紫陽花(アジサイ)の植え替え方法まとめ!時期・鉢植えのコツや注意点も紹介!

紫陽花(アジサイ)の植え替え方法まとめ!時期・鉢植えのコツや注意点も紹介!

自宅で紫陽花を育てている人は、どのように管理していますか。鉢植えや地植えに関わらず、植え替えをすることが大切です。植え替えに向くのはどの時期か、どんな方法でやればいいのか分からないこともあるでしょう。紫陽花の植え替え方法や注意点についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.紫陽花の植え替えの時期
  2. 2.紫陽花の鉢植えの植え替えの方法・注意点
  3. 3.紫陽花の地植えでの植え替えの方法・注意点
  4. 4.紫陽花の植え替え以外の増やし方
  5. 5.紫陽花を育てるコツ
  6. 6.紫陽花は土によって花の色が変わる
  7. 7.紫陽花を育てる注意点
  8. 8.紫陽花は年に一度植え替えするのがおすすめ

紫陽花の植え替えの時期

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紫陽花は、憂鬱な梅雨の時期を彩ってくれる花です。その魅力に惹かれ、自宅で紫陽花を育てている人も多いのではないでしょうか。紫陽花はコツさえ知っていれば、難しい植物ではありません。しかしきちんと管理をしないと、花を咲かせないこともある気難しさを持っています。

紫陽花は根の成長するスピードが速いので、植え替えすることもコツのひとつです。紫陽花が咲くのは梅雨の時期ですが、植え替えをするのに適した時期はいつなのでしょうか。

植え替えの目安は年に1回

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紫陽花の植え替えは、年に1度でいいでしょう。最低でも、2年に1度のペースで植え替えすることが望ましいです。特に鉢植えの紫陽花の場合は、成長し過ぎた根が鉢の中で根詰まりを起こしてしまうからです。植物の性質上、根詰まりを起こしたままの状態はよくありません。

最悪の場合は根が腐り、紫陽花そのものがだめになってしまいます。紫陽花を長く楽しみたいのであれば、1年に1度の植え替えをしっかりと行いましょう。

おすすめは花が咲き終わった時期

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植え替えの必要な紫陽花ですが、植え替えに適した時期は一体いつなのでしょう。時期を間違えてしまうと、これも紫陽花にダメージを与えることになるので注意しましょう。紫陽花の植え替えをするベストな時期は、花が咲き終わった後です。

植え替え時には根をいじることになるので、花が咲いている途中はおすすめ出来ません。花を咲かせることに全エネルギーが注がれているので、根が弱っているのです。

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花の咲き終わりといっても、紫陽花の花は散らずに残ります。残った花はそのまま枯れていくのですが、その過程でも紫陽花本体から養分を吸収しています。

そうなると、次の花が咲く時期に影響を及ぼす恐れもあります。ある程度美しい状態で楽しんだ後は、来年のことを考えて花を摘み取ってしまいましょう。

花が咲いた状態の鉢植えを買ってきた場合には、花の咲き終わりを合図に植え替えをするといいでしょう。特に開花時期の鉢植えは、既に鉢の中で根がいっぱいになっている可能性があります。鉢底から根が飛び出しているようなら、植え替えのサインと考えましょう。

買いたての紫陽花でないのなら、花が咲いた後しばらく放置しても問題はないでしょう。一般的には、12月~3月の間に植え替えをするといいと言われています。その時期は紫陽花の休眠期に当たり、成長が緩やかで紫陽花もストレスを感じにくい時期なのです。

紫陽花の鉢植えの植え替えの方法・注意点

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植え替えに適した時期が分かったところで、具体的な紫陽花の植え替え方法をご紹介しましょう。紫陽花が鉢植えか地植えかによっても、その方法や注意点が変わってきます。こちらではまず、鉢植えの紫陽花の植え替え方法と注意点について触れていきましょう。

紫陽花は地植えのイメージが強いですが、コンパクトな鉢植えでも十分に楽しめる植物です。鉢植えには鉢植えならではのコツや注意点がありますので、参考にしてみてください。

