住宅ローンの借り入れを検討している方必見!
家族が増えていくにつれ家を購入することを考える方は少なくないと思います。それでは住宅ローンの借り入れを考えた場合、審査に通りやすい年齢は何歳までという決まりはあるのでしょうか。年齢を基準に住宅ローンの審査は難しくなっていくのでしょうか。そのような内容と注意する点をまとめてみましたので最後までお読みください。
何歳まで借り入れが出来るのかをチェックしよう
住宅ローンを借り入れ出来る年齢は何歳まで可能なのでしょうか。また、住宅ローンを借り入れしている平均年齢はいくつぐらいで審査に通りやすい年齢や審査が難しい年齢などはあるのでしょうか。
また住宅ローンの完済は何年ぐらいが平均的なのか、住宅ローンを完済させるまでに何歳まで働くという計画を立てて借り入れをした場合、審査は通りやすくなるのでしょうか。まだまだ分からない住宅ローンの審査や借り入れの方法などについて紹介していきます。
住宅ローンは何歳まで借り入れが出来る?
住宅ローンの借り入れできる年齢は一般的に30歳~34歳が平均的のようですが、条件次第では65歳~69歳まで借り入れが可能となっています。
それでは年齢によって何歳まで審査に通りやすく何歳を超えると住宅ローンの審査に通りにくくなってしまうということはあるのでしょうか。
一般的には65歳~69歳まで借り入れ可能
住宅ローンの借り入れは65歳~69歳まで借り入れが可能になっていますが、完済は75歳~80歳までとかなり短期間で完済しなくてはいけないことが分かりました。
果たして老後にこの条件で住宅ローンを完済することは可能なのでしょうか。また住宅ローンの審査に通るにはたくさんの条件が必要になってきますので審査に通るのは難しいのではないでしょうか。
歳を取るにつれて審査も厳しくなる
歳をとっていくにつれ、勿論体が弱ってくるとともに収入の維持も難しくなってきますので住宅ローンの審査は厳しくなるのは当然です。また、返済期間が短いので完済できるのかという不安もありますので審査は難しくなります。老後に何千万という金額を払うことができるかという不安もありますので難しくなる原因です。
住宅ローンは何歳までが審査に通りやすい?
住宅ローンの審査は個人が借りるローンのなかで最も難しい審査と言われていますが、住宅ローンの審査に通りやすい年齢は何歳ぐらいなのでしょうか。住宅ローンの審査に通りやすい年齢は平均的には30歳~34歳の方が多く、35年で完済するパターンが多いです。しかし、3年以上勤務や現在ローンをしていない事が重要となります。
審査に通った多くの人が30歳~34歳
30歳~34歳の方が平均的に住宅ローンの審査が通りやすいと言われていますが、若いうちに住宅ローンを始めれば定年を迎える前に完済する可能性が高く、支払いが安定している可能性が高いからです。
しかし、先ほども書きましたが、上場企業や公務員などで3年~5年は働いていなければ住宅ローンの審査は受けられませんし、家族の誰かがローンの事故をしている場合は審査に通りません。
35年で丁度完済時期の上限に近くなる
住宅ローンには1年以上35年未満と決められていますが、無理して完済しなくても良い35年ローンを選ばれるケースが多いです。
例えば2,500万円の家を購入して住宅ローンで借入し完済した場合、月々の価格は59,523円と家計にあまり負担をかけずに支払っていくことができますので安心して住宅ローンを完済することが出来ます。
老後は資金が安定せず完済時期が決められている
定年退職を迎え老後生活になった方は収入も安定せず、住宅ローンの借り入れも審査もかなり難しくなりますが、仮に審査に通った場合35年ローンは当然できません。老後の完済時期は決められており、75歳~80歳までに完済しなければいけません。老後に住宅ローンを借り入れする場合は計画的に完済できるようにしておきましょう。
住宅ローンは何故35年ローンが多いのか?
30代で住宅ローンの借り入れをした場合、35年ローンにしても完済時期の75歳~80歳まで無理なく完済ができますので35年ローンを選ぶことが多いようです。また、無謀な返済計画を立ててもそのうち返済が出来なくなってしまうケースもありますので、35年間も住宅ローンを支払い続けるのは嫌だと思わずに負担の少ない返済をしていきましょう。
何歳まで返済出来るのかを計算する
40代で住宅ローンを借り入れをした場合、ギリギリ35年ローンを組むことが出来ますが、今は元気でも定年退職した老後生活できちんと支払えるか自信もありません。そのことも踏まえた上でローンの年数を考えていく必要があります。
少し月々の金額は上がってしまいますが、35年ローンはあきらめ30年未満のローンにしましょう。
多くの人が35年ローンを選んでいる結果も?
