熱燗におすすめの日本酒19選!人気銘柄の選び方や美味しい飲み方も紹介!

熱燗におすすめの日本酒19選!人気銘柄の選び方や美味しい飲み方も紹介!

冷え込んで来た時には、芯から温める熱燗が人気でおすすめなのですが、日本酒を温めると全て美味しい熱燗になると思っていたら大間違い。日本酒も熱燗に合う合わないがあり、その選び方で美味しく頂けます。そこでおすすめできる日本酒を、種類別に飲み方なども詳説しましょう。

記事の目次

  1. 1.熱燗に合う美味しいおすすめの日本酒は?
  2. 2.熱燗におすすめの日本酒の選び方
  3. 3.熱燗の種類別おすすめの日本酒の選び方
  4. 4.熱燗におすすめの人気日本酒12選【純米酒】
  5. 5.熱燗におすすめの人気日本酒7選【本醸造酒】
  6. 6.熱燗を簡単に作るおすすめの方法
  7. 7.熱燗の美味しい飲み方
  8. 8.美味しく熱燗を飲むためにあると便利なアイテム
  9. 9.おすすめの日本酒で熱燗を楽しもう!

熱燗に合う美味しいおすすめの日本酒は?

熱燗
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季節が段々冬に近づき、北風が吹いてくると日本酒の飲み方を、熱燗に変えたくなってきます。熱燗と言っても、何が熱燗なのかを詳しく応えられない人が多いかも知れません。一般的に、温かい日本酒を熱燗と称していますが、どの日本酒でも熱燗にすると美味しいのでしょうか。

日本酒の中でも熱燗に対して向き不向きがあるようですので、その辺りを細かく見ていきましょう。因みに、日本酒以外のアルコール類を温めても熱燗とは言いません。では、熱燗に合うおすすめの日本酒の条件は、うまみと酸味にあり、それぞれ多く感じる事で、濃い味わいが熱燗に合います。

飲んだ時に、グッと喉の奥に刺激があるような感覚で、キツく感じる方がいるかも知れませんが、そんな味わいの日本酒が、熱燗向けと言えるでしょう。また、日本酒の温め温度により、味わいがかなり変わってきます。温度に関しては後で記述しますので、ここでは省きます。

熱燗におすすめの日本酒の選び方

熱燗におすすめの日本酒の選び方ですが、前記の通り味わいや酸度、そして香りも重要になってきます。日本酒には、製造の工程が違う2種類の日本酒があり、米と米麹だけで精米歩合も関係なく作られている純米酒と、醸造アルコールを加えて精米歩合を70%以下の本醸造酒に分けられています。

そして熱燗におすすめの日本酒の選び方には、熱燗にすると辛口に変化するものが大半ですので、そこでいかに変化するかというので、好みが決まり、選び方の基準にもなってきます。辛みが増すのか、和らぐのかという選び方です。スッキリかどっしりかでも、選び方が決まります。

味わい

日本酒を味わう
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選び方の基準のひとつに味わいがあり、熱燗向きの日本酒かどうかという事で、向いていれば日本酒の風味は、温めると旨味と酸味をたくさん感じ取れ、風味も引き出され、濃厚な熱燗に変わります。熱燗向きでない日本酒は、冷やや常温で飲んだ方が美味しい、吟醸酒や生酒などになるでしょう。

しかし、香りが豊な吟醸酒や、爽やかな生酒にも熱燗でも美味しいとされる人気の種類もありますから、色々な日本酒を飲み比べてみるのも、お気に入りを見つけられる選び方の基準になりますので、試飲をおすすめします。つまり、熱燗は濃厚な味わいを持つ日本酒であると言えます。

酸度

日本酒の選び方で熱燗向きには、酸度も重要で、高い酸度が熱燗向きなのですが、熱燗の酸度と言うのも、意味さえ分らない方もいるでしょう。分りやすく言うと、飲んで甘みをあまり感じなくて、辛みが際立つものが酸度が高い日本酒と言えます。酸度を感じるほど、何故か人気があるようです。

酸度が高いからと言ってすっぱいわけではなく、有機酸である乳酸やリンゴ酸などが際立ち、甘みを消し、辛みやコクを感じやすいという意味です。酸度が低いと、甘く感じますが、ラベルの数値で見分けるなら、0.4~2.6の間で、数値が高いほど辛口ですので、その数値を選び方の基準にしましょう。

