トールボーイスピーカーの選び方
高音質でオーディオを楽しんだり、ホームシアターで臨場感溢れる迫力を楽しみたい方におすすめなのが、背が高く細長い形状が特徴的な「トールボーイスピーカー」です。
そんなトールボーイスピーカーですが、国内外のさまざまなメーカーから発売されており、どれを選んだらいいのか、選び方がよくわからないという方もいるでしょう。トールボーイスピーカーの仕様を把握しておかないと、理想通りのオーディオ環境は作れないので、選び方は要チェックです。
今回は、人気トールボーイスピーカーのおすすめランキング11選と、トールボーイスピーカーの特徴、メリットや選び方までご紹介していきます。理想のトールボーイスピーカーをお探しの方は、ぜひ最後までお読みください。
まずは、トールボーイスピーカーの基本的な選び方を、項目ごとに分けてご説明していきます。トールボーイスピーカーの選び方のポイントは6つで「Bluetooth接続が可能かどうか」「聴きたい音源に合わせる」「拡張性」「サイズや重量」「価格」「インピーダンス」です。
Bluetooth接続が可能か
トールボーイスピーカーの選び方1つ目は「Bluetooth接続が可能か」です。スマホやタブレットから音楽を再生することが多い場合は、Bluetooth接続ができるかどうかを確認しておきましょう。Bluetoothが使えると、手軽に音楽を楽しめるメリットがあります。
Bluetoothは音楽のデータを圧縮して送信しますが、圧縮されたデータは音質が悪くなります。しかし、圧縮方式はいくつかあり、圧縮方式によってはあまり劣化せずに、高音質で再生することもできます。
そのため、自分が再生したい音楽の圧縮方式にスピーカーが対応しているかどうかを確認しておくことが重要になります。高音質な圧縮方式として、iPhoneでは「AAC」
Androidでは「aptX」というものが主流です。
聴きたい音源に合わせる
トールボーイスピーカーの選び方2つ目は「聴きたい音源に合わせる」です。トールボーイスピーカーは、基本的には用途に合わせて「オーディオ用」か「ホームシアター用」かで選びます。
オーディオ用として使う場合の選び方は、高音質にこだわることができ「ハイレゾ音源」に対応したモデルを選ぶことが重要です。ハイレゾとは「ハイレゾリューション」の略で、高解像度な音源という意味です。CDに収録しきれない音の領域を含むので、CDよりも高音質な音源です。
トールボーイスピーカーがハイレゾに対応しているかどうかは、スピーカーの値段とは関係ありませんので、トールボーイスピーカーの仕様をしっかりチェックしておきましょう。ハイレゾ音源には「WAV」「DSD」「FLAC」などがあります。
ホームシアター用として使う場合の選び方は、ウーファーを複数搭載しているなど、重低音や効果音などの迫力が楽しめるように設計されていることに注目しましょう。安価なトールボーイスピーカーでも、テレビのスピーカーよりも大迫力の音を楽しむことができます。
拡張性
トールボーイスピーカーの選び方3つ目は「拡張性」です。トールボーイスピーカーを検討している方には、後々スピーカーを追加して、マルチチャンネルでサラウンド音声を楽しみたいという方も多いでしょう。
「5.1ch」や「7.1ch」など、複数のスピーカーで自分を囲うように設置するマルチチャンネルでは、映画の臨場感を大迫力で楽しむことができます。
スピーカーを拡張して設置することを考えている方は、必ずトールボーイスピーカーを購入する前に製品構成を確認しましょう。メーカーにこだわるのであれば、メーカーがシリーズで発売しているものは分かりやすいのでおすすめです。
サイズや重量
トールボーイスピーカーの選び方4つ目は「サイズや重量」です。トールボーイスピーカーのサイズは、スリムなものや幅、奥行きが大きいものまでさまざまです。
テレビの横など、設置したい場所にしっかり置けるスペースがあるか、トールボーイスピーカーを購入する前に製品仕様であらかじめサイズを確認しておきましょう。
重量については、トールボーイスピーカーは5〜25kgなどとさまざまなので、自宅の中で移動させることを考えている方や、近いうちに引っ越しをする方などはなるべく軽いものを選びましょう。
トールボーイスピーカーは大きいので、特に狭い部屋に設置する場合は、かなり圧迫感を感じてしまいます。その場合は、見た目的にあまり圧迫感がないものを選ぶといいでしょう。デザインも艶出しや木目調など豊富なので、部屋の雰囲気に合ったものを設置しましょう。
価格
