結婚式の新郎のタキシード選びのコツ
結婚式は、新郎や新婦にとって一生に一度の大切な日です。結婚式というと新婦のウェディングドレスの選び方ばかりに気を取られがちですが、新郎だって主役の1人です。一生の記念に残る素敵な結婚式を挙げるためには、新郎の衣装の選び方も重要な要素といえます。
最近では、人前式やオリジナルウェディングなど格式にとらわれないスタイルで結婚式を挙げるカップルが増えていますが、新郎の衣装の基本はやはりタキシードです。では、結婚式で新郎が着用するタキシードは、どんな選び方をすればよいのでしょうか。
この記事では、結婚式で新郎が着用するタキシードの選び方、さらにタキシードの色別のおしゃれなコーデやタキシードに合うネクタイ・シャツの選び方などをまとめてご紹介します。結婚式では新郎もおしゃれを楽しみましょう。
自分にあったサイズを選ぶ
まずは、結婚式の新郎のタキシードの選び方のコツについてご紹介しましょう。最初にご紹介する結婚式の新郎のタキシードの選び方のコツは、「自分にあったサイズを選ぶ」ということです。
自分に合ったサイズのタキシードを選ぶことは、結婚式で着用するタキシードを選ぶうえで最も重要なポイントになります。もちろんタキシードの色やデザインも重要ですが、それ以上にサイズが重要です。
どんなに素敵な色やデザインのタキシードを選んだとしても、サイズが大きすぎたり小さすぎたりするのではタキシードをおしゃれに着こなすことはできません。肩幅、身幅、着丈、袖丈、太もも幅、ズボン丈などがしっかりと自分に合うタキシードやシャツを選びましょう。
新婦と並んでバランスが良いか考える
次にご紹介する結婚式の新郎のタキシードの選び方のコツは、「新婦と並んでバランスが良いか考える」ということです。結婚式は2人で挙げるものですから、新郎の着こなしがバッチリ決まっていたとしても、新婦と並んだときのバランスが悪いのではイマイチな印象になってしまいます。
2人で並んだときのバランスまで考えて、タキシードの色やデザインを選ぶことが大切になります。新婦のドレスを最初に選ぶカップルがほとんどかと思いますので、新婦の衣装が決まったら、新婦のドレスの色やデザインに合うようなタキシードを選ぶとよいでしょう。
お色直しの時はなるべく雰囲気を変える
次にご紹介する結婚式の新郎のタキシードの選び方のコツは、「お色直しの時はなるべく雰囲気を変える」ということです。結婚式のお色直しというと新婦の衣装をチェンジする時間というイメージがあるかもしれませんが、新婦の衣装に合わせて新郎の衣装もガラリと雰囲気を変えましょう。
結婚式で新郎が着用する衣装の数は2着が一般的です。1着目で正統派のタキシードを着用するなら、2着目は遊び心のある色やデザインのタキシードを選ぶのがおすすめです。パンツやベスト、シャツなどが1着目のままでも、上に羽織るジャケットをチェンジするだけでかなり印象が変わります。
結婚式の新郎のタキシードを選ぶ前の準備
続いて、結婚式の新郎のタキシードを選ぶ前の準備についてご紹介しましょう。結婚式を挙げる会場が決まったら、会場の格式や雰囲気に合わせて衣装を決めます。
洋装で結婚式を挙げるなら新郎はタキシードを着用するのが一般的ですが、タキシードを選ぶときにはいくつかの準備段階を踏んでから結婚式で着用するタキシードを決定します。
お色直しの回数を決める
結婚式で新郎が着用するタキシードを選ぶときには、まずはお色直しの回数を決めましょう。お色直しの回数は1回だけというカップルが最も多く、中には2、3回のお色直しをするカップルもいますが、その一方で予算の都合などで新郎のお色直しはなしというケースも多いです。
ジャケットの色を変えたりベストやネクタイを変えたりするだけでも新郎のコーディネートの雰囲気は変わりますので、できれば新郎もお色直しをしておしゃれなカップルコーデを楽しみましょう。
レンタル・購入かを選ぶ