香り

熱燗に合うおすすめの選び方の基準では、香りが最も選び方基準の最初に来るでしょう。日本酒が持つ本来の香りは、日本酒の種類にもよりますが、元々精米をしっかりとして、低温でじっくりと発酵させることで、お米本来の香りが吟醸香と変わり、爽やかな吟醸酒になっています。

この香りを果実のようとか、華やかなで芳しいとも表現され、常温でそのまま香りを味わえる日本酒になります。この香りを維持した状態で熱燗にしようとしても、難しいことで、熱燗にするとその香りはほぼ消され、新しい熱燗の香りに変わるので、香りが選び方には重要になります。

純米酒か本醸造酒

日本酒を飲む
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日本酒の中には、純米酒か本醸造酒の2種類があり、これも選び方の基準に含まれます。まず、この2つの種類の特徴から詳説します。純米酒は、米と米麹と水を原料として発酵しているため、醸造のアルコールは一切使用されていなく、米の本来の味わいだけを楽しめる日本酒です。

本醸造酒は、米と米麹に醸造アルコールを加えて発酵させていますので、元々の香りが際立つ本醸造酒で、それを楽しむ人もいれば、苦手な人もいるでしょう。本醸造酒を熱燗にすると、味はまろやかですが、香りは損なわれるのが大半ですが、維持される本醸造酒もあります。

そこで、先ほど記載した常温で、爽やかな香りがしている吟醸酒や本醸造酒は、その香りを維持して飲みたくなります。冷やや常温がおすすめで、常温の時にそれほど香りの際立たない純米酒は、熱燗にする事でふっくらとした味わいのある香りに変わるため、熱燗に人気が集中します。

熱燗の種類別おすすめの日本酒の選び方

熱燗は、日本酒を温めた日本酒を全般を指していますが、本来細かく温度で6つに種類別されていて、それぞれに名称も付いていますので、お店で熱燗を注文する時には、その温度表現の選び方で注文出来る店もあり、熱燗に詳しいところを見せつけながら、好みの温度の飲み方で熱燗を楽しめます。

日向燗・人肌燗・ぬる燗

熱燗の温度というのは、低い温度から高温まで6つの段階に分かれていて、一番低い温度の事を、「日向燗(ひなたかん)」と言い、30度から35度程度の熱燗で、優しい飲み口になり、少しだけ日本酒が香ります。次の段階が35度から40度前後が「人肌燗(ひとはだかん)」です。

人肌という程ですから、触れる温度でほわっとした味になり、お米や米麹の香りも程良くします。次が「ぬる燗」で、40度から45度の熱くてたまらないほどでもありませんが、香りが立ちます。ここまでの燗を、全体的にぬるい燗と言い、初心者にも人気で飲みやすく馴染めます。

上燗・あつ燗・とびきり燗

ここからは少し熱めの燗ですが、「上燗(じょうかん)」は、45度から50度前後の燗で、熱さが分り湯気が立ちます。ピリッとした引き締まった辛みを感じ、香りも強くなります。そして「あつ燗」です。熱燗は正式には50度から55度前後の温度の事を言い、鋭い味わいで、後味に辛みが残ります。

最後に「とびきり燗」と言って、55度以上のめちゃくちゃ熱い燗で、飲んですぐに辛みが感じられ、香りも鼻にツーンとくる香りがします。一口飲むと身体がほてるのが分ります。飲む時に、火傷しないように気を付けましょう。以上の6つの燗の中から、好みの熱燗の選び方を決めましょう。

熱燗におすすめの人気日本酒12選【純米酒】

ここからは、熱燗におすすめの人気の日本酒を12種類抜粋しました。純米酒と本醸造酒に分けて記載しますので、まずは純米酒から12種類お届けします。各日本酒で熱燗に向いているおすすめの日本酒ですので、日本酒の選び方で迷った時には、好みの基準にしてみてください。

①秋田酒類製造 高清水 酒乃国純米

秋田の米に自身を持ち、拘り続けた人気がある日本酒で、飲み初めは甘く、スーッと流れるような飲みやすさなので、初心者の方でも、怖がらずに飲めるおすすめのお酒でしょう。

