きゅうりの賞味期限を知っていますか?
きゅうりと言えば夏が旬の野菜ですが、ハウス栽培によって一年中食べることができますので一年中サラダや酢の物などで美味しく食べることができます。日本人の食卓に欠かせないきゅうりですが、きゅうりの賞味期限を知っている人は少ないでしょう。
きゅうりはスーパーなどで購入してきてすぐに食べてしまうことが多いため、きゅうりが入れられているビニール袋などにもきゅうりの賞味期限は記載されていません。
基本的に野菜には賞味期限が記載されていないため、賞味期限を知らないまま冷蔵庫などで保存する人も少なくなく、うっかりすると腐らせてしまうこともあります。そんなきゅうりの保存方法別の賞味期限などについて詳しくご紹介していきます。
きゅうりの保存方法
それではまず、きゅうりの保存方法についてご紹介します。きゅうりは一年中スーパーなどで購入することができますが、人によって保存方法はそれぞれ違います。
きゅうりの賞味期限は実は意外に短く、気温によってはたった一日で傷んでしまうこともありますので、保存方法は結構難しいと言えます。
購入してきたきゅうりを保存する場合、どのような条件で保存すれば良いのか、きゅうりの保存方法についてご紹介しましょう。
常温での保存方法
きゅうりの保存方法の一つ目は、常温での保存方法です。きゅうりの賞味期限はかなり短く、気温が20度以下になるようにしないとあっという間に腐ってしまうこともありますので、基本的に常温での保存はおすすめしません。
きゅうりを常温下に置いても良いのは秋から冬にかけての気温20度以下の時ですが、そのぐらいの気温であってもさらに涼しい所に保存する必要があります。
家の中の風通しの良い涼しい所にきゅうりを置けば少しはもちますが、他の部屋の暖房などによって廊下などの気温も変わりますので、常温保存する場合にはかなり注意が必要です。
冷蔵庫での保存方法
きゅうりの保存方法の二つ目は、冷蔵庫での保存方法です。きゅうりを購入してきたらほとんどの人が冷蔵庫で保存しますが、冷蔵庫にきゅうりを入れて保存する場合にはきゅうりを立てるか寝かせるかでも賞味期限は変わってきます。
きゅうりを冷蔵庫で保存する際には袋に入ったまま寝かせる人が多いですが、実はきゅうりは立てて保存した方が賞味期限が長くなります。
購入してきたきゅうりを袋から出して一本一本水気をふき取ってヘタを上にして、牛乳パックなどに立てて冷蔵庫で保存すると賞味期限はかなり延びます。
きゅうりを袋に入れたまま寝かせて冷蔵庫に入れると賞味期限は半分以下になり、うっかりすると傷んでしまいますので注意が必要です。
冷凍庫での保存方法
きゅうりの保存方法の三つ目は、冷凍庫での保存方法です。きゅうりは水分の多い野菜なのでそのままの形で冷凍するととんでもないことになってしまいます。きゅうりを冷凍庫で保存する際には必ず下準備をすることが必要です。
きゅうりをスライサーで薄く切って塩を振って塩もみして、水分が出てくるまで置いておきます。水分が出たらぎゅっと絞ってからフリーザーバックに入れて冷凍庫に入れましょう。
きゅうりを冷凍すると賞味期限は破格に延びますので、サラダなどに使った後きゅうりが余ったらこのように冷凍保存をすることをおすすめします。
ただ冷凍したきゅうりは賞味期限は長くなっても水分が抜けてしなしなになっていますので、酢の物などに使うのがおすすめです。
保存したきゅうりの賞味期限
きゅうりの保存方法についてご紹介しましたので、次は保存したきゅうりの賞味期限についてご紹介します。きゅうりは寒い時期なら常温保存も可能ですが、それ以外なら冷蔵庫か冷凍庫で保存しなければなりません。
常温保存・冷蔵保存・冷凍保存はそれぞれきゅうりの賞味期限は大幅に変わりますので、自分の選んだ保存方法によってきゅうりの賞味期限がどのぐらいになるかを把握しておく必要があります。
