電気毛布の電気代って高いの?
寒い冬に暖房なしで寝るのがつらい時がありますが、そんな時に役立つのが電気毛布です。布団に敷けば、体がぽかぽか温まります。しかし、電気毛布の電気代を意識したことがあるでしょうか。高いのか気になるでしょうから、今回は電気毛布の電気代に迫ってみます。
電気毛布とは
電気毛布の電気代について解説する前に、まずは電気毛布とはどんな特徴を持った毛布なのかから見ていきましょう。すでに電気毛包を使っている人には改めて説明する必要はないでしょうが、これから購入することを考えている人のために、電気毛布の何たるかを説明します。
布団を暖める毛布
電気毛布は布団を暖める毛布です。布団に敷くことで、電気毛布の熱が伝わり、就寝しやすくなります。寒い冬に普通の毛布と掛布団だけでは睡眠が取りにくい時があり、そのような時に電気毛布を使えば、体が温まり、ぐっすり眠れるようになります。
電気毛布の仕組み
電気毛布がどうやって布団を暖めるのか、仕組みを見てみましょう。電気毛布には電熱線が張り巡らせてあり、電気を通すと、その電熱線が熱を持ちます。その熱が布団に伝わり、暖まるというわけです。電熱線は多くの場合、頭寒足熱型となっています。
コスパが高くておすすめ
電気毛布の1時間たりの電気代などについては後程紹介しますが、電気毛布は暖房器具の中では非常にコスパがいいです。エアコンの場合は、部屋全体を暖めるので、かなり電気代が掛かり、就寝時の利用ではコスパが悪いです。
また、エアコン本体の代金も非常に高いです。それに対して、電気毛布は布団だけを暖めるので、電力消費量は低く、電気代は安いです。電気毛布自体の価格もそれほど高くはありません。つまり、コスパという点では、特におすすめできる暖房器具です。
いくつかのタイプがある
電気毛布にはいくつかのタイプがあります。敷き毛布専用。掛け敷き両用、掛け毛布専用などです。それぞれ微妙に使い心地が違います。背中から体を温めるのが好みの人は、敷き毛布専用を使うのがおすすめです。
体の前から温めたいというのなら、掛け毛布専用が合っています。どちらが自分に合っているか分からない、あるいは両方を使い分けたいという人は掛け敷き両用電気毛布を購入するといいでしょう。
電気毛布の素材
電気毛布の素材には、アクリル、ポリエステル、綿などが使用されています。それぞれ使い心地が異なっています。アクリルやポリエステル素材の電気毛布は安価ですが、少し暖かくなりすぎる場合があります。そのため、最初に点けておいてから、数時間後に消す人もいます。
綿の電気毛布は一番快適で、口コミ評価も非常に良くなっています。最近はこの綿と他の素材を合わせた電気毛布の種類もあります。
電気毛布の温度
電気毛布の種類によって、何度まで上がるのかは違いますが、平均すると20~50度くらいになります。当然のことですが、設定温度を高くして使えば、電気代は上がります。そのため、電気を節電し、電気代を抑えたければ、設定温度を低くして寝るのがおすすめです。
電気毛布の電気代
一度電気毛布を購入すると、普通は毎日使うでしょう。冬でも暖かい日は別ですが、寒い日に使うのに慣れると、手放せなくなります。しかし、毎日使うとなると、電気代がどのくらいかかるのかが気になるところです。そこで、1時間当たりとひと月当たりの電気代を見てみます。
1時間当たりの電気代
電気毛布をどのくらいの強さで運転しているかによっても、1時間当たりの電気代は違います。電気毛布の種類によって強さ調節の基準は違いますが、代表的なものを取り上げてみると、強で31Whくらい、中で18Whくらい、弱で3Whくらいです。
それぞれの設定温度は、順番に52度、36度、20度程度です。では、1時間当たりの電気代はどのくらいかというと、強運転の場合は約0.8円、中運転の場合は約0.5円、弱運転の場合は約0.1円です。電気毛布の電気代はかなり安く、コスパは非常にいいです。
1時間当たりの電気代を見たついで、1日当たりに換算してみましょう。7時間睡眠を取ったとすると、上記の数字の7倍になりますから、強では5.6円、中では3.5円、弱では0.7円となります。ただし、タイマーを使った場合は、電気をもう少し節電でき、電気代が安くなります。
電気毛布の電力消費量については、パッケージや取扱説明書にも記載があります。それをもとに1時間当たり、1日当たり、ひと月あたりの電気代を計算できますが、特に電気代が跳ね上がる製品はないようですから、安心して使えます。
ひと月当たりの電気代
電気毛布のひと月当たりの電気代は、1時間当たりの電気代を1日の使用時間で掛けて、それをさらに30倍にすれば、算出できます。強運転の場合は、1日当たり5.6円で、中運転の場合は3.5円、弱運転の場合は0.7円ですから、これを30倍にしてみます。
すると、強で毎日電気毛布を使ったとするとひと月168円、中では105円、弱では21円です。それほど大きな金額ではなく、かなりコスパがいいことが分かるでしょう。これをエアコンや電気カーペット、電気ストーブと比較しても、コスパは断然電気毛布の方が上です。
ホットカーペットの電気代は?
