じぶん銀行・住宅ローンとは
じぶん銀行にはさまざまなサービスがありますが、住宅ローンも提供しています。そのじぶん銀行の住宅ローンに関するいろいろな手続きは、すべてネット上で行います。じぶん銀行がネット銀行である為ですが、ネット銀行がすべてネット完結で住宅ローン手続きができるわけではありません。そういう意味では、じぶん銀行は利便性に優れています。
KDDI・三菱UFJの共同出資によって出来た銀行
じぶん銀行は、KDDIと三菱UFJの共同出資によってできたインターネットネット銀行です。ネット銀行なので、実店舗はありません。支店名は存在するものの、便宜的なものであり、有人店舗はありません。その為、さまざまな費用を節約できるので、住宅ローンを始め各サービスを充実させています。
じぶん銀行・住宅ローンの特徴
じぶん銀行の住宅ローンには独自の特徴がたくさんあります。特徴というよりもメリットと読んでもいいくらいですが、この優れた特徴がある為に、口コミ評判もよく、多くの人から高い評価を得ています。その優れた特徴を一つ一つピックアップして紹介していきますが、じぶん銀行住宅ローンのすばらしさを再認識するでしょう。
①変動金利・10年固定金利の金利が低い
じぶん銀行の住宅ローンの金利については後程詳しく紹介しますが、変動金利も10年固定金利も業界トップクラスの低さです。一般銀行よりも低いのはもちろん、同じネット銀行の中でも1、2位を争う低さです。これは、新規借り入れでも借り換えでも変わらず、じぶん銀行・住宅ローンのメリットの大きさを物語っています。
②ガン診断で住宅ローンが2分の1
じぶん銀行・住宅ローンの特徴で特筆すべきなのが、ガンと診断された時に住宅ローンの残債の返済が半分免除(ガン50%保証団信)になることです。これは他の銀行の住宅ローンにはあまりないメリットで、診断だけで住宅ローンが2分の1になるのです。入院や治療などの条件は付いていないので、とても助かります。
ガン50%保証団信は、ガンと診断がされればいいので、早期発見でも適用がされます。早期発見で治療が順調に行き、すぐに仕事に復帰できても、その後の住宅ローンの返済額は半分になります。その点については、口コミ評判が非常によくなっています。
③180日以上の入院で住宅ローン0円
ガン50%保証団信もいいが、ほかの病気にかかったりけがをしたりした場合はどうなるのだろうかと心配している人もいるでしょう。大丈夫です。じぶん銀行・住宅ローンには全疾病保障もあります。ガン50%保証団信と同時に加入ができて、ともに保険料は無料です。ただし、この場合は診断だけでではなく、180日以上の入院が必要です。
じぶん銀行・住宅ローンの全疾病保障では、病気やけがで180日以上入院すると、その後の返済額がすべて免除されます。180日以上入院というのは大変なことですが、他のネット銀行では1年以上入院という条件になっているので、それよりはずっと利用しやすいです。
金利上乗せで保証が追加できる
じぶん銀行の住宅ローンでは、金利を上乗せすることによって保証を追加できます。まず、金利を0.2%上乗せすると、ガンと診断された場合にすべての返済額が免除される保証を加えられます。これは、ガン50%保証団信よりも手厚い保証です。次に、0.3%上乗せすると11疾病保障を付けられ、さらに同じ上乗せでワイド団信に加入できます。
11疾病保障にメリットはあるの?
