フラジールの意味を解説!単語の使い方やフラジャイルとの違いは?

フラジールの意味を解説!単語の使い方やフラジャイルとの違いは?

フラジールとはどんな意味でしょうか。耳慣れない英語の単語ではありますが、歌詞の中などでよく使われる深い意味を持った言葉なのです。今回は、そんなフラジールという言葉の使い方や、フラジャイルという単語との違いをご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.「フラジール」の意味とは
  2. 2.「フラジール」の類語
  3. 3.「フラジール」の使い方
  4. 4.「フラジール」の英語
  5. 5.「フラジール」の楽曲の歌詞
  6. 6.「フラジール」は壊れやすいことを意味する言葉

「フラジール」の意味とは

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フラジールとは、英語の辞書にも載っている英単語です。しかし、フラジールという発音はフランス語から取ったもので、英語での発音は正しくはフラジャイルです。フラジールは日常的に使われている単語ではないので、その意味をイメージするのは難しいのではないのでしょうか。

フラジールには、「壊れやすい」という意味を筆頭に、同じようなニュアンスの意味が幾つかあります。英英辞典においては、「容易にダメージを受けたり、壊されたりするもの」とも書かれています。フラジールの持つ意味には、他にどんなものがあるでしょう。

意味①壊れやすい

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物質が壊れやすい、もろいという意味として、フラジールという言葉が使われます。割れやすいガラスや陶器などは、まさにフラジールという意味がしっくりとくるでしょう。輸送する荷物に「割れ物注意」の意味として貼るのは、フラジールと書かれたテープです。物が壊れやすいという意味の他に、事柄が壊れやすいという意味もあります。

壊れやすい事柄と聞いても、いまいちピンとこないかもしれません。友情や恋愛関係を始めとする人間関係がもろかったと言いたい時や、自然界のバランスは壊れやすいなどと言いたい時には、フラジールを使えばいいのです。

意味②精神的にもろい

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フラジールとは、物質や事柄についてだけではなく、精神的なもろさを表す言葉でもあります。気分がよくない、元気がないといった意味になることもあります。英語で「フラジールを感じる(feel)」というと、これで気分がよくないという意味になります。この言い回しはあまり深刻なものではなく、ちょっと茶化すような意味合いで使われるようです。

また、誰かが亡くなって精神的にショックを受けた時にも、フラジールという言葉が当てはまります。こういった状態を英語圏の人に伝える場合には、フラジールを使うといいでしょう。

意味③体質的に弱い

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いわゆる虚弱体質を表す英語表現がありますが、そこにもフラジールが使われています。フラジールには、体の調子を壊すという意味も含まれているのです。この場合のフラジールは、英語の「タフ」と対義語になります。この意味でのフラジールを使った英語表現は、次のようになります。be in fragile healthで、私は虚弱な健康状態にあるという意味です。

意味④傷つきやすい

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こちらも、どちらかと言えば精神的に傷付くという意味を持っています。傷付きやすい性格や、傷付きやすい心などという時に使えるでしょう。こういう意味を持っているためか、フラジールは楽曲の分野でもよく使われています。曲やアルバムのタイトルで、フラジールという言葉を知ったという方も多いのではないでしょうか。

意味⑤弱い、儚い

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こちらでいう弱いというのは、先にご紹介した体に関してのことではありません。主張などの中身や根拠がなく弱いという時にも、フラジールが使われます。「彼の言い分はいつもフラジールだな」というように、内容が薄くて意見として弱いという表現をすることも出来るでしょう。説得力に欠けるという時にも使われます。

儚いという意味は、望ましいと思えるものに対して使われます。例えば、若さや美しさ、幸せなどです。持ち続けていたいものがいつかはなくなるというニュアンスは、まさにフラジールだと言えます。恋や愛といったものに対する儚さも、フラジールが表現してくれます。

「フラジール」の類語

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壊れやすい、もろいといった意味を持つ英語のフラジールですが、同じような意味を持つ言葉は他にもあるのでしょうか。類語を覚えておくことは、知識を広げることにも繋がります。特に英語を勉強しなくてはいけない立場にある方は、フラジールの類語を覚えておいて損はありません。それでは、いくつか例を挙げてご紹介しましょう。