結婚式で新郎が着用するタキシードを選ぶときには、タキシードを手配する方法も選ぶ必要があります。タキシードを手配する方法としては、主にレンタル・既製品を購入・オーダーメイドで購入の3パターンから選択することが可能です。
日本の結婚式で主流となっているのはレンタルですが、最近はオーダーメイドで購入するカップルも増えています。オーダーメイドでタキシードを購入することには、好きな色やデザインのタキシードを自分にピッタリと合うサイズで作ってもらえるというメリットがあります。
試着する
結婚式で新郎が着用するタキシードを選ぶときには、レンタルや購入する前に必ず試着することも大切です。格安価格でレンタルや購入ができるネットショップもありますが、できれば実際に店舗へ足を運んで何着も試着してみることをおすすめします。
一口にタキシードといっても最近は幅広い色やデザインのタキシードがありますので、いろいろなタイプを試着して自分の身長や体形、雰囲気に合うタキシードを選びましょう。その際、新婦のドレスとのバランスをチェックすることも忘れてはいけません。
結婚式の新郎のタキシードの種類の選び方
日本では結婚式で新郎が着用する洋装のことを総称で「タキシード」と呼んでいますが、本来タキシードは礼服(フォーマルウェア)の種類の1つでしかありません。
礼服とは、冠婚葬祭などの改まった席で着用する衣装のことです。衣装の格式によって「正礼装」「準礼装」「略礼装」に分けられ、さらに18時(冬は17時)までに着用する「昼の装い」と18時(冬は17時)以降に着用する「夜の装い」に分けられます。
とはいえ、日本では時間帯によるドレスコードはそこまで意識されていませんので、時間帯に関係なく衣装を選ぶ人も多いです。けれども、もし結婚式で着用する衣装選びで迷ったときには、時間帯を意識した衣装を選んで、ワンランク上のおしゃれを楽しむのもおすすめです。
タキシード
それでは、結婚式で新郎が着用できる衣装の種類をご紹介していきましょう。まず最初にご紹介するのは「タキシード」です。タキシードは夜の準礼装で、正式な着こなしではウィングカラーシャツや蝶ネクタイ、カマーバンドなどを合わせます。
黒が基本ですが、最近は様々な色やデザインが展開されていて、フォーマルにもカジュアルにも着こなせます。結婚式の新郎の衣装の中で最もポピュラーな種類となっていて、時間帯に関係なくタキシードを着用する人が多いです。
本来は「テールコート(燕尾服)」が夜の正礼装ですが、近年ではテールコートを着用する人が減ったため、タキシードを正礼装とする場合も増えています。もちろん結婚式でテールコートを着用するのもOKです。
モーニングコート
結婚式で新郎が着用できる衣装の種類として、次にご紹介するのは「モーニングコート」です。モーニングコートは昼の正礼装で、ジャケットの後ろの丈が長いのが特徴です。
黒の共布のジャケットとベストに、コールズボンと呼ばれるグレーと黒のストライプ柄パンツや白のウイングシャツ、ストライプ柄ネクタイなどを合わせるのが基本のスタイルとなっています。
日本の結婚式では新郎よりも新郎・新婦の父親が着用することが多いですが、新郎が着用しても大丈夫です。色やデザインが現代風にアレンジされたモーニングコートを選ぶと、新郎らしいおしゃれコーデが楽しめます。
フロックコート
結婚式で新郎が着用できる衣装の種類として、次にご紹介するのは「フロックコート」です。フロックコートも昼の正礼装ですが、現代ではモーニングコートが主流となっているため着用する人は少ないです。
ジャケットの前後の丈が膝まであるのが特徴となっています。体型を選ぶデザインではありますが、クラシカルで華やかなコーデに仕上がりますので、人と違うおしゃれを楽しみたい方におすすめの衣装です。最近は丈が短めのショートフロックコートもあります。
セレモニースーツ
結婚式で新郎が着用できる衣装の種類として、次にご紹介するのは「セレモニースーツ」です。セレモニースーツは結婚式などのお祝いの席で着用するためのスーツで、礼服の中で一番格式の低い略礼装とされています。