根の色をチェックする

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植え替えのために、まずは紫陽花の株を鉢から取り出しましょう。それと同時に根の色をチェックするのが、最初の注意点です。白い根、茶色の根などが混じっているはずです。白い根は新しく状態のいい根、茶色は古くなった根です。

茶色の根や腐って黒くなってしまった根は、植え替えた後の紫陽花には不要な根なので取り除いておきましょう。白い根を残しておけば、成長に問題はありません。

根を切り落とす

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残った白い根も、そのままにしておくわけではありません。極端に長過ぎるものでなくても、全体の半分程度まで切ってしまいましょう。植物の根を切ることに不安を覚えるかもしれませんが、問題はありません。根が詰まっているならなおさら、この工程は重要になります。

根を切ることで、鉢植えの中に新しい根が伸びるスペースを作ることが出来ます。根を切った時の刺激で、新しい根が伸びるように促すという意味もあるようです。

今までより一回り大きい鉢に植え替える

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紫陽花が大きくなることを見越しての植え替えですので、植え替える鉢は元より大きいものを選びましょう。ここでの注意点は、大き過ぎる鉢を選ばないことです。紫陽花を大きくしたい気持ちから、大きな鉢を選びたくもなるでしょう。

しかしそうしてしまうと、一旦は短くした根が伸びてくるまでの間に土の水はけが悪くなる恐れがあります。これはどの植物にも言えることですが、成長はゆっくりです。一気には成長しません。

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紫陽花を植え替える時には、一回り大きい程度の鉢を選びましょう。そうすることで、紫陽花はまた元気に鉢の中で根を伸ばすことが出来ます。この注意点を守れば、また開花時期に美しい花を咲かせてくれるでしょう。

土を準備する

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紫陽花を植え替える時に忘れてはならないのが、植え替えた後に鉢に入れる土です。紫陽花を植えるのに適した土は、どんなものでしょうか。紫陽花の植え替えには、赤玉土と腐葉土を使います。赤玉土とは、園芸でよく使われる土なので、覚えておくといいでしょう。

腐葉土とは堆肥のことであり、土の状態をよくする働きがあります。赤玉土と腐葉土を7対3、あるいは6対4くらいの割合で混ぜると、紫陽花にとってよい土が出来上がります。

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腐葉土を加えることで、土に微生物が増えます。そのことで栄養が生まれ、土をふっくらとさせてくれるのです。適度に柔らかな土は、紫陽花が根を張るのに適した環境です。それだけではなく、土の水はけをよくする効果もあります。

腐葉土に含まれる葉や小枝が土の中にわずかな隙間を作り、そこが水や空気の通り道となります。根の状態を整えたら、成長しやすい環境を作ることも忘れないようにしましょう。

直射日光が当たらない場所で植え替える

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紫陽花を植え替える時の注意点として、直射日光の当たらない場所で作業をすることが挙げられます。紫陽花は日陰を好む植物ということではありませんが、植え替え時に強い日光にさらされるのは好ましくありません。

直射日光に当たることで土の表面が乾くので、これが紫陽花にはよくありません。植え替え後は特に水をほしがるので、土が乾くのは避けた方が無難と言えるでしょう。

紫陽花の地植えでの植え替えの方法・注意点

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花壇に地植えして、紫陽花を楽しむこともあるでしょう。次にご紹介するのは、そんな地植えの紫陽花を植え替える方法です。鉢植えに比べて根を張るスペースに余裕はありそうですが、ずっと同じ場所に植え続けると土の養分不足にもなりかねません。

地植えの紫陽花もやはり、植え替えることが必要となってきます。地植え紫陽花の植え替え方法は、鉢植えの方法とは少し違います。地植えの植え替え方法を、順を追って見ていきましょう。

大き目に掘り起こす

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地植えの紫陽花を植え替える時には、大きく掘り返すことが重要になってきます。なぜそのような方法を取るのかといえば、地植えになっていることで根が広範囲に張り巡らされている可能性があるからです。そのため、なるべく根を傷つけないように、大きめに掘り起こすのがコツなのです。

植え替えでこのような方法を取ることを考えると、近過ぎる場所に別の植物を植えるのは避けた方がいいでしょう。植え替えるということを念頭に、余裕を持ったスペースに地植えするのがコツです。

