一人暮らしで掃除機がいらない人の意見
一人暮らしのあなたが必要ないと思う家電は?という調査では、掃除機が2位という結果が報告されています。「コロコロやクイックルワイパーなどで代用できるからいらない」という意見が大半を占めているほか、「掃除機の掃除やゴミ処理が面倒なのでいらない」「置き場所がないのでいらない」「フローリングだからいらない」などの意見があります。
一人暮らしで掃除機は必要?
引っ越しの季節になると、家電量販店の入り口には「一人暮らし家電セット」が並びます。インターネット通販でも特集が組まれたり雑誌で紹介されたりと、見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。通常3~8点セットで紹介されることが多いようですが、掃除機は必ずセットに含まれる家電ではなく、いらないと判断されることもある家電のようです。
掃除機も揃えておく事をおすすめ
では、一人暮らしに掃除機はいらないのでしょうか?クイックルワイパーやコロコロなど手軽に目に見えるほこりを取る道具はあります。しかし、狭い部屋でワンルーム6畳と考えてもその広さを掃除機なしで毎回掃除するのは大変です。更に、目に見えないホコリが部屋中に溜まることになり不衛生です。掃除機でしか取れないホコリなどがあるということです。
カーペットやキッチンマット・玄関マット・ラグなどは、コロコロで掃除してもホコリダニまで取ることはできません。それらを一切使わない、または定期的に洗濯するのであれば、フローリングの一人暮らしであれば掃除機はいらない家電かもしれません。迷う人は、まず掃除機なしの生活をしてみましょう。必要だと思ったときに購入をおすすめします。
クイックルワイパーやコロコロだけで掃除する場合、一人暮らしが長くなるほど消耗品代がかかることを覚えておきましょう。安い1万円程度の掃除機であれば、3年目以降は掃除機を購入したほうが節約になります。また、掃除に時間がかかるデメリットもあります。賃貸物件であれば、きれいに使うことで退去時の掃除費用が削減できる可能性もあります。
一人暮らしの掃除機の選び方
掃除機を選ぶポイントは6つ「掃除機のタイプ」「掃除機の吸引力」「掃除機本体の重量」「掃除機の集塵方法」「掃除機のノズルタイプ」「掃除機の静音性」です。一人暮らしと言っても、「軽い掃除機が欲しい」「静かな掃除機がいい」など人により欲しい機能が違ってきます。ここからは、一人暮らしの掃除機の選び方についてご紹介していきます。
①タイプ
一人暮らしの掃除機の選び方、1つめは「タイプ」です。掃除機の種類は「キャニスター」「スティック」「ロボット」「ハンディ」「スチームクリーナー」の5つに分けられます。また、キャニスターとスティックは「サイクロン式」と「紙パック式」に分けられます。コードの有無や吸引力など、比較ポイントは人によって違ってきます。
自分に必要な機能、使いやすいと思うタイプなどをしっかり把握し、掃除機選びをしましょう。
②吸引力
一人暮らしの掃除機の選び方、2つめは「吸引力」です。「掃除をする=ごみを吸い取る」ために掃除機を使うので、より吸引力に優れた掃除機をおすすめします。吸引力に優れた掃除機の選び方は、「強さではない」ことを覚えておきましょう。吸引力の強さは「吸引仕事率」で数値化されているのでわかりやすいです。
数字が大きいほど吸引力が強い掃除機ですが、吸引仕事率が高すぎるとじゅうたんやラグマットなどは掃除しづらくなります。ヘッドの回転を止める機能がついていれば問題ありません。サイクロン式で吸引仕事率が高い製品は、ごみの目詰まりが起きやすくなります。目詰まりを起こすことでパワーが低下してしまいます。
吸引力を判断する時は、「吸引仕事率の数値」と目詰まりしにくい構造かをチェックしましょう。
③本体重量
一人暮らしの掃除機の選び方、3つめは「本体重量」です。掃除機をかけるときは片手に負担がかかります。購入した後で重すぎて掃除しづらいなど失敗しないように、自分が掃除しやすい重さを確認しておく必要があります。また、重すぎると掃除機の出し入れも面倒になり、掃除をする頻度が減ってしまう可能性もあります。
掃除機の重さはモーターの位置で確認しましょう。キャニスターは本体にモーターが付いているので、実際に持って掃除するパイプの重さが重要になります。スティックはメーカーによりモーターの位置が変わってきます。下部に装備されている方が重心は安定しますが、持ち上げて棚など高い場所を掃除する場合は上部に装備されている方が使いやすいです。