アルコール度数は、15.3度、酸度は1.7、味わいは中口で秋田県産で、甘くも辛くもない口当たりが、スッキリと飲みやすい日本酒で、飲み方は、冷やでも常温でも美味しいですが、熱燗だと、尚更癖もなく香りが引き立ち、美味しいのでおすすめです。

②酔鯨酒造 酔鯨 特別純米酒

冷たい状態で一口飲んだら、ガツンと殴られたかのような衝撃が走るくらいの、超辛口です。しかし、熱燗にすると、その辛みが柔らかく変化し、飲みやすく早変わりするというので人気があります。

超辛口の割には、アルコール度数がそれほど高くなく15度で、酸度が1.6、なのに味わいが超辛口の、高知県産日本酒の飲み方は、ぬる燗が一番のおすすめです。この日本酒の飲み方で、冷やや熱燗などと自由な選び方ができるのも、この日本酒の特徴なのでおすすめです。

③神亀酒造 神亀純米清酒

こちらの蔵元は、日本酒を熱燗で飲もうと推奨し、人気のイベントまで開催するくらいの入れ込み方で、そこが販売している日本酒なので、熱燗に向いていないなずがないのです。

辛口が好きな方は、飛びつく程おすすめの純米酒で、アルコール度数が15.7度、酸度が1.6、味わいは辛口な埼玉県産のこの日本酒は、口当たりがスッキリと癖になる味わいで、一度飲むとほぼリピーターになる、人気の高い日本酒です。

④真澄 純米 奥伝寒造り

七号酵母という、真澄のオリジナルの酵母で醸し、熱燗で嗜むと酸味や旨味が増して美味しい日本酒です。酒蔵自身が熱燗を推奨していますので、熱燗に合うのは間違いありません。

長野県産のこちらの日本酒は、一口目はワインのような甘みを感じますが、アルコール度数が15度で、酸度が1.7、味わいが中辛口という、初めより後になってしっかりとした、辛みが味わえるのは、オリジナルの良さが醸し出されて、非常にバランスの取れた究極のおすすめでしょう。

⑤北鹿 特別純米 北秋田

秋田の米の旨味に関しては、徹底的な追求がされ、東北清酒鑑評会や、ぬる燗コンテストでは輝く金賞も受賞して、美味しい日本酒を作らせたらトップクラスの、生もとの特別純米酒です。

甘さも控えめで、少し後に酸味が感じられ、アルコール度数が15~16度で、酸度が1.6、味わいは中口で秋田県産のこの日本酒は、後味が良く、旨味が残りますので、また飲みたくなりリピーターも多い、癖になるおすすめの純米酒です。

⑥純米吟醸 八海山

八海山というお酒は、癖がないのと、適度な辛みが程良くて飲みやすい日本酒で、淡麗で辛口なのが売りの吟醸酒です。アルコール度数が15.5度で、酸度が1.2、味わいは辛口な新潟県産のお酒は、純米酒では無く吟醸造りのお酒ですので、口当たりも良く飲みやすくて美味しいでしょう。

飲み方は、冷やでも常温でも美味しいですが、熱燗にしても香りは残ったままで、旨味が倍増しますが、スッキリ感はそのままなので、とても飲みやすい日本酒でしょう。食事とも合いますが、せっかくの吟醸酒ですので、お酒だけの選び方で味わう飲み方もおすすめです。

⑦香住鶴 生もと 純米

こちらの日本酒は、兵庫県の老舗の酒蔵の絶品酒で、飲み方は冷やでしたら酸味がキツく表れますが、熱燗なら酸味が落ち着いて、旨味が出てきて美味しい日本酒に変化すると人気があります。

食中酒でしたら、わりと癖のある食材がおすすめで、喉越しを通る辛みが、後のスッキリ感を醸し出します。アルコール度数が15度、酸度は1.7、味わいは辛口で、兵庫県産の兵庫のお米を使った最高に飲みやすい日本酒ですので、初心者も安心して頂けます。

⑧萱島酒造 西の関 手造り純米酒

西の関と言えば鰻という、イメージをする方も多いほど有名なので、熱燗に向いた日本酒で、辛口が多い中、甘口なのが意外でしょう。また、鰻と甘口の日本酒が合うというのも、面白い発見です。

