ファスナー・チャックが壊れた場合の修理方法は?自分で出来る対処法をご紹介!

ファスナー・チャックが壊れた場合の修理方法は?自分で出来る対処法をご紹介!

洋服やカバンのファスナー・チャックが壊れて閉まらなくなってしまった経験をしたことがある人はたくさんいるのではないでしょうか。壊れたファスナー・チャックは自分でも修理することができます。今回はファスナー・チャックの構造や原因別の修理方法について解説しましょう。

記事の目次

  1. 1.ファスナー・チャックが壊れた時の修理方法を知っておこう!
  2. 2.ファスナー・チャックの構造
  3. 3.ファスナー・チャックが壊れた時の自分でできる修理方法
  4. 4.ファスナー・チャックを自分で修理するのは心配!
  5. 5.ファスナー・チャックは壊れ方で直せないことも?
  6. 6.ファスナー・チャックが壊れた時には原因別の修理方法を参考に!

ファスナー・チャックが壊れた時の修理方法を知っておこう!

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洋服やカバンなど身の回りのものによく用いられているファスナーやチャックは、何回も使っていると壊れてしまい上手く閉まらなくなることがよくあります。そこで今回はファスナー・チャックの構造や壊れたときの修理方法について解説しましょう。

ファスナー・チャックの修理は壊れた原因によっては自分でも行うことができますが、業者に依頼したときの費用相場についても併せてご紹介します。

ファスナー・チャックの構造

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ファスナー・チャックの修理方法を解説する前に、まずはファスナー・チャックの構造について理解しておきましょう。ファスナー・チャックの構造を理解しておくことで壊れてしまったときも自分で修理をしやすくなります。

3つのパーツで構成

ファスナー・チャックの構造は「エレメント」「スライダー」「テープ」の3つのパーツで構成されています。そして大きく分けて金属製とプラスチック製の2種類の素材でできています。どちらもファスナーの性能に差はありませんが、加工のしやすさが異なります。

ではファスナーの構造を構成する「エレメント」「スライダー」「テープ」の3つのパーツについて詳しく解説していきましょう。ファスナーの構造について理解し、自分でファスナーを修理をするときの参考にしてみてください。

エレメント

エレメントはファスナー・チャックの凹凸の突起物が並んでいるパーツのことを指し、「務歯」と呼ばれることもあります。ファスナー・チャックは左右に並んでいる務歯がお互いに噛み合ったり離れることで開け閉めができるようになっています。

エレメント部分の素材によってはファスナー・チャックの開け閉めをしようとしたときに途中で引っかかってしまうこともありますが、無理やり力を入れて開け閉めしようとすると務歯がぐらぐらになって破損の原因にもなるので注意しましょう。

スライダー

ファスナー・チャックを開け閉めするときに上下させるパーツを「スライダー」と呼びます。さらにスライダーの構造は「柱」「引手」「胴体」の3つのパーツに分けられます。

スライダーを動かすことでエレメントを噛み合わせたり離したりする仕組みになっており、スライダーは務歯の形によって種類が異なります。そのためスライダーの交換をするときには種類に気を付けましょう。

テープ

ファスナーの洋服やカバンの生地とエレメントを繋ぐ布のことをテープと言います。テープはファスナー専用の布で作られていて、主にポリエステルが使用されています。また用途によっては綿や合成繊維を使用して作られることもあります。

ファスナー・チャックが壊れた時の自分でできる修理方法

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ファスナー・チャックの構造を理解したら、続いてはファスナー・チャックが壊れた時の修理方法を解説します。ファスナー・チャックが壊れたときには壊れたパーツや原因によって修理方法が異なります。

よくファスナー・チャックの破損の原因として挙げられる「スライダーが生地を噛んだ」「エレメントが閉まらない」「エレメントがずれた」「スライダーが動かない」スライダーが外れた」という場合の自分で修理する方法を詳しく紹介しましょう。

