医療保険の基礎知識
医療保険とはどんな保険か知っていますか。医療保険とは、病気・ケガの治療費や手術費、さらに入院費などの費用を一部負担してくれる保険のことです。医療保険には公的な医療保険と保険会社が提供している民間の医療保険があります。
公的な医療保険とは健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療などが該当します。ここからは公的な医療保険ではなく、保険会社が提供している民間の医療保険について説明をしていきます。
医療保険にはどんな保障内容があるのか、また医療保険はどのような選び方をすればよいのかなどについて説明をします。加えて、おすすめの医療保険や医療保険の特約について、さらに医療保険の終身保険・定期保険と比較してどちらのタイプがおすすめなのかなど医療保険に関することについて説明をしていきます。
医療保険の保障内容
医療保険の主な保障内容には、入院の保障をしてくれる「入院給付金」、手術の時に保障してくれる「手術給付金」、先進医療の保障をしてくれる「先進医療給付金」、放射線治療の保障をしてくれる「放射線治療給付金」などがあります。
日帰り入院であっても入院給付金という形でお金を受け取れたり、内視鏡的大腸ポリープ切除術、ヘルニア手術、ペースメーカー移植術、人工肛門形成術など様々な手術で手術費の一部を保障してくれたりする保障内容があります。
また、ガン・糖尿病・高血圧症・肝疾患など重い病気に対応してくれる保障内容を提供している保険会社もあります。さらに通院にかかる診察代、交通費、薬などの費用負担を軽減のために給付という形の保障内容を提供している保険会社もあります。
日帰り入院とは
医療保険の保障内容で「日帰り入院も保障」という言葉出てきますが、「日帰り入院」とはどんな状態の入院のことを呼ぶのでしょうか。医療保険の保障内容で「日帰り入院も保障」とは、医療の発展に伴って入院する日数が短くなってきている現状があります。
そのような現状から生まれたのが日帰り入院も保障するといった保障内容です。「日帰り入院」とは、入院した日と退院した日が同じことを意味しています。ちょっとわかりずらいので例をとって説明します。
日帰り入院の例
からだの容態が悪くて、緊急に入院したけど、投薬などの治療によって容態が良くなり、入院する必要がなくなり、退院が可能になった状態を「日帰り入院」と呼びます。「日帰り入院」の保障が必要か必要ではないかはともかく、保険会社がこんな事も保障しますと医療保険のアピールの意味合いもあります。
日帰り入院手術が可能な病気の種類
からだの容態が悪くて、緊急に入院して、日帰りが可能になる手術にはどんな病気の種類があるのでしょうか。日帰りが可能になる検査や手術は、担当する病院の医師の考え方や、緊急で入院してきた患者さんの状態によって違いがあります。そのため一概に病気と結びつけることは難しいことになります。
一般的なことで言えば「そけいヘルニア」いわゆる(脱腸)、肛門の周囲に出来る痔核・切れ痔などの痔、ふくらはぎなどに出来る血のかたまりの下肢静脈瘤などがあります。
医療保険の2タイプ比較と選び方
医療保険にはどんな種類があるのでしょうか。医療保険には保障内容・保障期間・保険料・満期有り無し・保険対象者などの違いと病気の告知などの条件により終身医療保険と定期医療保険に分類することができます。終身医療保険と定期医療保険にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
また医療保険には健康に不安を抱えている人や自信がない人でも、加入することができる引受基準緩和型医療保険、無選択型医療保険があります。基本的には普通の健康状態であるならば一般的な医療保険の加入がおすすめです。
次項で終身医療保険と定期医療保険を説明
次項では、一般的な医療保険のメリットとデメリットについて説明します。また、終身医療保険と定期医療保険はどんな保障内容なのか、またどんな保障期間になるのかさらに、保険料に違いはあるのかなどを比較し、終身医療保険の良い点悪い点、定期医療保険の良い点悪い点を説明していきます。
①終身保険とは?
医療保険の種類の「終身医療保険」とはどんな保険なのでしょうか。終身医療保険とは、読んで字のごとく終身つまり一生涯にわたり、医療保険の保障内容が続く保険のことです。終身医療保険は保障内容が一生涯にわたり変わることがないタイプになります。
また毎月払う保険料も契約時と同じで何年経っても変わることはありません。つまり終身医療保険は保障内容も保険料も一生涯にわたり、一定であるということです。満期がないため保障内容も保険料も一生涯にわたって一定であることが終身医療保険の特徴です。
高齢者になっても安心保障
病気やケガによって入院費や治療費が必要になる可能性が高いのは、年齢を重ねていく高齢者になります。高齢者になっても安心保障があるのがこの終身医療保険です。高齢になっても安心を望むのであればおすすめな医療保険のタイプと言えます。医療保険の種類の「終身医療保険」とは高齢者になっても安心して保障を受けることができるタイプの保険です。
②定期保険とは?