11疾病保障というのは他の住宅ローンには見られないもので、11種類の病気にかかり、180日以上入院した場合に住宅ローンの返済が免除される保証ですが、それでは全疾病保障とほとんど同じだろう思う人がいるかもしれません。しかし、いくつか違う点があります。まず、ガンと診断確定がされると、返済額が全額免除になります。
それから、セカンドオピニオンサービス、24時間電話健康相談サービスを利用できます。ただし、これは他の保険にも付帯している場合があるサービスなので、11疾病保障独自のメリットというわけではありません。
11疾病保障ならではのサービスと言えるのは、給付金特約です。がん診断給付が100万円、上皮内ガン、皮膚ガン診断給付が50万円、入院一時金給付が10万円などとなっています。入院一時金給付は、5日以上の入院のケースで、精神疾患以外の病気が対象です。
④契約手続きはネットで完結
じぶん銀行の住宅ローンは、申し込みから契約までネットで完結します。面倒な書類のやり取りはなく、署名や捺印も不要です。必要書類も写真で撮影してネットで送信するだけです。したがって、借り入れまでのスピードが速いのがメリットです。申し込みから契約までは、最短10日という迅速さになっています。
ただし、口コミを見ると、ネット完結の手続きをデメリットと考えている人もいます。まず、住宅ローンの契約では、入力する項目が多いですが、ネットに慣れていない人はミスをして、入力し直すという場面も出てくるからです。
さらに、一般銀行の住宅ローン契約と違って、担当者に質問をしながら記入することはできません。これはネット銀行のデメリットも言えますが、その分他のサービスで補っているので、このデメリットには目をつぶるしかないでしょう。
⑤様々な手数料が無料
住宅ローン契約をする場合、住宅購入費以外にさまざまなコストが必要となってきます。ところが、じぶん銀行ではそれらのもろもろの手数料を無料としています。具体的には、ガン50%保証団信の保険料、一般団信の保険料、保証料、収入印紙代(契約がネット完結の為)、一部繰り上げ返済手数料、返済口座への資金移動手数料などです。
どのくらいお得?
まず、ガン50%保証団信が無料な点ですが、全疾病保障も付いているので、かなりお得です。団信の保険料が無料というのは、他の住宅ローンでも変わらないので、メリットというほどではありません。保証料が無料という点はいいところですが、その代わりのデメリットとして融資事務手数料が掛かります。
一部繰り上げ返済手数料が無料なのはデメリットではありませんが、これはそれほど際立った特徴ではありません。他行でも同じようなルールとなっているからです。
返済口座への資金移動(定額自動入金サービス)は、他行の口座に給与を振り込む設定にしている場合にじぶん銀行の口座へ資金を移動できるサービスです。これは実施している銀行が少ないので、手数料無料はありがたいポイントです。
⑥auユーザーは更にお得
じぶん銀行はKDDI(au)が出資しているネット銀行です。そのせいか、auユーザーには特典が用意されています。どういう特典かというと、「au住宅ローンセット割」という名称で、au通信サービスと住宅ローンの同時利用で、毎月au WALLETプリペイドカードに500円チャージ(最長5年間)がされるというものです。
「au住宅ローンセット割」が利用できる人は、500×12か月×5年で、合計3万円のチャージがau WALLETプリペイドカードにされます。この特典だけでじぶん銀行住宅ローンに申し込むことにするということはないかもしれませんが、お得であることは確かです。
なお、「au住宅ローンセット割」が適用される住宅ローンは、同じじぶん銀行の住宅ローンでも「au住宅ローン」という名称が付けられていて、申し込みページが別になっています。内容はどちらも変わりませんが、申し込み時にはページを間違わないでください。
じぶん銀行・住宅ローン金利
じぶん銀行・住宅ローンには2つの金利タイプがあります。変動金利と固定金利特約です。変動金利は読んで字のごとく、経済情勢の変化により金利が変動するタイプです。変動金利タイプの場合、平均すると、金利は低めですが、金利上昇のリスクがないとは言えません。
一方、固定金利特約は一定期間(2、3、5、10、15、20、30、35年のいずれか)金利が固定されているタイプです。金利が変わらないので、返済計画は立てやすいですが、平均すると変動金利よりも高い金利となります。
①変動金利
