火災保険を比較する際のポイント
火災保険に申し込みたいのだけれども、種類が多くて、どの保険を選べばいいのかわからないという場合もあるでしょう。そのような時のために、火災保険の比較ポイントをご紹介します。その比較ポイントで各火災保険の特徴を見れば、自分や家族に合っているか合っていないかも把握しやすくなります。
①保険料
最初の火災保険の比較ポイントは保険料の金額です。火災保険によって保険料の金額はかなり違うので、できれば安いものを選びましょう。同じ補償内容で保険料の金額が安ければ、負担が楽になります。たとえば、月に500円保険料の金額が安くなると、年間で6000円、10年で6万円も節約できます。
②補償内容
火災保険には最初から補償内容が決まっているものと選択制になっているものがあります。このうち、最初から補償内容が決まっているものは、家のタイプや地域の状況に合わせるということができません。同じ火災保険を申し込む場合でも、一軒家とマンションでは事情がかなり違うので、補償内容が選べる火災保険のほうがおすすめです。
マンションを例にすると、一軒家と比較した場合、水漏れによる階下への被害への補償を外せません。一方、一軒家に必要な床上浸水被害に対する補償は必要ないでしょう。このように住居のタイプによって、補償内容を選ぶ必要があるのです。
③支払要件
火災保険に加入して、自然災害の被害に遭ったら、保険金が全額支給されるとは限りません。火災保険の種類や補償内容によって、被害額が保険金額の7割以上になって初めて保険金が支給されたり、それほど大きくない被害には保険金が支払わなかったりなどいろいろあります。したがって、支払要件も重要な比較ポイントです。
④割引制度
火災保険には割引制度がありますが、どのような割引制度があり、どの程度割引されるかも各社の火災保険の重要比較ポイントです。できれば、この割引制度を上手に活用して、保険料を低くしたいところです。その火災保険の割引には、新築割引、築浅割引、オール電化住宅割引、ノンスモーカー割引などがありますが、どれが適用されるか各社で違うのです。
⑤費用保険金の種類と内容
火災保険の保険金には、損害保険金と費用保険金があります。損害保険金は、建物や家財が被害に遭った時に支給される保険金です。一方、費用保険金は、それ以外の必要資金のための保険金です。この費用保険金の種類や内容が各社で異なっています。ある保険会社は10種類もの費用保険金を用意し、別の保険会社は3種類だけという場合があります。
費用保険金の種類を見てみます。失火見舞費用保険金(火災などにより他社の所有物に損害を与えた時の見舞金)、地震火災費用保険金(地震などによる火災への見舞金で、金額は多くない)、残存物取り片づけ費用保険金などですが、ほかにもいろいろあります。
⑥補償限度額
火災保険の比較では、補償内容と同時に補償限度額も重要です。たとえば、家財の補償限度額、家財盗難の補償限度額がいくらになっているのか、どのくらいにまで設定できるのかで比較をしていくのです。特に高級家財を所有している人は、この限度額比較が大きな意味を持ってきます。
⑦付加サービス
火災保険のもっとも重要な比較ポイントの一つは補償内容ですが、それと同時に付加サービスで比較してもいいでしょう。火災保険の付加サービスには、カギのトラブル対応サービス、水回りのトラブル対応サービス、健康医療相談サービスなどさまざまなものがあります。その付加サービスの内容で比較するのもおすすめの方法です。
火災保険への加入メリット
火災保険にはいくつものメリットがあります。そのメリットを見れば、火災保険に加入する意義もわかるでしょうが、仮にメリットがそれほど多くなくても、火災保険には加入しておくほうがいいです。万一の火災の時の備えが必要だからです。しかし、それ以外にもメリットがあるので、加入がおすすめというよりも絶対に加入すべきです。
①自然災害の被害にも使える
火災保険という名称から言って、火災だけが補償対象だと思っている人もいるでしょうが、そのほかの自然災害による被害も補償されます。自然災害には、台風、強風、突風などによる風災、大雪による雪災、台風、豪雨、暴風雨による水災などが含まれます。これを知らないと、せっかく補償がされるのに請求をしないまま終わってしまう場合があります。
もう少し具体的な補償内容を見てみましょう。風災では、台風で屋根が飛んだ場合に火災保険で補償がされます。また、雪災で雨どいが壊れた場合も補償対象です。そのほか、洪水で床上浸水となった時も、保険金が支給されます。
