コンビーフの活用法・簡単でおいしい食べ方・レシピを紹介!
缶詰でスーパーに売っているコンビーフは、そのまま食べたりアレンジしたりと、使い勝手の良い食品です。缶詰で日持ちもするので、常備している方も多いのではないでしょうか。
コンビーフはいつも同じ食べ方で、他においしい食べ方を探している方におすすめの、簡単でおつまみにもなるレシピをご紹介します。
もちろんそのままでもおいしいですが、一工夫で料理にアクセントがつき、よりおいしくできる活用法があります。コンビーフのおいしい食べ方や、簡単な活用法やレシピなどをまとめましたので、参考にしてください。
コンビーフとは
手軽に手に入るコンビーフは、そもそもどういう食品なのかご存知ですか?コンビーフという名前の由来などもご紹介します。コンビーフはシンプルな味わいなので、色々なレシピに活用できます。改めてコンビーフについて、理解しておきましょう。
コンビーフの名前の由来
そもそもコンビーフとは、英語「corned beef」という言葉の外来語となっています。「corned」は「corn」という名詞を動詞化した言葉です。
「corn」はとうもろこしでよく聞くコーンなど、穀物を指す言葉です。元々は「穀粒」という意味があります。「粒」から「塩粒」になり、「塩漬け」という言葉に連想していき「corned」という言葉になりました。
コンビーフの「コン」はコーンからというのは連想しやすいですが、とうもろこしと関係ないのになぜ?と疑問に思っていた方も多いでしょう。「corn」の意味を知ると、一目瞭然です。つまり、コンビーフは塩漬けされた牛肉ということになります。
缶詰の形の理由
コンビーフは缶詰に入っていますが、普通の円柱の缶詰とは違って台形のような独特の缶詰に入っています。なぜこのような缶詰の形なのかをご説明します。
コンビーフは塩漬けした牛肉で、牛肉から筋や油を取り除き、お肉を加熱してからほぐしたものを缶詰に詰めています。お肉を缶詰に入れて長期保存するためには、腐らないようにする工夫が必要です。
缶詰にコンビーフを詰めるときには、面積の大きい底面柄から詰めていきます。このように詰めることですき間なく詰めることができ、缶詰の中の空気を抜いて、お肉の酸化を防ぐ効果があります。このような台形の缶詰は、「枕缶」と呼ばれています。
この枕缶を開けるには、缶詰に付属している金属の巻き取り鍵を使って、缶の表面をペリペリと剥がしていきます。この感覚が好きな方も多いのではないでしょうか。
枕缶に適した開け方として、長く愛されてきましたが、コンビーフを長年販売しているメーカー「ノザキ」は、枕缶の販売を終了しています。製缶の製造ラインの老朽化などに伴い、新しいパッケージになっています。
巻き取り鍵ではなく、アルミック缶という容器で、開けやすいシールふたにプラスチックのふたも採用されています。開けやすくなり保存期間も伸びているため、より便利になっています。
栄養豊富
コンビーフは栄養満点で、低脂質で高タンパクという特徴があります。コンビーフは牛肉の脂を取り除き、赤身の部分を使用しているため、低脂質です。
コンビーフはビタミンB2やナトリウムなどが豊富で、鉄や亜鉛なども含まれています。鉄や亜鉛は貧血の改善や、肌荒れ予防、美髪をキープするために必要な栄養分です。満足感もあり栄養価も高いので、普段から積極的に摂ることをおすすめします。
低カロリー・低糖質
コンビーフは糖質が低く、糖質制限などダイエットをしている人におすすめです。コンビーフの糖質は、100gあたり約1.7gと低く、一日の糖質摂取量を60~100gほどに抑える糖質制限には、ピッタリの食品です。
ダイエットに良いからと、たくさんコンビーフを食べると塩分摂取量が高くなります。100gあたり約2gの塩分があるので、食べすぎには注意しましょう。
またコンビーフは牛肉がたっぷりと使われており、高カロリーのイメージがあるかもしれません。しかしコンビーフは意外と低カロリーで、他のお肉と比較してみてもかなり低いカロリーになっています。
コンビーフのカロリーは100gあたり約200キロカロリーとなっています。コンビーフは牛肉やすね肉など、脂身が少なくてカロリーが低い牛肉の部位を使っています。
牛肉の中でもカロリーが高い部位は、脂身がたっぷり含まれているサーロインやバラ肉です。サーロインは100gあたり約300キロカロリー、バラ肉は100gあたり約370キロカロリーと高カロリーです。