常温保存や冷蔵保存や冷凍保存など、保存方法によってきゅうりの賞味期限はどのぐらい違うのか、保存したきゅうりの賞味期限についてご紹介しましょう。
常温保存したきゅうりの賞味期限
保存したきゅうりの賞味期限の一つ目は、常温保存したきゅうりの賞味期限です。秋から冬にかけて屋内の最高気温が20度以下になれば、風通しの良い所できゅうりを常温保存することは可能ですが、常温保存のきゅうりの賞味期限はとても短いです。
家の中の廊下などできゅうりを常温保存した場合、賞味期限は約3日とかなり短くなりますので常温保存は基本的におすすめできません。
どうしても冷蔵庫や冷凍庫が一杯できゅうりを冷蔵庫に入れられない場合には仕方がありませんが、常温保存すると賞味期限は極めて短くなりますので早めに料理に使って消費することをおすすめします。
冷蔵庫で保存したきゅうりの賞味期限
保存したきゅうりの賞味期限の二つ目は、冷蔵庫で保存したきゅうりの賞味期限です。冷蔵庫できゅうりを保存する際には立てて保存するか寝かせて保存するかで大きく賞味期限が変わってきますのでこちらも注意が必要です。
きゅうりの水分を取ってヘタを上にして立てて野菜室などで保存しておくと、きゅうりの賞味期限は10日ほどになり、常温保存に比べるとはるかに賞味期限が長くなります。
ですがきゅうりを袋に入ったまま寝かせて冷蔵庫で保存すると、賞味期限は約4日と常温保存と大差ない短さになりますので、賞味期限を延ばしたいなら出来る限りきゅうりは立てて保存するようにしましょう。
冷凍庫で保存したきゅうりの賞味期限
保存したきゅうりの賞味期限の三つ目は、冷凍庫で保存したきゅうりの賞味期限です。スライサーで薄くスライスしたきゅうりを塩もみして水分をしっかり絞ってから冷凍庫で保存すると、賞味期限は格段に長くなります。
冷凍庫で保存したきゅうりの賞味期限はなんと一ヶ月で、冷蔵庫で立てて保存したきゅうりの三倍も保存できる期間が長くなりますが、先にも触れたように水分を絞っているためきゅうりの食感は悪くなっています。
ですが冷凍保存したきゅうりは冷凍庫から出すとすぐに自然解凍でき、酢の物やポテトサラダに手軽に使えるので、きゅうりが余るようなら冷凍保存をしておくのがおすすめです。
カットしたきゅうりの賞味期限
保存したきゅうりの賞味期限の四つ目は、カットしたきゅうりの賞味期限です。購入してきたきゅうりを冷蔵庫で保存する際にカットしてタッパーなどに入れる人もいますが、カットするときゅうりの賞味期限は4日程度になります。
冷蔵庫できゅうりを立てて保存すると賞味期限は10日ですが、カットしたきゅうりは袋に入れたまま寝かせて保存したきゅうりと同じく賞味期限は4日程度です。
きゅうりはカットしてしまうと水分が失われやすくなりますので、その分鮮度が急速に落ちていきます。冷蔵庫できゅうりを保存する場合にはなるべくカットせずに立てて保存するようにすることをおすすめします。
塩もみしたきゅうりの賞味期限
保存したきゅうりの賞味期限の五つ目は、塩もみしたきゅうりの賞味期限です。スライサーで薄くスライスして塩もみしたきゅうりは意外に日持ちしそうで日持ちしません。塩もみしたきゅうりは冷蔵保存で一週間程度しかもちません。
塩もみをすると生で保存するより賞味期限は長くなりそうですが、実はそういうわけでもありません。塩もみしたきゅうりよりそのまま立てて保存したきゅうりの方が保存期間は長くなります。
きゅうりを塩もみしたもののすぐには使わないという場合には、先にご紹介したように冷凍保存をおすすめします。冷凍すれば保存期間は一ヶ月に延びますので、塩もみしたきゅうりは是非冷凍保存しましょう。
傷んだきゅうりの見た目は?