ただし、自然災害による被害への補償内容は、各社の火災保険によって違っています。細かい補償内容については、あらかじめ確認をし、いざとなった時に役立ててください。
②何度申請しても保険料は上がらない
いったん火災保険の申請をして、保険金が支給されると、それ以降の保険料が引き上げられるのではと心配している人もいるでしょう。しかし、その心配は無用です。火災保険の保険料は、何回申請しても変わりません。これが火災保険の最大のメリットの一つで、自動車保険のような損害保険とは仕組みが違うのです。
③過去3年まで申請可能
おととしの台風の被害だから、3年前の大雪による損害だからと考えて、火災保険の申請をしない人がいますが、それは間違いです。火災保険の保険金の請求は過去3年間の被害にまでさかのぼって行うことができます。それ以上は無理ですが、3年以内ということなら、かなりの範囲まで補償されることになります。
④建物や家財以外も補償対象にできる
火災保険の対象というと、建物(家やマンションなど)や家財を思い浮かべるでしょうが、それ以外のものも補償対象にできます、例えば、門、塀、車庫などです。これらの場所が被害を受ければ、かなりの修理金額が必要になるので、補償されれば助かります。それから、変わったところでは、設計書や図案なども補償対象にすることが可能です。
⑤賃貸住宅でも加入できる
火災保険へ加入できるのは、住宅を所有している人だけではありません。賃貸住宅の賃借人でも火災保険に加入できます。加入できるというよりも、契約にあたって求められる場合が多いですが、求められなくても加入するメリットがあります。家財の補償や大家さん、隣室に損害を及ばした場合の賠償金額も支給されるからです。
火災保険への加入デメリット
火災保険加入のメリットをいくつか見てみましたが、それを見ればわかるように火災保険には加入すべきです。加入しないで、もしものことがあれば後悔することになるので、対策はきちんと講じておきましょう。ただ、火災保険加入にはデメリットもあります。そのデメリットを承知のうえで、加入する必要があります。
①申請が面倒
火災や自然災害の被害に遭って、火災保険を申請する場合は、その証拠が必要です。しかし、証拠集めや申請方法が意外に面倒なのです。まず、申請にあたっては、被害箇所の撮影と書類作成が必要となります。修理費用の見積もりも要求される場合があります。ところが、これらのことを何の知識や経験もない素人がやるのは簡単ではありません。
被害箇所が屋根や雨どいの場合、梯子を上って確認しに行くのは大変危険です。また、被害内容によっては、いつどんな災害でそのような状態になったのかわからない場合もあります。このように被害を特定し、火災保険を申請するのはかなり難しいのです。
したがって、被害内容の確認はプロに任せる場合が多いですが、確認を依頼をすると、ほかの業者に修理を頼むのが難しくなるかもしれません。
②適当な申請は疑われる
一般人が被害箇所や被害日を特定するのは容易ではありません。だからと言って、いい加減な申請をしてはいけません。そのような申請をすると、嘘をついているのではなかろうか、自作自演かもしれないなどと疑われてしまいます。そうなれば、保険金額の支給にも支障が生じるので、被害箇所の特定はできるだけ正確にします。
③地震被害には使用不可
地震は本当に怖いですが、残念ながら火災保険では地震による被害は補償されません。地震の被害の補償を希望する場合は、地震保険に加入するしかありません。それから、火災保険にはもう一つデメリットがあります。それは地震による火災も火災保険の補償対象外だということです。同じ火災でも補償がされないものがあるは困りものです。
火災保険には地震火災費用保険金という地震による火災へのお見舞金制度のようなものがありますが、地震保険と違って、支給される金額はわずかです。
④一戸建ては保険料が高くなりやすい
火災保険の対象の住宅のタイプによって、保険料の金額は変わってきますが、一戸建ては、賃貸住宅と比較して保険料が高くなります。なぜかというと、賃貸住宅の場合、賃借人は自分の部屋の分だけの火災保険料を納めればいいからです。それに対して、一戸建ての場合、丸々一件分の保険料を支払う必要があるので、どうしても保険料が高くなります。
火災保険・おすすめ人気比較ランキング【全体の加入者】
ここからは、火災保険・おすすめ人気比較ランキングと題して、人気のあるおすすめの火災保険をランキング形式で紹介していきますが、まずは家のタイプなどによる分別を行わない全体的なおすすめ人気ランキングから見ていきます。それらの火災保険は、さすがにおすすめ人気ランキングに入っているだけに、優れた特徴があります。
