ジップロックの耐熱性は?湯煎してもOKなの?
キッチンはもちろん、整頓や旅行などキッチン以外でも大活躍してくれるジップロック。皆さんもご愛用されているのではないでしょうか。主に食材を冷凍保存する時などに使われる事が多いですが、ジップロックの耐熱性はどれくらいなのかご存知ですか?
どれくらいの熱さに耐える事が出来るのでしょうか。例えばジップロックを熱湯に入れて湯煎しても、溶けることはないのでしょうか。今回はジップロックの種類や特徴、ジップロックを用いて湯煎をする時の注意すべきポイント、保存以外の便利な活用方法などをご紹介していきましょう。
ジップロックの種類
ひとことで「ジップロック」と言っても、実は使用目的に応じて、数種類に分かれています。ジップロックはその種類によって形状や丈夫さ、機能性などそれぞれ違いがあります。そこでここでは、ジップロックの種類とそれぞれの特徴、湯煎に向いているかなどについてご説明していきましょう。
フリーザーバッグ
初めに紹介するのは「ジップロックフリーザーバッグ」です。ジップロックフリーザーバッグの特徴は名前の通り、冷凍保存に特化したジップロックとなっています。特に湯煎にはこのタイプのジップロックが最適でしょう。
食材の保存、湯煎以外にも色々使い方が出来ますので、アイディア次第で大活躍してくれる優等生です。ジップロックフリーザーバッグは、袋の大きさもSやM、Lなど数種類ありますので、中に入れる食材や用途に応じて、最適な大きさのジップロックを選ぶことが出来ます。
スクリューロック
次にご紹介するのは「ジップロックスクリューロック」です。ジップロックスクリューロックは円形で少し深さのある容器です。タッパーウェアを想像していただけると分かりやすいでしょう。ですので湯煎には向いていません。
フタはスクリュー式となっていて、回してロックするタイプのジップロックです。しっかりとロックされるので汁ものを入れても安心です。容器の深さは数種類あって、用途や中に入れる食材などに応じて最適なものを選べます。ご飯などの保存に適しています。フルーツの缶詰が残ってしまった時などの保存にもおすすめです。
コンテナー
次にご紹介するのは「ジップロックコンテナー」です。ジップロックコンテナーはボックス型の保存容器です。大きさも数種類あって、こちらも様々な使い方が出来ますが、本体に厚みがあるので湯煎には向いていません。
フタを閉めて保存するタイプなので、小物入れなどにしても良いでしょう。小さいタイプは薬味やミニトマトなどを入れるのにちょうど良いですし、大きいタイプは作り置きのおかずを入れても良いでしょう。
形も四角形なので置いておくにも場所も取りませんし、重ねて置いても安定感があります。ちなみに正方形のものと長方形のものがありますので、用途に応じて選ぶことが出来ます。簡単なお弁当箱としても使用出来ます。
ジップロックは湯煎しても大丈夫?
キッチンで大活躍してくれるジップロックは、主に食材を冷凍保存する時に使用されます。ではジップロックに入った食材を解凍したい時などに、そのままの状態で湯煎しても溶けることはないのでしょうか?ここではジップロックの中の食材を解凍するために湯煎をする時の注意点をご紹介します。
火が付いた状態で湯煎はNG
基本的にジップロックを解凍のために湯煎に使っても問題はありません。ですが、それは火を止めた状態で湯煎する場合です。火をつけたままの状態で湯煎をするのはNGです。なぜなら、火をつけたままで湯煎してしまうと、ジップロックが溶けるからです。
ジップロックを活用して煮込み料理を作りたいところですが、そんなことをしてしまったら、ジップロックが溶けることになってしまって料理も失敗してしまいます。ですので火が付いた状態で湯煎するのは絶対にやめておきましょう。湯煎は必ず火を止めてからするようにしましょう。
湯煎中に溶ける場合も
食材に味を付けた状態で冷凍保存して、食べる時にそのまま湯煎して解凍、その後に火を通せれば便利です。でも、火をつけたままでジップロックを鍋に入れて湯煎するのはやめましょう。火がついたままだと鍋本体が非常に高温になって、湯煎している間にジップロックが溶けるからです。
また、ジップロックの中に入っている食材が多くの油分を含んでいる場合は、湯煎で解凍しているつもりでも、熱された油によってジップロックが溶ける恐れもあります。ですのでジップロックを湯煎に使う時には、必ず火を止めてからにしましょう。
バッグタイプの湯煎は解凍まで
バッグ型のジップロックを使った湯煎では解凍するまでにしておきましょう。火を止めた状態で、ジップロックの中の食材に火を通すのは非常に難しいです。生でも食べられる食材なら解凍するだけで食べられるので良いでしょう。
ですが、しっかりと火を通して食べなければいけない食材、例えばお肉やお魚はジップロックに入れた状態で火を通す事までは出来ません。ジップロックを使った湯煎では解凍するだけにしておいたほうが無難でしょう。