結婚式でお気に入りのスーツを着たいと考えている方もいるかもしれませんが、会場の格式によってはNGです。カジュアルな会場で行われる結婚式や二次会であれば、セレモニースーツを着用して自分らしいおしゃれを楽しむのもありでしょう。
ただし、結婚式では新婦の衣装とのバランスも大切です。新婦がウエディングドレスで正装しているのに新郎が略礼装では、ちぐはぐした印象になってしまいますので気を付けましょう。
結婚式の新郎のタキシードの色の選び方とおしゃれなコーデ
続いては、結婚式の新郎のタキシードの色の選び方と色別のおしゃれなコーデについてご紹介していきましょう。結婚式の新郎のタキシードというとホワイトやシルバー、ブラックなどを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、最近では幅広い色のタキシードが存在しています。
同じタキシードでも、選ぶ色によって印象がまったく異なります。自分をどんな雰囲気に見せたいのか、新婦の衣装の色とのバランスはどうなのかといったことを考えながら、タキシードの色を選びましょう。
ホワイト系の特徴
まず最初にご紹介するタキシードの色は「ホワイト系」です。結婚式で新郎が着用するタキシードの王道といえば、やはりホワイト系でしょう。結婚式ではホワイト系のウエディングドレスを着用する新婦が多いですが、清潔感のあるホワイト系は新郎のタキシードでもやはり人気の色です。
ホワイトは着こなすのが難しい色ではありますが、純白ではなくオフホワイトやアイボリーのタキシードもありますので、自分に似合うホワイト系のタキシードを見つけましょう。
ホワイト系のコーデ
それでは、ホワイト系のタキシードのおしゃれなコーデについてご紹介しましょう。ホワイト系のタキシードコーデで何といってもおすすめなのが、ホワイト系のモーニングタイプのジャケットに同じくホワイト系のベストやシャツ、ネクタイ、靴を合わせたオールホワイト系のコーデです。
白は新郎と新婦だけの特別な色なので、オールホワイト系のコーデなら結婚式にピッタリなコーデに仕上がります。オールホワイト系のコーデに抵抗がある方は、中に着用するベストやネクタイの色を変えるのがおすすめです。
シルバー系の特徴
次にご紹介するタキシードの色は「シルバー系」です。シルバー系のタキシードも結婚式では定番となっています。シルバー系はどんな色とも合わせやすく、新婦のカラードレスとの相性もばっちりです。ホワイト系のタキシードに抵抗がある方にもおすすめです。
一口にシルバーといっても、ホワイトと同じく、様々な色味のシルバーがあります。黒味がかったシルバーや青味がかったシルバーなど、新婦のドレスとのバランスを考えながら最適なシルバーを選びましょう。
シルバー系のコーデ
それでは、シルバー系のタキシードのおしゃれなコーデについてご紹介しましょう。シルバーはどんな色とも合わせやすい優秀な色なので、どんな色のベストやネクタイと合わせてもおしゃれに決まります。
シルバー系のタキシードに新婦のドレスの色と同じ色のベストやネクタイを合わせると、2人で並んだときのバランスがよいのおすすめです。新婦のお色直しに合わせて、ベストやネクタイの色をチェンジするのもよいでしょう。
ブラック系の特徴
次にご紹介するタキシードの色は「ブラック系」です。礼服の定番色であるブラック系は、やはり結婚式のタキシードでも人気の色となっています。ホワイト系やシルバー系と比べると普段から着慣れている色なので、誰にでもしっくりと馴染むでしょう。
神前式や仏前式などの和装でも黒が選ばれることが多く、日本でも格式の高い色です。格式の高い会場で結婚式を挙げるときにも、ブラック系のタキシードなら失敗はないでしょう。
ブラック系のコーデ
それでは、ブラック系のタキシードのおしゃれなコーデについてご紹介しましょう。ブラックのタキシードに黒の蝶ネクタイや白のウィングカラーシャツを合わせるのが正統派のタキシードコーデですが、明るめの色のベストやネクタイを選ぶと明るい印象に仕上がります。