医療保険の種類の「定期医療保険」とはどんな保険なのでしょうか。定期つまりある一定の期間だけ保障内容が続く保険のことです。定期医療保険は契約してから5年、10年といったように期間内であれば保障内容が続きます。しかし、期間を過ぎた場合に保障内容を続けるには保険料を更新しなければなりません。
つまりある一定期間は保障されるが、その期間を過ぎるとは保障されないことを意味しています。保障内容を続けるには保険料の更新が必要です。定期医療保険は終身医療保険と比較すると保険料が安い傾向にあります。
また、保険料の更新時に保障内容を見直しが出来て、必要に応じて他の医療保険に乗り換えることが出来るのがメリットです。定期医療保険は更新が必要になるため、保険料がアップすることもあります。
その他の医療保険には
医療保険には、終身医療保険と定期医療保険以外にも貯蓄型医療保険、無選択型医療保険があります。貯蓄型医療保険は文字の通り貯蓄と医療保険がセットになった保険です。貯蓄型医療保険には終身タイプ・定期タイプがあります。
貯蓄型医療保険の終身タイプは保障内容が一生涯続きます。70歳までに病気などせずに、医療保険の給付を受けていない人に健康還付金としてお金が戻ってくる保険です。しかし、1度でも給付金の支払いを受けた場合は健康還付金を受け取ることは出来ません。
無選択型医療保険とは
無選択型医療保険とは健康に不安がある人や持病がある人が健康に関する告知をしなくても入れる保険です。一般的な医療保険と比較すると保険料が高いといったデメリットがあります。また、契約してからある一定の期間は保障額が半減されることが他の医療保険にはない最大の特徴です。
医療保険の比較と選び方
前項では、終身医療保険と定期医療保険を比較して保障期間・保険料、メリット・デメリットについて、また貯蓄型医療保険、無選択型医療保険についても簡単に説明をしてきました。医療保険の選び方で終身医療保険と定期医療保険などどのような保険を選ぶかはどんな目的でその保険に入るかによります。
全ての医療保険にはメリットがあれば、デメリットもあるからです。そのことをよく理解した選び方をすることが大事になります。
ここからは、医療保険の種類の比較ではなく、入院した時に給付金の対象となる60日、120日、180日といった支払限度日数いわゆる入院給付金の期間で比較します。また、入院して1日に貰うことができる入院給付金の額、手術を受けた時に給付される手術給付金といった保障内容で比較した選び方について説明をします。
入院給付金日額
医療保険の選び方で大事になるのが保障内容です。医療保険の保障内容には、入院給付金、手術給付金、先進医療特約などがあります。入院給付金はどのくらい貰えるのか、またどのくらいの期間までが対象になるのか、手術給付金のお金が支払われる手術の種類は?などよく理解しておくことが重要になります。
医療保険を契約する際には、入院給付金の1日に対して貰える額はいくらにするといった選び方が出来ます。医療保険の入院給付金の日額は「5,000円」と「10,000円」が一般的な額です。
しかし、医療保険の保険料を抑えるのであれば「3,000円」といった選び方もあります。また、入院費の負担を少なくしたいのであれば、「10,000円」の選び方がよいかもしれません。入院費の負担の一部でよければ「3,000円」の選び方もあります。
入院給付金の期間
医療保険の入院給付金の選び方で、入院給付金の期間を何日にするかは大事なことです。入院給付金の期間は60日・120日・180日・360日の中からの選び方が出来ます。入院給付金の期間すなわちお金が支給される日数を何日にするかは選び方の大事なポイントです。支給される日数により入院給付金の額がかなり違ってくるからです。
例えば、医療保険の入院給付金の日額を「3,000円」に設定して60日・120日・180日・360日で比較すると以下のような金額になりその差がわかります。
入院給付金の日額の差
医療保険の入院給付金の日額を「3,000円」を60日に設定した場合は、18万円、120日なら36万円、180日なら54万円、360日なら108万円となります。このように入院給付金の期間すなわち支給日数は長い方が多くの金額を受け取ることが出来ます。しかし、その分保険料が高くなることを知っておきましょう。
手術給付金
医療保険の手術給付金とはどのような手術が対象になるのでしょうか。医療保険の手術給付金の対象となる手術の種類は保険会社によって違いがあります。医療保険の手術給付金には、入院給付金日額に連動した形の「倍率変動型」と「倍率一律タイプ」があります。
