カラーボックスのカビ防止・湿気対策
収納に便利なカラーボックスですが、湿気が多く風通しの悪い場所に置いておくと、いつの間にかカビが生えてしまうことがあります。カビが生える主な原因は湿気と通気性の悪さです。
カビてしまったカラーボックスを買い替えるのもいいのですが、対策をせずにそのまま設置するとふたたびカビに悩まされてしまうでしょう。この記事では、カラーボックスのカビ防止や臭い防止、さらにカビが生えてしまったときの対策方法をご紹介します。
壁から離して置く
カラーボックスを設置するとき、ボックスの裏側を壁にぴったりとくっつけて使っている人が多いのではないでしょうか。この置き方は、カラーボックスと壁の裏に空気が通らないため、カビが発生しやすくなります。特に昼と夜の寒暖差が激しい部屋に置いている場合は要注意です。
結露が発生しやすい場所にカラーボックスを置くと、カビが生えやすく嫌な臭いが発生する原因にもなります。もし部屋がジメジメしている環境であれば、カラーボックスを壁から離して使いましょう。
物を詰め込みすぎるのを止める
カビはカラーボックスの裏側だけではなく、ボックスの中にも発生するときがあります。大きな原因は湿気ですが、物を詰めこみすぎて風通しが悪くなっていることも原因です。パンパンになるまで物を入れるのではなく、適度にすき間を作るようにするとカビ防止になります。
また定期的に部屋の窓を開けて、空気の入れ替えをしてカビを防ぎましょう。換気が難しい場所に置いている場合は、扇風機やサーキュレーターを使って、部屋の空気を入れ替えるようにすると、カビ予防になります。
新品の時にニスを塗る
カラーボックスのカビを防ぎたいときは、カビ防止用のニスを塗るのも対策になります。カビが発生してから塗るのではなく、カラーボックスを購入してすぐに塗ったほうが効果的です。
安価で販売されているカラーボックスは防カビの処置をしていないことが多く、部屋の湿気を吸収してしまいます。ニスを塗ることでカラーボックスが湿気を吸収しにくくなるため、カビ防止につながるでしょう。
カビ防止ニスは手軽に使えるスプレータイプもあるので、カラーボックスの裏側にもカンタンに吹きかけることができます。カビが発生しそうな場所に置いているのであれば、なるべく早めにニススプレー吹き付けておきましょう。
カラーボックスのカビの臭いの消し方
カラーボックスから洗濯物の生乾きのような臭い、もしくはほこりっぽい臭いがしていたら、カビが繁殖している可能性が高いです。カビは体内に入ると有害なので、気付いたらすばやく対処しましょう。
カビは約7万種類も生息していると言われていますが、家の中で発生するカビはそのうちの360種類ほどと言われています。カラーボックスに繁殖しやすいカビは、黒カビや赤カビ、緑カビ、白カビなどです。
カビの臭いは独特で不快感をもよおします。そんな臭いに悩まされないために、2つの対処法をご紹介していきます。
消臭スプレーをかけてよく乾かす
カビの臭いを消すために、まずは消臭スプレーを試してみましょう。部屋用や玄関用などのものではなく、カビ除去専用のスプレーを選んでください。スプレーを選ぶときのコツは、さまざまなカビに対応しているものがおすすめです。
消臭はもちろんですが、除菌効果があるスプレーを使うと、消臭と除菌が一気にできます。しつこいカビの臭いが取れない場合は、業務用の消臭スプレーを使ってみてもいいでしょう。
カラーボックス全体にスプレーを吹きかけたら、日当たりのいい場所でしっかりと乾燥させてください。日当たりがよくない場合はサーキューレーターや扇風機を使って、カラーボックスの裏側までよく乾かしましょう。
日光に当てても臭いが防げないときは捨てるのも手
カラーボックス自体が古くなっている、カビの繁殖が抑えられなくなっていると日光に当てても臭いが取れなくなります。湿気の多く換気ができない場所の場合、除菌や消臭スプレーの効果もあまり期待できません。カビがカラーボックス内部まで侵食しており、完璧な除去が難しいからです。
消臭スプレーをしても、除菌スプレーで拭きとってもカビが頻繁に出てくる場合は、思い切って買い替えたほうがいいでしょう。増殖したカビはカラーボックスだけではなく、ボックスの裏側、壁、天井と広がっていく危険性があります。
カラーボックスを買い替えた後、ボックス裏側や内部に除湿剤を入れたり、防カビのスプレーを吹きかけて乾燥させたり、カビが生えないように対策をしておきましょう。
カラーボックスにカビが生えた時の対処法・対策
カビはしつこく増殖する性質を持っているのですが、きちんと対処すればカビだらけになることはほとんどありません。ベニヤ板を合わせて作られているカラーボックスは、他の家具よりもカビが生えやすいと言えます。