ジップロックの耐熱温度
鍋でお湯を沸かして、そのまま火を付けた状態でのジップロックの使用は、ジップロックが溶ける恐れがあるのでNGだということは、ご理解いただけたのではないでしょうか。それではジップロックの耐熱温度は一体どれくらいなのでしょうか。
ここではジップロックの種類別に、それぞれの耐熱温度をご紹介していきましょう。各ジップロックの耐熱温度を把握しておかないと、せっかくの食材が台無しになってしまうかもしれません。そんな事にならないためにも耐熱温度をチェックしておきましょう。
バッグタイプの耐熱温度
初めにバッグタイプのジップロックの耐熱温度です。バッグタイプのジップロックの耐熱温度は100℃です。ちょうど沸騰したお湯くらいとなります。ですので、鍋を火にかけていない状態でお湯に浸すようにジップロックで湯煎すれば、溶ける心配もなく安心です。
コンテナータイプの耐熱温度
ジップロックコンテナーの耐熱温度は、どれくらいなのでしょうか。実はジップロックコンテナーの耐熱温度はバッグタイプより高く、耐熱温度は140℃です。ですが火にかけた状態の鍋の本体の温度は140℃を軽く超えてしまいます。
それになにより、ジップロックコンテナーは袋タイプではなくコンテナタイプです。本体がしっかりとしていますので湯煎には向いていません。ですので、やはり火にかけたままの鍋に入れるのはおすすめ出来ません。
バッグタイプは電子レンジで使用可能?
バッグタイプのジップロックの耐熱温度は100℃、ということは電子レンジで使用可能なのでしょうか。答えはNOです。普通に電子レンジで使用してしまうとジップロックが溶けてしまう恐れがあります。ジップロックを電子レンジで使用する時は袋の口の一部を開けた状態で「解凍モード」にしましょう。
ジップロックのおすすめの使い方
ここからは保存以外のジップロックのおすすめの使い方をご紹介していきましょう。ジップロックはバッグタイプでも、スクリューロックでもコンテナーでも、とても丈夫に作られていますので、アイディア次第で様々な使い方が出来ます。ここでは代表的な使い方を3つほどご紹介いたします。
具材を混ぜ合わせる
最初にご紹介するジップロックのおすすめの使い方は、「具材と混ぜ合わせる」時に使う方法です。料理の時に調味料や材料を混ぜ合わせるのは時間がかかりますし、洗い物も増えてしまって後片付けが面倒になってしまいます。
ですがジップロックのバッグタイプを使えば、とても簡単に便利に調味料や材料を混ぜ合わせることが出来ます。方法はとてもシンプルです。混ぜ合わせたい材料をジップロックのバッグタイプの中に入れて、しっかりと口を閉めます。
その後は振ったり揉んだりして混ぜ合わせるだけです。手もキッチンも汚れませんし、洗い物も増えませんので後片付けも楽ちんです。ぜひお試しいただきたいジップロックのおすすめの使い方です。汚れないので、お子様にお手伝いしてもらうのも良いでしょう。
漬け込み調理
次にご紹介するおすすめのジップロックの使い方は「漬け込み調理に活用する」ことです。ジップロックのバッグタイプは食材の漬け込み調理にも便利でおすすめです。しっかりと閉めることの出来るチャックがあるので、よほど乱暴に扱わない限り漬け込み液などが溢れることはありません。
お肉やお魚にじっくりと下味をつけたい時や一晩寝かせておきたい時など、ジップロックのバッグタイプに食材を漬け込み液を入れて、しっかりと口を閉めて揉みこんでそのまま冷蔵庫に入れればOKです。しっかりとしたダブルのチャックで漏れを防いでくれるので安心です。
ケーキ作り
次にご紹介するジップロックのおすすめの使い方は「ケーキ作り」に活用することです。ジップロックを使えばケーキも簡単に作ることが出来ます。ここで必要なのは大容量の「ジップロックコンテナー」です。
卵・小麦粉・砂糖のシンプルなパウンドケーキから、色々なテイストのパウンドケーキまでアイディア次第で作ることが出来ます。使用するジップロックコンテナーの大きさにもよりますが、小さいものなら電子レンジで5分程加熱するだけでOKです。
あっという間に手作りのパウンドケーキが出来上がります。お子様のおやつや、お友達とのお茶会などにちょうど良いパウンドケーキが簡単に出来てしまうので、ぜひお試しいただきたいジップロックを活用した簡単スイーツレシピです。
ジップロックで湯煎する時は注意が必要!
今回は今回はジップロックの種類やそれぞれの特徴、ジップロックを用いて湯煎をする時の注意すべきポイント、保存以外の便利なジップロックの活用方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
とても便利なジップロックも使い方を間違えてしまうと、逆に面倒なことが増えてしまいます。ジップロックのパッケージに記載されている説明書きをよく読んで、正しく使いましょう。正しく使えば湯煎だけでなく、アイディア次第で様々な使い方が出来ます。