繊細

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フラジールと同じような意味で使われる言葉には、「繊細」が挙げられます。繊細な細工、繊細な心などという言い回しがあるように、繊細にはその文字が表す通り、どこか細く儚いイメージが窺えます。フラジールにある壊れやすいという意味は、言い換えると繊細だからということも出来るでしょう。

某メーカーが出しているインスタントコーヒーに、フラジールと名の付いたものがあります。普通よりも手間暇をかけて作られたというそのコーヒーは、繊細という言葉が当てはまる仕上がりです。このことからも、フラジールと繊細が類語であることが分かります。

デリケート

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日本語でもよく使われるデリケートという英語の言葉もまた、壊れやすい状態を意味しています。デリケートな国際問題と言われると、国同士の関係が壊れやすいものだといういうことが分かるでしょう。彼女はとてもデリケートだと言われれば、傷付きやすい性格の持ち主だと理解できます。どちらも、フラジールと同じ意味を持っていると言えるでしょう。

か細い

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先ほどの繊細という言葉もそうですが、か細いという状態もまた、もろく壊れやすいことを意味しています。か細い声、か細い腕などと言われると、どういったイメージが頭に思い浮かびますか。フラジールには体が弱いという意味もありましたが、か細いという言葉もまた、同じような状態を表しているとは言えないでしょうか。

「フラジール」の使い方

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壊れやすいという意味を持つフラジールですが、日常ではどのような使い方をするのでしょう。同じ意味で使うにしても、フラジールという言葉はあまり日常的であるとは言えません。しかし、言葉は使ってこそ意味がよく分かるものでもあります。こちらでは、フラジールという言葉の使い方をご紹介しましょう。

フラジールが日常生活の中で使われる典型的な例もありますので、覚えておくと大変便利です。その場面を覚えておくと、言葉の意味を実体験として理解出来るので一石二鳥でもあります。

飛行機への搭乗・荷物を送るとき

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飛行機を頻繁に利用する方にとっては、フラジールは使い方のよく分かる言葉なのではないでしょうか。空港で壊れ物入りの荷物を預けると、フラジールと書かれたシールやタグを付けてくれます。これは、壊れやすい物が入ってるので、丁寧に扱うようにという注意書きです。また、荷物を送る際にも、同様の意味でフラジールが使われています。

ちなみに、フラジールは英語でも使われている単語ですが、日本ではフランス語発音で広まっています。最初にも触れましたが、英語ではフラジャイルと発音します。壊れ物注意という使い方になる時のフラジールは、英語発音のフラジャイルだと覚えておくと無難です。

日常会話

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フラジールは、日本の日常会話にはまだまだ浸透しているとは言えません。とはいえ、日常的な使い方をするとしたら、どのような使い方になるでしょうか。「そのカップは可愛いけどフラジールだよね」や「その花瓶はフラジールだから扱いに気を付けて」など、いずれも壊れやすい品物に対しての使い方が出来るでしょう。

また、名門だけど結果が残せていないスポーツチームに対して「そうは言っても、あのチームがフラジールなわけはない」と言ったりも出来ます。「あの国は政治家が悪いので、フラジールな政権ばかりだ」などという使い方をすることも可能です。

「フラジール」の英語

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日本で言われるフラジールは、語源であるフランス語の発音から来ています。英語ではフラジャイルと発音することは、たびたび触れてきました。とある楽曲でフラジールというタイトルが使われて以来、日本人にとってはフラジャイルよりもフラジールがメジャーになっている傾向があります。

英語での発音・フラジャイル

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日本は外来語を取り込むことに長けていて、新しい外国語を取り込んでは日頃の会話の中で使っています。しかしフラジールに関しては、少しわけが違います。フランス語ではなく英単語として扱っているにも関わらず、発音はフランス語というややこしい状況になっています。

このため、英語圏で言い慣れたフラジールという言葉を使っても、まず通じないという事態が起こり得るのです。日本国内ではフラジールが優勢でも、本家の英語圏ではフラジャイルにする使い方でないと理解してもらえないので注意が必要です。

フラジャイルと名の付く作品

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フラジールとフラジャイルには、当然ながら意味の違いはありません。日本ではフランス語発音のフラジールがお馴染みですが、そんな中であっても、英語発音のフラジャイルというタイトルを持った作品もあります。フラジールと同じ意味を持つ言葉ながら、どこか雰囲気が違って聞こえるフラジャイルは、曲名や歌詞の中でどんな響きを見せているのでしょう。