根についた土をほぐして払う

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掘り返した紫陽花は、根に付いた土を払い、よくほぐしておきましょう。この注意点を怠ると、せっかくの植え替えも意味のない行動になってしまいかねません。土を払って根をほぐしておくことで、成長の上で伸びて絡まった根をリセットしてやることが出来ます。

そうしてやってこそ、植え替えた後に、紫陽花は再び元気よく根を伸ばすことが出来るのです。植え替え後の成長を左右する可能性のある作業である、この注意点を忘れないようにしましょう。

植え替えた後は水不足に注意する

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植物によっては、植え替え直後には水をやらない方がいい種類もあります。しかし紫陽花には、植え替え後にしっかりと水をやりましょう。植え替えそのものが、紫陽花にとってはダメージのある行為です。植え替え後は特に、労ってやるといいでしょう。

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植え替え後1か月くらいまでは、直射日光を避けた明るめの日陰で紫陽花の様子をみましょう。この時の注意点としては、水をやり忘れないことです。植え替えた先にちゃんと根を下ろすまで、気を抜かないようにしましょう。

新芽が出て来たら、紫陽花が順調に成長している証です。だんだんと陽のよく当たる場所に移してやるといいでしょう。それが、植え替えた紫陽花を上手く育てるコツです。

紫陽花の植え替え以外の増やし方

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紫陽花を植え替えるのには、植わっている場所の環境改善のためや、根を張る場所を増やしてやるという意味があります。それは言い換えると、紫陽花を成長させて増やすことでもあるのです。紫陽花を増やすには、植え替え以外にも何か方法があるのでしょうか。

植え替えること以外にも、紫陽花を増やす方法は3つあります。こちらではその方法について、詳しくご紹介しましょう。

挿し木

挿し木とは、株の一部から根を出させて、そこから増やす方法のことです。「挿し芽」と呼ばれることもあります。種から増やすことが難しいとされる、紫陽花などの植物に用いられる増やし方を指します。

挿し木は、行う時期によって2通りのやり方があります。ひとつは「緑枝挿し」、もうひとつは「休眠枝挿し」と呼ばれる方法です。具体的には、どんな方法で行うのでしょうか。

挿し木の方法①緑枝挿し

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緑枝挿しは、5月から7月、真夏を除いて9月に行われる挿し木の方法です。後にご紹介する休眠枝挿しと、やり方に大きな違いはありません。しかし、挿し木を行う時期が違うので、工程に若干の違いがあります。よく注意して行いましょう。

どちらの挿し木にも共通して必要な物として、鹿沼土、赤玉土、腐葉土、浅めの鉢を用意しておくといいでしょう。鹿沼土と赤玉土の代わりに、挿し木用の培養土を用意しても構いません。

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まずは緑枝挿しの方法です。花芽の付いていない枝を葉を4枚付けた状態で切り、切り口を30分程水に浸けておきます。どの葉も3分の1に切っておくことが、この時の注意点です。

鉢底ネットを敷いた浅い鉢に、鹿沼土と赤玉土を混ぜ、十分に湿らせたものを入れておきます。そこに切った枝を、2cm程の深さまで差し込みます。複数挿す場合には、葉が重ならないようにします。

しっかりと水やりをした鉢は、ひとまずは明るい日陰に置いておきます。乾燥を避け、水やりをしっかりと行いましょう。この状態で1か月ほどすると発根するので、小さなポットに植え直します。専用の培養土を使うか、赤玉土と腐葉土を7対3にしたものでもいいでしょう。

これ以降は、少なくとも半日以上は日が当たる場所で管理します。乾燥にも気を配りますが、水をやり過ぎないことも注意点です。紫陽花の植え替えの時季に近くなりますが、挿し木を植え直すのは翌年の春まで待って行いましょう。

挿し木の方法②休眠枝挿し

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休眠枝挿しは、紫陽花の休眠期である2月から3月に行います。こちらの方法では、2~3個芽が付いていて状態のいい枝を選びます。枝は、1時間くらい長めに水に浸けておきます。

