プラスチック製の障子紙が話題!
大きな木の枠に白い和紙が貼ってあり、外からの太陽光を優しい光にしてくれる日本の和室の伝統的なインテリア、障子。幼いころには、その障子に指でこっそり穴を開けたり、飼っているネコが障子に穴を開けてしまったということもあったのではないでしょうか?
そんな簡単に穴が開いてしまうというイメージの強い障子ですが、最近使う人が多くなっているという「プラスチック障子紙」という商品をご存知でしょうか?「そろそろ障子の張り替えをしなきゃ」と思っている方は、この記事を読んで「プラスチック障子紙」も検討してみてください。
また他にもおしゃれなインテリアのアクセントや間仕切りとして洋室に利用する人も増えてきているので、和室が無い方もおしゃれなインテリアの参考にもしてみてください。
プラスチック製の障子紙ってどんなもの?
「プラスチック障子紙」とはその名称の通りプラスチック製の障子紙です。パッと見の見た目は普通の障子紙となんら変わりはありません。プラスチック製の障子紙と今までの障子紙との違いは、従来の「破れやすい」という概念が無くなっているということです。
確かにプラスチックなら、破れないかもしれません。しかし、プラスチックなのに障子紙とはいったいどんな物なのか?そして、そのプラスチック製の障子紙はいったいどうやって使うものなのかを紹介していきます。
和紙の部分が薄いプラスチック
プラスチック製の障子紙がどんなものなのかというと、プラスチック素材を和紙でコーティングしているものなので、和紙の雰囲気は一切壊さずに強度を強くすることができた障子紙です。
そのため穴を開けようとして指を突っ込んでみても簡単には穴は開きませんし、ネコVSプラスチック製の障子紙の動画がネットで話題になるくらい、ネコにいたずらされてもちょっとのことではプラスチック製の障子紙には穴は開きません。
通常の障子に張り替えて使う
プラスチック製の障子紙に障子を張り替える際に「それ用に新しく木枠も買うなんて」と思う方もいるかもしれません。しかし、特別なものは必要ありません。
現在使っている障子から古くなった和紙を剥がし、そのままの前から使っている木枠を利用して障子紙を張り替えることができます。つまり、普段の障子の張り替えと同じで新しく準備するのは張り替える障子紙だけ。今回で言うとプラスチック製の障子紙だけです。
専用両面テープも存在
大きな特別なものは必要ないですが、1つだけ準備が必要なものがあります。それが「専用の両面テープ」です。プラスチック製の障子紙によってはこれを買わないと成立しない場合もあります。付属もありますが、別売りの可能性もありますので、よく確認して買い忘れないように準備しましょう。
おしゃれで可愛い柄付きも
障子紙といえば白色で無地の障子紙が一般的ですが、プラスチック製障子紙を調べてみると、おしゃれでかわいい柄が付いていておしゃれなインテリアとしてもピッタリな物もあります。
例えば、あまり派手すぎずおしゃれな模様有り障子紙が欲しい方には「雲竜柄」、かわいいものが好きな方にピッタリの「桜花の柄」、少し派手めでおしゃれにしたい方には「市松模様」の障子紙もあります。他にも色付きのものもあり、多くのおしゃれな種類から選ぶことができます。
プラスチック製の障子紙のメリット
そんなプラスチック製の障子紙ですが、いつも通りの和紙の障子紙と比べてどんなメリットがあるのでしょうか?実は調べてみると、プラスチック製の障子紙はメリットばかりなんです。そんな6つのメリットを紹介します。
①破れにくい
まず1つめのメリットは、破れにくいということです。これは前述にも書いてあります通り、お子さんが障子に指で穴を開けてしまったり、ネコなどの室内ペットが破いてしまう心配が軽減します。
障子と言えば穴が開いたり破れてしまったりするのが一番のデメリットだと思うので、破れにくいというのは一番大事なのではないでしょうか?