グレー系の特徴
次にご紹介するタキシードの色は「グレー系」です。普段仕事などでもグレー系のスーツを着用している人は多いですので、グレー系のタキシードなら他の色よりも違和感なく着こなせるでしょう。
どんな色のアイテムとも合わせやすく、選ぶアイテム次第で、きちんと感のあるコーデにもカジュアル感のあるコーデにも仕上がります。華やかな衣装が苦手な方やカジュアルな雰囲気の結婚式などにもおすすめの色です。
グレー系のコーデ
それでは、グレー系のタキシードのおしゃれなコーデについてご紹介しましょう。クールな印象に仕上げたいときには、チャコールグレーのタキシードとベストにシルバーのネクタイを合わせるのがおすすめです。どんな色のカラードレスにもピッタリと合うコーデです。
また、爽やかな印象に仕上げたいときには、ライトグレーのタキシードにブルーグリーンのネクタイを合わせるのもおすすめです。
ゴールド系の特徴
次にご紹介するタキシードの色は「ゴールド系」です。光沢感のあるゴールド系のタキシードは、上品で華やかな印象を演出してくれます。ゴールドというとゴージャスなイメージがありますが、控えめなシャンパンゴールドやブラウンに近いゴールドまで色味は様々です。
せっかくの結婚式だから明るい色のタキシードを着たいけれど、ホワイト系のタキシードを着るのは恥ずかしいという方にもピッタリです。
ゴールド系のコーデ
それでは、ゴールド系のタキシードのおしゃれなコーデについてご紹介しましょう。まずおすすめしたいのが、タキシードと小物をすべてゴールドでまとめたコーデです。シャンパンゴールドのタキシードにブラウン系ゴールドのベストやネクタイを合わせて、スタイリッシュに仕上げましょう。
また、季節に合わせて小物の色を選ぶのもおすすめです。夏の結婚式には爽やかなブルー系のベストとネクタイ、秋や冬の結婚式にはピンクブラウンのベストとボルドーのネクタイを合わせてみるのはいかがでしょうか。
ブルー・ネイビー系の特徴
次にご紹介するタキシードの色は「ブルー・ネイビー系」です。ここ数年で人気となっているのが、ブルー・ネイビー系のタキシードです。
ブルー・ネイビー系のタキシードなら、きちんと感がありながらもおしゃれさも出すことができます。明るめの色から濃紺までバリエーションが幅広く、どんなコンセプトの結婚式にもマッチしやすいです。
ブルー・ネイビー系の特徴のコーデ
それでは、ブルー・ネイビー系のタキシードのおしゃれなコーデについてご紹介しましょう。ブルー・ネイビー系のタキシードでおすすめなのが、新婦のブーケと合わせたコーデです。新婦の持つブーケに合わせて、タキシードや小物の色を決めましょう。
また、カジュアルウエディングでは色の違うパンツと組み合わせるのもおすすめです。ブルー・ネイビー系のジャケットにホワイト系のパンツを合わせると、おしゃれで爽やかなコーデに仕上がります。
結婚式の新郎のタキシードと新婦のドレスの合わせ方
続いて、結婚式の新郎のタキシードと新婦のドレスの合わせ方についてご紹介しましょう。結婚式で新婦が着用するウエディングドレスには様々なデザインやシルエットのものがあります。
Aラインドレス・プリンセスラインドレス・スレンダーラインドレス・エンパイアラインドレス・マーメイドラインなどが代表的な種類です。
結婚式で2人が並んだときにちぐはぐな印象にならないようにするためには、新婦が着るドレスの種類に合わせてタキシードを選ぶことも大切です。ドレスの種類別に相性がいいタキシードコーデをご紹介します。
Aラインドレスと相性がいいタキシードコーデ
まず最初に、Aラインドレスと相性がいいタキシードコーデをご紹介しましょう。Aラインドレスはウエストラインが高く、ウエストから裾に向かってアルファベットの「A」のようにスカートが直線的に広がっているのが特徴のドレスです。