多くの方が住宅ローンは35年ローンを選んでおり、プランにも「フラット35」と35をアピールするようになってきました。今では35年ローンが普通になっているようです。
とは言え、35年ローンにしてしまうと老後も支払い続けることになってしまいます。年金受給の資格がない場合でも住宅ローンの支払いが続いていることになりますので注意が必要です。
住宅ローンを組む前に何歳まで働くのかを考える
一般的に定年退職は65歳となっていますのでそれまでに完済しなければ年金から支払うことになってしまいます。ですので、住宅ローンを組む前に計画を立てておくことが必要となります。
住宅ローンを組む前に、ご自身が何歳まで働けるのかを考える必要があります。体力に自信がある方なら定年退職後も老後生活を削り70歳ぐらいまで・定年退職をして老後生活を楽しみたいという方は65歳までと考えておくことが大切です。
定年まで働く場合
定年を迎えるまでに住宅ローンを完済しようと考えてる方は多いでしょう。しかし、思い通りにいかずまだ住宅ローンが残っている場合は会社も再雇用する義務がありますので、仮に10年間の返済額が1千万円残っている場合は5年間の再雇用ができますので、退職金や年金をすべて使わず完済していくことが可能になっています。
また『高齢社会白書』によると、男性の就業者の割合は「60~64歳で72.2%」「65~69歳で49.0%」と再雇用されている方はかなりの割合で働いていることが分かります。
さらに雇用数で見てみると「60~64歳」が438万人「65~69歳」で458万人と年々増加いていることが分かりました。
35年ローンを組むと30歳~35歳が審査に通りやすい事がわかる
35年ローンを組める住宅ローンの審査は30歳~35歳までが通りやすいことが分かりましたが、どのような審査があるのでしょうか。住宅ローンの審査には「事前審査」と「本審査」があります。
事前審査とは購入する物件や借りる方の収入や職業などをチェックされますが、事前審査ではあくまで自己申告が基本となっています。銀行によっては源泉徴収票や収入を確認することもあります。
無事に事前審査に通ったら本審査が行えます。住民票の写し(家族全員の記載があるもの)・各種健康保険証・年収がわかる資料(源泉徴収票、住民税課税決定通知書等)・不動産売買契約書・重要事項説明書・建物の間取り図・実印・印鑑証明書など、これらのものが必要となってきます。
住宅ローンの借り入れの際の注意点!
住宅ローンの借り入れをする際注意しなければいけないことはどのようなことがあるのでしょうか。また、年齢や完済のタイミング・老後破綻しないためにはどのようなことを注意していかなければいけないのでしょうか。また金利や頭金はいくらぐらいかかるのかも紹介していきます。
借り入れの際の年齢に注意!
住宅ローンを借り入れる際に有利な年齢は35歳までがいちばん審査に通りやすく、本審査では年齢や完済時年齢が重視され、年収や勤続年数よりも重視されていますので、若いうちに住宅ローンの審査を受けたほうが有利になります。
しかし、注意する点は金利や頭金を支払えるかという問題があります。住宅ローンの平均の頭金は購入価格の「1~2割」を支払うケースが多いです。そして、平均の金利は「0.6%」となっていますが、金利は毎年変動していることが分かりました。
遅すぎると老後破綻してしまう
少子高齢化が進むことにより、退職金や年金などが減ってきています。ですので、住宅ローンを組んで計画を立てていてもこれからどんどん退職金は減っていき、年金の受給も減っていくと共に受給される年数も減ってきています。
住宅ローンが残っていると退職後の貯えを削っていき老後破産が近づいてきてしまいます。ローンは完済できても生活が出来なくなり、結局今まで払い続けてきた家を競売するか自己破産するしかないと考えている方もいます。
住宅ローンの審査基準と落ちる理由
住宅ローンの審査の流れはどのような内容になっているのでしょうか。そして最終審査まで行くにはどれぐらいの期間がかかるのでしょうか。また、審査に落ちてしまう理由は何がいけないのか、どのようなことをすると落ちてしまうのかなどを紹介します。
住宅ローンの審査の流れ