原因①スライダーが生地を噛んだ

フリー写真素材ぱくたそ

ファスナー・チャックの破損原因として一番多いのが、スライダーを動かしたときに生地を噛んでしまうことです。スライダーが生地を噛んでいる状態で無理矢理スライダーを動かそうとすると、生地を傷めたりスライダーが壊れてしまうことがあるので無理に力を入れるのは禁物です。

スライダーが生地を噛んでしまったときには、まずはスライダーに挟まっている生地を引っ張ってみましょう。このときに生地をエレメントに付け、隙間から引き出すようにゆっくりと引っ張るようにしてください。

もし生地を引っ張り出せないときは、マイナスドライバーをスライダーの隙間に差し込み広げながらスライダーを少しずつ動かしてみましょう。そうするとてこの原理で生地を引き出せるようになります。ただし隙間を広げすぎてしまうとスライダーが壊れる原因になるので気を付けてください。

厚めの生地の場合のコツ

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衣服やカバンなどの厚めの生地が噛んでしまった場合、薄い生地や柔らかい生地と比べると動かしにくい場合があります。そんなときはドライヤーなどを使ってエレメントとスライダーを軽く温めることで柔らかくなり動かしやすくなります。

ただし温めすぎてしまうとエレメントやスライダーの素材によっては変形したりと破損の原因になるので、温めるときは軽く温める程度にしましょう。

原因②エレメントが閉まらない

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スライダーが変形したり劣化することが原因で務歯が上手く噛み合わなくなり、スライダーを動かしてもファスナーが閉まらなくなってしまうことがあります。

この場合は、スライダーにペンチを挟んでスライダーのゆるみを直すことでファスナーが閉まるようになります。スライダーは通常横から見たときに「コ」の字になっているので、「コ」の字になるように直しましょう。

エレメント部分が閉まらない場合は、スライダーの変形や故障だけではなくエレメントの凹凸が変形して噛み合わせが悪くなり閉まらなくなっていることもあります。この場合はペンチでエレメントを整えてあげることで修理することができます。

原因③エレメントがズレる

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ファスナーを閉めたときに、エレメントがズレて片方だけ余ってしまうということもあります。普通であればエレメントは左右対称になっているので余ることはありませんが、摩擦によって片側だけスライダーがゆるくなっているとこのようなトラブルが起こります。

エレメントがズレてしまった場合は、まず最初に余っている方の生地を引っ張ってエレメントが左右対称になるように戻しましょう。そしてペンチを使ってスライダーのゆるみを直して再度ファスナーを動かせば直すことができます。

もし生地を引っ張ることができない場合はマイナスドライバーを使いましょう。スライダーが生地を噛んでしまったときと同じようにスライダーの隙間を広げ、エレメントの位置を直すことができます。

原因④スライダーが動かない

ファスナーを閉めようとしてもスライダーが動かなくなることがあります。この場合、スライダーがエレメントを噛んでいる、もしくは生地がたるんでいてスライダーが生地を巻き込みそうになっていることが原因と考えられます。

スライダーがエレメントを噛んでいる場合は、力任せにスライダーを動かそうとするとスライダーが壊れてしまう可能性があります。そのため、エレメントを軽く引っ張ってスライダーから抜いて直しましょう。

生地がたるんでいる等してスライダーが動かない場合は、スライダーを元の位置に戻して生地の状態を直してから再度スライダーを動かしてみてください。

もしスライダーの滑りが悪くて動かないときがある場合には潤滑剤を使用することでスライダーの動きをなめらかにすることもできます。

スライダーの動きが悪い時には

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スライダーの動きが悪い時には、スライダーとエレメント部分に潤滑剤を塗布することでスライダーを動かしやすくなります。潤滑剤がないときにはリップクリームやワセリン、ミシン油、サラダ油、固形石鹸でも効果的です。

ただし生地を傷めたり変色しないようにリップクリームは着色料が入っていないものを使用する、潤滑剤を塗布したあとは潤滑剤が残らないようにしっかりと洗濯をするといったことに気を付けましょう。

