突っ張り棒の正しい付け方を覚えよう!
多忙を極める現代。疲れて家に帰ってお茶を飲んで、ふと気がつけば、床にあらゆるものが散乱している事実に、よけい疲れを覚える毎日を送っていませんか?
そんな時の便利なお役立ちアイテムが、「突っ張り棒」です。壁に穴を開ける必要もなく、面倒な工具もいらない。しかもすき間にうまく収納できる、便利なスグレモノ「突っ張り棒」なのですが、でも「突っ張り棒」の正しい付け方や、使い方はご存知でしょうか?
そこで今回は知っておくと損はない、便利な「突っ張り棒」の正しい付け方・使い方を収納のアイデアごとにまとめていますので、最後までお読み下さい。
突っ張り棒とは
「突っ張り棒」は、ズバリ主婦の味方のお役立ちアイテムです。生活していると、モノはどんどん増え、いつの間にか、床はモノであふれかえるようになり、収集がつかなくなるのが普通です。
かといって、収納ケースや物置を買うにも、居住スペースを取る上に、かかる費用もお財布には決して優しいとは言えません。そこで、家具と家具のすき間や、居住空間をスッキリ埋めるアイデアを活用できる「突っ張り棒」の登場です。
ご主人が疲れて帰って来て、色々と雑事を頼んでも、決して笑顔で気持ちよく引き受けてくれるとは限りません。このことから「突っ張り棒」は、女性の力だけで最初から最後まで仕上げる事が出来る収納アイテムですのでおすすめです。
突っ張り棒の種類
突っ張り棒は、太いパイプの中に、一回り細いパイプを入れ込んでいます。つまり1本の太いパイプの中に、もう1本のパイプが入っていますので、答えは1本+1本=2本です。
外観は1本のパイプなのに、2本分のパイプの長さがあるので、伸び縮みにより、長さを調節出来る、グッドアイデア収納アイテムです。
そのグッドアイデア収納アイテムの突っ張り棒には、いくつか種類がありますので、まずはそちらを先に確認して下さい。
バネ式
バネ式の突っ張り棒は、太いパイプの中に、バネと一回り細いパイプが入っています。細いパイプをくるくると回しながら伸ばして長さを調節し、突っ張り棒を取り付けたい壁面に固定します。
さらに細いパイプをくるくると回しながら、壁面を押す事によって、中のバネが縮む構造になっています。バネ式は壁面に対する反発力で固定するタイプの突っ張り棒です。こちらは比較的軽めのものを掛けるタイプです。
ジャッキ式
ジャッキ式の突っ張り棒はバネ式と同じく、太いパイプの中に、一回り細いパイプが入っているのは同じなのですが、バネは入っていません。
外観の太いパイプと細いパイプのつなぎ目の所に、ジャッキが付いています。細いパイプで長さを調節してから、ジャッキに付いている長さ固定ネジで固定し、ジャッキの伸縮により圧着固定させるタイプの突っ張り棒です。
長さ固定ネジは切っ先が尖っている為、太いパイプと細いパイプの中を貫通し、一つのパイプとして、壁面に圧着する事が出来ます。比較的重めのものを掛ける事が出来るタイプの突っ張り棒です。
突っ張り棒の正しい付け方
ある日突然、ドサッと、大きな音が聞こえてきたことはありませんか?驚いて音が聞こえてきた方向に、恐る恐る近寄ってみると、突っ張り棒の落下という悲惨な事故を目の当たりにする事になります。
突っ張り棒は、正しい付け方をすれば、このような事故は起こりません。そもそも突っ張り棒は、取り扱いが簡単なので、安易に取り付けがちな事が、落下を招いています。このことから、突っ張り棒の正しい付け方を、次に後述します。突っ張り棒の正しい付け方をマスターしましょう。
バネ式の付け方
通常のバネ式突っ張り棒の付け方は、取り付ける壁面と壁面のすき間の幅に合わせて、パイプを回して長さを合わせます。それから壁面と壁面のすき間に、突っ張り棒を入れ込んでから、パイプをくるくると回して、強度を付けたつもりで取り付けますが、この方法がNGです。
バネ式突っ張り棒の正しい付け方は、壁面と壁面のすき間の幅に、突っ張り棒の長さを合わせます。それから突っ張り棒の両端を、取り付ける幅よりも、1~2㎝ほど伸ばします。
それをぐいっと、壁面と壁面のすき間、取り付ける場所に、押し込みます。多少は力を必要としますが、バネの力がありますので、それをうまく応用しましょう。この付け方であれば、落下の心配はいりませんが、バネ式突っ張り棒にあまり重いものを掛けるのは避けましょう。
