近寄り難い威圧感のある人ってどんな人?
そもそも、威圧感とはどういったものなのでしょうか。威圧感とは、その人が発する雰囲気にのまれてしまい、気持ち的にも委縮してしまうと感じる圧力になります。つまり、相手が威圧的な態度を取っているかよりも、相手の態度によって自分が感じる感覚です。
たとえば、上司や先輩は自分より上と認識しているため、どうしても恐怖の対象としてみてしまう人が多く、威圧的に感じやすい対象でもあります。それに加えちょっと抑え込むような態度を取られてしまうと、威圧的に感じても仕方ありません。
つまり、近寄りがたい威圧感を感じる相手の多くは、自分よりも「強い」「権力を持っている」と思っている相手になります。
威圧感のある人の心理
威圧感とは、自分が感じることであるというお話をしました。知らぬ間に威圧的な態度を取っている人もいますが、中にはわざと威圧感を出すという人もいます。そこで、威圧感のある人の心理とはどういったものが働いているのか、解説してきましょう。
人に認められたい
威圧感のある人の心理として、「人に認められたい」という欲求もあります。そもそも、威圧感を出す人の多くは、自分を否定されることをひどく嫌う傾向があるので、自分を認めてもらうためにわざと高圧的な態度をとります。
この手のタイプは、自分の意見を通したい欲求が強く、威圧的な態度を取ることによって相手がしり込みをし、何も言えなくなることがわかっているともいえます。そのため、何度となく威圧的な態度を見せるケースも多いです。
常に自分が優位でいたい
威圧感を出す人の心理としては、「常に人より優位に立っていたい」という欲求も働いています。人間関係を築くうえで、人より優位に立っていることをヨシとするタイプが多く、主導権を握る手段として、相手を抑えつける威圧感を出すのです。
威圧的な態度で物事を思いどおりにしてきた場合、仕事ができない傾向があります。仕事ができないからこそ、威圧感を出すことによってプライドを保ってきたともいえるでしょう。
人に訂正されるのが嫌
威圧感がる人の特徴としては、「プライドが高い」が一番にあげられます。そのため、自分を批判されることや自分の意見を否定されることが許せないという人が多いです。
常に自分の意見や考え方が正しいと思っているので、思い直すということが苦手な傾向にあります。また、人から自分とは違った意見を出されると「自分を否定された」と思い、より威圧的な態度を取る人も多いという特徴もあります。
相手より自分の方が偉いと思っている
威圧感を出す人の多くは、「自分は人より偉い」と思っている傾向があります。ここまで解説したことも、「自分は偉い」という思考からによるといっても過言ではないでしょう。
相手の立ち場や気持ちを考えず、「自分は正しい」と思い込むことが多く、威圧的な態度でそれを示します。普通に考えれば、自分よりも偉いと思っている相手には少なくともそんな態度は取れないでしょう。
つまり、相手よりも自分が上だと思っているので、威圧感を出して接することができるのです。逆に、自分よりあきらかに上だと思う人には、威圧的な態度を取ることは少ないです。
相手をコントロールしたい
威圧感のある人は、自分が高圧的な態度を取ることによって、相手が自分の思い通りに動くということを知っています。そのため、相手をコントロールしたいときには特に、威圧的な態度を取る傾向にあります。
グループでも同じです。威圧的な態度を取ることによって、他の人は意見を言いづらくなり、威圧感のある人のいいなりというということはよくあります。威圧感のある人にとって、高圧的な態度は主導権を握るための手段でもあるのです。
威圧感のある人の特徴
威圧感のある人の特徴とは、高圧的な態度の他にどういったものがあるのでしょうか。威圧感を出す人は似ている部分が多いです。威圧感を出す人の性格や見た目などの特徴を解説していきましょう。解説するような人が周りにいたら要注意です。
目つきが鋭く態度が横柄
威圧感のある人は、目つきがするどく態度が横柄といった傾向があります。目つきがするどいのは、周りを常に意識しているからともとれます。
また、横柄な態度を取ることによって、相手が威圧感を感じ優位に立てることも知っているため、得に店員などに対しては横柄な態度で接する傾向があるのでよく観察してみましょう。
自己中心的
威圧的な人は、自分の気持ちを優先させるので自己中心的という特徴があります。相手の気持ちを思いやる、自分が発言をすることによって相手がどう思うのかなどは気になりません。
その結果、人の気持ちがわからず考えることができないので、いつも自分を優先にした行動・言動を取る傾向にあります。相手の気持ちを思うことが苦手なので、威圧的な態度を取っていることにも気がついていないというケースもあります。
主導権を握るのが上手い
威圧感のある人は、そもそも人の上に立ちたいという欲求が強いです。そのため、仕事でも家庭でも主導権を握りたがります。そのための方法として、威圧的な態度を取るというところもあるので、主導権を握るのが上手です。
負けず嫌い
威圧感のある人は、主導権を握りたいので当然ですが負けず嫌いという特徴もあります。主導権を握れない、自分の思った通りにことが進まないということは、威圧感のある人にとって負けと判断されます。
威圧的な人にとって負けというのは、高いプライドを傷つけられることにつながるため許せません。そのため高圧的な態度を取ることで相手を威嚇し、負けないようにするという方法を取るのです。
必要以上に見栄を張る
