オーブントースターの適正温度は食材で変わる
オーブントースターは食材によって適正温度が変わります。料理の種類によって出来栄えが変わるため、正しい適正温度を知っておく必要があります。何度が適正か分からない状態で料理をすると、大事な食材を焦がしたり料理自体が失敗してしまう可能性があるからです。
現在、オーブントースターは多種多様な機種が揃っており、自動調理や温め直し機能があるなど高機能モデルも次々登場しています。失敗しないように便利な機能も付いていますが、安価な商品は省かれている場合もあるので、何度が適正か把握しておいたほうが良いでしょう。
オーブントースターの温度は200~250度が多い
オーブントースターの温度は200度から250度くらいが目安と認識しておく方がよいでしょう。なぜなら、調理時間のみをダイヤル調節する機種もあり、温度が何度まで上がるか分からない場合があるためです。
オーブントースターは正面のパネルから中の状態を確認できます。焦げ目などの進行具合を視認しながら調理していきます。最近の機種では温度センサー機能搭載のオーブントースターも出ていますが、そのような機能は上位機種についている場合が多いです。
温度調整機能がある製品・ない製品がある
オーブントースターには温度調整機能がある製品と、ない製品が存在しています。温度調整機能のメリットは、食材の違いで焼き上げ温度を変更できることです。ない製品は食材や料理の適正温度が何度か把握しておく必要があります。
オーブントースターに入れる食材は単品とは限りません。お肉や野菜、キノコなどを一緒に入れる料理もあるので、火の通りが食材ごとで異なります。野菜やキノコには焦げ目が付いたけど、お肉には付いてないということを防いでくれます。
温度調整機能がない製品のメリットは安価であることです。温度調整機能あるなしで千円以上の価格差が生じる製品もありますので、本格的な料理ではなく食材は主に単品調理が多い場合は、温度調整機能がない製品でもよいでしょう。
オーブントースターの食材ごとの適正温度の目安
オーブントースターは様々な食材を調理することができます。食材によって変化があるのは火の通りになります。そのため食材によってオーブントースターの適正温度が何度なのか目安を把握する必要があります。
適正温度を何度に調整すればしっかり中まで火が通るのでしょうか。食材によってはすぐに焦げてしまう場合もあります。適正温度知っていれば失敗も防ぐことができ、食材も無駄にしなくて済みます。一体何度が適正温度なのか、具体的な食材や料理を例に挙げ紹介をしていきます。
適正温度が何度か①パン
オーブントースターでパンを焼き上げるための適正温度は、160度から180度が目安になります。20度の温度差がある理由は、パンの厚さや好みの焼き加減があるからです。
食パンを例に挙げると、4枚切りや6枚切り、8枚切りなどがあるので厚さによって適正温度が変化します。4枚切りと8枚切りではパン厚さが約15ミリも違うためです。
焼き上がりの時間ですが、2分から3分程度が目安になります。裏返す必要もありません。焦げ目の加減を目視しながら、時間前に途中で取り出すことも可能です。
適正温度が何度か②おもち
オーブントースターでおもちを焼き上げる適正温度は、200度から230度が目安になります。オーブントースターに専用トレイを敷くか、アルミホイルを敷いて焼くのがおすすめです。なぜなら、おもちがくっつきにくくオーブントースターの底に落ちないためです。
トレーやアルミホイルにサラダ油を塗っておくと尚良いでしょう。おもちの焼き上がり時間は6分から8分程度になります。冷凍したおもちであれば10分程度は必要になるので調整してください。
適正温度が何度か③クッキー
オーブントースターでクッキーを焼き上げる適正温度は、150度から180度が目安になります。クッキングシートに生地を並べたら、上にアルミホイルを被せると焦げ目の付き方が調整できます。
焼き上げ時間は8分から10分程度が目安になります。アルミホイルを覗きながら焼き加減を確認し調整します。生地が膨らんでひびが入れば、中まで火が通っている証拠です。オーブントースターでの焼き加減がどうしても難しい場合は、生地を5ミリ程度に統一すると綺麗に焼き上がります。
適正温度が何度か④焼きいも
