パスタに塩を入れる理由は?効果や正しい分量まで詳しく解説!

パスタに塩を入れる理由は?効果や正しい分量まで詳しく解説!

なんとなくパスタを調理するとき塩を入れる人が多いと思います。なぜ塩を入れるのか、その理由を理解している人のほうが少ないのではないでしょうか。実はパスタに塩を入れるのには美味しさを増すための秘密がありました。その秘密をご紹介したいと思います。

記事の目次

  1. 1.パスタに塩を入れる理由
  2. 2.塩を入れないでパスタを茹でるとどうなるか
  3. 3.パスタの塩の適量
  4. 4.パスタに塩を入れるタイミング
  5. 5.パスタの茹で時間
  6. 6.パスタ・自宅で作れる簡単なおすすめレシピ
  7. 7.パスタに塩を入れるとメリットがたくさん!

パスタに塩を入れる理由

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パスタを茹でるときに「みんながいれてるから」と塩を入れていませんか?なぜいれるのかと聞かれたら答えられない人も多いのではないでしょうか。そこでパスタに塩を入れる理由についてここでお話させて頂きます。理由を知ったら塩を入れたくなるでしょう。美味しいパスタが作れるようになります。

①下味をつける

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パスタを茹でるとき塩を一緒にいれるのには利点がたくさんあります。そのうちの1つが下味がつくことです。なぜ下味をつけることが重要なのでしょうか。

その理由はしっかりと塩水で茹でパスタに塩味(下味)がつくことで自然にソースとパスタが絡み美味しさがより一層増すのです。茹でる際に塩を入れることが茹でた後に塩を入れるよりも塩味(下味)がつくのでおすすめです。

これは一般の方だけでなくプロの料理人も実践してる技です。減塩されてる人や味の濃いものが苦手な人は無理せずにいつも通り調理することをおすすめします。いつも塩を入れずに調理してた人や少しでも記事を読んで気になった人はぜひパスタを茹でるとき一緒に塩を入れ下味をしっかりつけて美味しいパスタを作ってみてください。

②麺にコシが出ておいしくなる

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パスタを茹でるときに塩をいれるのは食感を出すためです。アルデンテ(芯が少し残った状態)のような食感や塩を入れることで麺にコシを出ます。理由はパスタの成分にあります。

パスタの生地は一般的に小麦粉からできています。パスタに使用される小麦粉には多量のたんぱく質が含まれているためこれを水と合わせることで弾力性がでます。これが「グルテン」の働きです。たんぱく質が多いということは、グルテンが多いということになります。

パスタに使われる小麦粉は一般的な小麦粉よりも弾力性が高くより伸びにくく硬いのです。
グルテンは水を良く吸います。水を吸ったグルテンに熱が加わることによりグルテンの中の分子同士が結び付きが強くなり更に弾力性が増します。この水を吸ったグルテンの食感がパスタのコシや噛んだ時の歯切れの良さに繋がってきます。

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なぜ茹でる際に塩を入れるとコシがでるのかという理由にこのグルテンが関係しています。実はグルテンは塩分濃度が高くなると固くなります。

それは塩水の電解質がグルテンの結びつきを強めるためです。なので塩を入れてパスタを茹でるとコシがあるモチモチと歯切れのある食感が生まれます。塩を入れて茹でることで食感が大きく変わることがわかります。

少し内容が難しくなってしまいましたが、塩を入れて茹でたほうがモチモチとした食感や歯切れのいい食感を感じる1ランク上のパスタが作れます。ぜひパスタを調理する際には塩を入れてみてください。コシがあるモチモチとした食感の美味しいパスタが食べられます。美味しいパスタを調理するポイントに塩を入れてみてください。

③塩が良い作用を起こす

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塩を茹でる際に入れる理由は下味をつけるだけでなくパスタにも関係があります。パスタのたんぱく質は高い塩分の中で茹でられることによりモチモチ、ツルツルの食感になります。