体型を選ばずに着こなすことができ、シンプルで清潔感がありながらもエレガントさも持ち合わせているため、数ある種類の中でも一番人気があります。本格的なチャペルで行う結婚式にもピッタリです。
そんなAラインドレスには、タキシードもフォーマルなタイプを合わせましょう。ロングタイプのタキシードで、光沢感のあるホワイト系やブラック系のものがおすすめです。
プリンセスラインやチュール素材のドレスと相性がいいタキシードコーデ
次に、プリンセスラインドレスやチュール素材のドレスと相性がいいタキシードコーデをご紹介しましょう。プリンセスラインドレスもウエストラインが高いのが特徴で、ウエストからふんわりとスカートが広がっています。
名前の通りお姫様のように華やかで可愛らしい印象に仕上がりますので、大聖堂やチャペルでの結婚式にもふさわしいです。新郎もシルバーやライトグレーのロングタキシードを選んで、王子様のようなコーデに仕上げましょう。
エンパイアドレスと相性がいいタキシードコーデ
次に、エンパイアドレスと相性がいいタキシードコーデをご紹介しましょう。エンパイアは「帝国」のことで、エンパイアドレスはギリシャ神話の女神をイメージしたドレスとなっています。スカートの切り返しが胸下にあり、細身のシルエットです。
カジュアルな雰囲気の結婚式とも相性がよく、レストランのようにコンパクトな会場にもおすすめのドレスです。ナチュラルな雰囲気なので、ガーデンウエディングなどにもピッタリとマッチします。
新婦がエンパイアドレスを着用するのであれば、新郎のタキシードもカジュアルなタイプを選ぶとバランスがよいでしょう。ショートタイプで色はチャコールグレーやネイビー、ブラウンなどのタキシードがおすすめです。
カラードレスと相性がいいタキシードコーデ
次に、カラードレスと相性がいいタキシードコーデをご紹介しましょう。カラードレスは披露宴で着用するドレスなので、合わせるタキシードは比較的カジュアルなものを選んでも問題はありません。カラードレスの色に合わせてタキシードの色を選びましょう。
パステルカラーのドレスには、明るめのタキシードを合わせるとバランスがよいです。ぼやっとした印象にならないように、小物や新婦のブーケにアクセントとなる色を使いましょう。
ビビッドカラーのドレスには、ドレスの色に負けないように光沢感のあるダークカラーのタキシードを合わせるのがおすすめです。
結婚式の新郎のタキシードに合うネクタイの選び方
ここからは、結婚式の新郎のタキシードに合わせる小物の選び方についてご紹介していきましょう。まずは、タキシードに合うネクタイの選び方からです。
一口にネクタイといっても様々なデザインや色、柄のものがあり、選ぶネクタイによってコーデの印象も変わります。ネクタイを選ぶときにも、タキシードとの相性だけでなく、新婦のドレスや会場の雰囲気まで考慮して選びましょう。
レギュラータイ
レギュラータイは、ビジネスシーンなどでも身につける普通のネクタイのことです。大剣の幅が7cm~9cmのものが一般的で、ダービータイとも呼ばれています。ネクタイと聞いてほとんどの方が真っ先に思い浮かべるネクタイといえばこれでしょう。
結婚式で新郎が身につけることも多いです。一般的にはホワイトやシルバーのものがフォーマルにはふさわしいとされていますが、タキシードや新婦のドレス、会場の雰囲気に合わせて好きな色を選ぶとよいでしょう。ただし、黒は喪服を連想させるので、選ばない方が無難です。
蝶ネクタイ
蝶ネクタイは蝶結び型のネクタイのことで、ボウタイとも呼ばれています。本来は夜の礼装に合わせるためのネクタイで、タキシードに最もふさわしいネクタイです。ブラックのタキシードに黒の蝶ネクタイや白のウィングカラーシャツを合わせるのが基本となっています。
最近ではおしゃれアイテムとして幅広いコーディネートで取り入れられていて、昼間に用いても大丈夫です。ただし、カラフルなものや柄ものはカジュアル感が強いので、格式の高い結婚式には向きません。披露宴のお色直し後や二次会などで身につけるようにしましょう。