トールボーイスピーカーの選び方5つ目は「価格」です。トールボーイスピーカーは数万円から、高いもので100万円以上するモデルもあります。高級なモデルは値段は高いですが、オーディオに詳しい方でない限り、安いものとの違いは分からないでしょう。
トールボーイスピーカーの魅力である重低音と、大迫力の音楽を楽しみ方は、エントリーモデルを選んでも十分使いこなすことができます。クラシック音楽などの非常に繊細な音を楽しみたい方は、なるべくお金をかけて高級機を買うといいでしょう。
インピーダンス
トールボーイスピーカーの選び方6つ目は「インピーダンス」です。インピーダンスとは、スピーカーの電気抵抗値のことです。
国内メーカーのトールボーイスピーカーのインピーダンスは6Ω〜8Ωが主流です。それに対して4Ωのモデルもありますが、こちらは海外の高級機に多く、国内メーカーではあまり見かけません。
4Ωのスピーカーには対応してないオーディオ機器もあるので、必ずお使いのスピーカーのインピーダンスに適したものを選びましょう。
トールボーイスピーカーのおすすめ人気ランキングTOP11
トールボーイスピーカーのおすすめ人気ランキングTOP11をご紹介していきます。「ONKYO」や「ソニー」などの日本メーカーはもちろん、海外のメーカーからもおすすめのトールボーイスピーカーをご紹介していきます。
コスパに優れたものや、シーンに合わせて音楽に特化したトールボーイスピーカーまであります。それぞれの特徴、メリットを確認し、自分に合ったものを見つけてみてください。
11位:DALI・ZENSOR5
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第11位は、DALIのトールボーイスピーカー「ZENSOR5」です。ZENSOR5のカラーは、木目調が美しい「ライトウォールナット」と、「ブラックアッシュ」の2種類があります。
バランスの取れた音の高性能な人気のトールボーイスピーカーで、ウーハーユニットはDALIの現行モデルと同じものを使用しているので、繊細な表現も極めて正確に再生します。ポップやジャズ、クラシックまで幅広く対応できるおすすめのトールボーイスピーカーです。
10位:DENON・SC-T37-M
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第10位は、DENONのトールボーイスピーカー「SC-T37-M」です。ハイレゾ対応のスピーカーで、天然木突き板仕上げに、ピアノブラックのカラーが美しい1台です。
ホームシアターにおすすめのスピーカーで、ウーファーやセンタースピーカーもシリーズで発売されているので、マルチチャンネルにするときも悩むことはありません。
ホームシアター向けですが、高音から低音までバランス良く鳴るので、オーディオ用として使っても十分な力を発揮します。
9位:ONKYO・D-077E(B)
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第9位は、ONKYOのトールボーイスピーカー「D-077E」です。一目見ただけではただのポールのような、非常に細長い形が特徴的です。見た目以上に力強い音楽の再生が可能で、形状によりパノラマ的な指向性も持っています。
スペースを取らないトールボーイスピーカーを欲しいという方に人気で、スピーカー端子は全てスタンドについているのでコードも邪魔になりません。見た目の分、低音が少し弱いので、ウーファーを追加してマルチチャンネルとして使うのもおすすめです。
8位:Pioneer・S-31-LR
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第8位は、Pioneerのトールボーイスピーカー「S-31-LR」です。白を基調とした、洗練されたデザインが美しいスピーカーで、どんな部屋にも馴染みます。
前面がフラットになっていて、 不要な音の反射がなく、自然な音の広がりを実現しています。高音から低音までしっかり鳴るので、オーディオとしてはもちろん、ホームシアター用にもおすすめの1台です。
7位:audio pro・AVANTO FS-20
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第7位は、audio proのトールボーイスピーカー「AVANTO FS-20」です。ハイコストパフォーマンスでロングセラーの人気トールボーイスピーカーです。
全体がレザー貼りで高級感のある見た目で、高音から低音までしっかり鳴る高性能スピーカーです。特に注目すべきは側面についているウーファーで、低音がどっしりと広がるメリットがあります。インピーダンスが4Ωである点に注意しましょう。