まろやかなお米の味わいを感じる飲み方をしたいなら、ぬる燗がおすすめで、アルコール度数が15度で、酸度が1.4の大分県産のこの日本酒で、芳醇な香りを楽しみながら、おすすめの鰻とともに、ぬる燗で嗜みましょう。まだ別の発見があるかも知れません。

⑨司牡丹 船中八策

希な熱燗の、とびきり燗での飲み方をしたい時に、最高におすすめの人気の日本酒で、お酒が大好きな人が多い高知での日本酒は、辛口の地酒が、切れ味鋭く挑んできます。

冷やでも美味しいですが、アルコール度数が15~16度で酸度は1.4程度で味わいが辛口の高知県産のお酒には、とびきり燗で、強烈な味わいを楽しむ事をおすすめします。ドーンと構えた高知の人たちのような飲み方で、船中八策を堪能しましょう。

⑩宮崎本店 宮の雪 純米酒

世界的に有名な、伊勢志摩で開催されたサミットの晩餐会で、振る舞われた純米酒で、最初に酸味に気づきその後甘みに変わり、爽快な飲み心地がやみつきになる良質な逸品です。

米の香りがバニラともマスカットとも表現されるほど、フルーティーで、アルコール度数15度で、酸度が1.6、味わいが辛口の三重県産の日本酒の飲み方は、冷やよりもぬる燗がおすすめです。滑らかな舌触りが人気の日本酒です。

⑪名手酒造 黒牛 純米酒

初めの一口目は甘く感じて飲みやすく、飲むほどに辛口を実感でき、旨味もどっしりとして、心地よい後味で、また飲みたくなる日本酒なためリピーターも多く、飲み方は冷やより断然熱燗をおすすめします。

日本酒が得意じゃない人にも人気があり、軽く飲める日本酒として評判の、アルコール度数は16度、酸度が1.5、味わいが中辛口と、日本酒では中級クラスの強度ですから、強い印象のないところが飲みやすさの要因でしょう。和歌山県産で、香りも優しいお米らしさの風味の日本酒です。

⑫大七 生もと純米

熱燗でおせち料理に良く合う美味しい日本酒ナンバーワンに、選ばれたことのある大七は、口の中で膨らみがあり、飲み方は冷やや常温より、絶対熱燗で、とびきり燗にしても美味しいおすすめの純米酒です。

キレも良く、ガツンとくるかと思いきや、意外とあっさりなので、飲み過ぎに要注意です。アルコール度数が15度で、酸度は1.6、味わいは中辛口な福島県産のこの日本酒は、初めはかなり強烈な印象ですが、お酒としての強度は中級クラスですので、後で不快な悪酔いをしないと評判です。

熱燗におすすめの人気日本酒7選【本醸造酒】

純米酒と違って、日本酒が苦手な人でも飲めてしまうのが、まろやかな本醸造酒です。本醸造酒は、本来は冷やや常温で飲むものですが、熱燗でも飲める本醸造酒もあり、それが以外と人気を呼んでいます。雑味がなく、スッキリと仕上がった本醸造酒の、熱燗でも美味しい日本酒を抜粋しました。

①高砂酒造 本醸造酒 国士無双

こちらの日本酒は、北海道の大雪山の伏流水で醸し出され、雪国の厳しい寒さのようなキリッとした酸味が、口の中を引き締めます。名前の通り、原料の良いところだけを一つずつ使って揃えた感じで、バランスの良い本醸造酒です。

日本酒初心者にも心地よい口当たりで、アルコール度数は15~16度、酸度は1.6、味わいは辛口で北海道産のこのお酒は、広大な土地で育ったお米から伝わる芳醇な旨味が、絶品な日本酒に生まれ変わってていますので、おすすめです。

②加越 加賀ノ月 三日月 本醸造

石川県の霊峰白山から流れる伏流水で仕込まれた日本酒は、月が満ちたり欠けたりするごとや、月の色によって味わいが変わると言われる、加賀の月独特の人気の本醸造の日本酒です。

口当たりは優しく、ほんのりとまろやかな旨味が特徴です。アルコール度数は15~16度で、酸度は1.6、味わいが辛口な石川県産のこのお酒は、冷やよりも、ぬる燗か熱燗が良く、酸度が数値より高く感じ、まるで果実のような香りが広がります。