キャニスターは3.0㎏、スティックは2.0㎏、ハンディは1.5㎏が標準重量の目安になります。本体重量だけでなく体感重量もチェックしましょう。
④集塵方法
一人暮らしの掃除機の選び方、4つめは「集塵方法」です。①「タイプ」の項でもご紹介しましたが、掃除機には「サイクロン式」と「紙パック式」があります。2つの仕組みを比較し、メリットデメリットを見ていきましょう。
「サイクロン式」吸い込んだホコリをダストカップに集めます。吸い込んだ空気を回転させ、遠心力でホコリと空気に分離します。ホコリはダストカップに集まり、空気はフィルターを通して排気される仕組みです。
「紙パック」吸い込んだホコリを紙パック内に集めます。紙パックがフィルターの役割も兼ねているので、紙パックでホコリを漉(こ)しとり空気は紙パックを通して排気される仕組みです。
「サイクロン式」メリットは、こまめにホコリなどのゴミを捨てるため「吸引力が持続する」、紙パックが不要なので「コストがかからない」、排気される空気がゴミの中を通らないため「排気される空気がきれい」です。デメリットは「ゴミ捨ての回数が多い」「ゴミ捨ての際ホコリが舞う」「フィルター掃除が必要」などです。
「紙パック式」メリットは、「手軽で衛生的にコミを捨てられる」「フィルター掃除が不要」「ゴミ捨ての回数が少ない」「吸引力が強い」です。デメリットは、「紙パックのコストがかかる」、排気される空気がゴミの中を通るため「排気される空気が臭い・微細塵が気になる」、ゴミを紙パックにため込んでいくので「吸引力が落ちていく」などです。
サイクロン式・紙パック式どちらもメリットデメリットがあります。スティックやハンディはゴミをためる容器が小さいので吸引力が落ちやすいです。このことを踏まえ、自分に合った掃除機を選びましょう。
⑤ノズルタイプ
一人暮らしの掃除機の選び方、5つめは「ノズルタイプ」です。ゴミの吸引力は掃除機のノズル(ヘッド)部分で左右されます。ノズルタイプは「モーターノズル」「エアーノズル」「ノーマルノズル」の3種類に分けられ、ノズルに内蔵されているブラシの特徴が異なります。
「モーターノズル」は最も強力なノズルです。モーターでブラシを回転させ、フローリングはもちろんラグの隙間に入り込んだホコリもしっかり掻き出し吸い取ります。ノズルにモーターがあるので重たく感じますが、自走式タイプはブラシの力だけで進むので負担が減ります。ブラシに糸くずや髪が絡みつくので、掃除する必要があります。
「エアーノズル」は空気を吸い込む力で回転するので、フローリングや畳の掃除に向いています。回転力は弱いため、ホコリを掻き出す掃除にはおすすめできません。モーターがないので軽く、お手入れがしやすいです。「ノーマルノズル」は回転ブラシがなくホコリを掻き出す機能もないので、お手入れは手軽にできます。
⑥静音性
一人暮らしの掃除機の選び方、6つめは「静音性」です。一人暮らしの人は、夜に掃除機を使う人が多い傾向にあります。アパートやマンションの場合、隣人との距離が近く騒音による隣人トラブルに発展することもあります。家庭の騒音の中でもかなり大きい掃除機は、静音性も重視するポイントです。
実際の騒音値を比べてみると、人間が「かなりうるさい」と感じる音はガード下100db・犬の鳴き声90db・地下鉄の音80db、「うるさい」と感じる音は掃除機70db・通常の会話60db、「普通」と感じる音はエアコン室外機50db・図書館40dbとなります。
騒音が発生する部分は、「機械部分(ファン・モーター)の回転音・駆動音」「モーターの回転による振動音」です。運転モードの強弱でも42~82dbほど変わります。ハンディは消音対策が難しいため65~85dbとなります。騒音を抑えれば吸引力も低下しますが、各メーカー技術は向上してます。低騒音設計の掃除機も視野に入れ選びましょう。
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】
一人暮らしの掃除機の選び方を参考に、自分の求める掃除機の条件を明確にすることが大切です。また、予算や収納の問題もあるでしょう。予算と欲しい機能のバランス、見せる収納か片付ける収納か考えることも必要です。ここからは、一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】をご紹介していきます。
①マキタ・充電式クリーナー4076DWI
