水道代を安くするトイレの節水方法を試そう!
毎月の水道代をきちんとチェックしていますか。一人暮らしだとなかなか気にならない水道代ですが、家族が増えると毎月の請求額は少なくありません。
そんな水道代の多くを占めるのがトイレだと言われています。家庭での水道代の多くがトイレに使われていると言われており、トイレの節水をどう工夫するかが水道代節約の鍵とされています。
口コミで有名なトイレの節水方法や、ダイソーなどの100均で扱われている節水グッズの口コミ、使用方法などをまとめました。
トイレの水道代ってどのくらい?
実際にトイレを使用していてかかる水道代はいくらくらいなのでしょうか。最近では口コミで話題な【節水トイレ】という新製品も出ているので、最新式のトイレを使っているかどうかでも大きく差が出そうです。
人数の多い家庭ではトイレの回数が増えて、さらに水道代がかさばってしまいます。思ったより水道代が高い請求が来て驚いてしまった経験はありませんか?
そこで一般家庭でトイレが占める水道使用量の割合と、実際の水の年間使用量を調べました。トイレでどのくらい水が使われているかを知ることで、節水しようという気持ちがより湧いてくるでしょう。
トイレはお風呂の次に水が使われる場所
一般家庭において一番水が使われる場所はどこでしょうか。それはお風呂になります。お風呂は一度に200リットルほどのお湯を使うので、毎日お風呂に浸かる家庭ではかなりの水量を使っていることになります。
またシャワーだけで済ます家庭でも、シャワーを流す時間が長ければ長いほど水道代はかかってしまいます。シャワーで身体を温めている時間が16分を超えると、湯船に貯める水量と同じくらいの湯を使うとされています。
お風呂に次いで水の使用量が多いのがトイレになります。お風呂はシャワーだけで済ませれば少しは節水が出来ますが、トイレの回数は減らせるものでは無いので、流すたびに大量の水を流す事になります。
トイレの種類にもよりますが、一度に流すトイレの水量は、大のレバーで10リットル前後だと言われています。何度もトイレに行くことを考えれば、決して少なくない量だということがわかります。
トイレの年間の水道代(4人家族の場合)
では実際にトイレにおける年間の水道代はいくらくらいなのでしょうか。ここでは4人家族の場合の大体の使用量について調べました。
4人家族の1ヶ月あたりのトイレでの水の使用量は約5.5立方メートルだと言われています。東京都の上・下水道料金で計算すると月間約1,700円程だということがわかります。
ということは4人家族におけるトイレの水道代だけでも、年間約2万円もかかっている計算になります。実際に数字にすると、かなりトイレの水道代は家計に負担を及ぼしていることが見えてきます。
トイレの効果的な節水方法
トイレの水道代は意外と安くはないことがわかりました。では実際にトイレを節水する方法やグッズは何かないのでしょうか。
ここでは具体的な節水方法や効果的な節水グッズについてまとめました。1回の行動ではなかなか変わらないかもしれませんが、普段から心がけていればかなり水道代に差が出てくるでしょう。
以下にまとめてある節水方法を実践し、トイレの水道代の節約を心がけましょう。節約グッズも最近では100均で揃うものが多く、低コストで手に入れることが出来るのでおすすめです。
二度流しはしない
トイレの効果的な節水方法の1つ目は【二度流しはしない】ことです。しっかり流れているのに、心配になって二度流しをしてしまっていませんでしょうか。
流れきっていない時は仕方がないですが、しっかり一回で流れている場合は二度流しをするのはやめましょう。二度流しがクセづいてしまうと、毎回二度流ししないと気が済まなくなってしまいます。
毎回二度流しをすると、トイレの水道代が単純に倍になってしまいます。トイレが詰まりにくくなるメリットはあるでしょうが、節水のためにも無駄な二度流しをやめましょう。
無駄に大のレバーを使用しない
トイレの効果的な節水方法の2つ目は【無駄に大のレバーを使用しない】ことです。トイレには大と小のレバーが選べるものがほとんどですが、大と小では1回につき2リットルほどの差が出ると言われています。
一日に大を1回、小を3回の計4回トイレに行くとします。小の際にきちんと小のレバーで流すのと毎回大で流すのとでは、2リットル3回分で6リットルの差が出ます。4人家族なので一日に24リットルも節水が出来る計算になります。