オーブントースターで焼きいもを焼き上げる適正温度は、160度から200度が目安になります。片面にしかヒーターがないオーブントースターでは、ひっくり返して焼き上げる必要があり、焼き上げ時間は片面15分から20分になります。
上下にヒーターが付いている機種の場合は、30分から40分ひっくり返さず焼き上げてください。温度調節機能がない場合は、サツマイモを水で濡らし新聞紙に包んでから、更にアルミホイルを巻き焼いてください。表面だけ焦げてしまうことを防ぐことができます。
焼き上げた後はオーブントースターからすぐに出さず10分から15分放置してください。余熱で火が通りホクホクに仕上がるのでおすすめです。
適正温度が何度か⑤ケーキ
オーブントースターでケーキを焼き上げる適正温度は、180度が目安になります。オーブントースターで作るケーキでおすすめなのが、パウンドケーキやカップケーキ、シフォンケーキなどです。
焼き上げ時間は約20分が目安となります。最初の5分と最後の5分以外はアルミホイルを被せて焼くとよいでしょう。温度調整にもなり、焦げの防止と焼きムラなく仕上げることができます。
竹串を刺してみて生地がついてなければ、焼き上がっている証拠です。もし生地表面の色味が薄い場合は、アルミホイルを外して調整をしてください。ケーキの位置と向きを変えながら調整し、表面の焼きムラを確認しましょう。
オーブントースターの温度とワット数の関係
オーブントースターの温度にはワット数が関係していることはご存じでしょうか。オーブントースターのワット数は数字自体が温度を表しているわけではありません。
一定の温度に上がるまでの時間を示しています。つまり、ワット数の違いによって目安となる温度に達するまでの速さに差がでるということです。
オーブントースターのワット数は火力のこと
オーブントースターのワット数の違いを例えるならば、火力の違いと言えます。ワット数が高ければ、火力が大きく一定の温度になるまでの時間が短く済みます。反対にワット数が低ければ火力が弱いことを意味し、時間が掛かってしまうという訳です。
オーブントースターの温度はワット数とは比例しない
オーブントースターの温度とワット数は比例の関係にはありません。ワット数が高ければ高いほど温度も高いという訳ではないのです。あくまでも一定の温度に達するまでの時間の目安になりますのでご注意ください。
500Wなら約180度
500Wのオーブントースターでは、温度を約180度まで上げることができます。500Wのオーブントースターを使用する場合、ケーキやグラタンなどを作る際に500Wのオーブントースターを使用すると大幅に時間を使います。料理の種類によってはあらかじめ予熱を準備しておくことが必要になります。
1000Wなら約80~230度
1000Wのオーブントースターでは、温度を約80度から230度まで上げることができます。1000Wのオーブントースターが主流となっており、一般的に出回っている台数が多い機種になります。
現在では冷凍食品も様々な種類が存在しています。すぐに食べられるようにするには1000Wのオーブントースターがおすすめです。500Wのオーブントースターを使用すると時間が掛かってしまうためです。
1000Wのオーブントースターであればトーストなら約2分、冷凍ピザなら約5分で食べることが可能です。但し、注意が必要なのが温度が上がるスピードが速いので料理が焦げないように調整しましょう。
1200Wなら約100~260度
1200Wのオーブントースターでは、温度を約100度から260度まで上げることができます。このクラスのオーブントースターになると料理の幅が広がり、出来上がりまでの時間も短くすることができます。
温度の上がるスピードが格段にアップし、トーストは表面カリカリで中はふっくら美味しく仕上がります。冷凍チャーハンや冷凍ピザもあっという間に食べることが可能になり、厚みのあるホットケーキでも約7分ほどで出来上がります。
煮込みハンバーグやグラタンなど手が込んだ料理も1200Wのオーブントースターであれば時間短縮になります。
オーブントースターの特徴とコツ
オーブントースターの特徴と使い方のコツを紹介していきます。オーブントースターは上下、または上か下にヒーターが付けられていて電気で赤外線を出し熱を帯びます。食材との距離も近いため、表面に焦げ目を付けることに適した調理家電になります。
