ダンゴムシの生態や特徴とは?
ダンゴムシは子どもたちがつまんで遊んでいる姿をよく見ますが、丸まった様子は愛嬌があります。人を刺したり、追いかけてきたりすることもありませんし、土壌を豊かにしてくれる益虫として知られています。ただ、その具体的な特徴についてはあまり知られていません。
益虫としても役に立っていますが、ダンゴムシは野菜や花を食べてしまうこともありますから、生態や特徴を理解して適切な方法で駆除対策をしなければなりません。
駆除にはいろいろな方法がありますが、生態を理解した上で行わなければ効果は期待できません。少ない手間で駆除効果を高めて維持していくことが大切です。
ダンゴムシの習性
ダンゴムシの形を見るとよくわかりますが、実は虫ではなくエビと同じように殻をかぶった甲殻類に分類されます。つつくと丸まってしまいますが、この習性は外敵から身を守るためです。石の下に潜んでいるのも鳥に食べられないようにするためです。
ゆっくり動くイメージがありますが、ダンゴムシは意外と素早く動きます。子供が追いかけまわしていることでしょう。ダンゴムシを駆除するには習性を知って、適切な駆除方法を考えなければなりません。
ダンゴムシの生息場所
ダンゴムシがどこにいるかと言えば、庭にある石を裏返してみるとわかります。石の下にたくさん隠れているからです。ダンゴムシの習性は夜行性ですから、日中は石の下などの目立たないところに隠れています。天敵から身を守るための隠れ場所と考えられています。
夜になると石の下から出てきて、餌を探し始めます。試しに夜になってから懐中電灯で庭を照らしてみるとわかります。驚くほどのダンゴムシがいることでしょう。虫が嫌いな人にはおすすめしません。
ダンゴムシの活動時期
ダンゴムシは1年中見つけることができますが、1年の中では9月頃が繁殖時期です。駆除をするならこの時期を狙うといいでしょう。また、冬は冬眠していますが、石の下に集中していますから、駆除しやすいと考えられます。
ダンゴムシは1匹でいることはほとんどなく、たくさん集まっています。一度にたくさんの卵を産みますから、その繁殖力は非常に高いと言えます。したがって、1匹見つけたらその数十倍入ると思わなければなりません。
駆除する時にはたくさんいる場所を集中的に狙ってください。少ない作業で一番効果を高めることができます。
ダンゴムシの効果的な駆除方法6選
ダンゴムシを駆除する場合には習性や生息場所を知った上で適切な方法で対策を考えなければなりません。いくつかの駆除方法がありますから、自宅の庭に適したやり方を選びましょう。
できるだけ農薬など使用せずに駆除することをおすすめします。庭では子どもたちやペットが遊ぶでしょうから、人体に悪影響を与えない成分での対策がおすすめです。
また、対策は少なくて効果を高めることも考慮します。ダンゴムシが集まりそうなところを狙ってください。そのために習性をしっかりと理解しましょう。
駆除方法①粉末散布剤
粉末散布剤を使用してダンゴムシを駆除する方法があります。粉末散布剤はダンゴムシを駆除するのではなく、ダンゴムシの侵入を防ぐ役割です。すでにダンゴムシがたくさんいる場所に散布しても、あまり効果は期待できません。
殺虫剤を使用して、一旦ダンゴムシがいない状況を作った後に使用すると駆除効果を維持できます。石の下などに散布しておきましょう。
駆除方法②スプレータイプの殺虫剤
市販されているスプレータイプの殺虫剤はダンゴムシをその場で殺しますから、駆除効果は高くすぐに出るでしょう。一般の殺虫剤と同じですから、目に入らないように注意することと、駆除した後はしっかり手を洗ってください。
ただ、その後何もしなければダンゴムシはすぐに元のように増えてしまいます。石の下などの湿ったところを狙ってスプレーを降りかけてください。逃げていくダンゴムシを追いかける必要はありません。一度降りかけてしまうと、時間が経つと死んでしまいます。
駆除方法③誘引タイプの殺虫剤
誘因タイプの殺虫剤はダンゴムシをおびき寄せて駆除する方法です。殺虫剤に含まれているダンゴムシが好むにおいに引き寄せられてきます。それを食べるとダンゴムシは死んでしまいますから、駆除効果は高いと言えます。