参考のために、他の暖房器具の電気代も載せておきましょう。まずホットカーペットの電気代です。ホットカーペットの電力消費量は2畳用で480Wくらいですから、1時間当たりの電気代は約12.96円です。これを1日8時間使ったとすると、ひと月当たりの電気代は約3110円です。
これを電気毛布のひと月当たりの電気代と比較すると、相当な差が生じることが分かるでしょう。電気毛布は実にコスパに優れているので、特に理由がなければ、電気毛布で就寝するのがおすすめです。
電気ストーブの電気代
電気ストーブの電気代も見ておきましょう。電気ストーブの種類や使い方によっても消費電力は違いますが、750Wだとして計算してみます。この場合、1時間当たりの電気代は約20.25円で、ひと月当たりの電気代は1日8時間の使用で4860円です。
電気ストーブはコスパが良くないことが分かっていますが、改めで電気代を見ると、非常に高いことに気づきます。したがって、電気ストーブを点けっぱなしにして寝るのはとても損で、ここでも電気毛布のお得さが感じられるでしょう。
電気毛布の電気代節約のコツ
電気毛布の電気代はかなり低く、コスパはいいですが、さらにその低い電気代を安くするためのおすすめの節約・節電方法を考えてみましょう。効率的に節電ができれば、冬の電気代も下がって、家計も楽になるでしょう。
暖房機器と併用して節電する
就寝時に電気毛布を使う場合は、他の暖房機器は必要ないでしょうが、起きている時は他の暖房器具と一緒に使うことで、節電と電気代節約を期待できます。たとえば、エアコンを点けるにしても、電気毛布がある分弱い運転でも体が温まるし、電気毛布自体も弱くしても大丈夫でしょう。
タイマーを活用する
電気毛布を一晩中つけっぱなしという人もいるでしょうが、電気毛布がいったん布団を暖めると、その温度はしばらく維持されます。その働きを活用するために、電気毛布のタイマーを設定しておくのもおすすめです。そうすれば、電気代が少し安くなります。
例えば、タイマーで3時間後に電気毛布がOFFになるように設定しておけば、十分な暖かさをキープできます。特にアクリル製やポリエステル製の電気毛布はかなり暖かくなるので、タイマーを設定しても寒くなることはないでしょう。
どうしても寒くなるのが気になるという場合は、電気毛布のタイマーを無理に設定する必要はありませんが、節電をしたいというのなら、やってみてもいいでしょう。厳寒地方や厳寒時以外には、それでも何とかなるものです。
暖かくなったら消す
特に電気毛布のタイマーを設定しなくても、暖かくなったことに気づいた時点で消すことによっても節電でき、電気代が浮きます。寝ていると気づかずにそのまま朝になっているということもありますが、時には目が覚めることもあるでしょうから、そこでスイッチをOFFにしてもいいです。
設定温度を低めにしてみる
電気毛布を使えば体が温かくなり、気持ち良く寝られますが、人間の体内でも熱は作られています。そのため、電気毛布を強にしなくても、十分布団が暖かくなる場合も多いです。このように電気毛布の設定温度を低くすることでも、節電ができ、電気代が安くなるでしょう。
電気毛布で冬の電気代を節約しよう!
ここまで、電気毛布の電気代や電気代節約のコツについて解説しました。電気毛布はほかの暖房器具よりもコスパが良く、電気代が抑えられます。したがって、冬の電気代を気にしている人はぜひ電気毛布を使って、節約してください。