一人暮らしの1LDKの基礎知識
一人暮らしをするにあたり覚えておかないと損をする専門用語があります。今回は記事に沿って1LDKで解説をします。1LDKの1は「和式又は洋式の部屋が一つある」という意味で1LDKのLは「リビング=居間」です。1LDKのDは「ダイニング=食堂」であり、1LDKのKは「キッチン=台所」を意味します。ちなみに「レイアウト=配置」です。
ちなみに公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会によれば、1LDKのリビングの広さは「最低8畳以上必要」であるという条件が定められており、贅沢な広さでゆっくりくつろぐ事が出来るというメリットがあります。
ただ、逆にリビング以外の部分が狭くなってしまう事があるのがデメリットです。基本的な専門用語を学んだ所で次は一人暮らしをするときに役に立つ1LDKの間取りについて解説します。
①1LDKの間取り
1LDKの間取りですがオーソドックスタイプで多いのが、キッチン→リビング・ダイニング→寝室のタイプです。少し説明すると、キッチンの隣にリビング・ダイニングがありその隣が寝室で、寝室とキッチンは離れているのがメリットです。これだけでもメリットは大きいですが、その他にも「出来立ての料理を目の前に運べる」という贅沢ができます。
レイアウトの一例で、リビングにソファーとテーブルとテレビの基本セットがあるとします。そこにキッチンで作った料理をすぐにテーブルに運んで後はゆっくり食事を楽しめます。時間的に少し短縮でき、料理をする人も合間にテレビを見るという贅沢ができます。
キッチンとリビングが同じ間取りの部分にあるので会話もはずみます。実際にファミリーで賃貸を「LDK」の物件にした時に「Kのみ」や「DK」と比べて家族と一緒に過ごす時間が増えるのでコミュニケーションの幅が広がると言われています。
②ほかの間取りとの比較
一人暮らしに便利な1LDKの部屋ですが同じ1LDKと言えど間取りによってメリットが大きすぎるとデメリットが大きくなる部分が出てくることがあります。先ほどの間取りのようにLDKの部分が広い事は良い事ですがその分隣の部屋の広さが3畳分しかないとなるとどうレイアウトしても寝室としては窮屈になりデメリットが大きくなります。
また、部屋が広くて家賃が安いから良いと思っていた物件が良く見ると「脱衣所に行くのに寝室を通らないと行けない造りになっていた」なんてデメリットが出てくる事もありますので間取りはしっかり確認することをおすすめします。
ちなみに、そんなに贅沢をしなくていいから一人暮らしの家賃を安くしたいという方やバランスが大事な方は「1K」や「1DK」という選択肢もあります。1Kは「部屋が一つとキッチンがある部屋」で、1DKは「部屋が一つとダイニングキッチンがある部屋」です。
一人暮らしの1LDKのメリット
一人暮らしをするにあたり1LDKの物件を借りるとメリットが沢山あります。ある程度の広さがあり、生活にメリハリが出たり収納スペースを十分に確保出来るので「Kのみ」や「DK」と比べてレイアウトの幅も広がります。それでは一人暮らしの1LDKのメリット・デメリットを見ていきます。
①生活にメリハリがでる
一人暮らしで1LDKの部屋に住む大きなメリットとして「生活にメリハリがでる」事です。1LDKの物件はキッチンと寝室が隣り合わせではないのでベッドにキッチンの料理の嫌なニオイがついたりしません。
これにより生活にメリハリができ、ストレスを溜めずに快眠出来るというのは一人暮らしをするときに大きなメリットと言えます。また、タバコを吸う人にとってはその環境を部屋ごとに分けられるのも大きいです。また、レイアウトも組みやすく快適に過ごせます。
②収納スペースが十分
一人暮らしで1LDKのアパートに住む時に収納スペースが狭いと苦になります。ですが、1LDKの物件はリビング・ダイニングのスペースがとても広いため、寝室まで物があふれてしまうような事はありません。一人暮らしをするにあたって快眠をするためにはもってこいの贅沢な間取りです。
③隣人にまともな人が多い
これは一概には言えませんが、一人暮らしで1LDKの物件に住む方はまともな人である事が多いという意見もあります。一人暮らしをするとなると贅沢出来ないから少しでも費用を抑えたいものです。そう考えると難しいところではありますが、変な人が多いというのは一例です。ただ、1LDKの物件に住む場合は隣人にまともな人が多いと助かるものです。
これは実際に体験をした人の意見なので見当違いとも言えません。どの道、1LDKの物件に住む人は良い人が多いという意見が多いので一人暮らしをするときはこの意見を参考にしても良いかもしれません。
④友達を呼びやすい