変動金利タイプでは、年2回金利の見直しが行われますが、2019年6月25日時点の金利は、年0.457%です。これは一般銀行の住宅ローン金利よりもかなり低く、同じネット銀行と比較してもトップクラスの低さです。なお、変動金利タイプの場合は、全期間引下げプランを選択することになります。
じぶん銀行・住宅ローンには、全期間引下げプランと当初引下げプランがありますが、前者は全借り入れ期間の金利が低くなります。後者は当初の金利が低めです。ただし、後者の借り入れ当初の金利のほうが抑えられています。
②固定金利特約
固定金利特約タイプの場合は、固定金利期間がいろいろありますが、当初引下げプラン(当初の特約期間は金利が大きく下がり、その後は下げ幅が縮小するプラン)で、固定10年の場合の金利は年0.59%、固定30年の場合は年1.58%です。この数字も2019年6月25日時点のものです。
固定金利特約タイプの場合、当初期間引下げプラン、全期間引下げプランのどちらかを選べます。また、固定金利特約期間が終了した時は、そのまま固定金利にしてもいいし、変動金利に変更することもできます。
じぶん銀行・住宅ローンの借り換え金利
ここまでに紹介した金利は、新規借り入れの場合の数字です。借り換えの場合の金利も見てみましょう。変動金利の場合、0.457%、固定金利特約で当初引下げプランを選び、固定特約期間が10年だとすると借り換え金利は0.56%です。この数字は2019年5月31日時点のものですが、借り換えでもじぶん銀行・住宅ローンの金利は低水準です。
じぶん銀行・住宅ローンメリット
じぶん銀行・住宅ローンの特徴のコーナーでもメリットとも思われるものを取り上げましたが、ここでそれらを掘り下げてみましょう。じぶん銀行・住宅ローンにはメリットがたくさんあります。それらのメリットを見ると、他の住宅ローンよりもはるかに優れているようにも思えますが、実際どうなのか検証してみましょう。
①金利が業界最低水準
このメリットについてはすでに紹介してありますが、じぶん銀行・住宅ローンの変動金利、10年固定金利は業界最低水準の金利です。口コミを見ても、このメリットに引かれてじぶん銀行の住宅ローンを選んだという人が多くなっています。では、実際のところ、どれくらい低水準なのか他と比較して考えてみましょう。
住信SBIネット銀行・住宅ローンの変動金利は年0.447%で、10年固定金利は0.700%です。ネット銀行のソニー銀行・住宅ローンの変動金利は年0.457%で、10年固定金利は0.580%です。イオン銀行の変動金利は年0.520%で、10年固定が0.740%です。
一般銀行では、三菱UFJ銀行の場合、変動金利が年0.525%で、10年固定が0.690%です。じぶん銀行の住宅ローン金利については説明済みですが、忘れているといけないのでもう一度取り上げます。変動金利が年0.457%で、10年固定金利が年0.59%です。
業界最低水準というのは正しい
いくつかの銀行の住宅ローン金利を挙げてみましたが、一部にはじぶん銀行よりも金利が低いところもあります。しかし、その差はわずかであり、じぶん銀行の住宅ローン金利を業界最低水準としても間違いではないでしょう。特に一般銀行より金利が低いことは確かで、口コミでもこの点が高く評価されています。
②ガン50%保証団信が無料
このメリットについてもすでに特徴のコーナーで取り上げていますが、じぶん銀行・住宅ローンのガン50%保証団信の保険料は無料です。しかも、全疾病保障まで無料で付けられます。これは大きなメリットで、無料でいくつもの病気保証があるのですから、とてもありがたいです。
他の銀行の住宅ローンを見てみると、死亡や高度障害の場合に住宅ローンの返済額が免除になる団信の保険料が無料というケースはありますが、ガン50%保証団信の保険料が無料というのはあまり聞きません。それだけじぶん銀行のサービスはいいのです。
③手続きが早く簡単
じぶん銀行・住宅ローンの手続きはすべてネット上でできます。煩わしい書類のやり取りはなく、署名や捺印も不要です。この点についても紹介してありますが、何と言ってもネット完結型のメリットは、契約までが早いことです。申し込みから契約まで普通1、2か月掛かるところを最短10日で済ませることができます。
じぶん銀行・住宅ローンの手続きの流れ
じぶん銀行・住宅ローンのネット完結型の申し込みから契約までの流れを見てみましょう。まず、じぶん銀行のサイトを開いて、住宅ローンページの新規申し込みを選びます。すると、じぶん銀行の口座があるかないかの選択となります。ここでは、ない場合を前提に話を進めます。このケースでは、まずじぶん銀行の「住宅ローンマイページ」に登録します。
