パキラが枯れる原因と復活方法を詳しく解説!症状別の対処法とは?

パキラが枯れる原因と復活方法を詳しく解説!症状別の対処法とは?

パキラは手がかからずに、育てやすい人気の観葉植物です。しかし正しい育て方を知らないと枯れることがあります。せっかくパキラを愛着を持って育てても不注意で枯れるのは悔しいです。パキラの枯れる原因や正しい育て方、枯れたパキラの復活方法などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.パキラが枯れるのをどうにかしたい!
  2. 2.パキラが枯れる主な原因と症状
  3. 3.パキラが枯れる場合の対処法
  4. 4.パキラの葉が枯れるのを防ぐ方法
  5. 5.枯れるパキラの葉の復活方法
  6. 6.パキラが枯れる原因を探って対応しよう

パキラが枯れるのをどうにかしたい!

パキラ
Photo by yoppy

パキラはメキシコから中南米を原産地とする観葉植物で、丈夫で手間がかからず初心者でも育てやすいと人気があります。お部屋の中にパキラがあるだけで、おしゃれで心和ませるインテリアを演出します。

そんな丈夫なパキラでも、間違った知識で置く場所や合わない環境で育てると枯れることがあります。「パキラが枯れるのをどうにかしたい!」と思う方のために正しい育て方をこれから紹介します。

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パキラが枯れる主な原因と症状

パキラを元気で上手に育てるためには、パキラが枯れる主な原因と症状を知っておくことが大切です。原因を知ることが枯れることを防ぐ重要な対処法です。

枯れる原因となることを排除するか、または原因となる育て方をしなければ、パキラが枯れることが少なくなるはずです。それではパキラが枯れる主な4つの原因と症状をこれから紹介します。

根腐れ

根腐れ
Photo by JIRCAS

パキラが健全な状態のときは、幹がしっかりとしていて葉の枚数も多く、葉の緑に光沢とハリがあります。幹全体を軽く触れてみて、柔らかくなってきたら根腐れの可能性がある症状です。

根腐れはパキラが弱まり枯れる原因になります。植物は根から水分や栄養を吸収します。その根が腐ってしまえば栄養が取れないので弱ってしまいます。ちょうど人が胃腸が悪くなると栄養の消化吸収ができずに弱るのと同じ症状です。

水枯れ

水やり
Photo by sorarium

水のやり過ぎとは逆ですが、水枯れの状態もパキラが枯れる原因になります。うっかり水やりを忘れていたり、表土が乾いている状態を放置しておくと葉全体が下を向き垂れてきてハリがなくなる症状が出ます。

このようにパキラは、水のやり過ぎもやらなさ過ぎも枯れる原因になるのです。また夏場と冬場ではパキラの成長の度合いが違います。成長の度合いによって必要とする水の量も違うので注意しましょう。

日照不足

パキラが枯れる原因に日照不足があります。パキラは、ある程度は日陰でも育ちますが、あまりに日当たりが悪いと枝が間延びしてヒョロヒョロになったりバランスが悪くなる症状がでます。

パキラは日当たりを好む観葉植物なので、特に成育期(5月〜9月)にはできるだけ日光に当てるようにしましょう。しかし真夏の強烈な直射に当てると葉が焼けて変色することがあるので気をつけてください。

病害虫

パキラが枯れる原因の一つに病害虫があります。主な害虫に「ハダニ」「コナカイガラムシ」があります。害虫ではありませんが「アリ」もよく集まります。

「ハダニ」が発生すると葉の全体が白っぽくなり、大量になると白く蜘蛛の巣状になる症状がでます。「コナカイガラムシ」は、枝や葉が密集して風通しが悪くなると発生しやすく葉に綿状の塊がつく症状がでます。

パキラは樹液を出すので「アリ」が集まることがよくあります。しかしこれはパキラの防衛本能で、アリによって「ハダニ」などの害虫の卵や幼虫を持ち去ってもらうために甘い樹液でアリを誘っているのです。

つまり「アリ」はパキラにとって益虫なのです。アリが集まることによって他の害虫が繁殖して増えることを防いでいます。「アリ」がいるからといって慌てて駆除しないように注意しましょう。