商品によって粒状、固形タイプがあります。ダンゴムシがいそうなところに置いておきます。長期間の駆除効果が期待できますが、ペットや子どもが食べてしまわないように注意しておかなければなりません。
駆除方法④木酢液
木酢液とは木炭を作る時にできる液体です。殺菌効果や殺虫効果が高いため、駆除剤として使用されています。市販されている殺虫剤よりも強力ですから、100倍程度の水で薄めて使用しましょう。ダンゴムシは木酢液のにおいが嫌いですから、においがするところには近寄りません。
広範囲に駆除できるのがメリットです。薄めた木酢液をスプレーボトルに入れて、一般の殺虫剤と同じように使ってください。農作物などにはかからないようしておきます。効果が強いので、農作物にも被害が出てしまうからです。
駆除方法⑤お酢
殺虫剤などによる駆除を避けたいなら、酢を使った方法がいいでしょう。ダンゴムシは酢のにおいが嫌いですから、酢をまいておけばダンゴムシを駆除できます。木酢液と同じように少し薄めて使用しましょう。たくさんまきすぎると庭全体に酢のにおいが広がってしまいます。
雨が降るとすぐに流れてしまいますから、駆除効果は弱まります。定期的にダンゴムシがいそうな場所にスプレーボトルでまいておくといいでしょう。
駆除方法⑥コーヒー
コーヒーの香りもダンゴムシは苦手です。コーヒーをスプレーボトルに入れてダンゴムシを駆除したいところに降りかけておきます。人体にも影響のないコーヒーですから、安心して使用できます。
注意しておかなければならないのはコーヒーがらはダンゴムシの好物と言う点です。ドリップした後のペーパーごと置いている人もいますが、逆効果となります。香りだけが残るようにスプレーボトルを使用しなければなりません。
ダンゴムシの発生原因
ダンゴムシの駆除をすることもいいのですが、発生原因を知って、発生しないようにすることが一番です。どのようなところにいつごろ発生するのかがわかれば、駆除効果を高めることができます。
注意しておかなければならないのは、一度駆除しても、その後何もしなければ、また増えてしまうことになります。駆除と合わせて発生原因を取り除くことが一番の対策となります。
湿った土や新芽
ダンゴムシは湿った土のあるところに住み着きます。石の下など、一日中日陰になるところが好みです。そして餌となるのは草の新芽です。日中は石の下に潜んでいて、夜になると出てきて新芽を食べています。
この習性を利用して駆除することが考えてください。殺虫剤を使用する場合には、石の下などの湿った場所を狙いましょう。
ダンゴムシを発生させないための対策
いろいろな駆除方法がありますが、一番いいのはダンゴムシを発生させないことでしょう。ダンゴムシが好む環境をなくしてしまうことが重要です。
石の下はどうしても湿ってしまいますが、近くに餌となる新芽がなければダンゴムシは集まりません。雑草をこまめに取り除いてください。
庭の手入れや掃除をする
ダンゴムシが好む場所を作らないようにすることが重要です。庭の手入れをして石の下に湿り気がないようにしましょう。また、掃除をする時のポイントは餌となる落ち葉などを取り除いてしまうことです。清潔なところにはダンゴムシはほとんどいません。
夏場は草が勢い良く伸びますから、放置しているとすぐに草だらけの庭になるでしょう。そこにはダンゴムシがたくさん集まってしまいます。ダンゴムシの駆除は草取りからと考えてください。
土を掘り起こして表面を乾燥させる
土質によってはどうしても湿り気が出てしまう場所もありますから、定期的に土を掘り返して表面を乾燥させるようにしてください。乾燥したところにいたダンゴムシはすぐに湿り気を探して、どこかに行ってしまうでしょう。
土を掘り起こす時には表面だけを削り取るだけでいいです。土の下の方はどうしても水分が溜まっていますから、ダンゴムシの居場所を作ってしまうことになり、駆除効果が出ません。
ダンゴムシの駆除方法は簡単なスプレーがおすすめ!
ダンゴムシを駆除する一番簡単な対策はスプレーです。中身はいろいろとありますが、スプレーボトルに入れておいて、ダンゴムシを見つけたらすぐにスプレーしてください。
ただ、本当に駆除しているわけではなく、一時的にいなくなっているだけです。庭を掃除してダンゴムシの餌となる落ち葉などがないようにすることが重要です。