「住宅ローンマイページ」の登録に必要な事項を入力し、住宅ローンの申し込みをします。次に仮審査に申し込むと、最短即日に回答が来ます。その後本審査に申し込み、必要書類をアップロードで提出します。
本審査結果は、最短2~3営業日で通知されます。それから、契約手続きとなりますが、じぶん銀行の司法書士との面談があります。そして、最終的な確認や入力が済めば、晴れて契約成立です。
④審査基準が甘い
じぶん銀行・住宅ローンの審査基準については後程、「じぶん銀行・住宅ローンを利用できる人」というコーナーで詳しく解説しますが、他の銀行住宅ローンと比べると、審査は甘めです。年収、雇用形態、対象物件などの項目で、かなり緩い基準となっています。この為にじぶん銀行・住宅ローンを選んだという口コミもあります。
⑤じぶんプラスステージが4以上に
じぶん銀行に口座を持っている人は、「じぶんプラス」というサービスを利用できます。これは、じぶん銀行の利用状況により、ランク付けがされ、そのランクに応じて特典が受けられるというサービスです。ランクはステージで表され、全部で5つあります。じぶん銀行・住宅ローンを契約すると、自動的に「じぶんぷらす」のステージが4となります。
ステージごとの特典
「じぶんプラス」のステージ1では何もいいことはありませんが、ステージが2以上になると、ATMへの入金手数料が回数制限なく0円となります。一方、出金手数料は、ステージ2で月3回、ステージに3で月4回、ステージ4で月8回、ステージ5で月11回無料になり、どんどんお得度が増してきます。
三菱UFJ銀行以外への振込(三菱UFJはじぶん銀行の出資者なので、振込手数料無料)の場合、ステージ3で月1回、ステージ4で月8回、ステージ5で月15回手数料が無料になります。住宅ローン契約ではステージ4になるので、月8回まで無料です。
せっかく住宅ローン契約で「じぶんプラス」のステージが4になったのですから、もう一息頑張ってステージ5を目指しましょう。ステージ5になるには、住宅ローンの借り入れがあって、円普通預金や外貨普通預金が100万円以上あればいいのです。
⑥住宅ローン借入額に諸費用を含められる
住宅を購入する場合、住宅購入費だけを用意しておけばいいわけではありません。ほかに諸費用が掛かり、そのお金も準備しなければいけません。諸費用とは、登録免許税、司法書士代、事務手数料、火災保険料、不動産仲介手数料、不動産取得税などのことですが、ほかにもあります。
この諸費用も頭金で準備するのは大変です。しかし、じぶん銀行・住宅ローンの場合は、諸費用も住宅ローン借入額に含めることができます。口コミの中には、この点がじぶん銀行・住宅ローンのよいところだとしているものがあります。
じぶん銀行・住宅ローンデメリット
じぶん銀行・住宅ローンのメリットをいくつも見てきましたが、メリットだけというわけにはいきません。メリットがあればデメリットもあります。その両方をよく比較してから、じぶん銀行・住宅ローンの真の価値を判断する必要があります。ただ、デメリットは工夫次第で解消できるものもあります。
①15年以上の固定金利が高い
業界最低水準の金利として、じぶん銀行の住宅ローンを紹介しましたが、それは変動金利や10年固定金利の場合です。一方、15年以上固定金利となると、デメリットが目立ってきます。他の住宅ローンよりも金利が高めなのです。まず、じぶん銀行・住宅ローンの35年固定金利を見てみると、年1.680%となっています。
他の住宅ローンの35年固定金利はどうなっているかというと、住信SBIネット銀行が年1.360%、ソニー銀行が1.380%、新生銀行が1.500%などとなっています。これらと比較した場合、じぶん銀行・住宅ローンの35年固定金利の高さが分かります。
②融資事務手数料が高い
ネット銀行の住宅ローンの多くは、保証料が無料で金利が低いというメリットがありますが、その分融資事務手数料が割高になっています。両方安ければいいのですが、そう都合よくは行きません。じぶん銀行の融資事務手数料は、融資額×2.16%で、ネット銀行としては標準の数字ですが、かなり割高になるのは確かです。これはネット銀行のデメリットです。
③サポートが薄い
じぶん銀行はネット銀行なので、有人店舗がなく、直接相談できる窓口がありません。これはネット銀行の最大のデメリットで、担当者に面と向かって質問や問い合わせができないのです。代わりの方法として、電話による相談はできますが、直接相談するのと同じというわけには行きません。このデメリットについては、口コミでもよく取り上げられています。