パキラが枯れる場合の対処法

対処
Photo bygeralt

パキラが枯れるのを防ぐ対処法は、パキラが育った原産地の環境に近い状態を作ることです。観葉植物の原産地の多くは亜熱帯から熱帯にかけてです。パキラも同様にメキシコなど中南米が原産地の植物です。

メキシコから中南米は、1年を通して日照時間が長く気温は高めで乾燥した地域です。つまりパキラが枯れるのを防ぎ元気に育てるためには、原産地の気候に近づけてあげることが大切です。それでは具体的にパキラが枯れる原因に合わせた対処法を紹介します。

明るい日陰に置く

日陰
Photo byinkflo

パキラは原産地が日照時間が長い地域なので日光を好みます。日光が当たらない環境に長く置くと枯れる原因になってしまいます。できるだけ日当たりの良い環境で育てることがベストです。

しかし真夏の直射日光は葉焼けを起こし変色する症状を起こすことがあるので、真夏は午前中は日に当てて、午後には日陰になるところに移動するか、または一日を通して明るい日陰に置くのがベストな対処法です。

またパキラの原産地は気温の高い環境なので寒さには弱い植物です。冬場は外に出さず室内の日当たりの良い窓際に置いてできるだけ日光を浴びさせます。夜になると窓際は冷えてくるので部屋の内部に移動するようにします。冬場はパキラを寒さから守る対処法に注意しましょう。

乾燥させるor水をやる

水やり
Photo byannawaldl

パキラが枯れる原因の根腐れを防ぐには、水はけの悪い状態のままにしないことです。プラスチック製の鉢は陶器製に比べ通気性が悪く、また排水穴がない鉢などに根腐れは多く見られる症状です。鉢の底に水はけが良くなるように鉢底石を入れておく対処法が良いでしょう。

乾燥した環境で育ったとはいえ、パキラも植物なので水は必要です。特に気温が高くなる5月〜9月の成長期には多くの水が必要です。乾燥した環境とは水が不足している状態ではなく水はけが良い状態のことなので対処法を勘違いしないようにしましょう。

パキラの原産地が乾燥した地域だからといって、水やりを怠れば枯れる原因となる水枯れを起こしてしまいます。適切な水やりの対処法を行い元気なパキラを育てましょう。

害虫を退治する

害虫が好きな人はまずいません。特に女性には見るのも嫌という人が多くいます。しかしパキラは植物なので害虫がつきます。その害虫を駆除する対処法を施さずに放置すると、パキラだけでなく部屋の中にある他の植物にも伝染して全部が枯れることにもなりかねません。

パキラによく発生する害虫には前にも紹介したように「ハダニ」「コナカイガラムシ」などがあります。「ハダニ」の防虫・駆除の対処法には殺虫剤がベストですが、殺虫剤を使いたくない場合は「ハダニ」は水に弱いので、こまめに霧吹きで葉水をするという対処法があります。

「コナカイガラムシ」は葉が密集すると発生しやすいので、防虫にはこまめに剪定(せんてい)する対処法があります。しかし完全ではないので発生してしまったら雑巾や綿棒で拭き取ります。

二次感染を防ぐ為に一度使った雑巾や棒は綺麗に洗ってください。その後殺虫剤で駆除します。対処法として便利な殺虫シートというものも販売されています。

害虫を見るのも触るのも嫌といって、防虫・駆除の対処法を行わずに放置すれば、せっかく愛情を注いで育てたパキラが枯れる原因を作ってしまいます。パキラが枯れるのが嫌なら、思い切って害虫駆除の対処法を実施してください。

パキラの葉が枯れるのを防ぐ方法

メキシコ砂漠
Photo by12019

パキラは前にも紹介したように中南米原産の観葉植物です。パキラの葉が枯れるのを防ぐためには原産地の気候に近い環境にすることが大切です。中南米は日照が強く乾燥していて砂漠も多い地域です。

パキラの葉が枯れるのには、新しい芽がでてきて自然に葉が生まれ変わって落ちる場合は問題ありません。しかしその他の原因で葉が変色したり枯れる場合は、パキラ本体が枯れる原因にもなるので要注意です。

