BILL ITUNES COMとは
結論から言うと、「BILL ITUNES COM」とは、「iTunes Store」からの請求です。よくみるとしっかりと「ITUNES」と書かれてあります。頭文字についていないうえ、大文字で「ITUNES」だとどうも認識できずiTunesからの請求とは思わなかったという方は多くいると思います。
つまりここ最近で、iTunes Storeなどで音楽をダウンロードや有料アプリの購入、アプリ内課金(アイテムの購入)をしたことに思い当たる場合はそれで間違いありません。
以前はiTunes Store
「以前はiTunes Storeから請求がきていた」という方もいると思います。事実、以前まではApple関連でなにかしら購入した場合、iTunes Store名義で請求、引き落としがされていましたが、2015年8月以降、BILL ITUNES COMという名義で請求がくるようになりました。
最近では音楽の新曲などもiTunes Storeで購入できるため、明細に120円などの請求が来ていた場合は、「あのとき購入した楽曲の請求か」や、9800円とかだった場合、ソーシャルゲームなどの課金などと思っていただければ大丈夫です。
逆に、何かしら購入したにもかかわらず、「iTunes Storeから請求来てない」というケースもありえます。そういったケースは気づきにくいですが、もし気付いた場合、購入しているのに請求がこないのは逆になにか怪しいので念の為問い合わせるようにしましょう。
表記変更で誤解が多い
実際問題気づきにくいとは思います。事実、こういった「BILL ITUNES COMとは」といった記事がネット上にはごまんと存在しているのでそれも誤解を多く生んでいるという現れでもあります。そのためクレジットカード会社の問い合わせもかなり増えているそうです。ですので知らなかったとしても恥ずかしいことではありません。
BILL ITUNES COMから請求
それでは具体的にどういった買い物をしたら「BILL ITUNES COM」から請求がくるのかもう少し詳しく見ていってみましょう。意外と、「そんな買い物も明細に含まれてたなんて知らなかった」と気付くことがありますし知っていて損はしないはずです。一つ一つ確認していきましょう。
確認していきながら、該当するような買い物をしていないかもチェックしていきましょう。「言われてみれば確かに購入していた」ということもあります。
①iTunes
先述した通り、BILL ITUNES COMとは当然iTunesでの買い物での請求として乗っかってきます。iTunes Storeで購入したものはすべてBILL ITUNES COMからの請求としてきます。普段からよく使っているサービスほど意外と忘れてしまいがちなのできちんと覚えておきましょう。
iTunesでは一曲単位で楽曲が購入できて気軽に決済が行えるため意外と記憶から消えていて忘れてしまいがちなので要注意です。
②App Store
App Storeで、有料のアプリを購入した場合もBILL ITUNES COMとして請求がきます。一般の方だとあまりApp Storeで有料アプリを買うことはないと思いますが、業務目的で使われるアプリは結構有料のものも多くあります。作曲ソフト、動画編集ソフトを始めとしたアプリはApp Storeで有料で販売されています。
また、Appleストアでは、月額で料金が発生するサブスクリプションタイプのアプリも多くあり、そういったアプリもBILL ITUNES COMとして請求がきます。
音楽やアプリ購入で料金が発生
App Storeで無料アプリをダウンロード、インストールしたが、アプリ内でアイテムの購入などで課金をした場合もBILL ITUNES COMから請求がきます。後述しますが、複数回に渡って購入した場合はそれらがひとつにまとめられて請求されていることがあるので注意が必要です。
BILL ITUNES COM・身に覚えのない請求
ここまでBILL ITUNES COMから請求がくるパターンとは。といった形で紹介してきましたが、「それでも身に覚えがない」という方もいるかも知れません。その場合はもしかしたら不正利用の可能性があります。
