にんにくの育て方・栽培方法を覚えよう!
肉の臭みを消したり、料理にパンチを出してくれたり、食欲をそそる香りを香らせたりなど、にんにくは、料理の食材として活躍してくれます。
ラーメンに、にんにくをたくさん追加したり、揚げたにんにくを酒のつまみで食べたりなど、にんにくが好きな方は多いのではないでしょうか。にんにくは、海外で育てられ栽培されていますが、日本では、主に青森県で栽培が行われているそうです。
中華料理、韓国料理、フランス料理、イタリア料理など様々な国の料理でも重宝されるにんにくは、世界でも好まれている食材です。こんかいはこのにんにくの失敗しない育て方や植え付け方、栽培方法などをご紹介します。
にんにくの栽培は簡単?
前に説明した通り、にんにくは、様々な料理で活躍してくれる万能食材です。そのにんにくには、豊富な栄養が含まれており、疲労回復や滋養強壮に効果のある上、免疫力も高めてくれるなど栄養価が高いことが知られています。
そのにんにくがどのように作られ、栽培されているか、ご存じでしょうか。現在では、スーパーで安く簡単に購入することができるので、自分で育て、栽培したことのないので、知らない方は多いかもしれません。しかし、にんにくの育て方は、コツを掴めば以外に簡単なのです。
手間がかからず育てやすい
にんにくは、一度植えつけてしまえば、その後栽培まで、そこまで手間をかけずに育てることができます。また、植え付けてから、栽培までの期間が短いため、育っていく過程を楽しむことができ、育てやすい食材なのです。
プランターでの栽培も可能
にんにくの育て方はとても簡単です。畑がなくてもプランターがあれば、ベランダでも栽培することができます。育て方が難しくないので、お子さんやカップルなどで自宅で楽しく家庭菜園することができます。初心者でも育てて収穫することができるにんにくは家庭菜園におすすめの食材です。
にんにくの栽培時期は?
にんにくの栽培時期は、だいたい寒さが終わり、暖かくなった5月中頃から6月の終わりごろまでの時期です。
時期的には、その程度ですが、にんにくの株の枯れ度合いが、半分枯れていたら収穫時期と判断するように、株の枯れ度合いから収穫時期を判断します。収穫時期が梅雨に入ってしまうと、雨の影響で、株が腐ってしまうので収穫時期には注意が必要です。
にんにくの育て方・栽培方法①準備
にんにくの実際の育て方をご紹介します。にんにくの植え付けから収穫までの栽培のスケジュールは、ざっくり言うと秋ごろから梅雨の時期前までです。
にんにくの栽培は、9月ごろに植え付けを行っていき、順調にいくと、春先に葉が伸びていきます。ニンニク自体も成長していき、上記でもお伝えした、5月から6月ごろに収穫できるといった流れです。では、まずにんにくを育てる前の準備をご紹介します。
ニンニクの種球を用意する
にんにくは、種球のを植え付けることで、栽培することができます。そのため、にんにくを栽培しようと考えたら、まずは、にんにくの種球を手に入れましょう。
にんにくの種球は、8月ごろにホームセンターや園芸店で購入することができます。花などに比べると需要が少ないため、在庫もそこまで多く仕入れていない店が多いようなので、時期になったら販売されているか、注意深く見ておくと良いでしょう。
種球を選ぶコツ
園芸店やホームセンターで購入することができるにんにくの種球には、選ぶコツがあります。購入時に選ぶ際、参考にしてください。選ぶコツ1つ目は、「ツヤやハリがあるものを選ぶ」ことです。品質の良い物は、やはり表面に現れます。
ツヤやハリがあるにんにくの球種は、品質が良い証拠です。選ぶコツ2つ目は「大きさが大きいにんにくを選ぶこと」です。大きさが大きいにんにくの種球は、それだけ栄養を持っているということですから、元気があるということです。
選ぶコツ3つ目は、「色を確認すること」です。外からみて、病気かどうかははっきりわからないものですが、明らかに変色しているものは避けた方が良いです。このようなポイントを押さえて、栽培できる元気で健康なにんにくの球種を購入しましょう。