ただ、横浜・池袋・船橋・新浦安・新宿に限って、スターツ証券の「住まプラ」と「au SHINJUKU(auショップ新宿店)」という窓口で相談ができます。とはいっても、一部地域に限定されるので、デメリットが完全に解消されるわけではありません。
④つなぎ融資が利用できない
建売住宅を購入する場合は、その購入資金を住宅ローンで準備するのですが、注文住宅を建設する場合、土地取得資金や着手金、中間金なども必要になってきます。これらのお金を借りることをつなぎ融資と言いますが、じぶん銀行の住宅ローンはつなぎ融資に対応していません。これもデメリットの一つで、つなぎ融資が必要なら、他をあたるしかありません。
⑤フラット35を扱っていない
フラット35は最長35年間固定金利が続く住宅ローンです。民間金融機関と住宅金融支援機構の協力で成り立っているサービスです。フラット35にもいくつかのメリットがありますが、じぶん銀行では扱いがありません。そのデメリットの代わりとして、35年固定金利がありますが、金利が高いのがネックです。
⑥返済が厳しくなった時の相談がしにくい
住宅ローン契約をしたら、返済をしていかなくてはいけませんが、その返済ができなくなることがあります。そのような場合、相談窓口があれば、返済方法の見直しについて話を聴いてもらいやすいです。しかし、じぶん銀行にはそのような窓口がないので、電話相談となります。電話相談では、デメリットとして細かいに見直しの内容を詰めにくいです。
じぶん銀行・住宅ローンを利用できる人
じぶん銀行の住宅ローンの審査基準は甘いほうですが、だれでも利用できるというわけではありません。最低限の基準はあり、その基準を満たさなければ契約にまでは至りません。その審査基準について項目ごとに見ていきますが、自分がその基準に合致してれば、じぶん銀行の住宅ローンに申し込むことを検討してみるといいでしょう。
①年齢
じぶん銀行・住宅ローンを利用できるのは、申し込み時満20歳以上満65歳未満で、完済時に満80歳の誕生日を迎えるまでの人です。この年齢基準は、新規借り入れでも借り換えでも同じですが、住宅ローンとしてごく平均的な基準で、特にコメントすることはありません。ただし、がん50%保障団信・がん100%保障団信などの年齢制限は50歳までです。
②年収
じぶん銀行・住宅ローンの審査基準で比較的甘いのが年収です。200万円以上あればいいとしています。多くの住宅ローンの審査基準が年収300万円をボーダーラインとしているので、それよりは低い数字です。この甘い基準の為に、じぶん銀行の住宅ローンを選んだという口コミもあります。
③職業
職業についての制限が少ないのがじぶん銀行の住宅ローンです。公務員や正社員がOKなのは当たり前としても、契約社員、派遣社員、会社役員、個人事業主、自営業者にも門戸が開かれています。そういう意味では、職業によって利用ができなくなるデメリットはありません。新規借り入れでも借り換えでも同じです。ただし、パートやアルバイトはダメです。
④勤続年数
全体的に甘い審査基準となっているじぶん銀行の住宅ローンですが、勤続年数については少し厳しくなっています。最低でも3年以上同じ勤務先に勤めていないと、審査に通りません。ただ、正当な理由があって勤続年数が短くなっている場合、例えば、有利な転職、出産、育児休暇があったケースなどは、3年未満の勤続年数でも認めてもらえます。
⑤健康状態
一部の住宅ローンを除いて、ほとんどの場合団信への加入は必須条件です。その団信加入時には健康状態を告知しますが、その内容によっては住宅ローンを利用できなくなる場合があります。しかし、じぶん銀行では審査基準が緩いワイド団信も扱っているので、多少健康状態に難がある人でも、住宅ローンの利用ができる場合があります。
じぶん銀行・住宅ローンの審査内容
「じぶん銀行・住宅ローンを利用できる人」と題して、じぶん銀行の住宅ローンの審査基準を見てみましたが、その審査には仮審査と本審査があります。それぞれの審査でチェックされる項目や内容、厳しさなどが違っています。そこで、ここから仮審査と本審査にどのような差があるのか検証してみましょう。
①仮審査
じぶん銀行・住宅ローンの仮審査では、申し込み者の申告内容をもとにさまざまな項目をチェックします。申告内容とは、年収、職業、勤め先、勤続年数、家族構成、他社借入額などのことですが、それらを総合的に見て、住宅ローン契約ができるのか、できるとしたらいくら融資ができるかなどについて見当をつけていきます。
②本審査
仮審査が終わって、その審査に通れば本審査が待っています。本審査では、書類の提出が必要となります。その書類の内容と申告内容を照らし合わせるとともに、物件価値についても詳細な調査が行われます。また、団信加入の是非についても本審査で判断されます。本審査は仮審査以上に厳しくなっています。