ざっくりとした計算にはなりますが、大と小をきちんと使い分けて節水していると年間で2,000円ほどは節約出来ます。ただし大のレバーが必要な時にすら小のレバーを使ってトイレを詰まらせると、それ以上に修理代がかかってしまうので注意しましょう。
節水グッズを使用する
トイレの効果的な節水方法の3つ目は【節水グッズを使用する】ことです。現在では様々な節水グッズが存在し、Amazonや楽天などのネットショップで気軽に注文できるものが人気となっています。
またダイソーなどの100均にも、口コミで話題な節水グッズがたくさん存在します。トイレを可愛く彩る見た目のグッズもあり、買い揃えるのが楽しいという口コミもたくさん目にします。
こういった節水グッズを活用することで、楽しみながらトイレの節水を心がけましょう。しかし節水グッズが高価で、結局コストがかかってしまう場合もあるので注意が必要です。
最新の節水トイレに交換する
トイレの効果的な節水方法の4つ目は【最新の節水トイレに交換する】ことです。「そんなお金があったら節水なんてしてない」と思う人もいるかも知れません。でもずっと使うことを考えれば、新しいトイレに交換するほうがお得かもしれません。
古いタイプのトイレは、大を流すのに1回約13リットルの水を使うものもあります。最新式の節水トイレは、大を流すのに1回たった4リットルで済むものもあります。1回で9リットルもの差がつけば、年間4人家族で使うとかなりの差が出るのがわかります。
ざっくり計算すると最新式の節水トイレに変えるだけで、年間で14,000円ほど節約が出来ることになります。トイレの工事費や本体代が6〜70,000円かかったとしても、5年あれば差額を回収出来ますし、それ以降はずっとお得になります。
どうして節水トイレは少量の水で流すことが出来るのか
古いタイプのトイレと最新式の節水トイレで、1回水を流すのに多くて約9リットルの差が出ると書きました。ではなぜ同じトイレなのにそこまで水量に差が出るのでしょうか。
節水トイレが少量の水で流せるのには、水流に秘密があります。従来のトイレはタテ方向に直線的に水を流すため、大量に勢いよく水を流す必要がありました。しかし最新式の節水トイレはうずを巻くように回転式で水を流すため、少量の水でも広い範囲を洗浄することが可能になったのです。
古いタイプのトイレは水の勢いが良すぎて水ハネが気になったり、流水音がうるさくて気になってしまうことがよくありました。最新式の節水トイレなら、音も静かで水ハネも気にならないのが良い点です。
みんながやっているトイレの節水に繋がる工夫
みんながやっているトイレの節水につながる工夫には、どのようなものがあるのでしょうか。ちょっとした工夫で、無駄なくトイレの節水が出来るのであれば素晴らしいことです。
ここではお金をかけずにトイレの節水が出来る方法をまとめました。普段の生活に目を向けてみると、意外と無駄になっているものや使えるものがたくさんあることに気が付きます。
また1回のトイレでいうと数円の違いでも、長期的に考えれば大きな差になります。毎日意識すれば自然と出来るようになるものばかりなので、ぜひ実践してみるように心がけましょう。
お風呂の残り湯を使用する
みんながやっているトイレの節水につながる工夫の1つ目は【お風呂の残り湯を利用する】ことです。皆さんはお風呂の残り湯をどうしているでしょうか。そのまま流してしまうのは少しもったいないですが、なかなか活用方法は見つかりません。
そこでお風呂の残り湯を貯めておき、トイレの流し水として使う方法があります。大の時はなかなか流しにくいでしょうが、小くらいなら効果的に使えて節水につながるでしょう。
毎日200リットルほど使うお風呂のお湯を無駄なく使えて、節水につながるのでおすすめです。お風呂のお湯を残しておくと、災害時に水道が止まってしまった場合も非常に有効になります。
給水タンクの浮き玉を調整する
みんながやっているトイレの節水につながる工夫の2つ目は【給水タンクの浮き玉を調整する】ことです。これは少々裏技みたいにはなり、難易度が高いものになります。
トイレのタンクの蓋をあけると、浮き玉があるのがわかります。浮き玉があることで、トイレの水量を調整しています。浮き玉をうまく調整することで、流れる水量を抑えて節水につなげることができます。
トイレのタンクには水位調節リングがある場合とない場合があります。ある場合はロックを外した後、水位調節リングを左回りに回すことで水位を低くすることが出来ます。
水位調節リングがない場合は浮き玉の棒を上下に動かして調整します。浮き玉の棒を下にすることで水位を下げることが出来ます。棒の付け根付近で力を入れすぎると棒が折れる恐れがあるので注意しましょう。
