていることがあり、お気に入りの壁紙が台無しになってがっかりすることもあります。
壁紙についたカビは普通にこすったりしても綺麗に落とすことができず、無理やり力を入れてこすると壁紙の方が傷んでしまうこともありますが、実はそう力を入れなくても壁紙のカビを落とす方法もあります。
お気に入りの壁紙についてしまったカビをどのようにすればきれいに落とすことができるのか、壁紙についたカビの落とし方をご紹介していきます。
壁紙のカビの原因
それではまず、壁紙のカビの原因について理解していきましょう。壁紙にカビがつくと「食べ物でもないのにどうして壁紙にカビが生えるの?」と疑問を持つ人もいますが、壁紙は有機物である紙なのでカビが生えても不思議はないと言えます。
お風呂は紙とは違って無機質ですが、お風呂にでもカビは生えるのですから、壁紙にカビが生えても決しておかしくはありません。
壁紙にカビが生えるのにはいくつかの原因があります。知らない間に壁紙にカビが生える原因を作っている場合もあるので、壁紙のカビの原因についてご紹介しましょう。
結露によるもの
壁紙のカビの原因としてまず挙げられるのは、結露によるものです。寒い時期に部屋を暖めると窓ガラスに結露ができますが、実は窓ガラスに結露ができている時には壁紙にも結露ができています。
窓ガラスの結露は気づきやすいためすぐにワイパーで取ったりしますが、壁紙の結露には気づかないのでそのまま放置している人が多いでしょう。
こうして放置された結露によって壁紙が湿気を帯びてしまうと、その湿気にカビがついて繁殖して大きな黒いカビ汚れになってしまうことも多いです。
換気ができていない
壁紙のカビの原因として次に挙げられるのは、換気ができていないということです。結露も壁紙のカビの大きな原因ですが、換気ができていない場合にも壁紙が湿気を帯びてしまってカビが生えることになります。
昨今ではエアコンを使う家庭が増えていますが、実はエアコンには換気機能はなく、単に部屋の中の空気を回しているだけです。
エアコンばかり使っていると換気ができないため、家の中の湿気が壁紙にたまってしまっていつの間にかカビがついてしまうというケースが多いです。
洗濯機や壁の中の水漏れ
壁紙のカビの原因には他に、洗濯機や壁の中の水漏れが挙げられます。洗濯機からの水漏れは意外に多く、洗濯機から漏れた水が床を伝って壁紙に移り、その湿気でカビが生えるケースは結構多いと言えます。
また水道を使う部屋では壁の中で水道管から水が漏れていることが原因で壁紙が濡れてしまうこともあり、こちらもやはり知らない間にカビが生えています。
このように壁紙にカビが生えるのには様々な原因があり、いつの間にか大きなシミのようなカビ汚れが壁紙にできてしまうこともあります。
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具
壁紙のカビの原因を知って、思わずうなずいてしまった人もいるでしょう。「原因は分かったけど、カビの取り方って難しそう」と思う人も多いですが、カビの取り方自体はそう難しくはありません。
壁紙のカビも程度が軽いうちはちょっとした道具があれば簡単に取ることができます。ただカビは目に見えている部分だけではなく、目に見えない部分に根をおろして生えているので、そうなると取り方は厄介になります。
壁紙のカビの取り方は後でご紹介しますので、まずは壁紙のカビを取るのにあると便利な道具についてご紹介しましょう。
歯ブラシ
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の一つ目は、歯ブラシです。歯ブラシといっても新品をわざわざ買う必要はありません。使い古した歯ブラシでOKなので、歯ブラシを準備しておきましょう。
使い古しの歯ブラシを取っておくと、色々な細かい場所の掃除やアクセサリー磨きなどに役立つので、ちょっと開いてきた歯ブラシはすぐに捨ててしまわずに掃除用に置いておくことをおすすめします。
歯ブラシは台所やお風呂などの細かい汚れの掃除に役立ちますが、壁紙のカビの掃除にも役立つので、使い古しの歯ブラシを準備しましょう。
霧吹き
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の二つ目は、霧吹きです。霧吹きもわざわざ購入する必要はありません。中身を使いきって空になったお掃除用洗剤のスプレーボトルやヘアケア用品のボトルなどがあれば充分です。
また空になったお掃除用洗剤やヘアケア用品のボトルを使う場合にはきれいにボトルの内部を洗って成分を残さないようにしましょう。ちょうどいいような空のスプレーボトルがない場合には、100均で霧吹きを購入してもOKです。