6位:ONKYO・D-509E
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第6位は、ONKYOのトールボーイスピーカー「D-509E」です。シンプルなブラックのデザインが美しい、ハイレゾ対応の人気トールボーイスピーカーです。
高音から低音までそれぞれの帯域を、高音質でしっかり鳴らすことを目指したスピーカーで、どんな音楽ジャンルにも対応できるのでおすすめです。
ハイレゾ対応のAVレシーバーなどがシリーズで発売されており、セットで使えばライブで聴いているような臨場感のある音を楽しむことができます。
5位:ヤマハ・NS-F500
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第5位は、ヤマハのトールボーイスピーカー「NS-F500」です。ヤマハと言えばピアノが有名ですが、このトールボーイスピーカーはピアノのような表面加工がされており、高級感があります。
ボーカルにこだわったスピーカーで、ピュアオーディオの入門用としておすすめです。ウーファーも付いているので重低音がしっかり響き、中高音の鳴りもバランスがいいです。全体のバランスが良いので、ホームシアター用として使うのもおすすめです。
4位:SONY・SS-CS3
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第4位は、SONYのトールボーイスピーカー「SS-CS3」です。コストパフォーマンスに優れた人気のエントリーモデルで、初めてのトールボーイスピーカーにおすすめです。
エントリーモデルにも関わらず、高品位なパーツを採用しており、不要なノイズがない透き通った音が響きます。シンプルなデザインで、スタンドが不要なので場所を選ばず、オーディオからホームシアターまでオールラウンドに対応する、優秀なトールボーイスピーカーです。
3位:ONKYO・D-508E
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第3位は、ONKYOのトールボーイスピーカー「D-508E」です。高音は伸びがよく低音は静かに鳴る、上品で包み込んでくれるかのような高音質を実現したトールボーイスピーカーです。
ONKYOの最高峰モデルD-908Eの技術仕様を継承したモデルで、ホームシアターだけでなくオーディオにおいてもその真価を発揮します。繊細に響くので、クラシックなどの落ち着いた曲を聴くのにおすすめの1台です。ロックやジャズなど、ズンズン響く曲にはあまり向いていません。
2位:SONY・SS-F6000
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第2位は、SONYのトールボーイスピーカー「SS-F6000」です。コストパフォーマンスが非常に高いのに、高音質で、中・小型スピーカーにはない音を楽しめるオーディオ初心者におすすめの一台です。
低音がしっかり鳴るので、どっしりとした重低音を求めている方でも納得できる力強さを持っています。音の分離が良いので繊細な音も良く聞こえ、ライブ映像なども臨場感溢れる音で楽しむことができます。
1位:JBL・STAGE A190W
おすすめの人気トールボーイスピーカーランキング第1位は、JBLのトールボーイスピーカー「STAGE A190W」です。JBLが販売しているホームシアター向けの「STAGE」シリーズのひとつです。シリーズが豊富なのでマルチチャンネルを検討している方におすすめです。
サイズが大きめで、底面に脚部がついているので床に傷がつかず、置き場所を選ばないトールボーイスピーカーです。低音はウーファーを2つ使用しており豊かに響き、高音は軽量なアルミ素材を使用しているので伸びが良く人気です。
トールボーイスピーカーの特徴
トールボーイスピーカーの特徴は、何といっても「縦に細長い」存在感のある形状が特徴的ですが、それだけでなく「スピーカーユニットが少なくとく2つ以上ついている」というのも大きな特徴です。トールボーイスピーカーのこれらの特徴にどのような意味があるのかをご説明していきます。
縦に細長い形をしている
「トールボーイスピーカー」とは中型〜大型のスピーカーの総称で、その名の通り背が高く、縦に細長い形をしているのが特徴です。トールボーイスピーカーは高さ約1メートルで、幅は20〜30センチくらいのものが多いです。