おすすめランキング5位:JA共済
JA共済には、2種類の火災保険があります。「火災共済」と建物更生共済「むてきプラス」です。「むてきプラス」はさらに「建物」と「家財」に分かれています。「火災共済」も「むてきプラス」も火災、爆発、落雷などに対応していますが、盗難補償もあります。ただ、それぞれの補償内容には違いもあります。
それぞれの補償内容
「火災共済」のほうは、地震、風災、水災、雪災、雹災などが補償内容に含まれていませんが、「むてきプラス」の対象にはなっています。それから、「火災共済」のほうは掛け捨て型で、満期を迎えてもお金は戻ってきません。一方、「むてきプラス」の場合は、積立型で、満期時に満期共済金が支給されるので、おすすめです。
おすすめランキング4位:三井住友海上
三井住友海上の火災保険には、「GK すまいの保険」「GK すまいの保険 グランド」「リビングFIT」の3種類あります。このうち、「リビングFIT」は賃貸住宅に住んでいる人の家財保険です。ここでは、前者の2種類の火災保険を紹介しましょう。「GK すまいの保険」のほうは補償内容がシンプルで、それと比較して「グランド」のほうは充実しています。
「GK すまいの保険」のプラン
「GK すまいの保険」には、保険期間5年以下用、スーパーロング、マンション管理組合用があり、このうち保険期間5年以下用は、補償内容から3つのプランに分かれています。その中の、「6つの補償プラン」では、火災・落雷・破裂・爆発、風災・雹災・雪災、水濡れ、盗難、水災、破損・汚損が補償対象となっています。
おすすめランキング3位:あいおいニッセイ同和損
あいおいニッセイ同和損害には2種類の火災保険があります。「タフ・住まいの保険」と「マイホームぴたっと」ですが、後者は新築また新規購入した居住用物件に対する火災保険です。ここでは、主に「タフ・住まいの保険」に焦点を絞って、話しを進めていきます。この保険には、「エコノミー」、「ベーシック」、「ワイド」の3つのプランがあります。
「エコノミープラン」では、火災・落雷・爆発・破裂、風災・雹災・雪災などが補償対象です。「ベーシックプラン」や「ワイドプラン」では、これに加えて、盗難、水災なども含まれ、「ワイドプラン」にはもう一つ破損・汚損などが入っています。
補償内容を追加することもできます。たとえば、携行品損害特約、類焼損害・見舞費用特約、バルコニー等修繕費用特約、弁護士費用等特約、個人賠償特約などです。ほかにもオプションで加えられる特約がありますが、必要に応じて付け加えることをおすすめします。
おすすめランキング2位:損害保険ジャパン日本興亜
おすすめ人気比較ランキング【全体の加入者】の2位には、損害保険ジャパン日本興亜の火災保険が位置しています。名称は、「THE すまいの保険」「THE すまいの積立保険」「THE 家財の保険」と言います。3番目の保険は、賃貸住宅入居者用の保険です。ここでは、人気のある前者の二つを取り上げます。
「THE すまいの保険」の補償内容は、火災・落雷・破裂・爆発、水災、風災・雹災・雪災、外部からの衝突(自動車の飛び込みなど)、盗難、水濡れなどです。費用保険金も⽔道管修理費⽤保険⾦や地震⽕災費⽤保険⾦などが支給されます。
「THE すまいの積立保険」は、積立型の保険なので、満期返戻金を受け取れます。また、「THE すまいの積立保険」は補償内容やサービスでも充実していますが、さまざまな生活トラブルに対応するサービスも用意されています。したがって、人気のある火災保険です。
おすすめランキング1位:東京海上日動
堂々ランキングの1位に輝いたのは、東京海上日動の火災保険で、「トータルアシスト住まいの保険」と言います。補償対象は、火災、風災、水災、盗難、水濡れ、破損などとなっています。門、塀、外灯、車庫、物置なども補償内容に含まれます、また、建物の修理費用も支給されますが、さすがに人気ランキング1位だけのことはあります。
「トータルアシスト住まいの保険」には、3つの補償タイプがあり、それぞれ補償内容が微妙に異なっています。3つとは、「スタンダードタイプ」「充実タイプ」「マンション向けタイプ」のことです。
「スタンダードタイプ」には、補償内容に破損が含まれていません。また、「マンション向けタイプ」には、水災補償(床上浸水補償)はありませんが、必要ない場合がほとんどです。
火災保険・おすすめ比較ランキング【一戸建て】
今度は、一戸建ての火災保険・おすすめ比較ランキングを紹介しましょう。一戸建てに住んでいる人は必ず火災保険に加入するでしょうが、できるだけ条件のいいものを選びたいものです。そこで、ここでもいくつかの火災保険を比較しながらランキング形式で人気のあるおすすめの商品を一つ一つ見ていきます。