③京姫酒造 山田錦 大吟醸 匠

こちらの京姫酒造では、全て山田錦だけで作り上げ、長い期間熟成された匠の技の丁寧さを全面に押し出した大吟醸で、軽やかな味は、食事と一緒に楽しむには最高の日本酒です。

軽い味付けの料理と合い、後口も良いさっぱり感が、つい飲み過ぎてしまうくらい人気で、アルコール度数が15~16度、酸度が1.4、味わいが辛口で京都府産のおすすめの逸品です。京都ならではの、おっとりとした優しいお酒の香りや、京都料理のような薄味の料理によく合います。

④八海醸造 特別本醸造八海山

新潟の魚沼が生み出した特別本醸造の日本酒で、八海山には、純米酒や清酒もありますが、特に、この本醸造酒は切れが良く、旨味も香って水の良さを実感させてくれる人気のお酒です。

飲み方は、冷やや常温でも美味しいですが、アルコール度数が15.5度で、酸度が1.0、味わいは辛口なのですがそれほどキツくはないですから、新潟県産のこのお酒の、香りや旨味を堪能したいなら、熱燗で頂くのが一番のおすすめです。

⑤山縣本店 本醸造毛利公

こちらの日本酒は、全国燗酒コンテストのお値打ち熱燗の部で、金賞を受賞した人気のお酒で、熱燗、ぬる燗などの飲み方で楽しめ、温度の選び方を気にしない、冬の鍋などにとても相性の良い日本酒です。

わりとズバッとはっきりとした辛口で、アルコール度数が15度、酸度は1.2の山口県産のこの日本酒には、お酒の大好きな人が飛びつく辛さでしょう。より辛みを楽しみたいなら、断然熱燗もしくはとびきり燗でもいいかも知れません。確かに鍋料理には最適です。

⑥大山 燗麗 辛口

燗のためこの日本酒は、燗酒コンテストで金賞を受賞するという極みの日本酒で、燗の中でもこれはひとはだ燗が向いていますが、アルコール度数が15~15.9度で酸度が1.15~1.25で味わいは辛口なので、熱燗でも美味しく頂けます。

大山の昔ながらの端麗の辛口にかける思いは深く、端麗だけでなく旨味もプラスした端麗旨辛口という、表現を使う大山なのです。ぬるい温度なら淡泊な料理に、熱燗以上なら味の濃い料理と合いますので、それぞれの料理に合わせて燗をしましょう。

⑦お福酒造 うまくちお福 特別本醸造

新潟の酒としてでなく、長岡の地酒であると豪語する、お福酒造の作る日本酒は、たっぷりの米で旨味に限界までこだわった、醸造法で作り上げた本醸造酒が、米本来の持つ旨味を存分に、醸し出しています。

甘口で上品さが醸し出される絶品になり、アルコール度数が14度で、酸度が1.3、味わいは甘口で飲みやすく、新潟県産で長岡の地酒を、日本酒初心者の方でも、お米の元々持つ旨味を大切に作り上げられた、味わいが楽しめるはずです。

熱燗を簡単に作るおすすめの方法

熱燗の飲み方で楽しみたい時に、簡単に作れれば、家飲みでは有難いものです。自宅で簡単に熱燗が作れる方法を3パターン挙げてみます。居酒屋のような熱燗が簡単に出来ても、どの方法かの選び方は好き好きなので、ご存じかも知れませんが、美味しい作り方を、ご存じない方はお試し下さい。

おすすめ①電子レンジ

電子レンジ
Photo by SmartGoat

電子レンジを使用して作るなら、徳利なら口から1㎝下位までお酒を注いだら、レンジの加熱時間は、180mlの容量に、500Wならぬる燗で50秒、熱燗で1分です。また、アルコールが飛んだり香りが逃げないようにするには、容器の口にラップをふわりとかける事をおすすめします。

おすすめ②湯煎

湯煎
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熱燗の定番で、居酒屋などでも使用されているのが湯煎です。まず、徳利の口から1㎝下程までお酒を入れて待機し、鍋を用意して、徳利を浸けた時に半分の位置までくるように水を張り、点火して沸騰したら火を止めます。沸騰した鍋に徳利を浸けて、2~3分浸けたままにして待ちます。