コンビーフは脂身の多い部位と比べても、低カロリーなのでおすすめです。ダイエットや糖質制限、脂身が苦手な方にはコンビーフは食べやすい食品です。
ダイエットにおすすめのコンビーフは、食べ方にも注意が必要です。コンビーフと合わせる食材の糖質が高いと、低糖質の意味がなくなってしまいます。ヘルシーかつ栄養価抜群のコンビーフを、上手に活用しましょう。
コンビーフのおすすめの食べ方・レシピ5選【簡単・おつまみ編】
こちらではコンビーフの簡単なレシピや、おすすめの食べ方をご紹介します。調理をしなくても、コンビーフはそのまま食べることもできます。ちょい足しで調味料をプラスして、よりおいしいコンビーフになります。ぜひお試しください。
①醤油をかけるだけ
コンビーフを使った簡単な食べ方で、コンビーフに醤油をかける方法があります。牛肉と醤油ですので、相性は抜群です。和風の味付けになり、おつまみにピッタリです。
コンビーフはお皿に乗せて、上から醤油をひと回しかけるだけという簡単な食べ方です。丼にして生卵を乗せても良し、わさび醤油と合わせてもおいしいです。
火を使わずにサッと食べれるので、時間をかけずにおつまみが完成します。お酒のお供にもピッタリなので、少しずつほぐしながら食べるとおいしいです。醤油はかけすぎると塩分過多になるので注意しましょう。
②マヨネーズをかけるだけ
コンビーフとマヨネーズも抜群の相性です。コンビーフは塩漬けされており、そのままだと味が濃く辛めですが、マヨネーズと合わせることでまろやからになり食べやすくなります。
コンビーフをお皿に乗せ、ほぐしながらマヨネーズを添えて食べてみてください。アクセントが欲しければ、黒コショウや七味をつけても良いでしょう。簡単でおいしいおつまみになります。
③スライスして焼くだけ
コンビーフに熱を加えることで、牛肉の脂が溶け出しよりおいしくなります。フライパンで焼き、醤油を少量かけると、より香ばしさがプラスされておいしいです。
コンビーフにはしっかりと味がついているため、色々な調味料を用意する必要はありません。切って焼くだけという簡単さで、おすすめの食べ方です。玉ねぎなど野菜と一緒にソテーすると、ボリュームアップになり食べ応えがあるのでおすすめです。
コンビーフはスライスして焼くだけでなく、ほぐして他の野菜などと一緒に炒めてもおいしいです。食感を残したい方は、スライスして焼いてください。ほぐして入れることで、料理全体にコンビーフのうま味が広がります。
④コンビーフちくわ
パッと作れるおつまみにピッタリな、コンビーフちくわです。コンビーフをちくわにつめて、トースターで焼くだけという簡単にできるおつまみです。
ちくわを縦半分に切り、横半分にもカットしましょう。コンビーフとマヨネーズを混ぜます。お好みでブラックペッパーも混ぜることで、アクセントになりおいしいです。
天板にアルミホイルを敷き、カットしたちくわを並べてくぼみ部分に、コンビーフを詰めていきます。詰めることができたら、上からパン粉をお好みの量ふりかけましょう。トースターで1~2分焼き、パン粉に色がつけば完成です。
パン粉の香ばしさがプラスされ、まろやかなコンビーフマヨネーズとちくわの相性ピッタリでおいしいです。コンビーフ好きなら間違いないレシピですので、ぜひ試してみてください。
⑤ネギタン塩風コンビーフ
コンビーフがタン塩のように見える、ネギタン塩風のレシピです。火は使わないので、簡単にパッと作れるおいしいおつまみになります。
コンビーフを缶から開けて、薄くカットします。柔らかいのでカットしにくいかもしれませんが、ラップにコンビーフを包んで1時間程冷凍庫に入れてからなら、薄くカットしやすくなります。
長ネギをみじん切りにして、ごま油とクレイジーソルトとコショウを混ぜます。カットしたコンビーフをお皿に並べて、上に長ネギを乗せレモン汁を垂らせば完成です。おつまみにピッタリなので、ぜひ食べてみてください。
コンビーフのおすすめの食べ方・レシピ2選【前菜編】
こちらではコンビーフを活用して、前菜や副菜にピッタリなレシピをご紹介します。いつものレシピにコンビーフをプラスすることで、グッとコクとアクセントが加わりおすすめです。和風や洋風にも合いますので、お気に入りレシピを見つけてみてください。
①コンビーフ入りきんぴらごぼう
いつものきんぴらごぼうに、コンビーフを入れてさらにグレードアップさせてみませんか?コンビーフをプラスすることによって、食べ応え抜群のきんぴらごぼうになります。
コンビーフはざっくりとほぐしておきます。ごぼうは縦半分に切って斜めに薄切りして、水にさらしておきます。レンコンやにんじんなども、薄切りにします。
