面接で強みや弱みをアピールする方法を紹介!
面接で面接官から「あなたの強みと弱みについて教えてください」と質問を受けることがあります。まだ世間馴れしていない学生は面接官の意図を図りかねてどのように答えてよいか戸惑うでしょう。プライベートの行動や人間性について聞かれたのかと思われるかもしれません。
しかし面接官は決して学生のプライベートのことだけ知りたく「強みと弱み」について聞いているわけではありません。面接官の狙いは果たして入社後にこの人物は自社の部署でどのような活躍をしてくれそうなのか、チームワークを持てるタイプなのかというような点を見ることなのです。
ですからこちらもそのつもりで面接に挑まなければなりません。面接官の意図に沿って自分の強みや弱みをうまくアピールする方法を例文を交えてご紹介しますので面接の参考にしてください。
強みや弱みを自己分析する方法
ここでは就活の面接で役立つ自己分析の方法について解説していきます。自己分析というと難しく考えてしまいがちですが、気を付けなければいけない点は自分の長所や短所ばかりを絞り出そうと考えすぎてしまわないことです。
自分の強みと弱みを伝えることは大切です。しかしあまり抽象的表現に終始したり、弱みばかり強調してネガティブになることは厳禁です。就活の面接では企業側が学生の自己分析に求める点は以下の2点に集約されると言って良いでしょう。
1つ目は「学生は企業側が求める人物に沿った人間であることが説明できるか」ということです。2つ目は「そのために具体的なエピソードを交えて伝えることができるか」ということです。これらを可能にできる強み・弱みのアピール方法を解説していきます。
得意なことや不得意なことを書き出してみる
自分の強み・弱みを見つけようとするとなかなか出てきません。これは長所・短所を絞り出そうとすると良くないといった点と共通することです。そこで強み・弱みを得意なこと・不得意なことと読み替えて考えると良いのです。
自分の得意なことや不得意なことを箇条書きで書き出すことならば、強み・弱みを書き出すことよりも簡単にできるはずです。難しく考えずに過去の経験から得意だったことや好きなことから書き出すのもよいでしょう。
不得意なことも過去にさかのぼって自分が苦手だったことを書き出してみて、それが弱みとして表現することを考えてみれば比較的強みや弱みが見えてくるはずです。過去の行動や趣味に関することでもよいのです。
目標にどのように向き合ってきたか
次に強みや弱みを上げようとするときに参考になる考え方が「自分は目標に向かってどういう姿勢で臨んできたか」です。学生時代に体験してきた勉強でも運動でも趣味のことやバイトでも何でもよいのです。
それらの活動の中で何かを成し遂げようと考えたときにどのように目標に向かっていったのか思い返してみれば強みや弱みが見えてくるはずです。ハードルの高い目標に向かって最初から全力でぶつかる人もいます。
一方、コツコツと一歩一歩小さな目標から段階を経て大きな目標に向かって努力する人もいるでしょう。チャレンジ精神旺盛で瞬発力が強い人もいれば、持続力が強い人もいます。それぞれがその人の強みなのです。
他人とどのように関わっているか
その人の人間性が分かりやすく現れる状況が他人との関わり方においてです。多分に持って生まれた性格も影響しますが、得意・不得意が如実に表れるのも他人とのコミュニケーションの場なのです。
部活やサークルの中でリーダーシップが取れる人、二番手の参謀役が得意な人、宴会の幹事を率先して引き受ける世話好きな人やグループ内の盛り上げ役や潤滑油的存在の人など様々なタイプがいます。
以上のように他人との関わり方も人によって違うように、弱みや強みも人それぞれ異なりますから、コミュニケーションの取り方を振り返ってみると自分の強みと弱みを明確化することが可能です。自己分析のテクニックの一つと言えます。
第三者に訊ねてみる
自己分析のための強み・弱みの明確化に行き詰まったら、いったん自分の考えは置いておいて第三者に自分の印象や強み・弱みについて訊ねてみることをお勧めします。自分では気づかない思わぬ意見に出くわす時があります。
それが自分では気づかない強み・弱みであり、第三者の意見を聞くことで自己分析が捗ることがあります。自分は普通だと思うことでも他人から見ればちょっと変わっている、個性的だと思わるていることも有り得ます。
それらの意見はあなたにとって新鮮な見方であり、自分の視野を広げることが可能です。自己分析としての強みや弱みに客観性が加わり、面接においてよりアピールできるポイントとなります。