綿棒
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の三つ目は、綿棒です。綿棒も台所やお風呂の掃除によく使われるものですが、壁紙のカビの掃除にも使えます。綿棒を使って掃除するとタッチが優しいので、掃除対象を傷めることなく掃除をすることができます。
昨今綿棒を常備していないという家庭はあまりありませんが、綿棒を常備していない場合はわざわざ購入する必要はありません。
ティッシュなどの柔らかいものを爪楊枝の持ち手側に巻きつければ綿棒の代わりになるので、綿棒がなければこのような代用品でもOKです。
雑巾
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の四つ目は、雑巾です。普段家の中のいろいろな所を掃除するのに必要な雑巾ですが、壁紙のカビを掃除する際にも役立つので雑巾も準備しましょう。
雑巾は使わなくなったタオルを四つに折ってミシンで縫えば簡単にできますが、ミシンがない場合には使わなくなったタオルをそのまま使ってもOKです。また昨今は雑巾も100均で購入できるので、100均で購入してもいいでしょう。
メガネ
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の五つ目は、メガネです。お風呂のカビ掃除などにもメガネがあると便利ですが、壁紙のカビ掃除にもメガネがあると良いでしょう。
壁紙のカビを掃除する時には壁に向かってスプレーしたりというように、壁と平行になって作業をしなければなりません。そうなるとスプレーしたものが顔にかかったり目に入ったりする可能性もあります。
普段からメガネをかけている人は別に準備する必要はありませんが、普段メガネをかけていない人は100均の伊達メガネを準備することをおすすめします。
マスク
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の六つ目は、マスクです。壁紙のカビを掃除する際にはスプレーしたものを吸い込んでむせたりする可能性もありますので、マスクも準備しておくことをおすすめします。
壁紙のカビを掃除しようとしてカビに向かうと、それだけでカビの胞子を吸い込んでしまう恐れもあるので、こういった点でも壁紙のカビの掃除にはマスクは必須です。ごく普通の使い捨てマスクで良いので準備しておきましょう。
手袋
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具の七つ目は、手袋です。手袋といっても特にわざわざ購入する必要はありません。普段キッチンなどで使っているゴム手袋があれば充分なので、普段使っている手袋を使いましょう。
壁紙のカビの掃除をするとカビを手で触ることになりますので、使い捨てタイプの手袋があればそちらの方がおすすめですが、絶対に使い捨てタイプの手袋でなければならないというわけではありません。
普段からキッチンなどで使っているゴム手袋を壁紙のカビの掃除に使ったら、後はしっかりと洗って綺麗にすればそれで大丈夫です。
壁紙についたカビの酢・重曹を使った簡単な取り方
壁紙のカビを取るのにあると便利な道具を準備できたら、いよいよ壁紙のカビを掃除しましょう。実は壁紙のカビの掃除ではキッチンにあるものを使いますが、それはお酢と重曹です。
料理に使うお酢と重曹は大体どの家庭にもありますが、パンやケーキなどを作らない人の場合重曹は常備していない場合もあります。その場合は重曹を購入しておきましょう。それでは壁紙についたカビの酢と重曹を使った簡単な取り方をご紹介します。
用意するもの
壁紙についたカビの酢と重曹を使った簡単な取り方ですが、まずは用意するものをご紹介します。適量の酢と酢の三倍の水、重曹適量と衣類用の酸素系漂白剤を重曹と同量用意します。
あとは道具としてスプレーボトル1本と歯ブラシ1本とラップもしくはキッチンペーパーを用意し、仕上げ用に雑巾3枚を用意しておきましょう。
酢水スプレーの作り方
必要な物を用意したら、まず酢水スプレーを作ります。酢水スプレーの作り方は簡単で、酢の量に対して三倍の水を使って酢を希釈し、スプレーボトルに入れるだけです。
「お酢はどのぐらいの量が適量なの?」と疑問を持つ人もいますが、それは壁紙のカビの状態によります。壁紙のカビが広範囲にわたっている場合にはそれなりに多めの酢が必要になりますが、そうでもない場合にはほんの少しでもOKです。
重蔵ペーストの作り方