これには塩がたんぱく質を固める力が関係しています。入れるのと入れないのとでは食感で差が出てしまいます。塩を入れしっかりと下味をつけた麺はモチモチ・ツルツルなのに対して塩の量を少なくした場合は弾力がなくザラつきのある食感になります。

塩を入れないのと入れるのとでは大きく舌触りが変わることがわかります。実際にイタリアンレストランのプロの料理人の人もパスタの喉ごしや舌触りを気にするので塩を入れパスタを調理しています。プロも使用している技なのでぜひご自宅でもパスタを調理する際は試しに使ってみてください。感触の良いパスタが作れます。

④野菜の変色を防止

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パスタに彩を加える野菜が変色してしまっていたなんて経験した人は多いのではないでしょうか。主に野菜が変色をする理由は野菜に含まれるポリフェノールが原因です。

ポリフェノールが空気に触れ酸化することで変色します。塩水につけることで塩に含まれるナトリウムイオンにはポリフェノールの周りを保護し、酸素との結び付きを抑制してくれる働きがあります。他にも水につけることで空気と触れ合わないため酸化を防いでくれます。

パスタを調理する際パスタを茹で終わった後のお湯でパスタの材料になる野菜を茹でることも出来るのでガス代の節約にもなりますし、その塩水を使えば一石二鳥の効果があります。ぜひ野菜の変色を防いで彩鮮やかの見た目にも美味しいパスタを調理してみてください。食欲をそそられるとこ間違いありません。試してみる価値があります。

塩を入れないでパスタを茹でるとどうなるか

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パスタに塩を入れる理由はたくさんあります。では、茹でる際塩を入れないとどうなのでしょうか。味や食感、見た目になにか変化があるのでしょうか。ここでは塩を入れないとどうなるのかご紹介させていただきます。塩を入れてなかった人は入れたくなること間違いなしです。ぜひこれを読んで入れてみてください。

塩は入れたほうがいい

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パスタに塩をいれなかった場合どうなるのか考えてみましょう。見た目にはあまりわからない変化でも食べてみると格段に違うことがわかります。

まず味の面から考えてみます。パスタを茹でる際に塩を入れないと下味がつきません。これはパスタの味がぼけてしまいます。しかしここでのポイントとしてはパスタを茹でる際に塩を入れなくても、パスタを茹でた後に塩を入れると下味をつけることができます。

次にパスタへの浸透圧についてお話します。茹でる際に塩を入れないとソースを和えるときにパスタとソースの浸透圧の違いでパスタの水分が外に出てしまうため水分の多い仕上がりになってしまします。コシも出なくなってしまうのでベチャベチャな仕上がりになってしまいます。調理するときは塩を入れて作るのをおすすめします。

パスタの塩の適量

パスタを茹でる際に塩を入れたほうが美味しくなるのはなんとなくお分かりいただけたと思います。では茹でるときどのくらい塩を入れたほうがいいのでしょうか。噂では海水の水と同じ濃度なんて言われていたりします。正解はどのくらいのでしょうか。そんな疑問をここでは解決していけたらと思います。

茹でるお湯に対して2.5%

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レシピを見ると茹でる際塩をどのくらい入れるか目安の量がはっきり記載されていなかったり、海水と同じくらいの塩分量なんて記載されて困った人も多いのではないでしょうか。

海水は3.5%くらいの塩分濃度とされています。1ℓあたり35gの塩が含まれているということです。1ℓあたり35gの塩分は塩辛いです。なぜ海水と同じ塩分濃度と言われるようになったのかそれは、海水の味は覚えていないけどイメージがつきやすいからです。

ただ塩辛いというイメージから海水と同じくらいの塩分量とわかりやすいイメージをつけるためです海水の塩分量だととにかく塩辛くなってしまうので気を付けましょう。ではどのくらいが適量なのでしょうか。プロの料理人が使っている技をお伝えいたします。一般家庭よりもプロの料理人のほうがパスタを茹でるときに入れる塩の量が多いそうです。

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一般家庭の方は最低でもお湯の量の1%の塩(水1ℓに対して塩の量10g)をプロの料理人は2.5%以上の塩の量を入れてパスタを茹でる技を使います。