2~3分経過して温まるとお酒が上昇しますので、徳利を取り出して、徳利の底を指で触り熱く感じたら熱燗は出来ています。鍋に徳利を浸ける時に、徳利の口にラップをすると、アルコールが蒸発せず、香りも維持出来ますので、おすすめです。浸ける時間は、回を重ねて好みを見つけましょう。

湯煎を徳利を使うのじゃなく、「ちろり」という湯煎専用の器を使う場合も多々あり、取っ手が付いているので、鍋の縁に引っかけて使えるので、簡単に湯煎が出来るので人気があります。湯煎セットなるものもたくさん出回っていますので、電気の湯煎で熱燗を作れるのも有難いでしょう。

おすすめ③直火

アウトドアのキャンプなどでは、直火の熱燗は定番かも知れませんが、自宅ではあまりおすすめ出来ません。直火の一番のメリットは、短時間で大量の熱燗を作れるという事なのですが、直火にかけると、非常に辛口に変化するのと、香りも逃げてしまうという、デメリットが生じます。

ただ日本酒を熱燗にしたいだけなら、ゆきひらに日本酒を注ぎ、コンロで火にかけるだけで出来ますが、辛口になり香りは歪むでしょう。沸騰するまで火にかけないようにし、30秒程度で火から下ろします。直火徳利も販売されていますので、それなら片口でそれなりにおすすめできます。

熱燗の美味しい飲み方

通常の方法では飽き足らず、もっと美味しい飲み方があるのはと探している方に、裏ワザ的なものをお伝えしましょう。ほんの少し手間を加えるだけで、見違えるほどの美味しさに舌鼓を打つでしょう。手間を惜しんでは、美味しい熱燗には辿り着けませんので、以下の飲み方を是非お試し下さい。

割り箸を入れてレンジで温める

割り箸を使う
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電子レンジで熱燗を作る時のひと工夫で、お店のような熱燗が出来ます。徳利の中に徳利の長さより少し短い割り箸を入れ、ラップをしてチンします。これで、中の日本酒が動いて温めムラを防いでくれます。そして割り箸の木の風味も付いて香りも良くなります。

また、レンチンの途中に一度出して、割り箸を動かして撹拌すると尚、日本酒の温度が均一化されますので、それもおすすめです。割り箸を長いまま徳利い入れてレンチンすると、口が開いていますので、蒸気とともに、香りも逃げていきますので、出来ればラップがおすすめです。

アルミホイルを被せてレンジで温める

アルミホイル
Photo by Oran Viriyincy

電子レンジで熱燗を作る場合には、徳利に日本酒を注いで、そのままチンでも構いませんが、そうすると、徳利の持つ細い部分が熱くて持てないでしょう。また上と下で温度に差が出ます。それを防ぐためには、アルミホイルを使います。徳利の口にアルミホイルを被せると、加熱で熱くなりません。

アルミホイルが電子レンジに使えるかと、疑問に思った方もいるでしょうが、平気なのです。ただ注意点はあり、アルミホイルを被せる時に、出来るだけ徳利の口に沿ってシワを作らずに被せる事で、ピタッと蓋をしようとして、グシャっとしてしまうのはNGです。筒を乗せる感覚で被せます。

レンジや湯煎で温めた後に水につける

熱燗の温度を、より好みの温度にしたい時には、レンジを使用するなら徳利などの容器にお酒を入れてラップをかけ、通常の温度より5秒多めにチンします。温める容器より、大きい鍋やボウルなどの器を別に用意して、水を張っておきます。

レンチンしたら取り出し、その水の器に徳利ごと浸けて軽くお酒を混ぜると、飲み頃の温度に下がり、香りも損なわれません。湯煎の時も同じで、湯煎が終わった徳利を、水を張った器に浸けて温度を下げると、まろやかな味わいに変化するのでおすすめです。浸ける時間はお好みに合わせます。

お猪口を被せて湯煎する

湯煎で熱燗を作る時、徳利にお猪口を被せて一緒に湯煎する事で、香りを逃がさずお猪口も温めるという効果があり、同時に徳利の中の日本酒の温度も保てますのでおすすめです。熱燗の飲み方で、お猪口は温かい方が美味しいですので、熱燗の飲み方にも気を配ると、より美味しい熱燗が頂けます。