ここからは不正利用かも?という疑いができた場合の対処方法や問い合わせの仕方について紹介していきたいと思います。これからの内容をきちんと抑えておけば不正利用で無用な請求をされることはありません。
①不正利用を疑って明細を確認
明細にはその購入決済料金が発生した日付や金額が書かれているはずです。BILL ITUNES COMの料金を確認し、「その日自分が何をしていたか」、「この値段の買い物でなにか思い当たるものはないか」といった具合に、とにかく考えられるものを上げていきましょう。紙に書き連ねていきましょう。
人間、昨日の食事すら忘れる生き物なので1週間前の出来事や1ヶ月前の出来事だって当然忘れます。まずは自分を疑ってかかり、記憶を掘り起こしましょう。また、念の為家族にもなにかしら購入したりしていないかの確認をしましょう。
あまり考えたくないですが、お子さんがいる場合、お子さんが内緒で課金などをしているケースが多くあります。事実、「itunes課金ばれない」というキーワードなりで検索をすると結構、「親にバレないように課金したい」という思っている未成年の方は多くいます。
そのため、一回聞いただけだと仮に課金をしていたとしても、「知らないよ」と言われてしまいます。状況が状況ですのできちんと確認するようにしましょう。問い合わせたあげくに「やはりうちの子だった」となると目も当てられません。
②定額制アプリを放置していないか確認
月額で音楽が聴き放題のサービス・アプリなどに過去に登録した覚えはありませんでしょうか。そのときは有料じゃなくとも、「登録した月から最初の3ヶ月間は無料!」といった理由で登録して、そのまま3ヶ月が経過してしまったというのはしょっちゅうあります。
某イラストアプリが「1年間無料」というキャンペーンをやっていて購入、案の定1年経過し契約が更新されてお金を払ってしまうという話はネット上でたくさん存在しています。
ちなみに少し脱線しますが、上記のような定額制のサービスで気付かずにお金が発生してしまった場合、問い合わせても返金されることはほぼ無いので諦めましょう。
最近ではアプリ内課金でも、「一度買ったら来月も自動で購入される」商品もあります。こういった料金もきちんと明細に入ってきますのでちゃんと確認するようにしましょう。
BILL ITUNES COM・不正利用発覚時の対処法
ここまで色々考えてみたが、「この明細はどう考えても不正請求だ」という確証が得られたら間違いないので対処していきましょう。明らかに不正請求・利用だった場合はきちんと返金処理が可能ですので安心してください。労力はかかりますが、お金の問題ですのできちんと対処していく必要があります。見過ごしてはいけません。
手順①Appleに電話で問い合わせ
Apple(0120-277-535)に電話で問い合わせましょう。そして「明細が届いたが、身の覚えがなく、もしかしたら不正利用されたのかもしれない」と事実をそのまま伝えます。その後本人確認がされますが、サポートの方が丁寧に誘導してくれます。
その後、iTunesアカウントの確認を行い、秘密の質問について聞かれます。覚えてない。という方も多く居ますが聞かれた質問に正直に答えればそれが正解です。
これでひとまずの問い合わせに対する対応が終わりとなり、今後の対応はメールベースになるのでメールに不正請求があった明細を添付してほしいと言われます。問い合わせ自体スムーズにいけば20分ですが、念の為30分程度を見込んだほうがいいです。
問い合わせが終わり、Appleからメールが来るので、そのメールに明細を添付すると、「調査します」という返信がきます。ここまででいったんAppleとのやりとりは終わりです。
手順②登録カード会社に電話
次はクレジットカード会社に問い合わせます。最初にAppleのサポート伝えた通り、「明細に見に覚えのない請求がきている」と、あったままの事実で問い合わせましょう。別のセキュリティ部門の方に転送されて、そこでまた事情を説明することになります。
色々と情報を聞かれますが、全てに答えると、「Appleから調査結果の回答がきたらまた連絡ください」と言われて、セキュリティ部門の方の直通の電話番号を教えてもらえます。忘れてしまうとまた同じようなやりとりをする必要がでてくるので必ずメモするようにしましょう。