ジャッキ式の付け方
ジャッキ式突っ張り棒の正しい付け方は、最初は取り付けたい壁面と壁面のすき間よりも、短いサイズに伸ばして、すき間に入れ込みます。それから突っ張りたい壁面に届くまで、パイプを引き出します。
固定ネジをパイプに貫通するまで締め上げて、突っ張り棒の長さを固定します。それから太パイプと細いパイプのつなぎ目にある、グリップを回して、突っ張りの強度をつけます。この方法が、ジャッキ式突っ張り棒の正しい付け方です。
ジャッキ式突っ張り棒は、バネ式突っ張り棒と違い、取り付け方に間違いは起こりにくいのですが、ピンポイントとなる点は、次の項目でご案内しています。
ジャッキ式の付け方のポイント
ジャッキ式突っ張り棒の、両端にキャップが付いています。ここがピンポイントです。ジャッキ式突っ張り棒の両端にある、キャップは長い方を下にして取り付けます。
取り付ける時に、もし間違えてしまったら、やり直しましょう。後で突っ張り棒に掛けたものが落下するよりも、今この時点でやり直した方が後々安心です。
突っ張り棒の付け方の注意点
突っ張り棒の取り付け方は、いくつかの注意が必要です。借家や、アパートにお住いの方は、引っ越しを前提としているので、よけいな家具を増やす事が厳しい状態です。
そこで、突っ張り棒を家具の代用とする使い方は、ムダな経費と労力を無くす為のグッドアイデアですので、おすすめです。さらに突っ張り棒の大きな利点は、何度も取り外しが出来る事です。
突っ張り棒を引っ越しの時に捨てないで、繰り返し使うために、突っ張り棒の使い方の注意点を、次に後述しています。
壁の状態を確認をして付ける
賃貸住宅や、アパート、マンション、一戸建てと、家屋によって形状は様々ですが、突っ張り棒を、安全に取り付けられる為の注意点は、壁の状態を確認する事です。
壁面は柱・間柱・胴縁を下地にしています。壁を手をグーにして、叩いてみると、音の響きが違います。ゴンゴンが柱の上。コンコンが柱と柱のすき間空間です。他に下地センサーという器具もあります。
突っ張り棒は、壁面と壁面を突っ張って取り付けますので、突っ張り棒の使い方は、必ず柱の上に取り付けましょう。
壁の素材にも注意
突っ張り棒の付け方の注意点は、壁の素材を確認する事も必要です。突っ張り棒は、壁面とキャップの摩擦力により、壁面に止まる事が出来ますので、壁面がゆがんでいたり、壁面がデコボコになっていると、うまく止まりません。
突っ張り棒は、壁面がツルツルしている事、壁面と壁面が互いに平行である事が条件ですので、それ以外の状態であれば、もう一度再考しましょう。
突っ張り棒の便利な使い方・おすすめアイデアを紹介!
ここからは、突っ張り棒の応用編です。ただ単に壁面と壁面のすき間を埋める、便利な収納グッズではなく、突っ張り棒の、色々なおすすめアイデアをご紹介していきます。
賃貸やアパートにお住まいの方にとって、取り外しが出来る突っ張り棒は、とても便利なお役立ちアイテムです。突っ張り棒の本数を増やすだけで、家具に変身出来る、おすすめアイデアを参考にして下さい。
キッチンの壁面収納
突っ張り棒のおすすめアイデアの一つ目は、便利に使える「キッチンの壁面収納」です。キッチンはとにかく雑多なものでごった返しています。ものを取るのにも、一苦労します。
キッチンペーパーは、戸棚の上の段にすき間が開いている場所に、突っ張り棒でアイデア収納しましょう。キッチンペーパーは、ティッシュよりも、吸い取り効果が高いので、キッチンのあちこちに収納していると、効率が高くなりますのでおすすめです。
鍋の蓋の収納
シンク下の鍋専用の引き出しは、鍋を重ねて収納しますが、鍋の蓋の収納には悩みます。鍋には取っ手があるので、重なりにくく、しかもごろごろ引き出しの中をころがります。
このことから、引き出しをよく見てみると、必ずデッドスペース(むだな空間)があります。そこをうまく活用しましょう。
シンク下の引き出しの、一番上の部分に、鍋の蓋が入れられるほどのスペースを、突っ張り棒を2本ほど使って取り付ければ、鍋の蓋を置ける棚が出来ます。このアイデア収納は、デッドスペースを便利に使える事からおすすめします。
