苔盆栽の作り方まとめ!必要な道具や育て方・手入れのコツなど解説!

苔盆栽の作り方まとめ!必要な道具や育て方・手入れのコツなど解説!

小さな癒しの世界。苔盆栽は、自分の好きな器に苔を植えて育てていく自由型の緑のインテリアとして人気が高まっています。苔盆栽を今回は、その注目の苔盆栽の作り方を初心者でもわかりやすいように、必要な道具から育て方、手入れのコツなどご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.初心者にもおすすめの苔盆栽の作り方を紹介!
  2. 2.苔盆栽を作る際に用意する物
  3. 3.苔盆栽の作り方の手順
  4. 4.苔盆栽の育て方・手入れ
  5. 5.簡単に作れる苔盆栽を楽しもう!

初心者にもおすすめの苔盆栽の作り方を紹介!

Photo by Go Imai

苔盆栽作りは、盆栽初心者でも気軽に楽しめるというのが特徴です。日本伝統的な盆栽のような剪定や針金をかけたり等の手入れも必要がありません。先ずは、苔盆栽を始めるに当って準備するものをリストアップしました。

苔盆栽を作る際に用意する物

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さて、苔盆栽を作る際に必要な道具は、1.メインとなるの苔、2. 土台にする土、3. 盆栽鉢または好きな器、4.タッパー、5.ピンセット、6.軍手またはビニールの手袋 7.活性炭 8.霧吹き、9. ハサミの9点が基本的な道具です。ここから、その道具について解説していきます。

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苔というと、森林や渓谷の立ち木や岩などを覆う苔を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。苔にもたくさん種類があります。その中で、苔盆栽に向いている種類、向いていない種類があります。ここから、苔の種類、入手方法についてをお伝えします。

市販の苔を購入

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苔は、自然に育っている苔を採取する方法もありますが、一手間かける必要があります。そこで便利なのは市販購入です。盆栽用の適度な量のパック入りもあります。市販の利点の一つには、苔の種類がわかることです。自分の目で確かめて購入した場合は、お店に足を運びましょう。

近所で採取

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苔を意識していると、近所を散歩しているだけでも苔を目にします。そういった自然に育っている苔を採取して育てていくのもの苔盆栽の楽しみの一つです。自然に採取した苔には、虫など入り込んでいる場合もあるため、必ず洗ってから植えつけましょう。

盆栽におすすめの苔の種類

日本には、1800種類程の苔がありますが、その中でも、蘚類に分類される苔が向いています。水はけの良いもの、寒さや乾燥に強い苔が育てやすいです。ここでは、苔盆栽初心者にもおすすめの苔をいくつかご紹介します。

最初に紹介するのは、ヤマゴケと呼ばれるホソバオキナゴケやアラハシラガゴケです。杉の根元に生えているヤマゴケを見たことのある人は多いでしょう。次に、神社の石畳やブロック塀の溝等に生えている身近な苔のギンゴケ、同じくブロック塀等で見かけるスナゴケがおすすめです。

一方、水はけの悪い苔、例えばハネヒツジコケやカマサワゴケや這い性タイプの苔、例えば、ゼニゴケやハタケゴケは見栄えがよくなかったり、土の表面を覆ってしまい水はけが悪くなるので、特に初心者は避けた方が無難です。

ケト土・赤玉土

次に、苔盆栽の大事な土台となる土の選び方です。メインの土は、ケト土と赤玉土です。ケト土だけですと乾燥した時に土が固まって縮んでしまい、水の吸収が悪くなり、苔の活着に影響します。苔盆栽の土は、いくつか種類を混ぜて作ります。作り方は、この後に説明いたします。

活性炭

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苔は、適度な湿気が必要ですが、高温多湿になって土が蒸れると枯れてしまう原因になりかねません。そこで、水はけのよく、湿気がたまらない土づくりにおすすめなのが活性炭です。活性炭は、水の濾過の役目も果たします。パウダー状のものを土に混ぜます。

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苔盆栽の楽しみは、使う鉢が自由なことです。鉢底穴が必要ないので、和風から洋風な器、瓶や御猪口まで、お部屋のインテエリアに合わせたりと、様々な器で苔盆栽を作ることが可能です。ただ、小さい器は水が蒸発しやすいために、水やりを頻繁にするなど育て方に工夫が必要です。

その他用意する道具

その他に用意する道具としましては、スプーンかじょうごがあると小さな器に土を入れる時に便利です。化粧砂などで日本庭園風にアレンジする場合、便利な道具にコテがあります。

苔盆栽は、自由な発想を取り入れることができますので、化粧砂の他に、多肉植物、シダなどの植物、貝殻、ミニュチュア、フィギュアなどを用意して独自の空間を作ることもできます。

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苔盆栽の作り方の手順

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苔盆栽の道具の準備が整ったところで、ここから、いよいよ、具体的に苔盆栽の作り方をお伝えします。苔の下準備、土の作り方、苔の貼り方、水やり、手入れ方法、害虫対策の順を追ってお伝えします。