質問リストを準備しておくと◎
自己分析の参考にするために第三者に意見を聞く場合、信頼できる先輩や友人頼むことがよいでしょう。正直に理由を話してお願いすれば喜んで協力してくれるはずです。
自分の強み・弱みを第三者に聞く時に注意するポイントは、質問することを予め箇条書きでリスト化しておくことが大切です。何故なら漠然とした聞き方をしないですむからです。自分の強み・弱みの例文を作成しておくこともより具体性が増して良いでしょう。
友人であれ先輩であれ時間を割いて自分の自己分析のために付き合ってくれるのですから、できる限り要領よくインタビューを進行させなければ失礼に当たります。そういう面に気を使うことも本番の面接や就活の上で役に立ちます。
できるだけ具体的な質問にする
相手に自分の質問の意図を分かってもらうためには、質問内容を具体的に箇条書きにしておくことが一番です。相手からより明確な回答が得られるからです。自分が思いもよらなかったことが強みや弱みとして他人に映っているかもしれません。
例えば「自分はどういう人間だと思いますか」と訊ねる場合と「第一印象と現在とでは自分の印象はどう変化していますか」と聞く場合では後者の方が答えやすいはずです。聞かれた人もより具体的な言葉で印象の違いを語ってくれるでしょう。
強みや弱みは言い換えることで見つけやすくもなる
自分の強みや弱みを見つけようと自己分析を進めていくと、強みならすぐ出てくる人、弱みしか思い浮かばない人などそれぞれである場合が多いです。そんな場合、強みや弱みをそれぞれ言い換えてみることをお勧めします。
強みと弱みのどちらかを見つけること出来れば、その言葉の裏の意味を考えることで弱みが強みに、強みが弱みになるのです。それが言い換えるということです。
例えば意志が強いという強みは裏を返すと頑固という弱みに言い換えることができます。小心という弱みは裏を返すと慎重という強みになります。このように強みと弱みは表裏一体の関係ですから、両方上げることで一貫性のあるアピールが可能です。
面接で強みを質問された時のアピール方法
ここからは自分の長所や強みを、面接の席上でいかにうまくアピールするかという答え方のテクニックについて解説していきます。強みをうまくアピールできるようになれば、就活の面接だけでなく入社後の仕事の上でも強みとなります。
自分の武器は早くから用意しておくに越したことはありません。それが自己アピールです。嫌味にならない程度に強みを面接官にアピールできれば好印象につながります。更にその強みの答え方が面接官の意図に合っていれば高評価を得られます。
強みをアピールする際に高評価を得る答え方のポイントとは「何が強みなのか」「その強みを裏付けするエピソードや実績があるか」「強みを入社後どのように生かすかというイメージ」の3つをうまくアピールできるかという点に掛かってきます。
結論から話しアピールポイントを強調
面接官から「あなたの強みは何ですか」と聞かれた時の正しい答え方は「まず結論から話すこと」です。面接では限られた時間内で本人の人柄やスキルなどを探らなければなりません。だから冗長な答え方は嫌われます。
「私の強みは○○です。なぜならば」というようにまず強みを冒頭で答えたのち、実績やエビデンスを盛り込んでアピールできれば良いでしょう。面接官も結論から始まれば引き付けられて話の理解度も高まります。
具体的なエピソードを盛り込む
アピールする強みは体育会運動部に入っていた人ならすぐにいくつも思い浮かぶでしょう。試合で上げた実績やチームをまとめ上げた話やチームの裏方としてメンバーの成績管理を行っていたということで良いのです。
具体的なエピソードを盛り込められるよう自分の体験を振り返って強みと言えるものをピックアップしておきましょう。バイトで売り上げを〇%上げたとか、どこのポジションを任されたというような実績があれば武器になります。
入社後のイメージを伝える
何が強みなのか結論から話し、具体的なエピソードを盛り込んだ後は入社後のイメージを伝えることが必要です。答え方は冗長になりすぎず、決してオーバーな表現をしないように伝えることが重要なポイントです。
入社後のイメージとは入社後にやりたいことは何かということです。業務効率の改善に努めるとか既存施策にこだわらず改善案を積極的に提案したいということを伝えることがOKな答え方と言えます。
面接で弱みを質問された時のアピール方法