しかし調整しすぎるとトイレの流れが悪くなり、詰まらせてしまう恐れがあるので注意が必要です。また調整時に器具を破損してしまうと修理に余計に費用がかかってしまう恐れがあるので、自信のない人は触らないほうが無難です。
注意したい間違ったトイレの節水方法
トイレの節水方法は、ネットの口コミなどで様々なものが広まっています。しかし口コミの内容は決して正しいものばかりとは限りません。
口コミにある節水方法の中には、逆にトイレの節水にならないものや、トイレを破損してしまうおそれのあるものがあります。そんなトイレの間違った節水方法をまとめておきます。
口コミで広まったペットボトルを使う方法
口コミで広まっている間違ったトイレの節水方法に、ペットボトルを利用したものがあります。これはトイレのタンクにペットボトルを入れてかさ増しをして、節水につなげるといったものになります。
この口コミは間違っており、すぐにやめたほうが良いでしょう。その理由の一つに、節水しすぎてしまって十分に流せず、トイレづまりの原因になることが考えられます。
また本来ないはずのタンクの異物であるペットボトルによって、予期せぬ部品の破損や故障が考えられます。そういった場合に保証が効かないメーカーもあるので、勝手にタンクに物を入れないようにしましょう。
トイレを我慢するのは絶対にダメ
節約家の中には節水のためにトイレに行くのを我慢しているという人がたまにいます。ですがトイレを我慢するというのは健康を考えても絶対におすすめできません。
排泄というのは人間の生理現象であって、我慢したらなんとかなるものではありません。排泄をがまんすることによってひどければ膀胱炎など病気にかかってしまいます。
病気になってしまえば水道代よりも高額な医療費がかかってしまいます。お金だけでなく大切な身体の健康も損なうおそれがあるので、絶対にトイレを我慢するのはやめておきましょう。
節水トイレは節水できないってホント?
口コミの中には「節水トイレでは節水出来ない」という書き込みが見受けられます。果たしてこの口コミは本当なのでしょうか。
そのからくりは、節水で流れる量が少ないために、詰まり気味になってしまうことにあります。詰まりを防ぐために何度も流してしまって、結果として水量がかさむのが口コミの正体です。
対策としては、流す水量を少し多めに設定することをおすすめします。水量を少し増やしても、通常よりは全然節水出来ているので問題ありません。また一度にたくさんのトイレットペーパーを流さないように注意しましょう。
また最近の節水トイレの中には、タンク部分を見せない【タンクレストイレ】というものがあり、若者の間で流行っています。タンクを見せないことでスッキリとした見た目になるので、インテリアとしておしゃれだという風に捉えられています。
タンクレストイレには、水を流した際に手洗い用のちょろちょろとした水が出ません。なのでトイレに行くたびに別の水道で手を洗う必要があります。
タンクの上で手を洗えるトイレと比べると、確かに余分に手洗い用の水道代がかかってしまいます。そういう意味ではタンクレス式の節水トイレが節水出来ないというのは的を得ているでしょう。
おすすめのトイレの節水グッズ
トイレの節水方法の一つに、節水グッズを買う方法があります。ダイソーなどの100均でも買えるものが多く出ており、安くて良い商品が多いと口コミで人気になっています。
節水グッズを買うのにお金を使うのは本末転倒だと思う人も多いというのは口コミでよく目にします。しかし年間に換算すると購入金額の何倍も得をするケースが多く、もはや節水グッズは使わない手はないでしょう。
そんな節水グッズの数々を紹介します。ダイソーやセリアなどの100均で買えるものもまとめています。
トイレ節水できるくん
オススメのトイレの節水グッズの1つ目は【トイレ節水できるくん】です。これトイレのタンク内にあるフロートという部分にかぶせて使うもので、水を流す際の余分な排水を抑えるものとなっています。
レバーを離すとすぐに水が止まるようになってしまうので、使うのに慣れが必要になります。4人家族であれば、1ヶ月で約1.5tほどの節水が出来るとされています。一度設置すればほとんど交換せず使い続けられるというのも、大きなメリットの一つです。
水洗トイレ節水器ロスカット
おすすめのトイレの節水グッズの2つ目は【水洗トイレ節水器ロスカット】です。これはタンクに設置することで1回につき5リットルも節水出来る優れものなグッズになります。