フライパンでごま油を熱し、コンビーフやカットした野菜を入れてしんなりするまで炒めます。酒、砂糖、しょうゆ、お好みで赤唐辛子を入れて、汁気がなくなるまで炒めれば完成です。
②コンビーフのポテトサラダ
ポテサラにコンビーフを合わせると、コクが加わってよりおいしくなりおすすめです。コンビーフの塩気もあるので、塩コショウは少なめで良いでしょう。
じゃがいもはレンジかボイルで柔らかくし、つぶします。きゅうりは塩を振ってしばらく置き、水気を絞りましょう。玉ねぎは薄切りにし、水にさらします。新玉ねぎなら、水にさらさなくても苦くないでしょう。
潰したじゃがいもに、オリーブオイルを入れて混ぜます。玉ねぎとほぐしたコンビーフも入れて、さらに混ぜてください。粗熱がとれたら、きゅうりとマヨネーズを入れ、味を見ながら塩コショウで味付けしたら完成です。
③アボカドとコンビーフのマヨネーズ和え
コンビーフとアボカドを組み合わせて、お酒のすすむ簡単おつまみにするレシピです。コンビーフとアボカドとマヨネーズを合わせた食べ方で、まろやかさもありおいしいです。
アボカドを1cmのさいの目切りにし、コンビーフとマヨネーズと一緒に混ぜます。お皿に盛ってブラックペッパーをお好みで振りかければ完成です。
アボカドはビタミンE、葉酸、不飽和脂肪酸という栄養素が豊富に含まれています。栄養抜群のコンビーフと合わせることで、健康的でおいしいおつまみになります。
④ハッセルバックポテト
ハッセルバックポテトとは、スウェーデンの国民食のと言われている料理です。ポテトに切れ目を入れ、アコーディオンのような形になっています。切れ目にチーズや野菜を入れて、食べやすく見た目もおしゃれな料理です。
じゃがいもは皮のまま洗い、レンジかボイルで柔らかくします。じゃがいもに薄く切れ目を入れていき、間にコンビーフを挟んで上にバターを乗せるだけという簡単なレシピです。
ジュワッと溶けたバターと、ホクホクのじゃがいもに塩気のあるコンビーフが抜群においしいです。ブラックペッパーをかければ、おつまみ感覚でお酒が進む食べ方です。
⑤サラダのトッピングに
いつものサラダにコンビーフをトッピングすれば、食べ応えのあるおいしいサラダになります。コンビーフをそのままサラダに乗せるだけで完成です。そのままでも食べられますが、マヨネーズやオリーブオイルをかけてもおいしいです。
コンビーフを乾煎りして、醤油や日本酒で味付けしてふりかけにすれば、サラダだけでなくご飯にもバッチリ合います。ふりかけにすることで保存がしやすく使いやすいので、おすすめです。
コンビーフのおすすめの食べ方・レシピ3選【おかず編】
こちらでは簡単にできる、コンビーフを活用したおかずをご紹介します。コンビーフはどんな野菜や調味料にも合わせやすい、万能食品です。いつもの料理にコンビーフを活用させて、アレンジレシピを楽しんでください。
①コンビーフオムレツ
いつものオムレツにコンビーフを入れれば、味のコクがプラスされて、ボリュームアップにもなります。コンビーフと卵だけでも充分おいしいですが、一工夫でさらにおいしい食べ方になります。
コンビーフをフライパンで炒めて、卵に包めばオムレツの完成です。ここにじゃがいももプラスすれば、ボリュームアップできてさらにおいしくなります。じゃがいもとコンビーフを塩コショウで炒めてから、卵で包んでください。
コンビーフの他にも好きな野菜などを入れれば、立派なメイン料理になります。オリーブやきのこなどもおすすめです。バターを溶かしてからオムレツにすると、風味やコクも加わりおいしいです。
②じゃがいものコンビーフ炒め
簡単シンプル食べ方ですが、じゃがいものホクホク缶とコンビーフのうま味がたまらないレシピです。コンビーフの塩気がちょうどよく、おつまみにピッタリです。
玉ねぎは5mm幅で薄切りにします。じゃがいもは皮つきのまま、くし切りにして水にさらしておきます。濡れたままラップにくるみ、レンジで5分加熱します。加熱後冷水にラップごと入れれば、皮がスルリと剥けます。
コンビーフはフォークなどでほぐしておき、フライパンに油をしいて玉ねぎを炒めます。しんなりと透明になってきたら、じゃがいもを加えて炒めます。じゃがいもに焼き目がつくまで炒めましょう。
じゃがいもに焼き目がついたら、コンビーフを入れて炒め合わせます。塩コショウで味を整えたら完成です。コンビーフの塩気があるので、塩コショウはかけすぎに注意しましょう。