面接では強みだけではなく、弱みを聞かれることがあります。そんなときの正しい答え方をここで解説します。面接官があなたの弱みを聞く意図は単なる好奇心ではもちろんありません。人には誰でも強みと弱みが同居しています。
面接官の狙いはあなたが自分の弱みをどのように把握しているかという客観的認知度を図るためと、その弱みに対してあなたがどのように対処できるのかという対応力を知るためです。つまり自己認知力と自己対応力のレベルを面接では聞かれるのです。
弱みだけを伝えるのはNG
弱みを聞かれた時の最も悪い答え方は、性格面での短所や悪い面だけを伝える答え方です。面接官はあなたの性格を知りたいだけではないのです。逆に弱みはありませんという強気な答え方も良くありません。
ポイントは自分の弱みを客観的に把握できているかという自己認知力や自己分析能力があるか試されていることです。そしてその弱みをどのようにカバーしているのか、具体的には対処法や改善法を加えることが重要ポイントだといえます。
仕事に影響するような弱みは伝えない
就活の面接ですから弱みを聞かれた場合、入社後の仕事に悪影響を及ぼすしそうな弱みの答え方をしてはいけません。遅刻の常習だったとか約束を守らない、うそをつくなどといったことは論外です。
カッとなりやすくバイト先の店長と喧嘩したとか末っ子のため甘えやすいなどといった社会人として適正を疑われやすい性格の弱さを自分の弱みとして伝えることは面接官はあなたにマイナスポイントを与える可能性大です。
具体的な改善策も交えて伝える
弱みを伝える時に自分の性格の弱さだけを伝えるだけではマイナスポイントばかり重ねてしまうことになります。最初に弱みを具体的に話した後、それはどういう状況で顕著になるかということを分かりやすく話します。
肝心なポイントはその弱みによって引き起こされた負の状況を、どのようにカバーし改善したかというあなたの対応力を最後に話すことです。弱みばかりではなくそれをカバーした具体的な改善策を答えられるようにエピソードをまとめておきましょう。
ポジティブな答え方も好印象を与えます。例えば英会話についてまだ実力不足だと認識しているのであれば、現在ビジネス英語や英会話教室に通って会話のスキルアップに努めていますと答えれば向上心が高いと面接官に好ポイントを持たれます。
面接で強み・弱みを質問された時の答え方の例文
ここでは強みや弱みを聞かれた時の具体的な答え方について、例文を紹介しながら解説していきます。繰り返しになりますが重要なポイントは、結論から話すこと、冗長にならないこと、具体例を交えて結論はポジティブにまとめることなどです。
強みを質問された時の答え方例文
強みを伝える時のポイントは強みをアピールできるエピソードを絞り、結論からエピソード、そして入社後に強みを生かすイメージを語れるよう構成を整えることです。自己PRのように強みをアピールしても構いません。
例えば塾講師のアルバイト時代、真面目に授業に打ち込んだ点を強みとしてアピールしたいときの例文は「良い結果を出すための行動指針を整え実行に移せること」をはじめに強調し、エピソードを語ります。
例文として「自分が担当していたクラスの英語の成績を上げるために、頻繁に質問に答える時間を作り、積極的に生徒との面談を行い一人一人の課題を把握し適切なアドバイスするよう心掛けた結果、試験の平均点数が上がった」という構成が良いのです。
弱みを質問された時の答え方例文
弱みの答え方としての例文を紹介します。ネガティブな部分を自分の対応力でポジティブな方向に改善できたことを強調するのです。従って面接で話してよい弱みを選ばなければなりません。自己認知力があり改善能力もあると面接官に知ってもらうのです。
例文として頑固さを弱みとして答える時は「私の弱みは頑固な点です。自分の基準に固執しがちですが、反面中途半端を嫌い物事を途中で投げ出さず、様々な視点から物事をとらえ、目標達成のためには先輩の意見も積極的に取り入れるようにしています」という具合が良いでしょう。
自己分析をしっかりして強みや弱みをアピールしよう!
就活の面接の必勝ポイントは自己分析をしっかり行うことです。強みや弱みは表裏一体であると考え、強みはくどくなりすぎず、弱みは裏を返せば強みになるような点を選ぶことが重要です。前述した例文を参考にしてください。
面接を受ける企業内容も事前に予習し、その企業が望むような人物像をアピールできるようにすることも必要です。就活サイトの様々な自己アピールの例文を参考に自分のオリジナルな強み・弱みのアピール方法を作り上げてください。