パキラの葉が枯れる主な原因には、根腐れや水枯れ、日照環境、温度管理、害虫被害などが考えられます。パキラの葉が枯れるのを防ぐ方法をこれから紹介します。

正しい水やりをする

水やり
Photo bykaboompics

パキラが枯れる原因で一番多いのが根腐れです。根腐れを起こすと幹がブヨブヨと柔らかくなり、緑色の葉がつやがなくなり少し茶色がかった色に変色したり枯れて落ちるという症状が出ます。

この根腐れの状態を引き起こす原因の多くは水やりの方法に問題があります。パキラにはパキラに適した水の与え方があります。正しい水やりの方法を紹介します。

乾いたら水をやる

乾燥
Photo bytiamadess

パキラの原産地は気温が高く乾燥した環境です。根腐れは水のやり過ぎや水はけの悪い状態が続くと起こります。それを防ぐ正しい水やりの基本は、鉢植えの土の表面が乾いてきてから水やりをします。

土が乾かないうちに水やりをすると常に土が水分を含んだ状態になり、パキラの根が呼吸困難を起こし腐ってしまいます。水のやり過ぎが枯れる原因になるので、必ず土の表面が乾くのを待ってから水やりをするように注意しましょう。

またパキラの成育期の春から秋にかけては葉や枝をたくさん生やすので水が適度に必要になりますが、冬場の休眠期には根が水を吸う力が弱まるのでほとんど水を与える必要がありません。土が乾いて2〜3日経ってから水やりをするように乾燥気味に育てるのがベストです。

受け皿に水をためない

植木鉢
Photo byPexels

パキラは乾燥を好むので、水やりをした後に鉢の下に敷いてある受け皿に水がたまっているとやはり根腐れの原因になります。受け皿に水がたまっていたら必ず捨てましょう。

また鉢の土に保水性の高い土もよくありません。水はけが良い砂や小石の混ざった土を使って鉢の中が常に湿った状態にならないように注意してください。プラスチック製の鉢は通気性が悪いので、できるだけ陶器製の鉢にすることをおすすめします。

水やりで注意しなければならないのは、30℃を超える日の日中に水やりするのは厳禁です。水やりで残った水がお湯になり株や葉を傷めることがあるからです。朝夕に水やりをするようにしましょう。

置く場所を変える

置き場所
Photo by hermitage#605

パキラの原産地は日光のよく当たる乾燥地帯なので、日光を好みます。日光は場所によって日当たりの強さが違うのでパキラの置き場所には注意が必要です。

パキラの原種はもともと強い日差しに強いのですが、植物には順応性があり、長い間観葉植物として室内で育てられてきたので次第に夏場の強い直射日光が苦手になってきています。置き場所で日光量を調節することが大切です。

日光の加減を調整する

日光
フリー写真素材ぱくたそ

日陰の光量になれたパキラをいきなり強い直射日光に当てると葉焼けして葉が枯れる原因になることがあります。季節によって日差しの強さは変わりますが、基本的には徐々に日光量を増やす加減をすることが大切です。

午前中は薄日の半日陰で、そのあとはレースのカーテン越しに日が当たる場所に移動するように日光の量を加減しながら、1日に最低でも3時間は日光浴をさせてあげるようにしましょう。

風通しをよくする

風通し
Photo bycocoparisienne

パキラは乾燥を好むので、風通しをよくすることが大切です。春や秋には時々窓を開けて室内に新鮮な空気の風が通るようにしてあげましょう。

ジメジメした梅雨の時期には除湿機などで、できるだけ湿度が上がらないように、また逆に冬場はよく加湿器を使用しますが、加湿オーバーにならないように注意してください。

エアコンの当たらない場所にする

エアコン
Photo bymstlion

夏場には冷房のためにエアコンを使いますが、エアコンの冷気が直接パキラにあたらないように置き場所を工夫してください。冷気が当たると葉が枯れる原因になります。

また冬場のエアコンの温風も直接当たるのもNGです。パキラは暑さには強いのですが、エアコンの温風は部分的に温めてしまうので葉が枯れる原因になります。

エアコンの温風や冷風は、同じ方向だけに風が当たるのでパキラの一部分だけを温めたり冷やしたりしてしまい良くありません。エアコンから出る風が直接当たらないような場所に置く配慮がパキラを弱らせないためには大切です。

