工場・製造業に良い志望動機
工場や製造業での勤務を希望する際に、企業から見て「この人が欲しい」と感じてもらえる志望動機とは一体どのような内容でしょうか。今回は工場・製造業に良い志望動機の書き方について解説します。
また、志望動機を書く際のポイントや、アピール出来る内容、工場・製造業の経験者・未経験者それぞれにおける志望動機の例文もご紹介していきましょう。
この人が欲しいと思われるような内容
企業側から見て、欲しい人材と判断される志望動機とはどういったものでしょうか?業務内容によって、それぞれの工場が求める人材というのは異なります。
工場・製造業において欲しいと思う人材とは、「長く勤めてくれる」「まじめに働く」「周囲と仲良くやれそう」と思える人材です。工場・製造業での志望動機では、そのようなことを踏まえて伝えることが大切です。
工場の志望動機の押さえるべきポイント
みなさんそれぞれの志望動機はお持ちかと思いますが、自身の思いと併せて先ほどお伝えした内容も、志望動機で伝えるようにするとより良い内容になるでしょう。
工場の志望動機において「長く勤めてくれる」「まじめに働く」「周囲と仲良くやれそう」という3つの内容を伝えるには、具体的にどのようなことを履歴書に記載するべきなのか、それぞれのポイントをご紹介します。
長く勤めてくれる
長く勤めてもらいたいという願いは、もちろんどの会社も持っているはずです。では、工場・製造業における「長く勤められる人」とはどのような人でしょうか。
それは、体力があり健康であることが重要であると考えられます。これは、工場・製造業の未経験の方でも、志望動機を伝える上でアピール出来るポイントになります。
工場では長時間立ちっぱなしで作業をすることや、体力を使うことが多いので、工場経験者・未経験者問わず、昔から何かスポーツをしていたり、現在も運動などを行っていると、志望動機にも納得感が出ます。
まじめに働く
工場・製造業での仕事というと、細かな作業が多いのではというイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。
もちろんそういった作業はありますが、仕事内容は様々で車のような大きな部品を扱う仕事もありますし、細かな部品や電子機器、食品を扱う業務もあります。
どの業務内容においても、集中して黙々と作業に向き合うことが出来る人が求められます。また、工場の中で業務内容の一つに検品作業を設けていることもあり、製品の中に欠陥が無いか確認をする重要な役割があります。
そのため、工場では集中力と冷静な判断力ということも求められます。真面目にコツコツと集中して取り組む力が必要です。
周囲と仲良くやれそう
工場・製造業では2人1組や数人のチームになって作業をすることがあります。業務の中では、一人で集中して黙々と作業を行うこともありますが、場合によってはチームで協力して作業をすることが必要な場面があります。
そのため、工場ではある程度のコミュニケーション能力も求められます。何か特別なコミュニケーションが必要というよりは、協調性を持って仕事が出来るという姿勢を志望動機で伝えることが大切でしょう。
学生時代のサークル活動や、これまでのアルバイトなどで、周囲と協力して成し遂げたことがある方はアピールポイントにもなります。志望動機を伝える際には、具体的な経験を盛り込みましょう。
工場の志望動機の書き方
工場・製造業における志望動機の書き方において、どのようなことに留意してまとめると良い志望動機になるのでしょうか。
純粋に工場勤務が好きだという思いをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、そこにさらになぜ工場が好きなのかをプラスして伝えることで、志望動機の納得感が増してより気持ちが伝わりやすくなります。
志望動機に関しては、履歴書に記載するのはもちろんのこと、面接でも必ず聞かれる内容なので、自身の伝えたい内容をしっかりとまとめましょう。
工場独自について調べる
工場・製造業の仕事がなぜ好きなのかを志望動機で伝える中で、それぞれの工場の特性を調べてみましょう。その工場、企業ならではの特性やポイントがあるはずです。
そこの独自性をキャッチアップして志望動機に加えると、具体性が増して面接でも好印象になることが多いです。
また、志望する工場の独自性と自身の長所やアピールポイントと紐付けて、志望動機を面接で話をするのも良いでしょう。
工場勤務が好きな理由