医療保険の手術給付金の「倍率変動型」は、手術種類により入院給付金日額の10倍・20倍・40倍といったように手術給付金の貰える額が変わるタイプです。一方で、医療保険の手術給付金の「倍率一律タイプ」はどんな手術であっても貰える額が変わらないタイプです。
入院給付金日額の20倍が一般的
一般的には入院給付金日額の20倍ですが、保険会社によって院給付金日額の10倍もあります。また、手術の給付倍率も保険会社によって違いがあります。手術給付金つまり手術をしたことで貰えるお金ですが、手術をする可能性を考えるならばそんな高くなく医療保険の選び方ではそれほど重要なポイントではありません。
医療保険の特約の選び方・おすすめ
医療保険のおすすめの特約にはどんなものがあるのでしょうか。そもそも医療保険の特約とはなんことでしょうか。医療保険の特約とは、医療保険に特約を付けることで保障内容が手厚くなるなどおすすめの制度のことです。
つまり契約した保障内容にプラスして特約を付けることで様々なメリットが生まれます。例えば、通常は入院給付金日額が「5,000円」の保障なるところ特約をプラスすることで「5,000円」に上乗せした形で保障されるようになります。
しかし、特約を付けた選び方をすればその分保険料は高くなることを知っておきましょう。また特約を付けることで高額な医療を受けた場合は、自分が負担する額と同額が保障されるおすすめの特約もあります。
特約の種類
医療保険のおすすめの特約の種類としては、保険会社によって違いはあります。通院保障特約・入院保障特約・定期保険特約・先進医療特約・三大疾病特約・がん特約・災害死亡割増特約・ファミリー特約・女性疾病特約など様々な種類があります。しかし、先進医療特約・三大疾病特約・がん特約などはほとんどの保険会社が提供しています。
多くの保険会社が提供している先進医療特約とは、現在存在している約90以上の先進医療技術を使って治療を行った時に、給付金が貰える制度です。この治療には高額な費用が必要となるのでどの保険会社もおすすめの特約として提供しています。
医療保険の特約はおすすめなのですが、その分保険料が高くなります。また特約は、主契約した保障期間が過ぎてしまうと特約を受けることが出来ません。では医療保険に付けて無駄にならないおすすめ出来る特約の付け方のポイントは何でしょうか。
特約の選び方
医療保険に特約を付けることはおすすめします。しかし、特約ばかり付けてしまうと保険料が高くなったり、時には保障内容がダブったりすることにもなり兼ねません。特約の選び方では、特約を多く付け過ぎないことです。この特約が本当に必要なのかを検討しましょう。
特約を多く付けるよりは、主契約の保障内容を分厚くすることがおすすめです。また、特約は主契約の保障期間が過ぎてしまうと保障内容が消滅するこを理解しておきましょう。
また陽子線治療・重粒子線治療などの高額な医療費にも対応するために「先進医療特約」、ガン、脳卒中、心筋梗塞に特化した「三大疾病特約」、ガンと診断された時に一時金や入院・治療の時に保障される「ガン特約」はおすすめの特約です。
医療保険の掛け捨て型と積み立て型の比較
ここまで、医療保険の入院給付金の入院給付金日額、入院給付金の期間、手術給付金などの選び方について説明をしてきました。また医療保険のおすすめの特約も紹介してきました。医療保険には、掛け捨て型と貯蓄型の2種類があります。
ここでは、医療保険の掛け捨て型と積み立て型を比較して掛け捨て型と積み立て型とは保険料が戻ってくる、毎月の支払う保険料が無駄になる、積み立て型は得なのなど、掛け捨て型と積み立て型にはどんなメリット・デメリットがあるのかを説明します。
比較と選び方①掛け捨て型
医療保険には掛け捨て型と積み立て型があります。医療保険の掛け捨て型とは、文字の通り保険料を掛け捨てるつまり保障期間内に病気やケガで入院したり、手術をしたりしなければ、保険の入院給付金、手術給付金の給付を受けることが出来ないことになります。それに加えて、毎月支払っている保険料も戻ってこない保険のことです。
少し乱暴な言い方をすれば、保障内容が継続している期間内つまり医療保険の契約期間内に病気やケガをしなければ毎月払っていた保険料が無駄になることを意味しています。
掛け捨て型のメリット・デメリット
医療保険の掛け捨て型にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。医療保険の掛け捨て型のメリットには、毎月支払う保険料が安いこと、満期保険金、解約返戻金などがないので他の医療保険への乗り換えしやすいといったメリットがあります。