コンビーフをプラスした、ジャーマンポテトのようなレシピになります。味付けは塩コショウの他にコンソメを入れれば、よりジャーマンポテトの味付けになります。カレー粉を入れてアレンジするのもおすすめです。
コンビーフは海外でも人気があり、色々な料理に活用されています。ヨーロッパではじゃがいもが主食のところが多く、コンビーフとの相性も良いのでよく使われています。
③コンビーフかつ
しっかりとしたメインにもなる、コンビーフかつのレシピです。コンビーフに衣をつけて揚げることでボリュームもでて、お肉のうま味をたっぷりと感じることができる食べ方です。
コンビーフを厚み1cm間隔でスライスしていきます。切りにくい場合は、冷蔵庫で冷やしてから切りましょう。スライスしたコンビーフに小麦粉を軽くまぶします。
小麦粉をまぶしたコンビーフを卵にくぐらせて、パン粉をしっかりとつけましょう。軽い食感にしたければ、細目パン粉がおすすめです。フライパンで2cmほど油を入れて、きつね色になるまで揚げれば完成です。
コンビーフはもともと柔らかい食感なので、子供やお年寄りにも食べやすくおすすめのおかずです。コンビーフは加熱することで脂が溶け出すので、ジューシーでおいしい食べ方です。ぜひこちらのレシピをご活用ください。
コンビーフのおすすめの食べ方・レシピ3選【主食編】
こちらではボリュームたっぷりの、メイン料理になるコンビーフレシピをご紹介します。コンビーフが主役になるレシピをまとめました。コンビーフのうま味やコクなど、お肉感をたっぷり味わいたい方におすすめです。ぜひお活用ください。
①コンビーフユッケ丼
コンビーフをユッケ丼として楽しめるレシピです。コンビーフを活用して、ボリュームたっぷりの丼を作ることができます。5分以内にできる簡単なレシピですので、ぜひご活用ください。
コンビーフにガーリックパウダー、しょうゆ、ラー油を混ぜます。辛さをプラスしたい方は、コチュジャンも入れるとピリッとアクセントになります。ネギやチンゲン菜など、お好みの野菜を食べやすい大きさにカットし、炒めておきます。
丼にアツアツのご飯を盛り、味付けしたコンビーフを乗せます。コンビーフの周りに野菜を盛り、コンビーフの中央にくぼみをつけて卵黄を落として完成です。
コンビーフは保存に適した缶詰ですので、キャンプなどに持っていってコンビーフ丼を楽しむ方も多いです。ご飯に乗せて卵を乗せるだけで、見た目のインパクトもあります。お手軽にできるレシピとなっています。
トロンとした卵がコンビーフにからみ、まろやかで味わい深い仕上がりになります。コンビーフに味付けせず、焼肉のタレやごま油をプラスすれば、もっとお手軽な丼になります。お酒のおつまみにもぜひご活用ください。
②コンビーフカレー
コンビーフはカレーに入れてもバッチリおいしいです。かたまり肉をカレーに入れて、固くなってしまったという経験もあるかもしれません。コンビーフなら固くなることはないので、食べやすいカレーになります。
深型のフライパンにサラダ油をしいて、コンビーフと玉ねぎを炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、にんじんを加えて炒めます。にんじんに火が通ったら、水をいれて15分煮込みましょう。
火をとめてからカレールウと赤ワイン、隠し味にコーヒーを入れるとおいしくなります。とろみがつくまで弱火で5分ほど煮込めば完成です。子供から大人までおいしく食べられるので、ぜひご活用ください。
③コンビーフ炊き込みご飯
炊き込みご飯にコンビーフを活用することで、コンビーフのうま味がご飯にしっかりと染み込んでおいしいです。バターを入れれば、香りとコクがプラスされます。
米を洗って水気を切っておき、コンビーフはほぐしておきます。玉ねぎを粗みじん切りにします。炊飯釜に米、玉ねぎ、コンビーフと水を2合の目盛りまで入れて炊飯します。
炊飯できたらバターを入れて、サッと混ぜ合わせます。食べる前に黒コショウをふれば完成です。お好みでコーンやネギなどを合わせてもおいしいです。簡単にできるレシピですので、ぜひご活用ください。
コンビーフのおいしい食べ方・レシピを試してみよう!
コンビーフはおかずやおつまみにもピッタリで、あらゆるアレンジに使いやすい万能食品です。保存期間も長く、お肉のうま味をたっぷり味わえる保存食品として人気があります。
コンビーフはそのままでも、料理にプラスして使うにもおいしく食べることができます。熱を加えることで脂が溶け出し、また違った味わいになります。ぜひコンビーフのレシピをご活用ください。