湿らせた土を入れた鉢に挿すのは、緑枝挿しと同様です。注意点として、日陰ではなく、なるべく日当たりのいい場所に置きます。乾燥に注意するのは同じです。

緑枝挿しでは季節の関係で1か月程度で根が出ますが、休眠期の挿し木はさらに時間がかかります。3か月ほど必要だと言われています。発根したら植え替えるのは同じです。緑枝挿しの場合と同じように、そこから植え替えるのは次の春を待ってからにしましょう。

切った枝を土に挿して根を張らせるという方法は同じながら、行う時期が違うために選ぶ枝や発根までの時間に違いが生じています。どちらを選んでやるにしても、きちんとした手順を頭に入れて行うことが重要でしょう。

取り木

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取り木とは、植物の枝を地面に誘引し、それに土をかけて枝から根を張らせる方法です。種からの発芽や挿し木は一度に複数を増やせますが、取り木は多く増やすのには向いていません。その一方で、成功率の高い方法だと言われています。

紫陽花の取り木が出来る期間は4月から9月にかけてですが、中でも一番成功しやすいのは、6月と言えます。あまり馴染みのない方法ですが、成功率の高さが魅力的です。

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取り木のコツは、長い枝を選ぶことにあります。地面に近付けて根を張らせなくてはならないので、なるべく長い枝を選ぶことが大切なのです。

この時選んだ枝の芽のある部分を地面に這わせ、上からU字のピンで固定します。固定することで、枝が地面から離れてしまうのを防ぎます。

芽の辺りに土をかけ、少し押さえるようにしておきます。ここまでやれば、後は根が出るまでの辛抱ということになります。取り木した枝から根が出るまでには、数か月かかることを覚えておきましょう。

取り木の根が十分に伸びたら、元の枝からは切り離してしまいます。こうして、根が張った方も新たな紫陽花として独立することになるのです。挿し木に比べて時間はかかりますが、工程自体は少ない方法と言えるでしょう。

株分け

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大きくなった紫陽花を、株分けという形で増やすことも出来ます。株分けに適した時期は、植え替えと同じ12月~3月の間です。寒い土地では例外的に、暖かさが戻って来る3月に行いましょう。

株分けする前準備として、植え替え先を整えておきます。地植えなら植える場所に株を入れる穴を掘り、そこに3割程度の腐葉土を加えて元の土と混ぜ合わせておきます。

鉢植えにする場合には、鉢の中に土を用意しておきましょう。根を張った株が入ることを考え、土を入れ過ぎないように注意しなくてはなりません。株分け自体は、植え替え方法とさほど変わりはありません。掘り起こした株の根をほぐし、傷んだ根は取り除きます。

根を付けた状態で、株本体を分けます。剪定用のはさみを使ったり、大株の場合にはのこぎりを使ってもいいでしょう。分けた株はすぐに植え替え、しっかりと水をやります。株分けは比較的簡単な方法ですが、大きくなり過ぎた紫陽花には苦労するのがデメリットです。

紫陽花を育てるコツ

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地植えでも鉢植えでも紫陽花を植えるのなら、ちゃんと手入れをして、きれいに咲かせたいものです。そのためには、どのように世話をしてやる必要があるのでしょうか。紫陽花は注意点さえ押さえておけば、決して扱いの難しい植物ではありません。

こちらでは、紫陽花と上手く付き合うためのコツをご紹介しましょう。いくつかの注意点を守って世話をすれば、毎年美しい花を咲かせてくれることでしょう。

本来は日当たりの良い場所が理想的

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梅雨の雨の中に咲くイメージが強い紫陽花ですが、本来は日光を好む植物でもあります。地植えの場合は特に、植える場所に気を配る必要があります。日陰ではなく、日当たりのいい場所に植えるようにしましょう。冬でも風が当たらないような場所だと、なお理想的です。

日当たりのよい場所に置くことで、花がよく付き、紫陽花ならではのたくさん花の咲く風景を楽しむことが出来るでしょう。

水切れに弱いことに注意する

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雨のよく降る時期に咲くせいか、紫陽花は乾燥がとても苦手です。梅雨時は自然に任せても、その前後は水を切らさないようにするのが上手く育てるコツと言えるでしょう。水やりは1日に1回ではなく、可能なら朝夕の2回行うといいでしょう。