美味しい料理を失敗しないようにするには、オーブントースターの特徴と使い方のコツを知っておく必要があります。
温度が上昇するスピードが高い
オーブントースターの特徴の一つに、温度上昇のスピードが挙げられます。オーブントースターはワット数によって温度上昇の時間が変化します。ワット数が大きければ大きいほど、温度の上昇が高くなり時間が短くなるのです。
オーブントースターの温度調節のコツ
オーブントースターの温度調節のコツを紹介していきます。料理の種類によっては多くの食材を使用します。それぞれ火が通る時間にも差が生じてしまうので、失敗しないためにはオーブントースターの温度調節をしっかりおこなう必要があります。
予熱で温めておく
予熱とはオーブントースターなどの調理器具内の温度を予め温めておくことです。予熱を準備しておくと料理の失敗を防ぎ、綺麗な焼き上がりに仕上げることに繋がります。
予熱が足りないまま加熱をスタートさせてしまうと、ケーキのスポンジなどは膨らみが足りなくなる場合もあります。また長くオーブントースター内に食材を入れておくことになるので、しっとり感がなくパサつく可能性もでてきます。
焦げやすい場所にはアルミホイルを使う
オーブントースターで料理を作る際に、焦げやすい食材であればアルミホイルを使用することをおすすめします。表面が焦げ過ぎないように保護してくれると共に、熱がアルミホイル内にこもるので食材に熱が通りやすくなります。
オーブントースターでアルミホイルを使用する際に注意点もあります。アルミホイルがヒーターに接触しないようにすることや、中身が漏れ出さないようにすることです。アルミホイルへの引火防止と、食材の脂などが垂れて引火しないようにするためです。
ラップ・シリコン製品は使えない
オーブントースターでラップやシリコン蓋を使用するのは控えた方がよいです。なぜならオーブントースターは密閉された空間で高温になるため、場合によっては溶けてしまう可能性があるからです。
シリコン蓋も耐熱用がありますが、商品によっては220度から270度という幅があり、取り扱いの注意事項も商品によって異なります。そのため安全のためには使用しないほうがよいでしょう。
オーブントースターと他の製品との違い
オーブントースターと他の製品との違いを説明していきます。オーブントースターは熱源であるヒーターの放射熱によって、短時間で焼き色を付けてくれる調理器具です。焼き色を付けて料理を香ばしく美味しく仕上げてくれます。
オーブントースターの他に似たような調理器具がありますが、具体的な違いとはどのようなものがあるのでしょうか。
オーブンとの違い
オーブントースターとオーブンの違いは、水蒸気と熱による蒸し焼きです。オーブントースターは赤外線により食材表面に焦げ目をつけて、香ばしく仕上げることができます。
しかし、チキン丸ごとなどのお肉の場合は、表面に焦げ目を付けられても中まで火を通すことは難しいです。時間を掛ければ可能ですが、食材表面が焦げ過ぎてしまう可能性があります。オーブンは水蒸気の熱気と赤外線両方を利用し、時間をかけてじっくり内部まで火を通すことができる調理器具となります。
オーブンはオーブントースターのようなコンパクトな造りではないので、キッチンではコンセントの位置も把握し、置き場所を確保する必要があります。
トースターとの違い
オーブントースターとトースターの違いは、オーブントースターは食材によりますが、内部まで火を通すことができ、トースターは食材表面に焦げ目をつけるのみの違いになります。
トースターはパンのように表面に焦げ目をつける料理には適していますが、食材内部に火を通すことには向いていません。ポップアップ式のトースターはパン専用になり、表面に焦げ目を付けることに特化した調理器具になります。
オーブントースターの内部は約200~250度であることが多い
オーブントースターの内部の温度は約200度から250度の機種が多いです。温度調整機能がある商品とない商品もあります。ワット数にも差があり、ワット数が大きければ大きいほど、一定の温度に達する速さに差がでます。
料理によっては表面に焦げ目をつけて香ばしく仕上げるものがあります。オーブントースターはそのような料理にもってこいの調理器具になります。予熱を利用したりなどオーブントースターの特徴を活かして美味しい料理をつくってみてください。