スリッパの収納
スリッパの収納は、悩みのタネです。一戸建てを建築して、玄関の靴箱の横に、スリッパの収納棚を付けている場合は別なのですが、マンションや賃貸・アパートにおいては、スリッパの置き場所に悩みます。
普通は玄関を入ってすぐの所に、スリッパの収納ラックを置いていますが、それでは玄関が狭くなり、じゃまになります。玄関は家の導線が、一番太い所ですので、スリッパの収納には悩む所です。
そこで、小さめの突っ張り棒を、玄関のちょっとした隙間に、取り付けましょう。突っ張り棒の使い方は、ものを掛けるだけではなく、壁面と壁面の小さなすき間を突っ張り棒で取り付けて、奥の面を狭くすれば、スリッパを収納出来ますので、アイデアあふれる使い方が出来ますので、おすすめです。
洗濯機の上に収納棚
洗濯機の上は、明らかなデッドスペース(無駄な空間)があります。ホームセンターに行けば、洗濯機を囲む形の収納棚も販売していますが、意外と収納が出来ません。突っ張り棒で自分のアイデアを活かせば、デッドスペースをきっちり埋める事が出来ます。
突っ張り棒が落ちないグッズも色々あります。「突っ張り棒が落ちない君」は、突っ張り棒にセットするだけで、耐荷重30㎏まで耐えてくれますのでおすすめです。「突っ張り棒が落ちない君」は、ホチキスで留めるだけですので、便利なアイテムです。
浴室の物干し竿に
洗濯物は天日干しが一番なのですが、天候不順の昨今、部屋干しせざるを得ないのが現状です。浴室乾燥機がついているご自宅では、大いに活用されているかと思われますが、浴室用物干しざおは何本ついていますか?
あともう1本欲しいという願望は、強力ステンレス・浴室用突っ張り棒で満たせます。湿気の多い浴室用突っ張り棒は便利なアイテムです。家族が多い場合は、一気に洗濯物が乾かせますので、浴室用突っ張り棒はおすすめです。
ワイヤーネットと合わせて洗面台下の収納
洗面台下には、色々なものを詰め込んでいませんか?洗面台下は目につかない場所ですので、ついつい物を放り込んでしまいがちになります。いざ目的の物を探そうにも、全てをひっくり返してしまう事になります。
そこで洗面台下に、突っ張り棒を2本取り付けます。まず最初に突っ張り棒の支えに洗面台下の両端の壁面に、ワイヤーネットを設置します。それから突っ張り棒を2本取り付けて、100均などのトレイやケースで、種類別に分けます。
洗面台下のデッドスペースもきれいに収まり、目的の物も取り出し安くなりますのでおすすめです。突っ張り棒を大いに活用しましょう。
トイレットペーパーの収納
トイレのタンクの上のデッドスペースを、突っ張り棒を使ってトイレットペーパー収納をしましょう。設置場所のおすすめは、トイレタンクの上です。トイレのドア付近は、導線場所になりますので、振動があることからあまりおすすめは出来ません。
このことからトイレタンクの上に、突っ張り棒を2本取り付けて、トイレットペーパーを収納しましょう。トイレットペーパーを袋から出して、向き出しのまま置く方が便利ですのでおすすめです。
カーテンを付けて目隠しに
トイレのタンクの上に突っ張り棒を2本取り付けて、トイレットペーパーを収納してから、さらにトイレットペーパーを隠す為に、突っ張り棒をその上に取り付けて、カーテンで目隠ししましょう。
そうすれば見栄えもよく、おしゃれ感がありますのでおすすめです。そのほか、ごちゃごちゃしている空間も、突っ張り棒を取り付けてカーテンを付けましょう。カーテンは、100均などでおしゃれな幅広布をチョイスしても、立派に仕上げる事が出来ます。
正しい使い方を覚えて突っ張り棒をいろいろ活用しよう!
生活に便利な突っ張り棒の正しい付け方から、落ちない方法、そして突っ張り棒を使った、色々な便利な使い方をご紹介しました。
時間があれば棚をDIYする方が良いのかもしれませんが、その時間と費用があれば、他に活用したいという方に、突っ張り棒はお役立ちアイテムです。なんといっても、取り外しが効く事からおすすめです。
棚をDIYしてしまうと、後々変更が出来ません。突っ張り棒であれば、色々な変更が出来る事から、多様な現代にマッチしているアイテムですので、大いに活用しましょう。