また医療保険の掛け捨て型は保険料が安く気軽に入れる医療保険のため、様々な保険会社が提供しています。そのため種類が豊富な医療保険からの選び方が出来るなど選択肢が増えることになります。その結果として、各保険会社が提供している医療保険の様々な保障内容を確認することが出来るようになります。
比較出来ることは、保険料、保障内容など自分に合った医療保険の選び方がしやすくなります。医療保険の掛け捨て型は、満期保険金、解約返戻金がなく、医療保険の契約期間内に病気やケガをしなければ毎月払っていた保険料が無駄になることが最大のデメリットです。
比較と選び方②積み立て型
医療保険の積み立て型とはどんな保険のことでしょうか。医療保険の積み立て型とは、満期時に毎月支払っている保険料の積立金にプラス配当金という形で保険金が受け取れる保険のことです。
また支払った保険料が全て戻ってくるわけではありませんが、解約返戻金もあるので、毎月支払っている保険料が完全に無駄になることはなく、おすすめの医療保険と言えます。積み立て型は貯蓄をイメージしますが、積み立ての名前に惑わされることなく、しっかり保障内容や保険料を確認することが大事です。
保険と貯蓄のバランスを考える
医療保険の積み立て型が貯蓄をイメージすると説明しました。積み立て型の医療保険に特約などを付けて医療保険の充実を図ることは大変重要なことです。しかし、医療保険と同時にもしの時に、使える貯蓄も大事です。医療保険などの保険と貯蓄のバランスを考えた毎月の保険料を設定すること忘れないようにしましょう。
積み立て型のメリット・デメリット
では医療保険の積み立て型にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。医療保険の掛け捨て型と比較すると医療保険の掛け捨て型の場合は、満期保険金、解約返戻金などの受け取りがなく、医療保険の契約期間内に病気やケガをしなければ毎月払っていた保険料が無駄になる可能性があります。
一方で、医療保険の積み立て型の場合は、病気やケガをしなくても満期の時に、満期保険金が受け取れます。そのため毎月払っていた保険料が無駄になることはありません。
こんなケースも
また保険会社にもよりますが、満期の時に毎月払っていた保険料にプラスした形の配当金が貰うことが出来るケースもあります。医療保険の積み立て型のデメリットとしては保険料が高いことです。また掛け捨て型と比較すると提供されている保険の種類が少なく選択肢があまりないことです。
医療保険料の支払期間の選び方
ここでは、医療保険料の支払期間の選び方について説明をします。医療保険料には支払期間ともう1つ保険期間があります。この違いをしっかり理解しておく必要があります。医療保険料の支払期間とは、保険料を支払う期間のことです。
つまり何歳まで保険料を支払えば、その後何歳まで保障内容が続くかと言うことです。例えば、支払期間を60歳までに設定すれば、60歳まで保険料を払い、その後の保険料は払わずとも80歳あるいは一生涯保障内容が続くことになります。
60歳まで保険料を払うのが支払期間で、80歳あるいは一生涯、保障内容が続くのが保険期間ということです。医療保険料の支払期間には短期型と終身型があります。次項でその2つのメリット・デメリットについて説明をします。
比較と選び方①短期型
医療保険料の支払期間「短期型」は支払期間によって毎月支払う保険料に違いがあります。例えば、支払う期間が長くなれば、毎月の保険料が低くなります。また支払う期間が短くなれば、毎月の保険料が高くなります。
また保険料の支払いには、毎月の支払う月払いの他「一時払い」と「年払い」の選び方が出来ます。「一時払い」と「年払い」にした場合は月払いより保険料が安くなります。
短期型のメリット・デメリット
医療保険料の支払期間の選び方「短期型」は、終身型と比較すると保険料が高くなる可能性があります。「短期型」の場合は、比較的収入が安定している年代で保険料を払うことができ、収入が少なくなる年代には保険料を支払う必要がないのが最大のメリットです。つまりお金に余裕がある時に保険料を支払うことができることです。
また保険会社によって違いがありますが、「短期型」の場合は保険料の支払い期間が過ぎた後に、保険の契約が解約されたことで発生する解約返戻金を貰えるケースもあります。
比較と選び方②終身型
医療保険料の支払期間の選び方「終身型」とは一生涯にわたり保険料の支払いが必要になるタイプです。契約すれば保障内容が一生涯にわたり続きます。そのため「終身型」は保険料を一度しっかりと設定してやれば、その後の変更などがなく、面倒なことが嫌な人におすすめのタイプと言えます。
終身型のメリット・デメリット