この際に状況によってはクレジットカード会社の人からAppleに「この旨を伝えてください」等言われるためきちんとメモする準備や、メモができる環境で問い合わせるようにしましょう。
手順③再度Appleに電話
クレジットカード会社から言われた内容をAppleに電話で伝えます。問い合わせの際にはサポートの方の名前やケースIDなどを伝えるとスムーズです。後日、Appleから調査結果の連絡がくるため待ちましょう。
Appleからの連絡が終わったら、クレジットカード会社のほうに電話をし、「Appleのほうで不正請求分については返金処理を行ったとのこと」という旨を伝えるとクレジットカード会社のほうでキャンセル、返金処理について確認を行ってくれます。
その確認が取れた場合、請求に対し打ち消し処理を実施してくれて余計なお金を払うという自体は回避できます。ここまでで不正請求に対する対処は完了となります。
以上が、不正請求があったときの対処方法となります。この文章を読んでてすでに感じていると思いますが、すごく時間と手間がかかります。とはいえお金の問題ですし、場合によってはかなりの金額を利用されるので絶対に見過ごせません。少額だったとしても見過ごしては絶対ダメです。
不正利用に早く気付く方法
無いに越したことはないのですが、事実、不正利用の問題はかなり発生しています。ネットで検索するだけで多くの人が被害にあっているのがわかります。
もちろん、不正利用されないためにはどうすればいいのか。というのも大事ですが、もっと大事なのは不正請求に気づくことです。そのためには明細を確認するのが大事です。一番最悪なのは不正な請求に気付かずにそのまま見ず知らずの他人にお金を垂れ流すことです。
よほどの石油王でもない限り看過できることではないのでしっかり気付くために対策は絶対にすべきです。ここからは不正請求に気付くためのポイントについて紹介していきます。
BILL ITUNES COMからの請求明細を毎月確認
普段から明細は確認しないという人もいます。「変な金額の請求がきたらさすがにおかしいし気付きますよ」という方もいますが、加害者側はバレないように少額の課金を毎月毎月不正利用してくるケースもあります。そのため絶対に毎月確認することをおすすめします。
数ヶ月後に気付いた場合はすでに引き落とし等されているため返金もされない可能性あります。必ず毎月チェックするようにしましょう。
Apple関連の請求については購入・課金の度にAppleIDに登録しているメールアドレス課金の通知メールが飛んでいます。「Apple からの領収書です」というタイトルでくるためこちらを必ず確認するようにしましょう。
なんなら今すぐメールBOXの中を「Apple からの領収書です」というタイトルで検索しましょう。「自分に限ってそんなことはない」と思っている人ほどすでに見に覚えのない請求がきているものです。
BILL ITUNES COMからの請求は必ず確認!
いかがでしたでしょうか。以上で、BILL ITUNES COMとは、請求が行われるキッカケ、そして不正利用されていた場合の対処方法などの紹介しました。
注意点は「少額の決済を複数行った場合、一つにまとめて決済される」という点です。例えば120円の買い物をしたとしてもすぐには購入通知がこないことがあるということです。
その購入を5回位繰り返したときにようやくまとめて購入通知がきたりします。一万円などの場合は都度通知がきますが、少額の場合は注意が必要です。
最近ではクレジットカードや銀行口座の登録を促すサービスが多くなってきたため、カード情報の流出といったリスクを上がってきていると思います。もちろんサービスそれ自体はなにも悪くないです。流出させない、しないというのも大事ですが、やはり「流出はあるものだ」という意識のもと、不正利用されたときのお作法を身に着けておくべきです。
不正請求にあわないために
もし「なんか最近、出費が多いな」と感じたり、知り合いが、「最近クレジットカードの請求がなんか多いんだよね」など何気ない感覚や身近で会話でそういった話題が発生したときには、「それもしかしたら不正利用されてるかも?」と注意して購入履歴などを確認してみるのも大事です。