髪の毛が伸びる早さが知りたい!
半年後に結婚式に出る予定があって、ドレスを着るので髪の毛もアップにしたい、なんてこともあるかもしれません。そんな時は、髪の毛の伸びる早さがとても気になるものです。1週間経っても伸びたような気がせず、心配にもなります。
髪の毛は、一体どのくらいの早さで伸びるのでしょうか。目安が分かっていれば、少しは安心して、髪の毛が伸びるのを待てるかもしれません。
髪の毛が伸びる平均的な早さとは?
髪の毛が伸びる長さには、平均値があることが分かっています。それは同時に、髪の毛が伸びる早さに平均があると言うことも出来るでしょう。髪の毛は、日々どれほどの早さで伸びているのでしょう。髪の毛が早く伸びてほしい時には、特に気になります。
こちらでは、1日、1週間、半年と例を挙げ、それぞれの平均値をご紹介しましょう。髪の毛は、実はこれくらいの早さで伸びているのです。
1日
1日、つまり24時間という早さの中で、髪の毛はどれくらい伸びているものでしょう。髪の毛が伸びる早さは国によっても違うとされ、日本人の平均は0.4mmと言われています。伸びるのが遅い人でも0.3、早い人で0.5mmほどです。
伸びるのがこれくらいでは、伸びたかどうか判別するのは難しいでしょう。それでも、毎日伸びるのは事実です。気長に待つしかありません。
1週間
髪の毛が1日という早さで伸びる長さの平均は、0.4mmでした。それが1週間になると、伸びるのが早い人で3mmを超えることになります。この長さを自覚出来るかは、怪しいところです。1週間毎日鏡で見ていると、なおさら全然伸びていないように感じるものです。
しかし、髪の毛は1日でも必ず伸びていますし、1週間ではその7倍伸びることになるのです。見た目には変わらなくても、髪の毛は成長しています。
半年
1週間の早さで伸びる髪の毛も、パッと見てはなかなか分からないものです。それが積もり積もって、半年になればどうでしょう。前回のカットから半年も経てば、さすがに伸びたなと、感じる人がほとんどではないでしょうか。
事実、半年経った髪の毛は、伸びる早さの速い人では9cmにも達します。ショートヘアだった人も、セミロングに近付く長さです。
半年で伸びる髪の毛の平均値からも分かるように、半年経てば、髪の毛が伸びたことを実感出来るでしょう。切り過ぎた髪の毛に悩んでいた人は、半年経てばやっと安心出来るのではないでしょうか。それまでは、しばらく我慢が必要です。
しかし、半年で伸びる髪の毛の長さも、1日、1週間の積み重ねがあってのことなのです。日々自分の髪の毛が頑張って伸びることに、感謝しましょう。
髪の毛の伸びる早さは部位で変わる?
一口に髪の毛といっても、前髪、サイド、バックなど、いくつかの部位に分けて見ることが出来ます。1週間や半年という期間で、髪の毛がどのくらいの早さで伸びるのかは分かりましたが、それは部位によって変わるのでしょうか。
前髪という部位は早く伸びるとも聞きますが、それは本当でしょうか。果たして、部位と髪の毛が伸びる早さに、関係性はあるのでしょうか。
健康であれば違いはない!
結論を先に言えば、髪の毛の伸びる早さが部位によって変わるということはありません。まったくないというわけでもないようですが、健康であれば違いはないと言って差し支えはないでしょう。妙に伸びやすい部位があるような気がしても、そう感じるだけに過ぎません。
髪の毛は、体の健康状態と深い繋がりがあります。体が健康でないと髪の毛の土台となる頭皮の環境が悪化し、髪の毛そのものにも悪影響を及ぼしかねません。
そうなってしまうと、髪の毛が細くなったりすることも考えられます。髪の毛の伸びる早さを、どうこう言っている場合ではなくなってくるのです。髪の毛が早く伸びることを望むのなら、まずは自分が健康でいることを心掛けましょう。
健康でいれば、髪の毛を取り巻く環境として問題はありません。部位によって、伸びる早さが違うということも起こりません。
前髪は伸びやすい?