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】、1つめは「マキタ・充電式クリーナー4076DWI」です。現在はメーカー生産を終了している商品ですが、取り寄せで買うことができるネットショップもあります。
ヘッドが小さめでコンパクトです。ノズルを外せば斜めカットの吸引口でハンディとして使うことができます。紙パック式なのでフィルター掃除の必要がありません。新しいモデルは「マキタ・充電式クリーナーCL280FDZW」となります。
②山善・2WAYコードレスサイクロンクリーナーZSC-L960
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】、2つめは「山善・2WAYコードレスサイクロンクリーナーZSC-L960」です。可動ホイール搭載で寝かせた状態は高さ13㎝、LEDランプがノズルに搭載されているので、ベッドやソファの下など暗い場所も目で確認しながら掃除することができます。スティックとハンディの2WAY使用で掃除の幅が広がります。
③パナソニック・スティッククリーナーMC-BU110J
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】、3つめは「パナソニック・スティッククリーナーMC-BU110J」です。スティックとハンディの2WAY使用ができ、付属品の「隙間用ノズル・棚用ブラシ」で車内の掃除にも使えます。ノズルが壁に当たると前部が開き、回転ブラシが壁際まで届くパナソニック独自の「ガバとりパワーノズル」で隅々まできれいに。
ワンプッシュで簡単に取り出せる大容量ダストボックス搭載で、お手入れが簡単です。約25㎝の省スペースで収まるスリムな曲線ボディとエレガントなブロンズブラウンカラーで、インテリアとして見せる収納におすすめ商品です。
④シャープ・コードレスサイクロン掃除機EC-SX210-A
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】、4つめは「シャープ・コードレスサイクロン掃除機EC-SX210-A」です。「大風量ターボモーター」で前からも横からも強力に吸引、強力パワーが持続する「遠心分離パワーサイクロン」で隅々まできれいに掃除できます。床の種類に合わせてパワーを自動コントロールする「エコ掃除」機能で節電も可能に。
軽量化と重心バランスの見直しで、本体を立てるとスッと自立する「マジックバランス」機能搭載。手首への負担が軽減され楽に掃除することができます。スタンド不要のため場所を取らない掃除機です。ゴミは手を汚さずワンタッチで捨てれます。カップもフィルターもまるごと水洗いできます。
⑤エレクトロラックス・サイクロン式スティック&ハンディクリーナーZB3013
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】、5つめは「エレクトロラックス・サイクロン式スティック&ハンディクリーナーZB3013」です。現在はメーカー生産を終了している商品ですが、取り寄せで買うことができるネットショップもあります。
新しいモデルは「エレクトロラックス・サイクロン式スティック&ハンディクリーナーZB3311」です。「180度イージーステアヘッド」搭載で思い通り操作できます。また、ヘッドにLEDライトが付いているのでベッドや家具の下に入り込み隅々まで掃除することができます。体感重量約500gと軽量で、手首への負担が軽減されています。
スティック時は2段階のパワフル吸引力、ゴミ除去率は98%とトップクラスを誇ります。糸くずや髪の毛などの絡みを5秒でケアする「ブラシロールクリーン」機能搭載で、お手入れも楽になります。床も隙間もお布団も、1台3役こなせる2WAY掃除機です。
⑥ダイソン・コードレス掃除機 V7 Motorhead SV11ENT
一人暮らしでおすすめ掃除機【コードレス】、6つめは「ダイソン・V7 Motorhead SV11ENT」です。パワフルな吸引力を生み出すデジタルモーターV7は、硬いナイロンブラシでカーペットに入り込んだゴミやホコリを掻き取ることで、コード付き掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります。ヘッドは髪の毛などが絡まないためお手入れの必要がありません。
ゴミはワンタッチで簡単に捨てられ衛生的です。重量バランスのとれた設計ツールを切り替えれば、天井などの高い場所も掃除が可能です。吸引力とヘッドのお手入れが気になる人におすすめです。
