ソフトなシルエットにするグラデーションカットを紹介!
ヘアカットの基本は、ワンレングス・グラデーションカット・レイヤーカットの3つのタイプに分けられます。内側と外側のレングスの長さを角度によって切り分ける事を表しています。内側と外側のレングスの段差がないのがワンレングス、次にグラデーションカットです。
段差が緩やかな角度でカットされると、シルエットは滑らかでソフトになり、柔らかい印象になります。それがグラデーションカットの特徴で、ナチュラルな角度のカットは、女性ならではのソフトラインを引き出します。今回は女性らしい髪型のグラデーションカットについてご紹介していきます。
グラデーションカットとはどんな切り方?
それではグラデーションカットとは、どんな切り方を言うのを見ていきましょう。ヘアカットの基本ワンレングスは、内側と外側の段差がない0度でパッツンカットなどが当てはまります。レイヤーは内側と外側の差があり、最長と最短を結ぶ角度は鋭角になります。
グラデーションカットはその中間の段差で、毛束をまっすぐ平行に持ち上げたときに、頭の上の髪と下の髪の長さがちょうど同じか、それより上が長くなっています。頭に近い上部(外側)の髪の毛が長く、下部(内側)の髪が短いことになります。内側と外側の差で立体感を活かした切り方です。
レイヤーカットとの違い
グラデーションカットとレイヤーカットの違いについては、グラデーションカットは内側の髪と外側の髪のカットの切り口が、段差になっているが幅が狭くなっています。一方レイヤーカットはこの段差が幅広く、外側の髪は短く内側の髪は長くなっています。
レイヤーカットは見た目もその差がはっきりわかり、外側と内側の段差がしっかりついています。グラデーションカットは段差の幅が狭いので、見た目にはナチュラルな丸みです。段差の違いで印象が全く変わり、グラデーションカットはより女性らしさが際立つラインになります。
イングラデーションとは?
次にイングラデーションカットについてですが、グラデーションカットの真逆のスタイルで、段差が外に見えるグラデーションカットに対し、イングラデーションカットは内側の髪が短く、外側の髪が長いスタイルです。共通点はどちらも短くなる角度が滑らかな段差です。
イングラデーションカットにすると、肩より短いレングスは、自然と緩い内巻きになります。内側の髪が短いことで、外側の長い毛が内側に入り込む為になります。ボブスタイルの場合自然に内側に髪が向くのは、このイングラデーションカットをしているケースが多くあります。
グラデーションカットのメリット
グラデーションとは、英語で段階・濃淡・ぼかしという意味があり、グラデーションカットとは上の髪と下の髪の幅が狭い、細かい段差がついた切り方の手法のことです。グラデーションカットにはどんなメリットがあるのかをここから見ていきましょう。
グラデーションカットは毎日のスタイリングが楽になり、カットの良さは乾かすだけでスタイルが作れます。アレンジも自在に出来て、大人の女性らしさを丸みで表現できます。また、アレンジが苦手な人や、縮毛矯正をしていてる人におすすめの、スマートなまとまりになる髪型です。
女性らしい優しい印象に
グラデーションカットのメリットは、女性らしい優しい印象になることです。髪に大きな段差がつかないので、丸みのあるボリュームが出て、柔らかな雰囲気を作ります。このボリュームアップ効果がグラデーションカットの最大のメリットです。
段を入れる位置がちょうど後頭部の丸みがほしい部分になると、自然と立体感が出て丸みのあるひし形になります。これは小顔効果があってバランスの取れたフォルムです。ソフトなカーブは女性らしい印象を高めてくれます。襟足を長くした変形ボブにも良く似合うフォルムです。
ボブカットとの相性は抜群
グラデーションカットのメリットは、ボブカットとの相性が抜群に良く、今人気のボブのヘアスタイルに、このグラデーションカットを取り入れて、さらに女性らしい美しいスタイルにイメージチェンジが出来ます。
グラデーションカットの良さを強調させるのはショートやボブのヘアスタイルで、清潔感がアップします。ボブグラデーションのカットは、日本人にとても似合う洗練された髪型です。