医療保険料の支払期間の選び方「終身型」は、一生涯にわたり保険料の支払い続けるタイプなのでその分毎月支払う保険料が安くなります。一生涯にわたり保険料を支払うことは、つまり保険料を払っている間は、保障内容が続くということです。
しかし、もし高齢などにより保険料を支払うことが出来なくなった場合は、保障内容が続かない、つまり保障が失効してしまうといったケースになる可能性があります。
また一生涯にわたり保険料の支払い続けるタイプなので、収入が安定している時の保険料はいいのですが、収入が少なくなったり、不安定になったりした時には保険料が負担になることがデメリットです。
医療保険の保険期間の選び方
医療保険の選び方で大事な項目に「保険期間」があります。医療保険「保険期間」とは、契約によって保障が続く期間のことです。つまり保障内容が続いている期間のことを意味しています。医療保険の保険期間の選び方には、支払期間の選び方と同じように定期型と終身型の2つのタイプがあります。
「保険期間」の定期型と終身型を比較した場合は保障期間・保障内容・保険料いったい何がどう違うのでしょうか。次項から定期型と終身型のメリット・デメリットを比較してその違いを説明します。
比較と選び方①定期型
医療保険の保険期間「定期型」とは、保障期間が決まっているタイプのことです。5年、10年、15年といったように保障される期間が決まっています。保障期間は保険会社によって違いはありますが、一般的には10年の期間になります。「定期型」は5年あるいは10年といった保障期間が過ぎるごとに自動的に更新されていきます。
例をあげて説明すれば
医療保険の保険期間「定期型」を例をあげて説明すれば、30歳で医療保険の定期型に契約をした場合は40歳、50際、60歳で自動的に更新され、更新されても30歳で契約した時の保障内容は変わりはありません。しかし、自動的に更新される年齢に制限を設けている保険会社がほとんどです。つまりある年齢になると医療保険に入れないことを意味しています。
定期型のメリット・デメリット
医療保険の保険期間「定期型」は「終身型」と比較すると、毎月の支払う保険料は安いのですが、保障期間が過ぎた後の自動的な更新で保険料が上がっていきます。このことはメリットでもありデメリットでもあります。
若い時にはお金を使うことが多く、もし、万が一病気やケガをして高額な入院費や治療費を支払う必要になった時には、安い保険料でそれらの入院費や治療費の負担が軽減できるのはありがたいおすすめのタイプと言えます。また毎月の支払う保険料が安いため他の医療保険へ乗り換えもしやすいのはメリットです。
一方で、高齢になり高い保険料を支払うのが大変な人にとってはデメリットになります。定期型と終身型の選び方は、その医療保険に何を求めて加入しているかによって選び方が変わります。
比較と選び方①終身型
医療保険の保険期間「終身型」とは保険料が一定で、保険期間が一生涯にわたり続くタイプです。定期型と比較すると定期型は保険料が更新されるごとに保険料が上がっていきます。
一方で、終身型は一生涯にわたり保険料が一定です。保険料が一定でしかも安く、医療保険の「終身型」に1度契約すればその後手続きなど面倒なことをする必要がない安心感のあるおすすめのタイプです。
終身型のメリット・デメリット
医療保険の保険期間「終身型」は一生涯にわたり保険料が一定で、しかも保険料が安く、1度契約すればその後更新手続きなど面倒なことが必要ない安心感と安定感こそが最大のメリットです。高齢になると病気やケガで入院したり治療したりする可能性が高くなります。
一生涯にわたり保険期間が続くことはこのような場面になっても安心と言えます。また「終身型」は更新がないため、他のおすすめの医療保険を見直すといったことをしなくなります。また、時代に合った医療保険への乗り換えがしずらいといったデメリットもあります。
医療保険の比較・選び方は自分にあったものを選ぼう!
医療保険の基礎知識として終身保険とはどんな保険なのか、定期保険の保険料は何故高くなるのか、医療保険のおすすめの特約の種類、医療保険の支払期間と保障期間の違い、選び方などについて説明をしてきました。加えて、医療保険の医療保険の掛け捨て型と積み立て型はどんな仕組みの保険なのかも説明しました。
医療保険には、定期保険と終身保険がありどちらにもメリットがありまたデメリットもあります。医療保険の選び方では保険料はいくら、保障期間は、保障内容はといった選び方も大事です。
また定期保険と終身保険のタイプの保障期間、保障内容が自分にあっているかを確認した選び方が大事になります。さらに、医療保険の選び方では、何故、医療保険に加入するのかといった自分の目的のあった選び方をすることをおすすめします。