②手入れしやすい
続いて2つ目のメリットは、お手入れがしやすいということです。和紙の障子の場合ハンディモップなどでホコリを拭き取ることしかできませんし、汚れてしまったら全部張り替えるしかありません。
しかし、プラスチック製の障子紙なら水拭きをすることもできます。和紙のときには考えられない水拭きができることで、障子を清潔にきれいに保つ事ができます。
③日焼けの心配がない
3つ目に紹介するメリットは日焼けの心配がないということです。和紙の障子紙が破れることもなく、張り替えの必要が無かったとしても、障子は太陽の光を浴び続けているところにあることが多いため、日焼けをしてしまいます。
しかし、プラスチック製の障子紙は日焼けの心配が少ないので、いつまでも白いきれいな障子紙のまま保つことができます。
④空調の効き目がいい
4つ目に紹介するプラスチック製の障子紙のメリットは、インテリアとして間仕切りに障子を使っている人には、かなり大事なことです。プラスチック製の方が夏の冷房、冬の暖房など空調の効き目がいいということです。
プラスチック製の障子紙はプラスチック加工がしてあるので、室内の温度を従来の和紙の障子よりも外に逃がさないため、冷暖房の効率を上げる事ができます。
⑤見た目が選べる
5つ目に紹介するのはプラスチック製の障子紙にはいろいろな種類があるということです。前述した通り、桜花柄や市松模様など見た目を選べるものもあります。障子をインテリアとして飾るなら色付きもおしゃれです。
さらに他にも多機能なものもあり、紫外線カット加工が施してあり室内の色あせ・変色を防ぐものや、強度がより強く施されたプラスチック障子紙もあり、いろいろな種類から選ぶことができます。
⑥和室の雰囲気を壊さない
最後に紹介するメリットは、穴が開かないことや破れることに並んで大事な、和室の雰囲気を壊さないということです。
プラスチック製とカタカナを聞くだけで和室には合わないのはないかと思ってしまいますが、パッと見は和室の障子紙と変わらないので今までの和室の雰囲気を壊すという事はありません。
プラスチック製の障子紙の貼り方
ここまで紹介してきました、プラスチック製の障子紙ですが、いったいどんな風に貼るのでしょうか?「固そう」「扱いずらそう」などあると思いますが、貼り方は和紙と比べて難しいのでしょうか?そんな貼り方を紹介していきます。
必要なもの
まず用意するものは、もちろん「プラスチック製の障子紙」そして「障子紙専用の両面テープ」です。続いて、古い障子紙を剥がすときに使う霧吹きやスポンジが必要です。
そして、こちらも下準備の段階で使う、定規・割り箸・サンドペーパー・雑巾。さらに、カットするときに使うはさみやカッター。また、重しになるようなものも準備しておくと便利です。
張り替えの手順
必要なものが準備できたら、さっそく今まで使っていた和紙の障子からプラスチック製の障子紙への張り替えに取りかかっていきます。どうやって張り替えをしていくのか?これから貼り方の手順を5つに分けて紹介していきます。
①古い障子紙をはがす
まずは今まで使っていた古い障子紙を剥がすところからです。障子の外枠や組子を霧吹きやスポンジを使って濡らしていきます。しばらくするとはがれやすくなり、ぺろっときれいに剥がす事ができます。
古い障子紙やのりが残ったままにしていると、後から貼る両面テープが上手にきれいに貼れなくなってしまいます。
そのため、この段階できれいにしておく必要があるため、割り箸・定規・サンドペーパーなどをつかってこびりついた障子紙やのりを剥がしていきます。最後には、雑巾を使ってきれいにしておきましょう。
②枠を乾かす
続いては、先ほど障子紙を剥がす為に濡らした外枠や組子を乾かします。濡れたままだと、あとで貼る専用の両面テープがきれいにくっつかなくなってしまう可能性があります。なのでここではしっかり放置して乾かして行きます。
③仮止めする
障子紙の木枠が乾いたら、プラスチック製の障子紙の位置を決めるために仮止めをしていきます。障子紙がまだくるくると巻き癖がついているような場合は、あらかじめ重しを乗せて放置をしてのばしておきましょう。
④テープを貼る
続いては専用の両面テープを障子の枠の部分に貼っていきます。両面テープの貼り方は、まず縦向きに両面テープを貼ります、そしてその両面テープのはく離紙を剥がします。その上から横向きの両面テープを貼ります。この作業は腰が疲れるかもしれませんが、慎重に貼って行きましょう。
⑤プラスチック製の障子紙を貼る
そしてようやくプラスチック製の障子紙を貼って行きます。横向きに貼ってある両面テープを上から順番に1枚ずつ剥がし、障子紙をゆっくり転がしたるみができないように1段ずつ丁寧に貼っていきます。
しかし、この方法だと、1回ずつ両面テープを剥がすために手を離す必要があるため、うまくいかない可能性があります。そんなときは、横向きの両面テープを全部剥がしてみる手もあります。
こうすることで、毎回両面テープを剥がすために手を離す必要はなくなります。どちらが自分に合っているか考えながらチャレンジしてみてください。
プラスチック製の障子紙なら便利で見た目もいい
いかがでしたでしょうか?和室のインテリアである障子をプラスチック製に変える貼り方について紹介してきました。せっかくの和室に穴が開いてしまうことを懸念している方や、おしゃれなインテリアとして障子の色や柄を変更しようとしている方にぜひ検討していただきたいです。