健康ならば、髪の毛の伸びる早さに部位による差はありません。とはいえ、どうしてか、前髪が伸びるのが早いような気がしませんか。これは実際に前髪が伸びやすいからではなく、前髪という部位が、髪の毛の伸びを実感しやすい部位であるからと言うことが出来ます。
前髪の周囲には、何があるでしょう。まず眉毛があり、それから目もあります。そういった顔のパーツが前髪が伸びに気付く目安となり、前髪が伸びやすいと感じることに繋がるのです。
男性は年齢で伸びる早さが遅くなる
部位によって伸びる早さが違うことはないとお伝えしたばかりですが、こと男性に限っては、そうとも言えない場合があります。一般的に、男性は年齢を重ねると、前頭部と頭頂部といった部位の髪の毛の伸びが悪くなると言われています。
これは、AGAという男性に起こる脱毛症に見られる症状です。AGAは進行性の脱毛症として知られており、髪の毛の伸びる早さが部位によって違うと感じたら要注意です。
髪の毛が伸びない主な原因とは?
日本人の髪の毛は、1日でだいたい0.3~0.5mm伸びると言われています。たった0.2mmの差ではありますが、髪の毛の伸びるのが遅い人もいるということになります。髪の毛の伸びる早さが遅いとは、その人の感じ方でしょうか。それとも、他に原因があるのでしょうか。
髪の毛の伸びるのが遅い人には、いくつかの原因が考えられます。自分の髪の毛伸びるのが遅いと思っているなら、一度チェックしてみるといいでしょう。
栄養不足
まず、日々の食生活を振り返ってみましょう。忙しさにかまけて、簡単な食事ばかりで済ませていませんか。髪の毛が伸びるのに時間がかかると感じているなら、それは栄養不足が原因かもしれません。先ほども少し触れたように、髪の毛と健康には密接な関わりがあるからです。
ジャンクフードばかりでは、髪の毛を作るのに必要な栄養が不足してしまうのです。それが原因と考えられるなら、まずは食生活の見直しから始めましょう。
運動不足
髪の毛への栄養を考えて食生活を見直すと同時に、普段、どの程度運動しているかも振り返ってみてください。家から駅まで徒歩3分、後はずっとエスカレーターやエレベーターばかりということはありませんか。運動することは、髪の毛にとっても重要なことです。
運動することで血行がよくなることは、ご存知の方も多いでしょう。血行がよくなると、髪の毛にも栄養が運ばれやすくなります。
体を鍛えることが目的ではないので、激しい運動をする必要はありません。ヨガやストレッチなど、日常のちょっとした時間で出来るような適度な運動でも、血行をよくする効果は十分にあります。適度な運動はストレスの解消にも効果的です。
後でご紹介しますが、ストレスもまた、髪の毛の伸びる早さを遅らせる原因の一つと考えられています。適度な運動で、体も髪の毛も健康にしましょう。
生活リズムの乱れ
髪の毛を健康な状態にするには、規則正しい生活も重要です。仕事や遊びで、日々の生活リズムに狂いが生じていませんか。髪の毛の元となる細胞に、毛母細胞というものがあります。この細胞が活発に分裂するのは、夜の10時から2時の間だと言われています。
その時間に就寝していないと、細胞レベルで髪の毛が伸びない原因になります。髪の毛が伸びるのに必要な栄養を摂ったら、しっかりとした睡眠も取りましょう。
よく眠ることを考えると、カフェインを摂り過ぎることもおすすめ出来ません。1日に、何杯のコーヒーを飲んでいますか。コーヒーに含まれるカフェインは、眠りに就きにくくなる原因でもあります。コーヒーを飲むなら、1日3杯ほどに留めておきましょう。
また、就寝を3時間前に控えてのコーヒーも、眠りの妨げとなってしまいます。睡眠不足は髪の毛の伸びる早さを遅らせると考え、こちらも考慮するといいでしょう。
ストレス
ストレスは、あらゆる不調の原因となります。髪の毛の伸びる早さにも、同じことが言えるのです。過度のストレスは血行不良を招き、それが髪の毛を伸びにくくする原因になっているのです。ストレスは体だけでなく、髪の毛にも影響を及ぼす面倒なものです。
最近ストレス感じてるなと思ったら、なるべく小出しに発散させることをおすすめします。ストレスが溜まってしまうと、もっと深刻なトラブルの原因になることもあるでしょう。