土作りの仕方
にんにくの栽培には、栄養豊富な土は大切です。にんにくの球種を植え付けする3週間前ごろ、時期で言うとだいたい8月ごろの時期にたい肥を、入れて耕します。
その後1週間待ち、石炭を入れて耕しておきます。そしてさらに1週間後に元肥を入れ、株間(株と株の間隔のこと)を15センチ、条間(1つの畝に何列も並べて植える時の列と列の間隔のこと)を15センチを確保して畝(細長く直線状に土を盛り上げること)を縦ておきます。
にんにくの育て方・栽培方法②植え付け・水やり
にんにくの栽培準備を終えたら、次はにんにくの球種の植え付けです。では、続いて、植え付けから、水やりまでの工程や注意点やコツをご紹介します。1つ1つしっかり行い、元気なにんにくを栽培しましょう。
にんにくの種球を1片ずつにする
にんにくの栽培準備を終え、植え付け時期になったら、植え付けのためのにんにくの種球準備をします。にんにくの表面の革を剥がし、にんにくの種球を1片ずつにします。
この時、表面の薄皮は剥がさずにしておきます。また、干からびていたり、変色していたりするものは避けるように確認しながら行いましょう。
芽を上にして1片ずつ植え付ける
1片ずつに分けたにんにくの種球を、土づくりの際に作った畝に穴をあけ入れます。入れる際、芽の尖った方を上にして1片ずつ入れていきましょう。植え付け後は、しっかり育つよう、たっぷり水を与えます。
早く発芽させるコツ
にんにくの植え付ける前に発芽を良くするために、最近では、にんにくの種球を1片に分ける際に、薄皮を剥いて置き、それを植え付ける方法も行われています。この薄皮は、にんにくを水分から守る働きがあります。
保存目的の際は、非常に役に立つのですが、にんにくの成長に必要な水分を吸いにくくしてしまう為、発芽を促す際は、邪魔になってしまいます。そのため、薄皮を剥いて植え付けると、発芽を早くすることができるのです。
ただし、植え付けるかなり前に薄皮を剥いてしまうと、にんにくを乾燥させてしまい、干からびてしまうので、薄皮を剥くのは、植え付けの直前が好ましいです。
にんにくは同じ場所での連作もできる
作物を栽培する際に注意する点として、連作障害があります。連作障害とは、同じ場所で、同じような作物を続けて作ることで、育つ際に障害が起こることです。にんにくは、この連作障害を起こしにくい作物であるため、同じ場所で作り続ける、いわゆる連作が可能なのです。
水やりの仕方
にんにくの栽培過程で、難しいことはあまりありませんが、水やりはしっかりと行うことが必要です。地植えの場合は、あまり水やりを行う必要がありません。土が乾燥していると感じた際に水を与えるくらいで大丈夫でしょう。
水を上げ過ぎると根や球根が傷んでしまうので、その点は注意です。プランター使用の際は、土の量が土植えよりも土の量が少ないので、比較的乾燥しやすい状態です。
寒い時期は、土の表面が乾いて2~3日後、暖かい時期は、表面の土が乾いたら、水を与えるようにしましょう。水を与える際は、プランターの底から水が漏れてくるくらいまで、水を与えてください。
にんにくの育て方・栽培方法③芽かき・追肥
にんにく栽培の植え付けを終え、水やりをにんにくの様子を見ながら繰り返し行っていくと、徐々ににんにくが成長してきます。にんにくが成長してきてから、必要な作業である芽かきと追肥についてご紹介します。
1株から2本芽が出たら勢いの弱い芽をかき取る
植え付けを終えると、1ヶ月ほどたったころっから、発芽します。その後、1株から2本の芽を出すにんにくの芽が出てきます。栄養が分散されてしまうので、それを見つけたら、成長の勢いの弱い方の芽をかき取ってください。
収穫までに2回の追肥を行う
にんにくは、飽きの植え付けから、梅雨前ごろの収穫までの間に2回追肥をします。1回目の追肥は、12月ごろに行います。肥料は、ボカシ肥や鶏ふんを使用します。2回目の追肥は、2月中頃、肥料は、1回目を同様の肥料を使用します。どちらも肥料を撒く際は、株元に撒いていきます。