保存したきゅうりの賞味期限についてご紹介しましたので、次は傷んだきゅうりの見た目についてご紹介します。きゅうりの賞味期限はきゅうりを美味しく食べられる期間を表しますので、それを超えると色々な変化が出てきます。
多少傷んだぐらいなら賞味期限を超えても食べることはできますが、きゅうり本来の美味しさは損なわれていますのであまり美味しくありません。
きゅうりが傷んできたら見た目にはいったいどのような変化が生まれるのか、傷んだきゅうりの見た目についてご紹介しましょう。
しなしなしている
傷んだきゅうりの見た目の一つ目は、しなしなしているということです。きゅうりは大変水分量の多い野菜なので、傷むと水分が抜けてしなしなしてきます。こういった状態になったきゅうりはしゃきっとした食感がなくなり美味しくありません。
賞味期限を過ぎてもしなしなしているというだけの状態ならとりあえずまだ食べることは可能ですが、きゅうり本来の食感はなく、きゅうりの味がするだけです。
冷蔵庫で長期間保存しているときゅうりはこのような状態になることがありますが、しなしなしているだけで腐っていないならまだ食べられるということです。
乾燥している
傷んだきゅうりの見た目の二つ目は、乾燥しているということです。賞味期限を超えるときゅうりの水分が抜けてしまうとしなしなになりますが、さらに水分が抜けると乾燥してしまいます。
きゅうりの見た目が乾燥してくるとこれはもうきゅうりとは言えない代物になってきていますので、食べることはおすすめしません。
とりあえず食べることはできますが、きゅうりは乾燥段階に入ると色も黄色っぽく変色したりしてきますので、見た目からして食欲がなくなるでしょう。
ドロドロしている
傷んだきゅうりの見た目の三つ目は、ドロドロしているということです。きゅうりを常温で保存していると、だんだん腐ってきて表面がドロドロになることもあります。
このような状態になったきゅうりでも表面のドロドロを取って食べようとする人もいますが、表面がドロドロになったきゅうりはすでに腐っていますので食べないようにしましょう。
また冷蔵庫で保存していても、何か月も忘れていると袋の中でジャムのようになってしまうこともあり、こうなるともう食べられません。
きゅうりの保存期間を伸ばすレシピ
傷んだきゅうりの見た目についてご紹介しましたので、次はきゅうりの保存期間を延ばすレシピをご紹介します。きゅうりは水分の多い野菜なのでとても傷みやすく保存期間はかなり短いですが、調理法次第では保存期間は長くなります。
また調理法だけではなく保存方法によってもきゅうりの保存期間は長くなりますので、きゅうりの保存期間はどう調理してどう保存するかにかかってくると言えます。
傷みやすく保存期間が短くなりがちなきゅうりの保存期間を長くするにはどのような調理法でどう保存すれば良いのか、きゅうりの保存期間を延ばすレシピをご紹介しましょう。
ピクルス
きゅうりの保存期間を延ばすレシピの一つ目は、ピクルスです。ピクルスと言えばハンバーガーなどにも入っていて肉との相性も良い洋風の漬物ですが、実は自宅で簡単に作ることができます。
ピクルスには大型のガラスのジャーなどがおすすめですが、ガラスのジャーがない場合には空いたジャムのビンなどを使えばOKです。
きゅうり1本をビンの高さに合わせるように切って、縦に四つぐらいに切ります。切ったきゅうりをビンに入れてきゅうりの隙間を埋めるようにラッキョウ酢を流し込んだら2~3日で食べられるようになり、保存期間も一週間ほどになります。
ラッキョウ酢だけではなくお好みで鷹の爪やローリエなどを入れるとさらに美味しくなりますので、自分の好みの味付けをして楽しみましょう。
漬物
きゅうりの保存期間を延ばすレシピの二つ目は、漬物です。昔からきゅうりはぬか漬けなどの漬物に使われてきましたが、ぬか漬けは素人では失敗することもありますので、浅漬けにしてみましょう。
きゅうり1本と白だし大さじ2とお酢小さじ1をビニール袋に入れて良く揉んで冷蔵庫で30分ほど寝かせれば完成ですが、酸っぱいのが好きな人はお酢の量を少し増やすのも良いでしょう。
最近は浅漬けの素も市販されていますので、市販の浅漬けの素を使うのもおすすめです。市販品はおいしさという点では間違いないので、きゅうりを購入する際に浅漬けの素も一緒に購入して試してみましょう。
ピューレ
きゅうりの保存期間を延ばすレシピの三つ目は、ピューレです。きゅうりが余るようならきゅうりと塩を混ぜてジューサーなどでピューレにすると、こちらも結構保存期間が延びますのでおすすめです。
きゅうりのピューレはスムージーなどにも使えますし、じゃがいものスープなどの上に飾りとして乗せると彩がとてもきれいです。
塩もみして冷凍したきゅうりをピューレにしても良いですし、生の状態でピューレにしても良いですが、塩もみして冷凍したきゅうりをピューレにするとちょっと塩分が多いこともありますのでその点では注意が必要です。
きゅうりの賞味期限を把握して美味しく食べよう!
きゅうりの賞味期限や保存方法などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。きゅうりの賞味期限は意外に短く傷みやすいので、きゅうりの賞味期限を把握して美味しく食べましょう。