病気の場合も
かなり稀な原因ではありますが、「欠毛症」という病気が原因となって、髪の毛が伸びない人もいます。症状としては、生まれつき髪の毛が少ない、まったくないというものであり、多くが遺伝性、先天性だと言われている病気です。
この病気に罹っていると、生まれた時は生えていた髪の毛も、やがて抜け落ちて生えなくなることもあるようです。もちろん、伸びることもありません。
残念なことに、現在の医学では、有効な治療法が見出されていないと言われています。自分が欠毛症か判断するには、主に皮膚科の診察を受けるといいようです。遺伝する病気でもあるため、親に薄毛や脱毛がないかを検査するのです。
伸びるのが遅いというより、まったく伸びる様子がない場合には、医療機関の受診をおすすめします。病気だと知らないまま、悩んでいる人もいると言われています。
髪の毛の伸びる早さを上げる間違った方法
髪の毛は日々少しずつ伸びるものであり、1日や1週間で伸びる早さは遅くても、いつかちゃんと長くなります。しかし、特定の期日までに、髪の毛を伸ばしたいと焦っている人もいるかもしれません。可能なら、出来るだけ速く髪を伸ばしたいとも思うことでしょう。
そう願うがあまり、間違った方法で髪の毛を伸ばそうとはしていませんか。間違った方法は、髪の毛に悪影響しか与えないのです。
髪を引っ張る
抜けた髪の毛を、引っ張ってみたことはあるでしょうか。稀に、とても長く伸びる髪の毛もあります。そういう経験から、髪の毛は引っ張れば伸びるものだと勘違いしていませんか。伸びることは伸びても、それは長くなったわけではなく、単に変形したに過ぎないのです。
髪の毛が早く伸びるようにと髪の毛を引っ張るのは、言語道断です。よかれと思ってやったことが、髪の毛を悪くする原因になります。
牽引脱毛症
髪の毛が抜ける脱毛症の中には、「牽引脱毛症」というものもあります。いつも同じ部位で髪の毛を縛ったり、同じところで分け目を作ることが原因で起こり得るものです。髪の毛の同じ場所に負荷がかかるせいで、脱毛を招くのです。
髪の毛が伸びるようにと引っ張ることも、この脱毛症の原因となる可能性があります。伸びるはずの髪の毛が抜けてしまっては、意味はないでしょう。
頭皮を叩く
髪の毛のために、頭皮をマッサージするのは悪いことではありません。しかしそれは、あくまで「適度な」マッサージであることが大切です。頭皮を強く叩く育毛法が流行った時代もありましたが、それは間違った方法なのです。
手やブラシを使って頭皮を刺激し過ぎると、傷を付けてしまう恐れがあります。その傷が原因で、頭皮に炎症を引き起こすかもしれません。
頭皮の状態が悪ければ、髪の毛が早く伸びることは望めません。それどころか、抜け毛や薄毛を招くことにもなりかねないのです。髪の毛が伸びる早さをアップさせたいなら、強い刺激は与えず、気長に待つことが一番の方法です。
急がば曲がれと言いますが、髪の毛にも同じことが言えます。何かをするなら、指の腹で優しくマッサージするに留めておくといいでしょう。
髪の毛を早く伸ばす正しい方法はある?
髪の毛を早く伸ばす誤った方法がある一方で、正しい方法というものはあるのでしょうか。実は、これという近道があるわけでないですが、「ある意味」正しい方法というものがあるのです。そしてヘアケアこそ、ある種の正しい方法と言えるです。
髪の毛を早く伸ばしたいなら、伸びる前に抜けたり切れたりしてしまう髪の毛を減らすことを考えましょう。まさに、逆転の発想です。
髪の毛が伸びる前に切れてしまうのは、髪の毛に含まれる水分や油分が不足しているためだと言われています。切れ毛の対策としては、水分や油分の配合が多いトリートメントを使うことです。トリートメントが、乾燥した髪の毛に潤いを与えてくれます。
ブラッシングの際にも、髪の毛を絡め取らないようなブラシを使うといいでしょう。ブラシに絡まって切れる髪の毛も、意外と多いものなのです。
髪の毛の伸びる早さは健康状態で変わる!
以上のように、髪の毛の伸びる早さは、健康状態によって変わることが分かっていただけたでしょうか。伸びる早さを上げたいなら、規則正しい生活を心掛けるのが一番いい方法なのです。髪の毛が伸びるのを短期的に考えるのではなく、長い目で見ていきましょう。