比較ランキング5位:あいおいニッセイ同和損害
一戸建ての火災保険・おすすめ比較ランキングでも取り上げるのが、あいおいニッセイ同和損害の火災保険です。ただ、あいおいニッセイ同和損害には2種類の火災保険があると説明しましたが、掛け捨て型が2種類で、もう一つ積立型があります。「積立家庭総合保険」と言います。ここでは、この保険の特徴を見てみましょう。
「積立家庭総合保険」は、積立型なので、満期返戻金の支給があります。プランは「安心プラン」と「基本プラン」があり、あいおいニッセイ同和損害によると、「安心プラン」がおすすめだとしています。その理由ですが、基本的な補償内容に破損や汚損もあるからです。
「積立家庭総合保険」には、いくつかのオプションを付け加えることができますが、その中に受託物賠償特約というものがあります。これは、他人から預かったものやレンタル品に損害を出した時の補償です。数あるオプションの中でもおすすめの補償です。
比較ランキング4位:日新火災
おすすめ人気比較ランキング【一戸建て】の4位につけているのは、日新火災の火災保険です。日新火災には4種類の火災保険があります。「住自在」(住宅ローン利用者向け)、「住宅安心保険」(総合型火災保険)、「マンションドクター」(マンションの共有部分用)、「お部屋を借りる時の保険」(賃借人用)の4種類です。
今回は、「住宅安心保険」を取り上げます。この保険の補償内容は、火災、風災、水災、盗難、水漏れなどの被害です。そのほかにも多くの災害の被害が補償対象になっています。補償内容の充実度では、他と比較しても多いほうで、人気もあり、おすすめできます。
日新火災の火災保険にも追加補償を付けられますが、その中に他と比較してもユニークなものがあります。仮すまい費用補償特約です。これは、火災などにより住宅が使用不能となった場合に、宿泊料や賃借費用を補償する特約で、おすすめのサービスです。
比較ランキング3位:東京海上日動
火災保険・おすすめ人気比較ランキング【全体の加入者】で1位に輝いた東京海上日動の火災保険は、【一戸建て】部門でも3位に位置していますここが、ここでは保険料の払込方法について解説しましょう。東京海上日動の保険料の払込方法は、クレジットカード払い、口座振替、コンビニ払い、銀行での振り込みなどがあります。
このうち、クレジット払いと口座振替の場合は、月払い、年払い、一時払いが可能です。一方、コンビニ払いや銀行での振り込みでは、月払いと年払いはなく、一時払いのみとなっています。
東京海上日動の火災保険、「トータルアシスト住まいの保険」には築浅割引があります。建物の築年数が10年未満なら、保険料の金額が割引されるのです。これもこの保険の人気の秘密です。
比較ランキング2位:朝日火災
朝日火災海上保険株式会社は、2018年4月に楽天株式会社の子会社になり、7月に社名を楽天損害保険株式会社(楽天損保)に変更しました。したがって、ここからの説明は、楽天損保の火災保険ということになります。ただし、社名が変わっても、これまでのサービス内容は引き継がれ、引き続き充実した商品を提供しています。
楽天損保の火災保険は3種類あり、「ホームアシスト」「リビングアシスト」「スーパージャンプ」と言います。ここでは、「ホームアシスト」を取り上げてみます。「ホームアシスト」は保険料の金額が安く、新築一戸建てで、保険期間10年の場合、20,400円です。
費用保険金も充実のホームアシスト
「ホームアシスト」の基本補償内容は、火災・落雷・破裂・爆発、風災・雹災・雪災、水災、外部からの物体の衝突、水濡れ、騒擾、盗難、破損・汚損など幅広いです。そのほか、費用保険金が充実しています。災害時諸費用、地震火災費用、水道管修理費用、緊急時仮住まい費用などいくつも種類があります。この保険に人気があるのもうなずける内容です。
さらに、安心の無料サービスが付いています。水回りのトラブル、鍵のトラブル、ガラスのトラブル、エアコンのトラブル、給湯器のトラブルなどの応急処置を無料でやってくれます。無料サービスが行き届いている点も人気の理由であり、おすすめできるところです。
比較ランキング1位:セコム損害保険
セコムというとホームセキュリティで有名ですが、セコム損害保険は、そのホームセキュリティを扱う会社のグループ会社です。このセコム損害保険の火災保険は、「セコム安心マイホーム保険」と言い、「スリムプラン」「ベーシックプラン」「ワイドプラン」の3種類あります。後ろへ行くほど保証が充実しています。