住宅ローンの審査の流れはこちらの手順で行われます。事前申し込み・事前審査(ここまでに2~3日かかります)・正式申し込み(事前審査で問題なければこの段階まで来れます)・本審査(ここまでに約1週間かかります)・住宅ローン契約(本審査が通れば契約が完了します)・借り入れ(ここまでに約2週間~1カ月かかります)流れは以上になります。
しかし、契約が完了するまでに1カ月以上かかりますので、住宅ローンを組む時は事前に準備と時間が必要になりますので注意しましょう。
住宅ローンに落ちる理由
住宅ローンは事前審査と本審査があり、この2つの審査に通らなければ住宅ローンの借り入れができないことが分かりました。それではなぜ審査に落ちてしまうのでしょうか。審査に満たない理由はどのようなことが挙げられるのか、銀行はどのような事を基準にして「どこを見ているのか」「どのような理由があるのか」これらについて紹介していきます。
審査に通らない7つの理由
基本的に銀行は事前審査で落ちた理由を教えてくれませんので、なぜ落ちたのか・何がいけなかったのか。と不満に思ってしまいます。
それでは審査に落ちてしまう最大の7つの理由「異動の文字がある」「現在、消費者金融に借り入れがある」「返済負担率」「勤続年数」「勤務先が親の会社」「税金を払っていない」「最低年収」これらのことについて詳しく紹介していきます。
異動の文字がある
指定信用情報機関(CIC)に「異動」の文字があると一発で住宅ローンの審査には通りません。「異動」という意味はカードの支払いの延滞が61日以上たっても延滞している方のことで、指定信用情報機関(CIC)書き込まれること、簡単に言うと「ブラックリスト」に載っている人という意味です。
「異動」と書かれている限りどこの銀行に行っても審査に通ることはありませんので気を付けてください。
現在、消費者金融に借り入れがある
現在、消費者金融に借り入れがある場合も住宅ローンの審査に落ちやすくなっています。特にキャッシングのみの場合は確実に審査に落ちますので注意してください。(アコム、アイフル、プロミスなど)
また、地方の銀行ではまれに事前審査に通る場合もありますが、キャッシングカードを持っていることを先に銀行に報告しておくか、事前審査の前に解約しておくことをおすすめします。
返済負担率
返済負担率とはその人の年収に対してこれだけなら貸せるという意味で、銀行が貸せる最大の金額に対してその金額分借りたいと言った場合は審査で落ちる場合があります。仮にその人が他の条件を満たしていれば審査に受かりやすく、他の条件が満たされていなければ審査に受かるのは難しくなります。
勤続年数
勤続年数が1年から審査は出来ますが、審査は難しいです。何年働いているのかは健康保険証に記載されていますのでごまかしても必ずばれますので、ごまかすのはやめておきましょう。また、派遣社員やパート、アルバイトといった形で働いている方も事前審査の時点で難しいです。
勤務先が親の会社
こちらのケースもなかなか審査が難しく、銀行側から見ると「勤務年数は変えられる」「年収も自由に変えられる」このように設定すると思われていますので審査が難しいようです。
勤務先が親の会社の場合に必要になってくるのは「収入証明×直近3年分」と「会社決算書×直近3期分」を要求してきますので事前に準備しておきましょう。
税金を払っていない
銀行側は基本的に「市民税」「所得税」といった税金を払っていない方には住宅ローンの融資は取り扱っていません。これは源泉徴収の税額の記載欄を確認すれば分かるので、こちらもすぐに見つかってしまいます。また、確定申告すらせず、税金も払っていない場合は確実に事前審査で落とされます。
最低年収
各銀行には最低年収というものがあり、その銀行の条件を上回っていなければ審査には通りません。銀行によって変わってきますが、年収が200万円だったり300万円だったりと基準はバラバラですが、どちらかというと都市銀行のほうが基準は低く、地方の銀行のほうが基準が高めのようです。
住宅ローンの借り入れは何歳まで返済出来るのかを第一に考えよう!
住宅ローンは30代~69歳まで借りることが可能ですが、年齢によってメリットやデメリットがあることが分かりました。借り入れもしっかりとした知識を身につけることや30代が審査に通りやすいことが分かりました。また、借り入れする際は計画やプランをしっかりと立て、定年退職後までにしっかりと完済させ、退職後はのんびりと生活していきましょう。