グラデーションカットの切り方は、外側の短い長さから細かい長さの違いで表現されています。グラデーションカットは技術的にも高度な切り方で、センス良いバランスでカットをしなければ、丸みのあるソフトなシルエットが作れません。信頼できるヘアサロンでカットをしましょう。
レングス別のおすすめグラデーションカット
ここからは、レングス別のおすすめグラデーションカットをご紹介します。グラデーションカットはショートやボブスタイルに、良く合いますが、ミディアムやロングのレングスにも、毛先の段差が効果あるものになります。
レイヤーカットに比べて段差の幅は短いですが、ボリュームを出せ、毛先の流れが楽しめます。ストレートでのグラデーションカットの見せ方は、スタイリング剤やヘアオイルをつけて、まとまりを良くしてみましょう。グラデーションカット効果で丸みのあるシルエットになります。
ショート×グラデーションカット
はじめはショート×グラデーションカットで、切り方はバックのウエイトを目と耳の延長線上の高い位置で設定します。襟足部分がしっかり見える短めのカットにすることで、首元がすっきり綺麗なラインで見せられます。横顔美人に見えるカーブの立体感は、ボリュームがある動きになっています。
グラデーションカットは、ショートヘアのシルエット作りで、女性らしさがある丸みを出すのに、とても効果のある切り方です。髪の量がボリュームアップして見えるので、後頭部が絶壁の悩みがある人にもおすすめです。ソフトなカーブが印象的なショート×グラデーションカットです。
ボブ×グラデーションカット
次にボブ×グラデーションカットは、細かな段差が丸みのあるフォルムを作り、ソフトな印象になります。永遠の定番ボブヘアで、ほどよい重みで髪がまとまりやすく、くせがある髪にもピッタリな切り方です。年齢を問わず楽しめる髪型ですが、大人可愛いスタイリングを好む方におすすめです。
前髪はダウンスタイルからサイドパート、センターパートどのタイプにも似合います。エレガントなスタイリングには、サイドパートで根元をかき上げ、女性らしさを演出できます。アクティブな前髪は斜めバングやパッツン前髪で、個性を強調したスタイルも楽しめます。
ミディアム×グラデーションカット
次はミディアム×グラデーションカットの髪型です。ミディアムレングスのグラデーションカットは、動きのある毛先が作れます。レイヤーほどの段差はなく、グラデーションカットにするメリットは、内巻きのワンカールが作りやすくなります。
肩下にかかるグラデーションカットは、鎖骨にかかるレングスのボリュームを出し、エレガントなスタイルになります。緩いパーマをかけてのアレンジは、空気感を出しながらドライヤーで乾かし、スタイリング剤で艶を出す事で、ナチュラルなウェーブになります。
ロング×グラデーションカット
最後にロング×グラデーションカットは、毛先を巻いたときに軽い段があることで、立体的なウェーブになります。毛先の流れが上下にあることで、ソフトで軽やかなスタイリングが演出でき、外国人風スタイルが楽しめます。さらに女性らしさもプラスされ、モテ髪アレンジになります。
ロングヘアのツヤ感ある髪質は、ヘアオイルや軽めのスタイリング剤で補いましょう。ロングヘア×グラデーションカットの毛先の段差は緩やかですが、一つ結びやポニーテールなどにしたときに、ウェーブをつけると綺麗な巻き毛がおしゃれに見えます。ぜひお試し下さい。
グラデーションカットでソフトな印象の髪型になろう!
グラデーションカットのフォルムは、ソフトな印象で好感度アップのヘアスタイルです。バックの丸みはカットで作られているので、スタイリングも簡単です。ショートやボブのレングス×グラデーションカットは、仕上げが時短でき、忙しい時にも安心のまとまりがあります。
髪の量が少なくペタッとなってしまう方は、グラデーションカットに緩いパーマを加え、空気感あるボルユームアップしたスタイルが作れます。ミディアムやロングのグラデーションカットは、毛先のアレンジで女性らしさをプラスして、センスアップができます。
次のヘアカットでは、年齢やレングスを選ばないグラデーションのカットに挑戦し、ワンランク上の髪型にチェンジして、毎日のスタイリングを楽しんでみましょう。