水やりのやり方にも、コツがあります。たっぷりとあげるのがコツですが、鉢植えの場合は、鉢底から水が抜けるまでしっかりやります。そうでないと、鉢の中の根に水が行き渡らないのです。

適度に剪定する

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盆栽ではありませんが、紫陽花にも剪定を施します。剪定に適した時期は、花が咲いた後になります。なるべく早く行うのが望ましいでしょう。紫陽花は、秋には次に咲かせる花の準備をしてしまいます。その頃に剪定を行うと、花の素を切ってしまうことにもなりかねません。

また、来シーズンにいい花を咲かせるためには、秋までにどれだけ枝を伸ばせるかが勝負になってきます。秋になってから剪定を行ってしまうと、そういう理由でも次のシーズンに影響を及ぼします。

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剪定のコツとしては、新しい芽を切り落とさないことにあります。コツ以前に、新しい芽を切ってしまっては、剪定の意味もなくなってしまいます。

新芽は、紫陽花の花の2節目にあるといいます。これを確認し、その2cm上あたりを切るのが理想的です。切った先に残った花がらは、摘み取ってしまいましょう。

これが、花が咲いた後にやるべき剪定方法です。地植えなどで大きくなった紫陽花は、休眠期である冬にも剪定を行うといいでしょう。冬場に枯れた葉や、大きくなる過程で増え過ぎた枝を整理する意味合いがあります。

紫陽花の剪定に関しては、花が咲いた後すぐに行う癖を付けるのがいいでしょう。秋になってからだと、何かとデメリットが多いのです。翌年もいい状態で花を咲かせるためにも剪定は必要ですし、株姿を管理する意味でも重要です。

紫陽花は土によって花の色が変わる

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植わっている場所の、正確には土の状態によって、紫陽花の花の色は変わります。それがどういう仕組みで起こるのか、不思議に思ったことはありませんか。仕組みを理解しておけば、育てる紫陽花を好みの色で咲かせることも可能になります。

酸性土壌ならば青色の紫陽花が咲く

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紫陽花には、「アントシアニン」という色素が含まれています。これと土壌に含まれるアルミニウムが化学反応を起こし、花の色が青に変わるというメカニズムを持っているのです。アルミニウムには、酸性の土に溶けやすく、アルカリ性の土には溶けにくい性質があります。

つまり、酸性の土壌には、アルミニウムが多く含まれていると考えることが出来ます。このアルミニウムがアントシアニンと反応することで、青色の紫陽花が咲くということなのです。

アルカリ性土壌ならばピンク色の紫陽花が咲く

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紫陽花の花色を決定するのは、土中に含まれるアルミニウムの量が関係していることが分かりました。紫陽花の持つ色素とアルミニウムが反応して青色の花になるため、アルミニウムの溶けにくいアルカリ性土壌では、ピンク色の花が咲くのです。

一般的な紫陽花は、どの色の花が咲くかは土壌の性質によって決まるのです。その性質に気を配ることが、好みの色の花を咲かせるコツと言えるでしょう。

土壌の性質が関係しない種類もある

最近では、様々な色の紫陽花が出回るようになりました。先ほどご紹介したように、一般的な紫陽花は、土壌が酸性かアルカリ性かによって花色が決まります。しかし品種によっては、花色が固定されているものもあります。

こういったタイプは、土壌によって花色を変えることはありません。土をいじって花色を変化させたい場合には、注意しておきましょう。

紫陽花を育てる注意点

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紫陽花も植物なので、病気や害虫による被害を受けることもあります。些細なことだと目をつぶっていたら、結局は株全部がだめになってしまうこともあるので注意しましょう。紫陽花がかかりやすい病気や、狙われやすい害虫にはどんなものが挙げられるのでしょう。

紫陽花を育てる上で、病気や害虫について知っておくことも重要です。敵を知れば、その対処法も見えてくるはずです。このこともまた、紫陽花を育てるコツと言えるでしょう。

紫陽花がかりやすい病気

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まず、紫陽花がかかりやすい病気について見ていきましょう。病気について知っていれば予防することも不可能ではありませんし、早いうちに気付けば株を失うこともなくなるでしょう。紫陽花のかかりやすい病気を、2つ例を挙げてご紹介しましょう。