1ℓに対して10~25gの量の塩を入れるのでともて濃い塩水で茹でることになります。塩辛さが心配の人は水で少量塩を洗うのがおすすめです。濃い濃度の塩水で茹でることでパスタのコシや下味がつくので美味しいパスタが作れます。

余談ですが、プロの料理人の多くは1ℓのお湯に対して2.5%の塩を入れますが一般的な家庭では1ℓのお湯に対して1%程度の塩しか入れないという人も多いです。しかし1%ほどではパスタに塩味をつけることができず、コシを出すという効果もさほど期待はできません。ぜひ調理する際は塩をしっかりと入れてみてください。

パスタに塩を入れるタイミング

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焼く・煮る・茹でるタイミングって調理の中でとても大事ですよね。野菜をいれたり下味をつけたりタイミングによって美味しさが変わってくると思います。ではパスタを茹でる際に塩を入れるタイミングはいつがいいのでしょうか。そんな疑問を解決するべく塩を入れるタイミングについてご紹介いたします。

塩のタイミングはいつでも良い

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塩を入れるタイミングは料理本によっては沸騰してから塩を入れると書いてあるものが多いのですが、沸騰してから入れる理由はなくタイミングいつでもいいのです。

水がぬるい時でもいいんです。ちょっと拍子抜けしてしまいます。塩は溶けやすく常温の水にもすぐ溶けます。もちろん沸騰したお湯にもすぐに溶けます。沸騰しているお湯に塩を加えると吹きこぼれの原因になるという人がいますが、逆に塩は熱を吸収してしまいます。

吹きこぼれの原因は粒子をいれることで反応を起こしブクブクと泡がでるそうです。よく沸点を上げるから沸騰してから入れると決めてる人もいるかもしれませんが、沸点を上げるために入れる塩の量は「雪を溶かすほどの量」ともいわれていてそんな大量に塩を入れたら塩辛くて大変です。なので実際はいつ塩を入れてもいいということになります。

パスタの茹で時間

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パスタを調理師する際茹でる時間がとても仕上がりに関係しますよね。パッケージの表示時間しっかり茹でればいいと思っていませんか?実は表示時間だけみてればいいということではなかったのです。パスタがより美味しくなる茹で方を時間をご紹介します。美味しいおすすめの茹で方をご紹介致します。

表示時間から1分ほど引いた時間

Photo by Cameraman Phil

時間は表示時間からソースを絡める時間(1分程)を引いた時間が茹で時間です。理由は、パッケージに記載されてる時間はアルデンテの状態で茹で上がる時間に設定されています。

茹でたパスタをソースで和える場合は和える時間分を茹でる時間から引くのがおすすめです。しかし、レトルトの場合かけるだけなので表示時間まで茹でることをおすすめします。太さによって何分茹でるのが正解かメーカーさんによって前後しますが、ご紹介します。

例えば太さ1.2mmは茹でる時間が3分で太さが0.1mmずつ太くなるにしたがって1分ずつ時間が増えていきます。太さ1.8mmの場合は10分茹で1.9mmは11分となります。1.8mmと1.9mmは時間が違うので注意が必要です。ソースを和える場合はここから1分引けばいいということになります。もちろん長さによっても茹でる時間が少し異なります。

パスタ・自宅で作れる簡単なおすすめレシピ

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なかなか料理を作る時間がない忙しい人や自炊するのが面倒であまり料理が得意じゃない人におすすめしたい超簡単時短パスタレシピです。少ない材料で手軽に作れるのでどんな方でもすぐに作ることができます。友達を自宅に呼んだ際や家族と一緒に作ってみるのも楽しい時間を一緒に作っていけるでしょう。

①ちくわとネギの和風パスタ

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調理時間なんと5分の簡単レシピです。2人分の材料は茹でたパスタ200g位と竹輪1本、長ネ1本です。醤油とごま油は大さじ1杯ずつと鷹のつめ1本使用します。