使っているカラーボックスにカビを見つけてしまったらショックですが、めげずに対処・予防をしていきましょう。それではカビが生えた後の対処法をまとめていきます。
アルコールスプレーで除菌する
カビを除去するときは、アルコールスプレーを使って拭き取りましょう。カラーボックスの素材である木材を痛めず、カビを取ることができます。購入するときはエタノール成分が多いもの(70~80%ほど)を選ぶようにしてください。
アルコールで除菌するときは、キッチンペーパーや雑巾にスプレーを吹きかけてから、カビを拭き取りましょう。いきなりカビの部分にスプレーを吹き付けてしまうと、カビの胞子が空気中に拡散してしまうためです。
ニスを塗る
カラーボックスは木材で作られているため、水分を吸収しやすいものです。室温が20~30度で、湿度が70%以上の条件になれば、カビが発生します。カラーボックスを湿度の高い部屋や換気がしにくい場所に置く場合は、あらかじめニスを塗っておくとカビを予防できるでしょう。
ニスはカラーボックスが水分を含むことを防止してくれるため、カビ予防に役立ちます。ニスを塗るときは、ムラなく塗るようにしましょう。塗るときはハケかスプレータイプがおすすめです。最初はカラーボックスの中からニスを塗るとキレイに仕上がりやすくなります。
周囲の壁も拭き取る
カラーボックスにカビが生えてしまったときは、カビのある部分だけではなく壁にも注意しましょう。ボックスに生えたカビだけを取るのではなく、周囲の壁も入念にケアしたほうが安全です。
カビは増殖力が強く、空気中にさまざまなカビの胞子が漂っています。カビが発生する条件と環境が整っていれば場所を問わずに、何度でも復活します。日本は湿気が多い気候なので、カビが増殖する環境が整いやすいと言えるでしょう。
そのためカラーボックスだけではなく床や壁、ボックスの裏側などにもカビが生えてしまう可能性が高いのです。カビを除去したあとは、壁や床など周囲も防カビスプレーやアルコール消毒液で拭き取るようにしましょう。
カビが生えた場所を外す・とる
カビが生えた場所がカラーボックスの裏側だった場合、裏板を取り外して通気性をよくすることができます。使っているカラーボックスが、取り外し可能であれば裏板を外してみましょう。風通しがよくなれば、カビが発生しなくなる可能性が高くなります。
部分的にカビが目立っているときは、紙ヤスリでカビのある部分だけを削ってみましょう。塗装がはがれてしまいますが、塗装用スプレーやペンキでカバーできます。カビが生えている部分が限定的であれば、削ってしまうのもいいでしょう。
カラーボックスを削るときは木材の様子を見ながら少しずつ行ってください。削り過ぎると、塗装が難しくなってしまうからです。
カラーボックスのカビをとる時のNGな行為
カラーボックスのカビを取るとき、やってはいけないNG行為があります。木材と相性の悪い薬剤を使ったり、強引にカビを取ったりすると、カラーボックスの状態によっては破損の原因になるでしょう。
できれば、カラーボックスに負担をかけない方法でカビを取りたいものです。それでは、カラーボックスのカビ取りでNGとされている行為をご紹介します。
塩素系漂白剤を使う
強力な漂白作用がある塩素系漂白剤は、木材を痛めてしまうためカビ取りには向きません。さらに塩素系漂白剤を使った部分だけが色落ちしてしまうこともあるため、カラーボックスのカビ取りには不向きです。
お風呂場の黒カビには向いているのですが、カラーボックスのような木材のものには塩素系漂白剤は成分が強すぎます。色が抜けて、まだら模様になってしまうこともあるため、使用は避けましょう。
カラーボックスにはカビ取り専用の薬剤か、塩素系漂白剤よりもやさしい酵素系漂白剤を使うのがおすすめです。変色を防ぎながら、カビの除去ができます。また塩素系漂白剤よりも臭いがキツくないため、体への影響も少ないでしょう。
カラーボックスはカビやすいので空気の流れに気をつける
ベニヤの合板で作られているカラーボックスは、材質上どうしてもカビが発生しやすいものです。表側はキレイでも、カラーボックスの裏側や内部にカビがポツポツと発生してしまうことも珍しくありません。
カビを防止するためには、風通しのいい場所に置く、除湿剤を入れる、サーキュレーターや換気をこまめにするといった対策が必要です。カビが発生したときのために、カビ取りスプレーを用意しておきましょう。
カビを発生させないようにしても、立地条件や周囲の環境によってはどうしてもカビが生えてきてしまいます。ケアをしてもカビや臭いが改善されないときは、思い切ってカラーボックスの買い替えを検討してみてください。