一人暮らしで1LDKの物件を借りるとなると「友達を呼びやすい」のも大きなメリットとなります。一人暮らしで「1K」や「1R」の部屋となると物が多いときれいにしていても歩くスペースがあまりないのが一般的な広さの基準です。一人暮らしで1LDKの物件を借りるとこういった問題もあまり気にせずに済むのでこれは大きなメリットです。
⑤同棲にシフトも可能
今から一人暮らしを始める人も、今の時点ですでに一人暮らしをしている人の中にも気になる方やパートナーと同居へスライドしたいという方も多いはずです。こうなってくると部屋の広さは「人生において大事な決断」といっても過言ではありません。そうなると贅沢過ぎない1LDKは良い物件と言えます。
一見すると「大げさな意見」という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、これからの二人の問題になってくるので最悪は「価値観のズレ」にもつながってしまいます。ですので、物件は1LDK以上あると話がまとまりやすくなります。これは大きなメリットです。
一人暮らしをする時とはまた違った問題も出てくるので一人暮らしから2人暮らしにスライドするときは1LDKの物件を検討する以外にしっかり話し合う事も大事です。
一人暮らしの1LDKのデメリット
一人暮らしをするにあたって1LDKの物件はメリットが大きいとお伝えしましたが、やはりデメリットも出てくるのが残念な所です。ですが、メリットと比べるとデメリットは少ないのでこちらを踏まえたうえで、一人暮らしをするにあたり1LDKの物件契約を検討されても良いかもしれません。
①家賃が高い
一人暮らしをするにあたって特に大きなデメリットはやはり「家賃が高い」という事です。というのも、1LDKの物件は間取りも良く、おしゃれでバランスの取れた贅沢な物件がほとんどです。人気商品と同じで「すぐ売れる物に安値はつかない」ので1LDKの家賃に関しては多少は割り切る覚悟が必要です。
一人暮らしでの1LDKの相場の話をすると東京の方では家賃が多少低めな所でも「1R」の家賃と「1K」の家賃はおよそ8万円なのに対し、1LDKの物件は「12万円」ほどの家賃になり、比較するとどうしても贅沢な相場となります。
一人暮らしでどうしても贅沢に1LDKのアパートに住みたい方は家賃の方は多少は仕方ないと思って契約をすることをおすすめします。1LDKは人気がある事が多いのですぐに契約されてしまうためです。
②光熱費も高い
一人暮らしをするにあたって1LDKの物件でネックになる一つとして光熱費が高い事も大きいです。電気代で言えば特に高いのが「エアコンの電力代」です。1LDKの部屋はそれなりの広さのため、狭い物件と比べると「冷暖房の効率」が落ちて部屋を基準値にするために電気代が嵩んでしまいます。
また、ガスタイプのアパートは「オール電化」の物件と比べて料金が掛かってしまいます。さらに言えば「プロパンガス」か「都市ガス」かの違いによっても大幅に変わってきますのでやはりこれらは大きなデメリットとなります。
細かいところになると都市ガスは「メタン」が主成分で、天然ガスが主となる原料です。また、プロパンガスは「プロパン」や「ブタン」が主成分で一般的に都市ガスの方が費用を安く抑えられるので一人暮らしで1LDKにするなら都市ガスにすることをおすすめします。
③家具を揃える必要
個人の主観によって変わってきますが一人暮らしをするときに1LDKの部屋が広いと困ることがあります。物が少なすぎて思うようにレイアウトができず、殺風景になってしまうこともあります。そうならないためにはどうしても必要な分だけ家具がいるので家賃と共に費用がかさむことになってしまいます。
あまりレイアウトを気にされない方は良いのですが、1LDKの家賃の支払いだけでいっぱいいっぱいという方は「100円ショップ」で有名な「ダイソー」等を利用してお得に家具を揃えることをおすすめします。
一人暮らしの1LDKと2DKの比較
一人暮らしをするときに1LDKにこだわらない人は間をとって「2DK」にするという選択肢もあります。2DKは部屋的にも広くレイアウトには困りません。どうしても「2DKならではのデメリット」は出てきますがそれでもメリットが大きいのが特徴です。それでは2DKの物件についてみていきます。
①一人暮らしの1LDKと2DKの家賃を比較
一人暮らしをするとき2DKに住む場合の話ですが、比較的年数が古い物件が多いという特徴もあり、部屋は2部屋と1LDKと比べて多いのに対し、家賃も若干お安くなる事が多いです。ちなみに改めて「DK」を説明すると、Dは「ダイニング=食堂」でKは「キッチン=台所」なので食卓のスペースに台所を併設しているのがダイニングキッチンとなります。
②一人暮らしの2DKのメリット・デメリット