ミスチルのフラジャイル

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ミスチルが1995年に発表した曲がフラジャイルといいます。音源が同年に行われたゲリラライブのものしかないという楽曲であり、ファンの間では異色とも貴重とも思われている作品です。この曲が歌われた1995年は、大震災や地下鉄サリン事件など、社会を揺るがす大きな事件が起きた年でもありました。

痛ましい出来事に揺れ動かされる社会と、それに同調して動揺する心を、メンバーの桜井さんはフラジャイルという言葉に込めたと言われています。歌詞の中にも、「揺れる」や「教祖」などという言葉が使われて、まさに世相を反映した曲だと言えます。

TOKIOのフラジャイル

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TOKIOの51枚目のシングルとして、2016年に発表されたのがフラジャイルという曲です。これはメンバーの長瀬さんが主演したドラマの主題歌でもあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ドラマのタイトルもフラジャイルであり、同名の医療系漫画が原作となっている作品です。

長瀬さんは、脚本や原作に目を通した上で主題歌であるフラジャイルの歌詞を書き下ろしたと言います。咲いては散る桜と命を重ね、それでも強く生きることが全体のテーマとなった1曲です。歌詞から浮かぶその儚げな様子は、フラジャイルと呼ぶに相応しいでしょう。

「フラジール」の楽曲の歌詞

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フラジールの持つ「壊れやすい」や「もろい」といった意味は、楽曲的に魅力のあるワードのようです。そのため、数々の楽曲のタイトルや歌詞の中にフラジールという言葉が使われています。既にいくつかご紹介したように、同じ意味でもフラジャイルというタイトルのものも多くあります。

日本人にフラジールという言葉を浸透させた楽曲に、ELTの歌う「fragile」が挙げられます。一説では、この曲が流行る前はフラジャイルが多く、曲の発表後はフラジールが優勢になったとも言われています。そんな変化を起こしたこの曲は、どんなものなのでしょうか。

Every Little Thingの歌詞に込められた意味

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この曲は、ELTから男性メンバーが1人抜けた後に作られたものです。そして数々の音楽賞を受賞し、紅白でも歌われました。メンバー2人となって、最も売れたシングルでもあります。歌詞全体を見ると、恋愛のもろさや素晴らしさを歌ったように思われるフレーズがたくさん出てきます。歌詞の解釈は、人それぞれではあります。

しかし、そんな歌詞が生まれた背景を知ると、また違った見方が出来るものでもあります。ちなみにこの曲は、恋愛バラエティ番組「あいのり」の主題歌としても有名です。ということは、この曲の中には恋愛に関する思いが込められているのでしょうか。

メンバーの脱退

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この曲がELTが2人態勢になってから作られたことは、先にお伝えした通りです。抜けたメンバーはELTの中でリーダーを務めており、デビュー以来、グループを引っ張っていてくれた存在でもありました。彼がいなくなったことで、持田さんの心は不安定な壊れやすい状態にあったと言われています。

まさにフラジールの意味に相応しい心理的状況の中で、この「fragile」という曲は生まれたといいます。そのことを踏まえると、歌詞も単に恋愛に関することについて書かれたものではないと感じられることでしょう。

ボカロ曲のフラジール

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初音ミクでお馴染みのボーカロイドが歌う曲をボカロ曲と言いますが、その中にもフラジールというタイトルの曲があります。2016年に公開されたこの曲は、GUMIというボカロによって歌われています。ELTのフラジールを知らなくても、こちらをご存知の方も多いことでしょう。

歌詞全体に、曲の主人公が持つ壊れやすさやもろさが表現されています。壊れやすい自分を守るために相手に求めてしまうという、悲しさをも感じさせる雰囲気が散りばめられています。フラジールというタイトルが、すとんと心に落ちてくるような曲と言えるでしょう。

「フラジール」は壊れやすいことを意味する言葉

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このように、フラジールには儚さを感じさせる意味が多いことが分かっていただけたでしょうか。シャボン玉や雪の結晶も、あっという間に壊れてしまうフラジールなものだと言えます。英語だけどフランス語発音という、日本特有の面白みも感じさせてくれます。フラジールという言葉や意味が気に入ったあなたは、ぜひ日常の中でも使ってみてください。

エタミケイ
ライター

エタミケイ

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