TOTO方式とINAX方式のどちらにも使用できますが、ロータンク方式専用になっているので注意が必要です。はいタンク方式やフラッシュバルブ方式のトイレには使用出来ませんので、よく確認してから購入するようにしましょう。
1回5リットル節水出来るとすると、年間で約20,000円くらいはトイレの節水が出来る計算になります。半永久的にメンテナンス無しで利用できるので、対応しているトイレにはぜひとも導入したいものです。
ドルフィンセーブ
おすすめのトイレの節水グッズの3つ目は【ドルフィンセーブ】です。ドルフィンセーブはとは節水バルブのことで、空気穴の付いているものになっています。
空気穴が空いていることで、タンクのフタが早めに閉じる仕組みになっています。そうすることで節水に繋がり、これも水洗トイレ節水器ロスカットと同じく、1回で約5リットルの節水になるとされています。
ドルフィンセーブは他のグッズよりも多少高価なのがネックになっています。それでも4人家族であれば半年節水し続ければコストを回収することが出来るものとなっています。ただ使えるトイレが少ないので、種類をしっかり確認してから購入するようにしましょう。
万能ロータンクボールタップ・スリムタップ
おすすめのトイレの節水グッズの4つ目は【万能ロータンクボールタップ・スリムタップ】です。これはトイレタンク内の部品をまるごと付け替えるグッズとなっています。まるごと変えるので高そうに感じますが、価格は3,000円前後と意外とお手頃になっています。
万能ロータンクボールタップ・スリムタップはタンク水位を調整することで節水に繋げるものとなっています。トイレを流した後に流れる少量の水を止めることで、余分な水を抑えることが出来ます。
また消音効果もあり、トイレを流す際の大きな音を抑えることが出来ます。たくさんの種類のタンクに取り付けることが出来ますが、ハイタンク方式や下水給タイプのタンクには取り付けることが出来ないので注意しましょう。
100均のトイレ節水グッズ
ダイソーなどに代表されるような100円均一ショップ、通称【100均】にも、トイレの節水が出来るアイテムがいくつかあります。100均は値段こそ高いものの、質が高いものが多くて口コミの評価も良いものが多いです。
これまでに紹介した節水アイテムが数千円するものばかりだったので、100均で節水が出来るとすればかなりお得なものになります。今回は100均の中でもメジャーな【セリア】と【ダイソー】に絞っています。
果たしてセリアとダイソーにはどのようなトイレ節水グッズがあるのでしょうか。気になる100均で取り扱われているトイレの節水グッズをまとめました。
セリア
まずはセリアで取り扱われているトイレの節水100均グッズを紹介します。セリアでは【トイレタンク内に取り付けるだけ!節水ができるフック】というものが取り扱われています。
使い方としては、トイレタンクの中にある排水弁から伸びている鎖にフックを取り付けるだけになります。レバー操作をやめると水がすぐ止まるようになるので、小の時に水を流しすぎるのを防ぐことができ、節水に繋がります。
レバーを離すと水がすぐ止まるようになるので、使い始めは慣れるまで時間がかかります。また大の時はレバーをしばらく回しっぱなしにしないといけなくなるので、面倒に感じる人もいるかも知れません。
ダイソー
次はダイソーで取り扱われているトイレの節水グッズについて紹介します。ダイソーにも【トイレの節水でき太くん】というトイレの節水グッズは取り扱いがありました。
調べたところ、ダイソーのものはセリアの節水フックと同じ仕組みになっていて、排水弁から伸びている鎖にフックを掛ける仕組みになっています。100均のダイソーですが、トイレの節水でき太くんは300円(税抜)の商品でした。
このダイソーのフックはヤフオクにしか情報がなく、現在も取り扱いがあるかは不明です。ダイソー店頭に行ってみれば、新しい種類のトイレの節水グッズが出ているかもしれません。
少しの意識でトイレの水は節水できる!
いかがだったでしょうか。簡単にできるものから、ダイソーなどの100均で買える便利グッズまで、トイレの節水術についてまとめました。
トイレの節水は、ほんの少しの意識で今日から出来るものとなっています。たった1回ではほとんど変わりませんが、毎日繰り返しているうちにとんでもない量が節水出来ることでしょう。
経済的にも環境的にも良いことをしていると考えると、節水も気持ちがいいものです。少しずつ意識改革をして、トイレの節水に務めるように心がけましょう。