上記で述べたことはメリットであり、デメリットでもあります。メリットは比較的安い価格帯で一人暮らしが出来る事です。その反面、どうしても古い物件が1LDKと比べても出てくるため設備自体が古く、老朽化している事が多いです。
古いものには古いもののアジがありますが、新しいもの好きには2DKの物件によっては一人暮らしには向かないこともあります。こちらは絶対とは言えませんので目安として参考にしてください。
③一人暮らしの2DKのレイアウト
一人暮らしをするにあたって部屋が多いとレイアウトのやりがいがあるものです。1LDKと比べて「2DK」は部屋数が一部屋多いのでその分色々な家具を置くことができるため、レイアウトの幅は広がります。ただ、どうしても置くものが増えると家賃と一緒に費用が嵩んでくるので注意が必要です。
一人暮らしの1LDKと2DKのまとめ
一人暮らしをするにあたって「1LDK」はもちろんのこと「2DK」にも大きなメリットがあるという事がおわかりいただけたはずです。物件が比較的古く、老朽化されている点があまり気にならないのであれば2DKの物件は相場的にお安くメリットが大きいので賃貸契約の目安の一つとして参考にされてみて下さい。
一人暮らしの1LDKのおすすめレイアウト
1LDKで一人暮らしをする場合も、パートナーと一緒に住む場合もレイアウト一つでテンションが上がり、快適に日々を過ごすことができます。1LDKのリビング・ダイニングは基準として8畳以上あり一人暮らしをするには贅沢な広さです。そんな1LDKのレイアウトについて見ていきます。
①カウンターキッチンがある部屋
一人暮らしをするときに1LDKの物件は「キッチンはカウンターキッチンが良い」という方も多いです。そもそもカウンターキッチンとは「キッチンとダイニングの間にカウンターが入ったキッチン」を指します。最近はビルトインで食洗器付きの物もあり、忙しい兼業主婦の方にも人気が高い造りです。
②ナチュラルテイストの柔らかい雰囲気
一人暮らしをするときに1LDKの部屋のレイアウト基準を「柔らかい部屋にする」方も多いです。白黒でモノクロにしたりするのとは対照的に部屋全体を桜色や藤色等の中間色にしたりして色特有の暖かみを表現した部屋は癒しの効果があり、とても人気のレイアウトの一つとなっています。
③ソファベッドを選ぶ
一人暮らしをするときに寝具を「ソファーベッドタイプ」にするというのも良いかもしれません。例えば、普段の生活でテレビを見るときは「ソファー」として使用し、お休みになるときは「ベッドタイプ」にリクライニング出来るのがメリットです。ソファーとベッドがセットなのでスペース的に余裕ができるのも嬉しい点です。
一人暮らしの1LDKあると嬉しい設備
1LDKの部屋に一人暮らしをするときに出来るなら余計に家具を揃える必要がない方が助かるものです。そんな時にあると大変便利な設備があります。この設備があるとないとではその物件の価値も変わってくることがあるので、できるならそれらの設備がある物件を契約する事をおすすめします。それでは設備の紹介をしていきます。
①独立洗面台
1LDKの部屋で一人暮らしをするときに「独立洗面台」があると大変便利です。顔を洗ったりドライヤーをかける時はもちろんのこと、女性は「化粧台」として毎日使用することも出来るので重宝されます。
人によっては「独立洗面台」がない物件はNGの方もいるので一人暮らしからパートナーとの生活にスライドするときは良く話し合った方が良いです。
②ウォークインクローゼット
一人暮らしをするのに便利な設備として「ウォークインクローゼット」があります。こちらのクローゼットは通常のクローゼットと比べて奥行きがあります。また、沢山の衣類や荷物等を収納するスペースがあるのが特徴で大変便利です。ちなみに物件を調べる時に英語表記で「WIC」と書いてあります。
③サービスルーム
一人暮らしするにあたり便利な設備として「サービスルーム」があります。サービスルームとは建築基準法上「居住用に区別されない」部屋の一画の事を指します。日が当たらないスペースにはなってきますが書斎などにはもってこいです。ちなみに、1LDKの物件を見たときに「1LDK+S」と書いていればサービスルーム付きの物件となります。
一人暮らしの1LDKは全体を贅沢に使えておすすめ!
一人暮らしで1LDKの物件に住むために必要な用語やメリット・デメリットを紹介してきましたが1LDKが贅沢で快適に暮らせる物件が多いというのがおわかりいただけたはずです。一人暮らしをするときに家賃・レイアウト・設備等の条件を総合して判断するときに1LDKは大変バランスの取れた物件で一人暮らしをするときに人気の高い間取りとなっています。
学生にしても・社会人にしても毎日過ごす環境で不自由な思いはしたくないものです。そんな時に大変便利な1LDKの物件を一人暮らし、又はパートナーとの新たな住まいとして利用するためにこちらの記事を参考にされてみて下さい。