花芽が出てきたら早めに摘み取る
にんにくの成長を見守りつつ過ごし、春先になると、花を咲かせる芽が伸びてきます。この花芽が伸びてくることは「とう立ち」と言います。放っておくと栄養を取られてしまうので、花芽は伸びてきたら取ります。花芽は、手で引っ張るか折ると摘み取ることができます。
にんにくの育て方・栽培方法④収穫
1本のにんにくの芽から2本の芽が出れ来ることや花芽に気を付けながら、追肥をしていくとにんにくは元気に育ち、ついに栽培の時期を迎えます。続いて、にんにくの栽培やその後の保存方法についてご紹介します。
収穫適期は5月中旬から6月
初めにお伝えしたように、にんにくの栽培では、収穫は、5月中旬ごろから、6月終わりごろです。見た目の目安では、地上に出たにんにくの葉が、全体の8割ほど枯れたら、収穫のサインです。
株元部分を両手で握って、真上に引き抜きます。成長しきっているものは、この方法で簡単に引き抜くことができます。簡単に抜けないものは、まだ成長段階なので、もう少し、成長を待ちましょう。
2~3日晴天が続いたときの収穫がおすすめ
収穫の前の日などに雨が降っていた場合などは、にんにくを収穫しても、にんにくに水分が含まれており、収穫後、保存中ににんにくが傷みやすくなってしまいます。そのため、収穫する日は、2~3晴天が続いた日に収穫するようにしましょう。
にんにくの保存方法
にんにくを収穫後、2~3日並べて置き、乾燥させます。根がしっかり乾燥したら、葉と根を切り落とし、3~4個ずつ付け根を紐で縛り、束ねて吊るします。吊るす場所は、風通しの良い場所が良いです。また、雨や直射日光が当たらない場所に吊るすことで、長期保存が可能です。
にんにくに発生しやすい害虫と病気
作物を栽培するためには、害虫の対策も必要になります。にんにくの場合の場合も害虫に対する対策や予防策が必要です。最後に、にんにくの栽培中ににんにくに発生しやすい害虫と病気に対しての対策をご紹介します。
害虫
害虫とは、作物に有害をもたらす虫のことです。にんにくの栽培でも害虫には注意が必要です。害虫の駆除には、主に殺虫剤が使われ、作物を守ります。害虫は、様々な種類のものが存在します。自分が育てる作物に発生しやすい害虫を知ることは、必須ですし、対策をしなければなりません。
ネギアブラムシ
ネギアブラムシは、体調1.8~2ミリの小さな虫です。体は黒色をしており、食物の葉に群がっています。対策としては、大量発生する前に潰して取り除くことです。また、ベニカ水溶剤という農薬が有効です。
病気
野菜は、人間と同様病気にかかります。その原因は、2種類で「ウイルスによるもの」と「カビによるもの」です。大切な作物を守る為にも、病気になった際の対処法や予防法を知っておく必要があります。
さび病
さび病にかかると、オレンジ色の楕円に膨らんだ小さな点が無数できます。さび病にかかった食物を発見したら、畑全体に石炭を撒くことで広がりを抑えることができます。病気は、株が弱った際にかかりやすいので、水のあげ過ぎや多肥、肥料不足には注意することで予防できます。
モザイク病
モザイク病は、葉の繊維に沿って緑色のモザイク模様が現れます。そして、葉の萎縮やねじれを伴います。モザイク病を引き起こす原因は、ウイルスで、アブラムシが媒体です。
モザイク病にかかった場合、ウイルスの治療薬はありません。モザイク病にかかった作物は、広げないよう焼いて処分します。作業にしようした道具の消毒と媒体であるアブラムシの除去により、他の作物を守ることを徹底しましょう。
正しいにんにくの育て方で収穫の楽しみへと繋げよう!
いかがでしたでしょうか。今回は、家庭栽培も可能なにんにくの育て方や栽培方法などをご紹介してきました。にんにくの育て方は、他の作物の育て方に比べ、難しい工程はなく、栽培までしやすい作物です。
自宅で栽培した作物を使って料理すると、いつもの料理がさらに美味しく感じることでしょう。家庭菜園に興味のある方は、にんにくの栽培は、おすすめです。