温度管理をする

温度
Photo byPublicDomainPictures

パキラは暑さには強いのですが寒さには非常に弱い植物です。パキラに最適な気温は20℃〜25℃と言われています。特に冬場は気温が10℃以下になる日が多いので温度管理が大切になります。寒過ぎると葉が枯れ落ちてしまいます。

春から秋の季節は、外に出して日光浴をさせるのが良いのですが、冬場の外気は寒過ぎるので室内の日が当たる場所で温度管理をするようにしましょう。

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パキラは定番の観葉植物としてよく知られており、育て方や手入れが簡単といわれています。観葉植物の初心者でもパキラの育て方の注意点を知っておくことで枯らすことなく育てることができます。ここではパキラを置く場所や温度、手入れの際の注意点についてくわしく解説します。

枯れるパキラの葉の復活方法

パキラは非常に生命力が強い観葉植物です。枯れてしまったと思ってもすぐにあきらめずに復活方法があります。エアコンなどの風が当たって乾燥が進み葉がしおれている場合があります。

そんな場合の復活方法はスプレーなどで葉の表と裏に霧を吹きかけ葉水をした後に柔らかい布などで拭いてください。葉水は葉の埃りも取り除き綺麗な緑を取り戻します、またハダニなどの害虫除けにもなる復活方法です。

ただ葉がしおれているからといって、土が乾いていないのに水やりするのは厳禁です。葉水と水やりは全く別物の復活方法です。

根腐れを起こし枯れてしまった場合も、慌てて捨ててしまうようなことはしないでください。そんな場合の復活方法をこれから紹介します。

植え替えする

パキラが根腐れを起こした場合の復活方法は、できるだけ早く植え替えをします。植え替えをする数日前から水やりを中止して土を乾燥させます。完全に土が乾いたらパキラを植木鉢から取り出します。

抜き取ったパキラの根の土を、手で優しくほぐしながら1/3ほど落とし根が黒く変色している部分があれば切り取ります。葉も根に合わせて数を減らします。

新しい鉢に鉢底ネットや鉢底石を敷き、土を鉢の1/3ほど入れた段階でパキラを中心に置き、周りから土をかぶせていきます。土の量は鉢の上の縁から2cm〜3cmが適量です。

そのあと水をたっぷりと与え、風通しの良い場所で1〜2週間くらい乾燥させて再生させるのが植え替えによる復活方法の手順です。

挿し木をする

パキラの根元がグラグラして、幹がスカスカになり樹皮がはがれ落ちる状態になった場合は、根腐れがかなり進んでいる証拠なので、植え替えの復活方法では再生しないかも知れません。

その場合には緑の葉が元気で残っているうちに、挿し木をする復活方法があります。パキラは生命力が非常に強いので挿し木でも再生します。

元気のある葉のついた枝を10cm〜20cm切り取って、鹿沼土やバーミキュライトなどの土に挿し木をして、新しい株として再生して育て直してください。

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パキラが枯れる原因を探って対応しよう

インテリア
Photo byPexels

パキラは生命力が強く丈夫で育てやすい観葉植物ですが、正しい育て方をしないと枯れることがあります。パキラが枯れる原因を探ることが元気に育てるためには大切です。

またパキラが枯れないための予防法や、枯れる症状が出た場合の対処法、枯れてしまったパキラの復活方法も紹介しました。これらを参考にしておしゃれな観葉植物・パキラを元気に育てて明るいインテリアライフを楽しんでください。

Eiji0601
ライター

Eiji0601

元ミュージッシャン&調理師。現在はフリーのコンサート企画やチラシ等のデザイナーをやっています。音楽のジャンルはクラシックからジャズ&ポップス、特に’60年代〜’80年代ポップスが大好きです。料理は和食が得意な年齢不詳の独身男性です。

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