次に重曹ペーストの作り方をご紹介します。用意した重曹と、重曹と同量の酸素系漂白剤を混ぜ合わせた所に少しだけ水を入れます。これを練っていけば簡単に重曹ペーストが作れます。
この重曹ペーストは壁紙に塗りつけるので、壁紙に塗った時にだらだらと流れ落ちたりしない程度の固さが必要です。水を入れ過ぎると柔らかくなりすぎるので、水を入れる際にはほんの少しずつ加えていき、混ぜながら固さを調整しましょう。
酢・重曹を使った取り方・手順
酢水スプレーと重曹ペーストを用意したら、いよいよ壁紙のカビの掃除です。酢水スプレーを壁紙のカビの部分にスプレーし、5分程度放置しておきます。その後乾いた雑巾でスプレーの水分をしっかりとふき取ります。
次に重曹ペーストを歯ブラシでカビの部分に塗りましょう。重曹ペーストをカビにしっかりと塗り込んだら、ラップを貼ったりキッチンペーパーを貼ったりして、湿布のような状態にして2時間から3時間程度放置します。
放置が終わったら固く絞った濡れ雑巾で重曹ペーストをふき取ります。重曹ペーストをきちんとふき取った後、乾いた別の雑巾で水気をふき取れば終わりで、時間はかかっても簡単にカビを取ることができます。
その他壁紙のカビの取り方
壁紙についたカビの酢と重曹を使った簡単な取り方を実践すれば、そうひどくない状態のカビならきれいに取ることができますが、これでも取れない頑固なカビもあります。
酢と重曹では落とし切れない頑固なカビを落としたい場合には他にもカビの取り方がありますので、その他の壁紙のカビの取り方もご紹介しましょう。
塩素系漂白剤で取る
その他の壁紙のカビの取り方としてまず挙げられるのは、塩素系漂白剤での取り方です。お風呂のカビ用に作られた塩素系漂白剤を使って、簡単に壁紙のカビを取ることもできますが、ちょっとした注意点もあります。
塩素系漂白剤はとても強力で、壁紙自体を傷める恐れもあります。また色物や柄物の壁紙の場合、塩素系漂白剤を使うと色や柄が落ちてしまうので、塩素系漂白剤は元々真っ白な壁紙だけに使うのがおすすめです。
消毒用エタノールで取る
その他の壁紙のカビの取り方には他に、消毒用エタノールで取る方法もあります。重曹には殺菌作用はないので、頑固なカビの場合重曹では落とし切れない場合もあります。
そういう時には重曹ペーストを使った後、消毒用エタノールを吹き付けて消毒しましょう。薬局で販売されている消毒用エタノールはアルコール濃度がとても高く、すぐに蒸発してしまうため壁紙に水分が残りません。
また消毒用エタノールの殺菌力はとても高いため、重曹ペーストでは取りきれなかったカビの根まで簡単に取ることができます。頑固そうなカビだと思ったら、最初から消毒用エタノールも準備しておくと良いでしょう。
壁紙にカビを生えさせない予防方法
壁紙のカビの取り方をご紹介してきましたが、そもそも壁紙にカビがつかないようにする予防方法を実践していれば壁紙にカビは生えません。
壁紙のカビを酢や重曹などできれいにしたら、その後はカビがつかない予防方法を実践していくと、もう壁紙のカビに悩まされる必要はなくなりますので、壁紙にカビを生えさせない予防方法もご紹介しておきます。
家具と壁を離す
壁紙にカビを生えさせない予防方法の一つ目は、家具と壁を離すことです。家具を壁にくっつけていると、そこの通気性が悪くなってしまい、ほぼ必ずといっていいほどカビが生えてしまいますので、できるだけ家具を壁にくっつけないようにしましょう。
結露の発生を抑える
壁紙にカビを生えさせない予防方法の二つ目は、結露の発生を抑えることです。壁紙の結露はカビに直結するので、壁紙に結露が発生しないように予防することも大切です。冬場に暖房をしすぎないなど、結露を予防することがカビの予防にも役立ちます。
除湿器を使用する
壁紙にカビを生えさせない予防方法の三つ目は、除湿機を使用するということです。壁紙のカビの原因は湿度の高さにもありますので、除湿機を使ってなるべく湿度を下げるようにするのも大切なカビの予防方法になります。
こまめに換気を心がける
壁紙にカビを生えさせない予防方法の四つ目は、こまめに換気を心がけるということです。昨今ではエアコンが普及していて換気をしない家庭も多いですが、エアコンには換気機能はないので、たまにはエアコンを止めて窓を開けて換気をしましょう。
壁紙についたカビを酢や重曹でキレイに取ろう!
壁紙のカビの簡単な取り方や必要な道具などについてご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。壁紙についたカビを酢や重曹でキレイに取って、その後はカビが発生しないように予防方法を徹底し、壁紙を綺麗に保ちましょう。