湯煎の途中で一度引き上げる

湯煎の最中に一度休憩します。お湯から容器を上げて、容器の熱がお酒に伝わるのを待つために置きます。約30秒から40秒程度置いたら、もう一度80度程度のお湯に浸け直します。そうすると、更に美味しい熱燗になるおすすめの技です。もし冷めたら、温め直したお湯に浸ければいいのです。

空の徳利を一緒に温め移し替える

熱燗の方法はす湯煎でもレンジでも構いませんが、二つの容器の片方に日本酒をつぎ、もう片方は空のまま同じところで加熱します。熱燗になったら出して、日本酒が入った容器のお酒を空の容器に移す事で、お酒が撹拌されて、ムラもなくまろやかな風味が出るのでおすすめです。

お猪口に柑橘類を一滴搾る

レモン
Photo bymonicore

熱燗を飲むお猪口に、柑橘類を1滴搾って入れておいて、そこに燗されたお酒を注ぐと、柑橘の風味が香って美味しく頂けます。いつも同じ熱燗でなく、少しおしゃれな柑橘熱燗を楽しみましょう。ただ、柑橘を搾るのは、ほんの1滴か2滴で良いですので、搾りすぎないよう気を付けましょう。

美味しく熱燗を飲むためにあると便利なアイテム

熱燗を美味しく飲むための便利なアイテムが、色々なお店で登場しています。そこで、使いやすいしあったら便利なアイテムを3つ抜粋しました。無くても良いと言えばそうですが、あったら絶対に便利なものですので、手に入れば揃えてみましょう。

酒かん計

日本酒を熱燗にする時の温度を計る酒かん計は、正式には表記されている「あつかん」は58度前後なので、若干ズレはあるようですが、「のみごろ」が熱燗で、「ぬるい」はぬる燗の温度になっています。目盛りが大きくて見やすく、徳利やちろりに引っかける金具もありますので、便利でしょう。

酒かん計という名称では、画像の1種類だけですが、似た様な温度計は他にもあるのですが、価格が見合わないと感じる時には、この酒かん計は格安なのでおすすめです。燗だけでなく冷酒も計りたい人には、少しお高くなりますが、片力商事の日本酒計があり、雪冷えからとびきり燗まで計れます。

酒タンポ

酒タンポという名称の方が馴染みがあるのでしょうか。ちろりとも言われますが、ステンレス製やアルミ製が一般的で、希に銅や錫製のものもあり、日本酒を温めるための容器です。よく湯煎で使われます。種類によっては持ち手にカバーが無いものもあるため、火傷に注意しましょう。

保温器付き酒器

徳利と保温器が一体になり、保温器に熱湯を注いで、そこに徳利を浸けると、いつまでも温かい熱燗が楽しめるという優れものです。お猪口は徳利に被う事ができ、コンパクトに収納出来ます。一度保温器を熱湯で温めてから、一度お湯を捨てて再度熱湯を入れると、より高い温度が保てます。

また、保温器付き酒器には、熱湯で温めるタイプと、電気で加熱するタイプがあり、ぬる燗、熱燗、飛び入り燗の調整も出来、酒器を直火にもかけれるものもあり、おすすめです。熱湯を注ぐタイプと価格には大差ありませんので、お好みに合わせての選び方で楽しみましょう。

おすすめの日本酒で熱燗を楽しもう!

熱燗
Photo by bangdoll@flickr

日本酒の飲み方で、人気のあるのはやはり熱燗です。その熱燗も温度で風味が変わるというのは、日本酒ならではの楽しみ方でしょう。最近では便利なアイテムも多数出ていますが、ここは日本酒を嗜む日本人として、古くからある飲み方で、熱燗を楽しむのも良いかも知れません。

自宅で熱燗パーティーをしたり、友達と集まって鍋を囲んだり、一人でチビチビ飲むにせよ、熱燗が好みの熱さに燗出来ると、酒好きなら、それだけで幸せな気持ちになるものです。熱燗に向いている日本酒を見つけたなら、是非みんなで、ひとりで、好みの飲み方で、熱燗を楽しみましょう。

vivikoma
ライター

vivikoma

楽しく情報配信します。色々なジャンルのライターとしての技術を磨きたいと思っています。 特に花屋務めが長かったため、ガーデニングや植物に関する知識はある方です。 分かりやすい文章を書くことを心がけています。

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