じぶん銀行・住宅ローン借り換え審査
住宅ローンには、新規借り入れと借り換えがあります。借り換え住宅ローンは、これまでに契約した住宅ローンよりも後の住宅ローンほうがメリットが大きそうな場合に利用します。その借り換え時にも再び審査があります。と言っても、借り換えだからと言って急に審査内容が変わるわけではありません。しかし、いくつか新規借り入れ審査と違う点があります。
①マイホームの担保価値の変化
新しい住宅を住宅ローンで購入した時の資産価値と時間が経ってからの価値は違います。したがって、最初に住宅ローンを組んだ時は担保価値も高かったわけですが、借り換え時にはその価値も減じています。その為、借り換えで借りられる金額が住宅ローンの残債に足りるのか足りないのかよく考える必要があります。
ただし、じぶん銀行を含めて、住宅ローンの借り換えでは、担保価値を標準よりも高く見積もります。新規借り入れでは担保価値よりも少しだけ高めの融資を行いますが、借り換えではその融資率におまけがつきます。その分、他の審査項目が少し厳しくなります。
②健康状態の変化
人間の健康状態は一定ではありません。住宅ローンの新規借入時は健康で団信に加入できた人も、借り換え時には状況が変わっていることも考えられます。もし借り換え住宅ローン申し込み時に、健康が悪化し、団信(ワイド団信を含む)に加入できないと、借り換えができなくなる場合もあります。
借り換え時に健康状態が悪化し、団信に加入できず、じぶん銀行の住宅ローンが利用できないのなら、団信加入が任意となっているフラット35に借り換えるという手があります。ただし、じぶん銀行は扱っていので、他の銀行のフラット35で借り換える必要があります。
③転職・収入状況の変化
住宅ローンの新規借入時と借り換え時で変わる可能性があるのは健康状態だけではありません。仕事や収入状況も変化している場合があります。それがよいほうへ変わっていれば、借り換え審査には通るでしょうが、逆の変化なら審査通過が難しくなります。特に借り換え時は収入審査などがより厳しくなるので、状況が悪化している場合、借り換えは無理です。
じぶん銀行・住宅ローン口コミ
さまざまなメリットやデメリットがあるじぶん銀行の住宅ローンですが、実際に申し込んだ人や利用している人はどう思っているのかが気になります。そこで、そのような人たちの口コミをいくつか取り上げてみます。いい口コミもあれば悪い口コミもありますが、じぶん銀行の住宅ローンの利用を検討している人にはこれらの口コミは参考になるでしょう。
契約者の口コミ①
最初の口コミは、40歳男性・中間管理職の方のものです。その口コミによると、いくつかのネット銀行の住宅ローンの仮審査に申し込んだそうです。その仮審査にはすべて通ったものの、本審査通過はじぶん銀行だけだったとのことです。理由は定かではありませんが、金利が低いので、口コミでも満足感を表明しています。
契約者の口コミ②
今度は、47歳男性公務員の方の口コミです。この方は、複数の銀行の借り換えローンを申し込みましたが、じぶん銀行だけが借り換え期間14年で、ほかは15年以上だったそうです。じぶん銀行だけにデメリットがあるような形となりましたが、ガン50%保証団信などが気に入って、契約したと口コミでおっしゃっています。
審査に落ちた人の口コミ
契約した人の口コミだけではなく、審査に落ちた人の口コミも紹介しましょう。職業・年齢不詳の方の口コミです。それによると、仮審査には通ったものの、本審査に時間が掛かったそうです。じぶん銀行は普通審査回答が早いのですが、それが遅れているのでおかしいなと思ったら、案の定審査に落ちていたとのことです。
どんな人がじぶん銀行・住宅ローンを利用すべきか?
じぶん銀行・住宅ローンに向いている人を考えてみましょう。まず、ネットでの手続きが慣れている人には適しています。そして、忙しくて、銀行窓口に行かれない人にも向いています。次に、変動金利や10年固定金利を選ぶのなら、じぶん銀行・住宅ローンはおすすめです。がんや病気のことを心配している人にもいいでしょう。
じぶん銀行の住宅ローンには様々なメリットがある!
ここまで、じぶん銀行・住宅ローンの特徴やメリット・デメリットなどについてお伝えしました。じぶん銀行・住宅ローンには数々のメリットがあり、多くの人におすすめできる内容となっています。もちろん、デメリットもありますが、そのデメリットがかすんでしまうほどメリットが多くなっているので、申し込んでみても損はしないでしょう。