かんぽ生命とは
かんぽ生命とは日本郵政グループの保険会社で、保有契約件数、総資産額世界一の保険会社です。かんぽ生命は大正5年に創業した国営企業の商品、簡易生命保険が元になっております。そして郵政民営化に伴いかんぽ生命として独立企業になったのです。
かんぽ生命は終身保険加入ランキング、定期保険加入者ランキングでそれぞれ第2位にランクインしています。収入保障保険加入者数ランキングでは総合で3位、学資保険加入者ランキングでは第1位になっておりどの保険も日本のトップ3位以内にランクインしている保険会社なのです。今回のこの記事はかんぽ生命の評判や商品の特徴を説明します。
郵政民営化に伴い発足した保険会社
かんぽ生命は、2017年郵政民営化に伴い発足した保険会社です。郵政民営化する前の旧日本郵政公社時代に販売していた簡易保険は法改正により新規顧客への販売を終了しました。
かんぽ生命は民間の生命保険会社と同じように生命保険、個人年金保険などを取り扱っております。かんぽ生命という会社名は、郵便局で取り扱う保険として前身の簡易保険の愛称を引き継いだものです。
かんぽ生命の評判【特徴】
かんぽ生命と他の民間保険会社との違いとかんぽ生命の特徴は「日本郵政グループの生命保険会社」「保険加入時の医師の診断が不要」「職業による制限がないこと」「保険金額や年金額に制限があるの」の5つです。特に加入時の医師の診断が不要なことと、職業による制限がないことは他社にはないかんぽ生命の商品特徴です。
日本郵政グループの生命保険会社
かんぽ生命は日本郵政グループの生命保険会社です。北海道から沖縄まで日本全国82支店があります。保険商品の販売や各種手続きは相談の受付は全国の郵便局が窓口になっております。全国の郵便局が窓口になっていることも良い評判の一つです。郵便局窓口のサポート対応やアフターフォローも充実しているので加入者の安心に繋がります。
医師の診査が必要ない
前項でもお話しましたが、かんぽ生命が取り扱う商品は旧日本郵政公社が販売していた簡易保険が前身です。簡易保険の趣旨は、保険を必要としている全ての人々を対象にしたいです。この趣旨はかんぽ生命の保険商品にも受け継がれており、加入する際は原則医師の診察が必要ありません。
職業による制限がない
多くの民間生命保険会社は、業務上危険を伴う職業で働いている方の保険加入に制限を設けております。しかし、かんぽ生命は職業による制限を設けておりません。それはかんぽ生命の前身である簡易保険のコンセプトが国民の誰もが加入できる保険だったことが理由です。こちらもかんぽ生命の特徴のひとつになります。
保険金額や年金額に制限がある
ここまで加入により制限が少なく、とても加入しやすい保険であると説明した一方で、かんぽ生命には被保険者1人あたりの保険金額や年金額に制限があります。
基本契約の加入限度額は、被保険者が満15歳以下の場合700万円、満16歳以上の場合1000万円を上限に設定しております。他にも、特約商品、財形型商品など保険の種類によって上限金額が異なります。
かんぽ生命の評判【取扱商品】
かんぽ生命の主な取り扱い商品は、被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった場合のために被保険者を一生涯にわたって保障する「終身保険」。一定期間の死亡保障と貯蓄機能を兼ね備えた「養老保険」。将来かかる子供の学費のために満期日を決めて加入する「学資保険」の3つです。かんぽ生命の3つの商品を紹介します。
終身保険
かんぽ生命の終身保険は「新ながいきくん」という商品名です。保障内容は一生涯にわたって被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった場合、最高1000万円が保険金として支払われます。相続税対策を考えている方や、死亡後の家族の生活費や葬儀代など万が一の蓄えを用意したい方には終身保険「新ながいきくん」がおすすめの商品です。
養老保険
かんぽ生命の養老保険は、被保険者が死亡したとき最高1000万円が保険金として支払われます。ここまでは先ほど説明した終身保険と同じですが、養老保険は保険契約の満期まで生存していた場合、満期保険金が給付されます。
満期保険金と死亡保険金の割合を選択できるプランもあり、保険契約期間も10年から1年ごとに設定することが可能です。万が一の死亡保険金を準備しつつ、満期保険金によって資産を作りたい方におすすめです。
学資保険
かんぽ生命の学資保険は、「はじめのかんぽ」という商品名です。子供が高校を卒後する日を満期と設定し保険金を積み立てます。満期を迎えると保険金が支払われる仕組みになっております。万が一、満期前に被保険者が死亡又は重度の障害を持った場合、保険料の支払いが免除されるのが特徴です。
かんぽ生命の終身保険は良い生命保険なのか?