純粋に工場勤務が好きだと伝えることは大切ですが、志望動機の書き方も、面接での伝え方もひと工夫することで、他者との差別化を図ることが出来ます。
そもそもどういったきっかけで工場勤務が好きになったのか、あるいは興味を持ったのか、志望動機を考える際に改めて深堀りしてみましょう。「なんとなく面白そう」「自分に合っている気がした」という内容では志望動機のインパクトが薄く感じます。
工場が好きであると志望動機で伝えるには、自身の長所や経験を交えて話すとより良い内容になるでしょう。例えば、細かな作業を集中して継続した経験があれば親和性が高いと評価をされ、工場勤務に向いていると判断してもらえる可能性が高くなります。
技能・資格をアピール
履歴書の志望動機の書き方として、技能・資格をアピールすることも大切になります。何か資格をお持ちであれば、必ず記載しましょう。
履歴書に志望動機を書く上で、自身が持っている技能・資格を、実際に入社をしたらどのように活かして仕事に役立つことが出来るかを伝えると、採用側としても入社後に活躍してくれる姿をイメージをしやすくなります。
志望動機に具体性を出すためには、志望する工場の独自性に基づいて、自身が持つ技能・資格を面接でも関連づけて話すことも大切です。
純粋に工場勤務が好き・興味があるというソフト面にプラスして、即戦力として活躍出来るというハード面も伝えることが出来ると、より良い志望動機になるでしょう。
将来どうなりたいか
履歴書に志望動機を書く際にも、面接の場面でも大切なのは、将来どうなりたいかを伝えることです。現時点でもし具体的に考えが出てこない場合には、志望動機を考えることと並行して、自己分析をしてみるのもお勧めです。
実際に工場に入社した場合、どのような分野でどう成長していきたいのか、どのような能力をつけていきたいのかなど、きちんと目的意識を持って入社したいと考えていることを伝えると、志望動機により説得力が増します。
工場の現場の最前線でずっと働き続けたいのか、もしくは現場での経験を活かして、いずれはシステム開発の分野に挑戦してみたい等、入社して1年・3年・5年単位で自分自身がどうなっていたいのかを具体的にイメージをして志望動機を伝えましょう。
履歴書や面接で使える工場の志望動機の例文
では、これまでの内容を踏まえた上で、実際に履歴書の志望動機の例文をご紹介していきます。先述した通り、志望動機は面接でも必ず聞かれる内容となりますので、ここで自身を思いをしっかりと伝えましょう。
工場・製造業の未経験者、経験者それぞれの志望動機の例文をご紹介しますので、ご自身のご経験と併せて実際に考えてみましょう。
未経験者の例文
工場未経験者の志望動機の書き方としてポイントとなるのは、工場は未経験ではあるけれど、自身の持つ長所や、これまでの人生経験において得た知識や力を活かして働くことが出来る、とアピールすることです。
「私は学生時代に10年間野球部に所属しており、学校の出席はもちろんのこと部活動も皆勤賞で卒業しました。毎日の練習で培ったチームワークと体力には自信がありますので、長期に渡り御社にて勤務をしたいと志望致しました。」
「学生時代には書店にてアルバイトをしており、本棚の整理やラベルチェック、返品管理など一人で黙々と集中して作業をすることを得意としておりましたので、自身の長所を活かして未経験でも活躍できるよう精進致します。」
経験者の例文
工場経験者の志望動機の書き方ですが、経験があるからこそ伝えたいことも多いかもしれませんが、志望する工場の特性に合った経験を伝えるようにしましょう。その方が即戦力として活躍できるというイメージに繋がります。では、志望動機の例文を見ていきましょう。
「私は前職にて3年間、車の部品を扱う現場にて、欠陥品のチェックを担当しておりました。欠陥チェックは社内試験にて認められた者が任される重要な役割のため、責任感を持って集中して作業に取り組んでおりました。今後は御社にて即戦力として勤めていきたいと思い、志望致しました。」
工場の志望動機はその会社でどう活かせるかをアピール!
志望動機は、自分自身の思いをストレートに伝えることが出来るので、あれもこれも伝えたくなってしまうかもしれません。
大切なことは、工場において自分自身は何を活かして貢献することが出来るのかを志望動機の中で具体的に伝えることです。
そのためには、志望する工場の特性をしっかりと調べて自己分析をし、工場の特性と自身のアピールポイントを紐付けて話をすることが重要です。採用側がこの人と一緒に働きたいと思って頂けるような志望動機を考えて、自分自身のモチベーションも上げていきましょう。