① 熱したフライパンにごま油をしき斜め切りにした竹輪とネギ・鷹の爪を炒めます。②パスタを加えて軽く炒め、醤油を加えます。③ 醤油は少し煮詰めてからパスタに絡めます。④お皿に盛り付けて完成です。

(ポイント)竹輪にはすでに塩分があるので、醤油での味付けは控えめにするのがおすすめです。ネギとごま油味付けのうちです。5分でつくれるという超時短レシピです。忙しい人にとってはとてもおすすめしたいレシピです。ごま油とネギの風味が香って食欲をそそること間違いないです。ぜひ忙しくてなかなか自炊ができない人におすすめしたいレシピです。

②すき焼き風パスタ

Photo by1195798

続いて調理時間15分の簡単レシピです。パスタ(1.6mm)160gと牛こま肉150g、白菜2枚に長ネギ1/2本くわえて、しいたけ2枚とサラダ油大さじ1杯です。

a.酒大さじ1杯a.みりん大さじ1杯a.砂糖大さじ2杯a.しょうゆ大さじ3杯・だし汁500cc(だしの素:小さじ1杯、水:500cc)下準備しいたけは軸を切り落とし、5mm幅に切ります。続いて作り方をみていいましょう。

①白菜は2cm幅のざく切りにします。長ねぎは1cm幅の斜め切りにします。② フライパンにサラダ油を引いて中火に熱し、牛肉を入れて炒めます。肉の色が変わったら①、しいたけを加えてさらに炒めます。 野菜に油が回ったら、だし汁、(a)を加えてひと煮立ちさせます。パスタを半分に折って加えてフタをし、表記時間より1分ほど短く煮込みます。

Photo by1195798

④ フタをあけ、混ぜ合わせながら水分を飛ばします。汁気がなくなったら器に盛り、お好みで万能ねぎ、温泉卵をトッピングして完成です。

ボリュームがあって育ち盛りのお子さんから男性の方までお腹一杯食べられるメニューになったのではないでしょうか。温泉卵をトッピングすることで味にまろやかさがでて見た目にも華やかで食卓のメインにおすすめです。

③きのこのバター麺つゆパスタ

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最後は材料2人分です。しめじ50gとほうれん草30gにブロックベーコン50g、めんつゆとオリーブオイル大さじ1と1/2杯とバター10gスにパゲッティ100g、にんにく1片。

(下ごしらえ)・しめじは小房に分けます。・ほうれん草は5cm幅に切ります。・ベーコンは5cm長さの拍子切りにします。(作り方)① 鍋にたっぷりの水と塩(水に対して3%)を入れて沸騰させます。スパゲッティを入れて表記時間より1分短く茹でます。

②別の鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて香りがたつまで弱火で炒めます。ベーコン、しめじを加えてベーコンの脂が出るまで炒めます。③ほうれん草も加えて油がまわるまで炒め、①のスパゲッティと茹で汁を入れます。バター、めんつゆを加えて混ぜ合わせたら完成です。※にんにくは焦げやすいので弱火で炒めてください。

パスタに塩を入れるとメリットがたくさん!

Photo byStartupStockPhotos

パスタに塩を入れ下味をつける理由や塩を入れるタイミングや量、パスタの茹で時間などパスタを美味しくつくための知識をこれを読んで知っていただけたでしょうか。

一見茹でるだけで完成する時短料理と思われがちですが、いろんなアレンジができるうえに洋風から和風まで味付けを変えるだけで料理の幅が広がります。上記に記載したようなちょっとした下準備をすることで美味しさが一段とあがります。

しっかりと調理の知識をつけることで家族や恋人振、大切な人に舞うときより美味しいパスタを食べてもらえます。ちょっとしたことでも知っているのと知らないのとでは大きく変わってきます。これを機に今まで塩を使わなかった人も是非使ってみてください。大切な人たちに美味しいと喜んでもらえるでしょう。

あすか
ライター

あすか

初心者ですが納期を厳守しわかりやすい記事が書けるように頑張ります。 よろしくお願いいたします。

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