うどんこ病

多くの植物がかかる、代表的な病気のひとつです。カビが原因となる病気で、これにかかると、葉や茎にうどんこ、つまり小麦粉を振りかけたようなカビが発生してしまいます。湿度の高い時期に発生しやすい病気で、紫陽花は特に気を付けるべき病気と言えるでしょう。

葉にカビが生えてしまうと、紫陽花そのものの生育にも影響を及ぼします。うどんこ病に対しては、発生を見越して専用の薬を撒くか、カビが広がらないうちに薬で対処するといいでしょう。

炭疽病

こちらもカビ菌が原因となる病気です。葉、枝、花に至るまで、黒い斑点が発生するのが症状です。最初は斑点程度だったものも、放置しておくとやがて葉に穴を開けるまでになるので注意が必要です。うどんこ病と同様に、梅雨時の高温多湿な気象条件で発生しやすくなります。

対処法としては、発生の初期段階で薬を使うか、症状の出た場所を枝ごと切る取ることも有効です。紫陽花の状態を観察し、早めの対処が病気対策のコツとなるでしょう。

紫陽花につきやすい害虫

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病気だけでなく、害虫への対策も必要です。鉢植えでも地植えでも、外で育てる以上は常に害虫被害のリスクにさらされているのです。

よく付く害虫としては、アブラムシが挙げられます。繁殖力が強く、集団で葉や茎から汁を吸う厄介者です。数匹単位なら、その場で除去する方法もあります。薬を撒くのも効果的です。

葉の裏に付くハダニにも気を付けましょう。汁を吸われると葉の色が抜け、枯れる場合すらあります。気温が高く乾燥した夏場の気候を好むので、ハダニ防止にはある程度の湿気が必要です。葉裏に霧吹きをするか、薬剤で退治するといいでしょう。

枝の中に侵入し、中から食い荒らすコウモリガという虫の幼虫もいます。枝付近に木くず状の糞を見つけたら、食害を受けている可能性が高いです。枝ごと処分するのが無難でしょう。放置していると、紫陽花を株ごと失うことにもなりかねません。

アブラムシには牛乳が効く!?

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気を付けていても、いつの間にか湧いてしまうしまうのが害虫です。特にアブラムシなどは、ちょっとの間に爆発的に増える害虫なので困りものです。

害虫に効く薬剤があっても、散布には迷う人もいるでしょう。前もって薬剤を撒いておくのも効果的ですが、忘れてしまっていては意味がありません。

アブラムシに関しては、薬剤を使わずに退治する有効な手があります。役に立つのは、意外にも牛乳だったりします。牛乳は、乾くと固まるという性質を持っています。牛乳をアブラムシに対してスプレーすると、呼吸のための気門を塞ぎ、窒息させることが出来るのです。

万能なように見えますが、牛乳を放置すると紫陽花にカビが生える場合もあります。そうならないよう、牛乳がすぐ乾く晴れた日を選んで実行するといいでしょう。アブラムシを駆除した後、紫陽花を洗い流すことも忘れずに行います。

紫陽花は年に一度植え替えするのがおすすめ

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鉢植えでも地植えでも楽しめる紫陽花は、コツを押さえていれば上手く育てることが出来ます。美しく花を咲かせるには、他のケアと並行して、毎年の植え替えが重要なポジションを占めてきます。鉢植えや地植えを長く楽しむために、植え替えは怠らないようにしましょう。

それなりの手間暇をかけてやることが、紫陽花を育てる上でのコツということになります。面倒臭がらずに行えば、紫陽花もきっと応えてくれることでしょう。

エタミケイ
ライター

エタミケイ

ドイツとドイツ語が大好きな、2人の子持ち母さんライターです。ドイツ留学&居住経験あり。食べることやハンドメイドも好きで、消しゴムハンコ歴は18年!自分の強みや興味関心を活かした記事を、みなさまにお届けできればと思っています。ミニマムな生活に憧れる一方、物に囲まれた生活を送っています。

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