クロスタイ
クロスタイとは、名前の通りクロスした形のネクタイのことです。蝶ネクタイの結び途中や解きかけの状態を模したものともされているため、格式の高い結婚式で身につけるのはふさわしくありません。カジュアルな結婚式や二次会などでのタキシードコーデに用いるようにしましょう。
結婚式の新郎のタキシードに合う小物の選び方
最後に、結婚式の新郎のタキシードに合うネクタイ以外の小物の選び方についてご紹介しましょう。結婚式でタキシードを着用する際にネクタイ以外で必需品となるのが、ウイングカラーシャツ・ポケットチーフ・グローブです。
他にベスト・カフリンクス・サスペンダーを加えるのもおすすめです。これらの小物の選び方にもこだわって、おしゃれなタキシードコーデを完成させましょう。
シャツの選び方
まず最初にご紹介するのはシャツの選び方についてです。タキシードの下にも普通のYシャツを着ればいいと考えがちですが、タキシードの下にはウイングカラーシャツというフォーマル用のシャツを着るのが正式な着こなしになります。
襟が立っていて、襟先が鳥の翼のように折れていることから、このウイングカラーシャツという名前が付けられました。蝶ネクタイとの相性も抜群のシャツです。色は白で胸にプリーツのないものが一般的ですが、披露宴のお色直し後や二次会ならカラーシャツを身につけるのもOKです。
ベストの選び方
次にご紹介するのはベストの選び方についてです。カマーバンドを身につけるとタキシードコーデを正統派に近づけることができますが、カマーバンドではなくベストを着用しても大丈夫です。
ベストはタキシードと同系色でまとめるのが無難ですが、ネクタイと同様に新婦のドレスや会場の雰囲気に合わせて好きな色を選ぶと、コーデの雰囲気を変えられます。大胆なチェック柄のベストにカラーシャツを合わせれば、カジュアルな結婚式にもピッタリなコーデに仕上がります。
ポケットチーフの選び方
次にご紹介するのはポケットチーフの選び方についてです。タキシードを着用するときには、ジャケットの胸ポケットに挿すポケットチーフが必須となります。色は白かシルバーグレイが基本ですが、新婦のカラードレスの色と合わせるのもおすすめです。
グローブの選び方
次にご紹介するのはグローブの選び方についてです。チャペルのバージンロードを歩くときには、新郎は右手に白いグローブを持ちます。
このグローブは剣を表していて、新婦を守るという意味があります。大切なアイテムですが、それほど注目されることはないため、高いものを用意する必要はないでしょう。
カフリンクスの選び方
次にご紹介するのはカフリンクスの選び方についてです。シャツの袖(カフ)は、シングルカフスよりもダブルカフスの方がよりドレッシーでフォーマルな印象が強くなるとされています。ダブルカフスのシャツの袖にはボタンがないので、カフスリンクで留めます。
昼の正装には白蝶貝のカフリンクス、夜の正装には黒のオニキスのカフリンクスを身につけるのが正式ですが、自分らしいデザインのものを自由に選んでも問題ありません。
サスペンダーの選び方
最後にご紹介するのはサスペンダーの選び方についてです。最近はベルトで代用することが多くなっていますが、タキシードをよりフォーマルに着こなしたいならサスペンダーがおすすめです。
サスペンダーならパンツに余計なシワが寄らず、足をすらりと見せてくれます。色は黒が基本ですが、ベストで隠れてしまいますので、好きな色でコーデに遊びを加えてみてもいいかもしれません。
結婚式の新郎のタキシードは雰囲気でカラーを決めよう!
結婚式の新郎のタキシードの選び方やタキシードの色別のおしゃれなコーデ、タキシードに合うネクタイ・シャツの選び方などをご紹介しました。
結婚式で新郎が着用するタキシードは、新婦のドレスとのバランスも考慮しながら、出したい印象や会場の雰囲気に合わせて色を選ぶことが大切です。結婚式では、新婦と一緒に新郎もおしゃれな着こなしを楽しみましょう。