一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】
コードレス掃除機のデメリットは、「充電をしないと使えない」「長時間の使用は充電が足りなくなる」「バッテリーが消耗品」などあります。煩わしいコードがないため自由に掃除ができるのはメリットです。ここからは充電量を気にせずいつでも使える、一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】をご紹介していきます。
①アイリスオーヤマ・ハンディクリーナーIC-HN40
一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】、1つめは「アイリスオーヤマ・ハンディクリーナーIC-HN40」です。紙パック不要のサイクロン吸引式のハンディクリーナーは、延長パイプを差し込むだけでスティックとして使えます。軽量なので高いところも簡単に掃除することができます。付属のブラシノズルで、畳みやフローリングの隙間のゴミも吸い取ります。
②ツインバード工業・サイクロンスティック型クリーナーTC-E123SBK
一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】、2つめは「ツインバード工業・サイクロンスティック型クリーナーTC-E123SBK」です。1.7㎏と軽量コンパクトでパワフルなサイクロン集塵式掃除機です。スティックを外してハンディで掃除することができます。背面にコード収納用フックがあるので手軽に片付けができます。自立タイプで収納も簡単です。
③パナソニック・縦型掃除機MC-U10C-A
一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】、3つめは「パナソニック・縦型掃除機MC-U10C-A」です。折り畳み収納ができるので、収納スペースに合わせて2パターンの選択肢があります。スティックを外せばスティックとしても掃除することができます。ゴミ捨てが簡単な紙パックレス式タイプです。
④東芝・VC-D50K
一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】、「東芝・VC-D50K」です。「すいすい床ブラシ」でフローリングも畳もしっかり掃除することができます。ヘッドは「首振り式で」操作がしやすく、本体の車輪は大きくスムーズに移動できます。握りやすく手首が疲れにくい形の「エルゴグリップ」。本体を立てれば後部に差し込み収納できます。
⑤日立・掃除機紙パック式 CV-PC9 N
一人暮らしでおすすめ掃除機【電源】、5つめは「日立・掃除機紙パック式 CV-PC9 N」です。小型・軽量の紙パック式で、仕事吸引率650Wの強烈パワーでゴミやホコリを吸い込みます。「ecoこれっきり」運転で掃除をすれば、センサーが自動でパワー調整を行い消費電力の節約ができます。パイプの長さも簡単に調整可能で使いやすい掃除機です。
一人暮らしで掃除機をかける頻度
一人暮らしでおすすめ掃除機のタイプをいろいろご紹介しましたが、そもそも掃除をする頻度はどのくらいでしょうか。一人暮らしでリビングの掃除をする頻度は1週間に1回が定番と言われています。キッチン周りの頻度は週1回、浴室の頻度は週1~2回、トイレの頻度は週1~2回、また来客時・何かをこぼした時にしか掃除しない人もいるようです。
毎日はいらないが3日に1回が目安
掃除機をかける頻度は毎日が理想です。たとえ数時間しか部屋にいないとしても、目に見えるゴミ以外に見えないホコリも存在します。ハウスダストと言われるダニやカビは、ゴミやホコリを蓄積させないことで防ぐことが可能です。毎日の習慣にすれば、1日10分程度で済みます。忙しい人も、3日に1回の頻度を目安に掃除機をかけましょう。
掃除機をかける頻度を増やすためには、インテリアのように飾れる掃除機をおすすめします。すぐ使える状態にしておけば、出し入れの面倒もなくなり自然と使う頻度が増えるでしょう。
一人暮らしの掃除機はコンパクトなものを選ぼう!
一人暮らしに掃除機はいらないと思っている人も、衛生面・経済面・時間面など様々な視点で考え直すいい機会ではないでしょうか。決して高価な掃除機は必要ありません。どれを購入すればいいかわからない人も含めこの記事を参考にコンパクトサイズの掃除機を選ぶことをおすすめします。