「スリムプラン」の場合、火災・落雷・破裂・爆発、風災・雹災・雪災、盗難が補償対象です。「ベーシックプラン」では、それに外部からの物体の飛来・落下・衝突、水漏れ、騒擾が加わり、「ワイドプラン」ではさらに水災も補償内容に含んでいます。
7つの費用補償と事故発生時の安心サービス
「セコム安心マイホーム保険」には、7つの費用補償と安心サービスが付いています。7つの費用補償で特に優れているのがセキュリティ・グレードアップ費用です。金庫、監視カメラシステム、消火器の購入費用を補償してくれるのです。さすがに、ホームセキュリティのグループ会社だけのことはあります。これも人気の理由であり、おすすめできる点です。
安心サービスには、ガラスや鍵の修理手配があります。手配だけでなく、修理費用を保険金で支払ってくれます。このサービスも「セコム安心マイホーム保険」をおすすめする理由となっています。
火災保険・おすすめ比較ランキング【マンション・アパート】
次は、火災保険・おすすめ比較ランキング【マンション・アパート】編です。火災保険に加入するのは、一戸建ての持ち主ばかりではありません。マンションやアパートの部屋を借りる人も加入しますが、マンションやアパートの場合、一戸建てと比較して、保険料が割安となっています。
比較ランキング5位:三井住友海上
三井住友海上の賃貸住宅居住者用の火災保険は「リビングFIT」と言います。これは家財の補償に大家さんや他人への損害賠償金額までも補償する保険です。そして、火災だけでなく、盗難や偶然の事故で家財が壊れたり、汚れたりした場合も補償がされます。また、同居人の家財も補償対象です。「リビングFIT」は補償の充実度という点でも人気の保険です。
比較ランキング4位:朝日火災
楽天損保(旧朝日火災)の賃貸住宅居住者向け火災保険の名称は、「リビングアシスト」と言います。補償対象は、家財の火災や盗難、家財の破損や汚損、事故時の諸費用、大家さんへの賠償金額、日常生活での賠償金額などです。
「リビングアシスト」には一つ便利な点があります。それは、インターネットから申し込みができることで、パソコンはもとよりスマホでも手続き可能です。24時間365日申し込みを受け付けています。この辺も人気があり、多くの人に好まれている理由です。
比較ランキング3位:日新火災
日新火災の賃貸住宅用火災保険は「お部屋を借りるときの保険」と言います。この保険では、火災、落雷、水濡れ、盗難などで家財が被害に遭った場合、補償がされます。また、建物に損害が生じた時、大家さんへの損害賠償金額や修理費用も補償されます。そのほか、他人をケガさせたり、他人のものを壊したりしたときの損害賠償金額も補償対象です。
「お部屋を借りるときの保険」では、水回りのトラブルや鍵の紛失などにも24時間対応してくれます。保険料やはやや高めの保険ですが、付帯サービスのよさではおすすめできます。
比較ランキング2位:SBI損保
SBI損保の火災保険には、特別な名称がありませんが、マンションやアパートなどの賃貸住宅に住んでいる人のためにプランの応用ができます。どう応用するのかというと、水災の補償をなくし、保険料の金額を抑えるのです。また、風災・雹災・雪災、盗難、水漏れ、破損などの補償についても選択制となっています。
SBI損保の火災保険には、割引制度があります。ノンスモーカー割引とオール電化住宅割引です。賃貸住宅に住んでいる人で、タバコを吸わない人は、このノンスモーカー割引を利用するのがおすすめです。
ハウスサポートサービスも充実しています。水回りトラブル、玄関鍵トラブル、窓ガラス破損トラブル、電気・ガス設備トラブルなどに24時間対応しています。さすがにSBI損保の火災保険で、人気があるのも納得ができます。
比較ランキング1位:セコム損害保険
おすすめ比較ランキング【一戸建て】で1位に輝いたセコム損害保険の火災保険は、【マンション・アパート】部門でも堂々の1位です。大変人気がある火災保険です。そのセコム損害保険の火災保険、「セコム安心マイホーム保険」には、3つのプランがあることをすでに紹介しました。
それぞれのプランには独自の特徴がありますが、マンションやアパートなどの賃貸住宅に住んでいる人は、水災補償は必要ないことが多いので、「スリムプラン」か「ベーシックプラン」を選ぶことをおすすめします。
オプション補償が充実しているのも「セコム安心マイホーム保険」の人気の秘密です。臨時費用保険金補償特約、地震火災費用保険金補償特約、借家人賠償責任補償特約などおすすめの特約もたくさんあります。
火災保険・見積もりサービスがおすすめ!