トールボーイスピーカーに対して、小型で背の低いものは「ブックシェルフ型」と呼ばれ、名前の通り、かつては本棚に置かれて使われていたスピーカーです。現在では、トールボーイスピーカーとブックシェルフスピーカーを組み合わせて、マルチチャンネルシステムが作られることが多いです。
スピーカーユニットが少なくても2つ以上
トールボーイスピーカーは、スピーカーユニットが少なくとも2つ以上はついているのが特徴です。縦長なので縦に2つ以上、多いものでは4つ以上ついているものもあります。
そのためトールボーイスピーカーは音が出る部分が多く、ウーファーも装備していることが多いため、ブックシェルフ型より低音再生能力が強いのが特徴です。
トールボーイスピーカー設置のメリット
トールボーイスピーカーを設置するメリットは「低音域が豊か」であることです。トールボーイスピーカーは大きく、空気が振動する面積が広いので、小さなスピーカーとは低音の迫力がまるで違います。メリットを詳しくご紹介していきます。
低音域が豊か
トールボーイスピーカーはスピーカーが大きいですが、設置面積はブックシェルフ型と変わりません。しかし、高さがある分空気を振動させる面積が広いので、ブックシェルフ型よりも豊かに響くのがメリットです。また、ウーファーを多く装備していることが多いため、低音域が強く鳴ります。
トールボーイスピーカーは細長い形のため、大きなウーファーを搭載できません。その分、複数のウーファーを搭載することで低音を強化しています。
マルチチャンネルシステムを作りやすい
トールボーイスピーカー設置のメリットに「マルチチャンネルシステムを作りやすい」ということが挙げられます。トールボーイスピーカーはメーカーが同一シリーズでブックシェルフ型のスピーカーを販売していることが多く、マルチチャンネルシステムを作りやすくなっています。
マルチチャンネル前提でトールボーイスピーカーを設置する場合、メーカーのシリーズ商品があれば、相性が良いので揃えて設置しましょう。
トールボーイスピーカー設置のデメリット
トールボーイスピーカーを設置するデメリットは「物が大きく場所をとる」ということです。設置面積はブックシェルフ型と変わらないとはいえ、高さがある分、設置する時には注意しなければなりません。デメリットを詳しくご説明していきます。
物が大きく場所をとる
トールボーイスピーカーのデメリットは「物が大きく場所をとる」という点です。大きいのがトールボーイスピーカーの特徴なので当然ですが、ブックシェルフ型のように棚の中に置いたりすることができないので、ブックシェルフ型よりも置き場所は限られます。
トールボーイスピーカーはテレビの横に置かれることが多いですが、そういった場所に置けない場合には、あらかじめ設置できるスペースを確保しておかなければなりません。
トールボーイスピーカー購入時の注意点
トールボーイスピーカーを購入する時に気をつけるべきポイントは「スピーカー以外にもアンプを買う」ことと「1本の値段か2本ペアの値段か間違えない」ことです。トールボーイスピーカーの購入で失敗しないために、それぞれ詳しくご説明していきます。
スピーカー以外にもアンプを買う
トールボーイスピーカーで音を出すには、音を出すための装置である「アンプ」を別に買う必要があります。電源を入れるだけで使える小さなスピーカーとは違い、トールボーイスピーカーのような本格的なものではアンプは別で用意しなければなりません。
家庭用で使われる多くのスピーカーはアンプを内臓しているため、馴染みがないかもしれませんが、自分好みのオーディオ環境を作るためには、アンプは欠かせない装置です。アンプは音の増幅、音源の入力切り替え、音量調整など重要な役割をいくつも担っています。
1本の値段か2本ペアの値段か間違えない
トールボーイスピーカーは2台1組で使うのが基本ですが、1台単体で販売されているものもあるので注意する必要があります。特にネットショッピングで買う場合は、よく確認しないと、届いた時に2台かと思ったら1台しかなかった、ということになってしまいます。
ネットショッピングでトールボーイスピーカーを購入するときは、商品名に「(2台1組)」「(1台)」とあるので間違えないように確認しましょう。間違えて単体で買ってしまうと、追加でもう一台買う必要があるので、倍の予算がかかってしまうので特に気をつけるべきポイントです。
トールボーイスピーカーで映画も音楽も楽しもう!
トールボーイスピーカーの人気おすすめランキングや、特徴・メリット、選び方のコツをご紹介してきました。トールボーイスピーカーを使えば、家庭で手軽にライブや映画館のような臨場感を楽しめます。ぜひお気に入りのトールボーイスピーカーで、音楽をもっと楽しんでください。