①苔を水に浸す

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採取した苔は、タッパーに水を張り、その中に一晩つけます。その際、一回り小さいタッパーで押さえるように蓋をして上下逆さにならないようにします。苔の汚れや泥が浮いてきたら、水が綺麗になるまで取り替えます。

苔を一晩、しっかり水につけて汚れや泥が取れることで、苔の活着がよくなります。採取した苔の中に虫が入り込んでいる場合にも、水につけることで出てきます。市販の苔も、貼る前に十分に水をやり、湿らせて準備をしておきます。

②土を作る

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苔盆栽の土の作り方の基本は、ケト土と赤玉土を同量にします。苔は、湿気が溜まって、高温多湿になり蒸れてしまうことで枯れることがあるので、水はけの良い土づくりが大切です。

ケト土に水を少しずつ足しながらほぐしていき、赤玉と水の濾過と水はけをよくする役目の活性炭を一緒に混ぜて粘土状にします。活性炭の代わりにケイ酸塩白土を鉢底に入れても良いです。

③苔を貼る

Photo by yoppy

器に土を入れたら、いよいよ、ここから苔を貼っていきます。苔と土の間に隙間ができないように、苔の上から手の平で優しく押さえるようにして、ぴったり貼り付けていきます。

 隙間あると、苔が活着しないで枯れてしまう原因になるので、注意して貼り付けましょう。鉢の縁など角になる部分の貼り付けは、ピンセットの先を使って 押し込むようにします。

④苔が活着するまで押さえる

フリー写真素材ぱくたそ

苔は、隙間ができると活着せずに枯れてしまうことを前述しました。隙間ができないように苔が活着するまで、手の平でやさしく何度も押さえましょう。活着したかの判断は、苔が土からずれない、また、剥がれにくくなったかどうかで見極めます。

苔盆栽の育て方・手入れ

Photo byPexels

苔盆栽は、肥料も要らず、育て方も手入れの方法も難しいこともないという、嬉しいことづくめの魅力ある植物です。とはいえ、美しい緑の苔を上手に育てるには、ちょっとした守るべきこともあります。ここからは、苔の特徴を知って、具体的な育て方や手入れ方法をお伝えします。

置き場所

苔の生えている森や林を思い浮かべると、日陰でしっとりとした場所が浮かんでくる方が多いかもしれませんが、苔も光合成をしながら生きていているので、光が必要です。 但し、直射日光が長時間当たるような場所は水分が失われてしまうので向いていません。

では、どのような場所が向いているかと言うと、半日陰~明るい日陰で、室内の場合は風通しの良い窓辺が向いています。 エアコンや暖房の風が直に当たる場所は避けましょう。窓辺に直射日光が当たる場合は、レースのカーテンなどで日が当たりすぎないように調整しましょう。

室内の棚などに置く場合、日照不足対策として1日2~3時間程、日のあたる風通しの良い窓辺に置くか、時々屋外で日を浴びせましょう。地面に直接置かずに台の上におきます。夏の直射日光や西日も避けます。苔にあう適切な場所に置き、水やり等手入れをしながら楽しみましょう。

水やり

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苔は、肥料などを与える必要はありませんので、手入れで大切なのは水やりです。苔は、空気中の水分を表面から吸収していきます。苔の表面が乾いた時に霧吹きでたっぷりと水を吹きかけましょう。水にずっと浸かった状態は、蒸れの原因になり枯れてしまうことにもなりかねません。

苔盆栽の育て方として、苔を植えつけた後の2ヶ月間くらいは水やりを1週間に数回、定期的にやりましょう。その後は、表面が完全に乾燥しているかチェックしながら水やりをします。蒸れないように夏は日が落ちてから、冬は午前中に水やりをします。

害虫対策

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苔盆栽は、手入れをきちんとしていたとしても、置き場所や気候などによって害虫が発生することがあります。害虫対策として木酢液で対処するのが良いでしょう。木酢液を指定された量で薄めて霧吹きで散布します。

家庭園芸用の殺虫剤で駆除できますが、殺虫剤の使用にはコケに痛みが出たり、枯れてしまうという薬害に注意が必要です。殺虫剤を使う場合には、かける前に必ず苔を水でよく湿らせて、涼しい時間帯を選んでかけるようにしましょう。

虫はコケの裏側についた土に潜んでいることが多いので、綺麗に洗浄してから苔盆栽の作製しましょう。市販のものも必ずしも、虫がいないとは限りせん。自然から採取したものはもちろん、害虫が出てこないように作製前に洗浄して害虫が出てこない対策をしておきましょう。

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簡単に作れる苔盆栽を楽しもう!

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苔盆栽の作り方から育て方、いかがでしたでしょうか。小さな苔の緑の世界が、心を和ませる生活空間を演出してくれます。苔盆栽には、苔玉やテラリウムという様々なバリエーションもあります。アレンジによって、和風にも洋風にも楽しむことができます。好きな器に苔の世界を広げてみませんか。

Sammacco
ライター

Sammacco

生活文化を知ることが大好きなライター。海外に住んだり、旅行をしたり、いく先々でインテリア、ハンドクラフトや食文化を楽しんだり、常に新しい何かの発見の日々を過ごしています。

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