ここまで、火災保険のおすすめ人気比較ランキングを紹介しましたが、必ずしもこのランキング通りに選べばいいというわけではありません。人気があって、おすすめの商品でも、住居のタイプ、築年数、家族構成、補償内容などにより、本当に自分や自分の家族に合うかはわからないからです。そこで重要になってくるのが火災保険の見積もりです。
方法①ネット保険に見積もり依頼
火災保険の見積もり方法の一つに、ネット保険への依頼というものがあります。火災保険にはネット保険という分類があり、この分類に属する保険の場合は、ネット上で見積もりができます。その場合、各社のホームページごとに必要事項を入力していくのですが、何度も入力し直す手間があるので、あまりおすすめの見積もり方法とは言えません。
方法②保険代理店・保険市場に行く
火災保険の見積もりを保険代理店で行ってくれます。わざわざ保険代理店に行く勇気は必要ですが、自分に合った最適なプランを示してくれる場合があります、特に保険代理店には火災保険のプロが在中しているので、かなり詳しい説明が受けられます。ただし、保険代理店が好みの火災保険をおすすめしてくることもあります。
方法③一括見積サービスの利用
火災保険の見積もりで、一番おすすめなのは一括見積サービスです。このサービスを利用すれば、必要事項を1回入力するだけで、たくさんの火災保険を比較できます。手間が省けて大変便利である上、パソコンでもスマホでも見積もりができます。見積もり後のやり取りもこのサービス上でできることもいい点です。
火災保険・安く契約する方法
火災保険の契約では、保険料の金額をどうするかが重要です。同じ火災保険に申し込むにしても、少しでも保険料の金額が安い商品やプランにしたいところですが、それにはコツがあります。そのコツをこれからいくつか紹介します。それを参考に、少しでも保険料の金額を抑えて、お得に契約をしましょう。
①補償内容の限定
火災保険には基本補償のほかに、さまざまな補償を追加できます。しかし、補償内容を多くすると、その分保険料の金額も増えます。したがって、余計な補償はできるだけ付けないようにすることが、保険料を抑えるコツです。補償が少なくて大丈夫なのかと心配する人もいるでしょうが、自分の生活状況と相談しながら決めてください。
②支払金額の一括払い
火災保険の契約年数はいろいろありますが、短い契約よりも長い契約にして、一括払いで保険料を支払ったほうが安くなります。たとえば、1年契約で支払うよりも、5年契約一括払いや10年契約一括払いのほうが、1年あたりで2000円弱くらいの金額の差が生じます。したがって、可能なら長期契約にして、一括払いを選択しましょう。
火災保険のほかに地震保険にも入るべきか?
火災保険では、地震被害に対する補償はされません。地震による火災を補償する特約を付けられる場合はありますが、その保険金の金額は大きくないうえに、地震そのものの被害への補償はありません。したがって、地震の心配をしているのなら、地震保険にも加入しておくべきです。保険料はその分高くなりますが、もしもの備えがあったほうが安心できます。
火災保険は比較して自分に合った保険を選ぼう
ここまで、火災保険比較のポイント、火災保険のメリットやデメリット、火災保険・おすすめ人気比較ランキングなどについて解説しました。火災保険にはいろいろな商品がありますが、大事なのは保険料や補償内容などをよく比較して、自分に合ったものを選ぶことです。それができれば、いざとなった時に非常に役に立ちます。