高圧的な態度のうらには、虚栄心もあります。プライドが高いがゆえに、自分を大きくみせたい、できる人と思われたいなどといった願望から見栄を張る人が多いです。その結果、「自分は偉い」という見せかけとして威圧的な態度をとるのでしょう。
臆病で過剰防衛している場合も
威圧感のある人の特徴として、プライドが高い・見栄っ張りなどといったことがありますが、これら全て裏を返せば臆病ともいえます。
自分を良く思われたい、傷つきたくないために相手を傷つけるとった過剰な自己防衛反応ともいえるでしょう。威圧感が強い人は、自分を守りたい一心なのです。
威圧感のある人との付き合い方
友人が威圧感がある人であれば付き合わなければいいです。しかし、会社に高圧的な態度を取る人がいても、関わらないということは難しいでしょう。そこで、威圧感がある人との上手な付き合い方を解説します。
動じない強い意志を持つ
威圧的な態度にはつい流されてしまうという人は多いでしょう。恐いなどといった理由もありますが、そこぐっと強い意思を持つ必要があります。
威圧感のある人は、自分の方が優位なのかどうか判断する能力に長けています。そのため、一度高圧的な態度に屈してしまうと、次回からも高圧的な態度で攻めてくるでしょう。まずは、「私に対しては主導権は握れないよ」と見せることが大切です。
冷静に落ち着いて対処する
高圧的な態度に腹が立ってしまうというのは、当たり前の感覚です。しかしそこで応戦してしまっては、より威圧的な態度に拍車がかかるだけです。そのため、何を言われても冷静に落ち着いて対処することが大切です。
まずは、威圧感のある人は否定されることを嫌うので、絶対間違っていると思っても否定をするのはやめましょう。うまく受け流して、正しい方向へうながすようにするのが得策です。
良好な関係が築けるようにする
威圧感がある人を目の前にすると、あまり付き合いたくないと思う人も多いでしょう。しかし、どうしても避けられない人物もいます。
そこで、あえて親しい関係になるよう関わるのもおすすめです。威圧感がある人の懐にあいて入っていくことで良好な関係を築くこともできます。良好な相手に対しては、高圧的な態度を取る人も少ないのでおすすめです。
寛大な気持ちで接する
威圧感が強い人との付き合いを続けるためには、「こういう人だ」と心の中で寛大に納得する方法もあります。腹を立つことを言われても真に受けるのではなく、「はいはい」と心の中で流しましょう。
また相手が何をいいたいのか、何を主張したいのか理解することも大切です。言われた言葉によってはとても不快な思いをすることも多く、冷静に受け止めることも難しいです。
しかし、これは性格だと思い、まずは相手の言い分を理解してあげるほど寛大な心を持てれば、威圧感がある人とも上手に付き合いを続けることができるはずです。
威圧感を出さないようにする方法は?
威圧感がある人の対処方法について解説しましたが、実は自分が威圧感を出していることに気がついていないという人も多いです。
なかには、いつの間にか人に避けれられていると感じるというケースもあります。そこで、人に高圧的な態度を取らないための方法について解説しましょう。
相手の気持を考えて話す
威圧的な態度を取らないためにも、自分ファーストから他人ファーストを考える必要があります。会話をするときも、自分の発言によって相手を不快な思いをさせないかどうかよく考えましょう。
トゲのある発言をしていませんか?誰かを攻撃するような、嫌味のある物の言い方をしていませんか?もし心当たりがあれば、相手が高圧的に感じている可能性もあるので、まずは丁寧な言葉で会話をするようにしましょう。
人の話を聞くことを意識する
威圧感のある発言、態度を取る人の特徴として自分の話ばかりをして相手の意見を聞かない、言わせないといった傾向があります。まずは、人の話を優先に聞くようにしましょう。
目指すは「聞き上手」です。自分の意見を言う前に、相手の意見を先に聞くようにする、自分の意見と違っても相手の気持ちを考慮した発言をすることで、威圧感を感じさせにくくなります。
周りが意見できる雰囲気を作る
「自分が正しい」と主張しがちな威圧感がある人は、他の人の意見を受け入れることを苦手とします。そこでまずは、「十人十色」という言葉を念に置き、自分と違った意見があって当たり前だという認識を持ちましょう。
柔軟に人の意見に耳を傾けることができると、周囲も威圧感を感じることがなくなり、より良好な関係を築くことができます。
笑顔を心がける
威圧感を与えない方法には、顔の表情も大切です。不機嫌な表情の人には、誰も近づきたくないものです。怒った顔で意見を求められても、逆に相手としては威圧感を感じることもあります。まずは、笑顔で人と関係を築くようにしましょう。
また、笑顔は周囲を和ませる効果もあります。上手に人と付き合いを続けていくためには、表情も意識するようにしてください。
威圧感のある人には動じない態度で接するようにしよう!
いかがでしたか。今回は、威圧感がある人の心理や特徴、そして上手な付き合い方などを詳しく解説しました。
威圧感のある人は、プライドが高いため自分が上に立とうとする傾向がありますが、その反面臆病な面があります。できれば関係を断ちたいと思っても、無理な場合は上手に付き合いを続けていくしかありません。
威圧感のある人と関係を続けるためには、時には割り切るといった方法を取ることも必要です。威圧感がある人には、流されない意思をもって上手に関係を築いていきましょう。