かんぽ生命が販売していう終身保険「新ながいきくん」は4種類のタイプと低解約返戻金タイプ、無解約返戻金型など細かく商品を選ぶことができます。
ご自身の加入したい保険のイメージをしっかり持っている肩には有効活用できる終身保険です。特に新ながいきくん(おたのしみ型)は、支払い保険料は高い代わりに大きな死亡保障をつけることが可能で、遺族の生活保障と老後の生活資金の対策には良い終身保険です。
かんぽ生命のメリット・デメリット
前項では商品の特徴を説明しましたが、ここではかんぽ生命に加入する際のメリット、デメリットを紹介します。かんぽ生命は商品の特徴から加入する人の年齢や職業によってメリットと感じる方、逆にデメリットと感じる方もいます。自分が加入すると想定した時にメリットに感じるか、デメリットに感じるかを考えながら記事を読んでください。
かんぽ生命のメリット
かんぽ生命の加入のメリットですが、まず日本郵政グループのブランドと加入審査が簡単ということが挙げられるでしょう。かんぽ生命は郵便局が窓口になっているため民間の保険業者と違って離職率が少ないため担当がころころ変わってしまうということがありません。顔馴染みの方がたくさんいるので身近で安心な保険と言えるでしょう。
次に加入審査が簡単ということですが、面倒な医師の診断も必要がなく、簡単な告知だけで加入できるのは大きなメリットと言えるでしょう。また、どんな職種でも同じ保険料のため他社の生命保険に加入できない方も加入できることもメリットです。
かんぽ生命のデメリット
かんぽ生命加入のデメリットは他の民間保険会社の商品より値段が少し高いところです。おそらくかんぽ生命は職業による制限がないためリスクヘッジとして少し値段を高めに設定しております。
高いと言っても他社より5%から10%程度の差ですが、長期間契約する生命保険の値段は積み重なると大きくなるものです。あとはがん保険がないということです。がん保険を加入したい場合は医療特約を付帯する必要が出てきます。
最後にもう一点保険金請求は原則郵便局の窓口で行わなければならないということです。郵便局が自宅の近くだとしても仕事をしている方からすると面倒に感じるでしょう。
かんぽ生命利用者の口コミ・評判
前項でかんぽ生命のメリットとデメリットを紹介しましたが、利用者の口コミを良い評判と悪い評判に分けてご紹介します。実際にメリットデメリットで説明したことが口コミにも現れていてメリットは良い評判でデメリットは悪い評判で利用者の声が具体的に上がっております。同じような内容になりますが、利用者の生の声を聞いて参考にしましょう。
良い評判
かんぽ生命の利用者の口コミ、良い評判を紹介します。20代・男性「全体としてスタンダードな保証内容なので満足している」40代・男性「日本全国に窓口があるので便利」20代・女性「保険金をもらう時に、比較的簡単に手続きできた」
アンケート調査での良い評判は保証内容が充実していることと全国に窓口がありブランド力もあるため安心感があるという内容の口コミが多く集められました。かんぽ生命の前身簡易保険のコンセプトが、国民に簡単でわかりやすい保険サービスを提供することです。
かんぽ生命もそのコンセプトを受け継ぎシンプルで加入者が理解しやすい保証内容にしています。そこを指示している方く評判が良いポイントの一つです。また、全国の郵便局の窓口対応も評判が良く、利便性やサポート、アフターフォローも良く評価されておりました。
悪い評判
かんぽ生命の利用者の口コミ、悪い評判を紹介します。50代・女性「保険料が高い割に、保証額が少ない」40代・女性「返戻率が低く、払い込んんだ保険料と満期保険金とがあまり変わらない」40代・男性「医療特約の保償を受けるための制度が多い」
アンケート調査での悪い評判は保険料が高く保障額が少ないことと、返戻率の低さについてデメリットがあるという結果が出ました。かんぽ生命は医師の診断がなく加入できるため誰でも同じ保険料になります。保険料の妥当性に不満に思う方がいるようです。
かんぽ生命の評判を参考にしよう
ここまでかんぽ生命の良い評判と悪い評判を紹介してきましたが、かんぽ生命は加入する人の年齢や職業によってデメリットがメリットに感じる方もいるし逆もあります。
かんぽ生命のコンセプトが「国民に簡単でわかりやすい保険サービスを提供すること」と前項で紹介しましたが、職業による制限がないこと、医師の診断が必要ないことなど誰でも加入しやすいサービスを提供しております。その反面リスクヘッジは必ず必要です。それが値段が少し高いこと、保障額が少ないことになります。
保険は職業や高齢による病気など加入できない方もいらっしゃいます。何よりも加入制限が少ないことが最大のメリットです。保険加入を検討している方はこの記事の口コミ、評判を参考にしましょう。