原因⑤スライダーが外れた

ファスナー・チャックの壊れる原因として「スライダーがエレメントから外れる」ということもよくあります。エレメントの片側だけスライダーから外れる場合もあれば、両側とも外れてしまうこともあります。

もし外れたのが片側だけであれば、エレメントを折り曲げて隙間を作り、その隙間にスライダーを押し込むことで修理することができます。もし上手くできない場合はマイナスドライバーでスライダーの隙間を広げてエレメントを差し込んでみてください。その後ペンチで軽く閉めれば修理完了です。

エレメントの両側が外れた場合は、スライダーの隙間をマイナスドライバーを使って広げたあとにスライダーでエレメントを挟み、ペンチで閉めれば修理できます。これは片側だけ外れたときにも有効な修理方法で、その場合は外れていない方の隙間をあけてスライダーを一度完全に外しましょう。

ファスナー・チャックを自分で修理するのは心配!

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ここまで紹介したように、ファスナー・チャックが壊れたときには自分でも修理することができます。しかし、「自分で修理をするのは面倒くさい!」「自分で修理すると壊してしまいそうで不安」という人もいるのではないでしょうか。

自分で修理をするのが不安という人は、ファスナー・チャックの修理のプロに依頼することをおすすめします。

修理のプロにお願いするのがおすすめ

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壊れたファスナー・チャックは修理業者に依頼すれば直すことが可能です。ファスナー・チャックの修理は洋服やカバンの修理業者、クリーニング店で行ってくれます。もし修理することが難しい場合でも、ファスナー・チャックの交換をして再度使える状態にしてくれます。

自分でファスナーを修理するよりも修理業者に修理を依頼した方が確実に直すことができますが、修理業者まで持っていく手間と費用、時間がかかります。

依頼する商品(衣服、カバン等)によっても異なりますが、故障の原因によって1週間~数週間は修理まで時間がかかります。もしファスナーの交換が必要な場合は1ヶ月以上かかる場合もあるので、すぐに修理して使用したい場合にはあまりおすすめしません。

修理にかかる費用相場

Photo byBru-nO

ファスナー・チャックの修理を依頼するときの修理にかかる費用は商品、修理方法によって大きく変わってきます。洋服の場合はファスナーの交換が必要になると2000~4000円程度の費用が必要となります。洋服にもよりますが、新しく購入した方が安く済む場合もあるでしょう。

カバンのファスナーの修理費用は、洋服の修理費用よりも金額が高く設定されています。スライダーの交換だけで済む場合は数千円程度で修理することができますが、ファスナーの交換が必要な場合は1万円弱、高ければ2万円程度かかることもあります。

このようにファスナー・チャックの修理を業者へ依頼するときには高い費用が必要となります。費用を抑えるために自分でファスナーを修理しても良いですが、ブランド物の高いカバンであればメンテナンスという意味も込めて修理業者へ依頼しても良いでしょう。

ファスナー・チャックは壊れ方で直せないことも?

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ファスナー・チャックが壊れたとき、壊れた原因によっては自分で直すことができますが、なかには自分では修理出来ず修理業者への依頼が必要な場合があります。そこで最後に自分では修理できないときのファスナー・チャックの壊れ方について解説しましょう。

もし当てはまっている場合は自分では無理にファスナーを修理しようとはせず、費用はかかりますが修理業者へ修理を依頼するようにしましょう。

エレメントの破損

エレメント部分が壊れてしまった場合、自分でファスナー・チャックを修理することは難しいので修理業者へ依頼しなくてはいけません。エレメントは素材によっては熱に弱く、アイロンがけを何度も行うことで変形し破損してしまうことがあります。

エレメント部分が破損してしまうと新しいファスナーと交換する必要があります。商品によっては自分でファスナーの交換をすることができますが、修理業者へ依頼した方が無難です。

なるべくエレメント部分が破損しないよう、アイロンがけをする前に耐熱温度を確認しておくようにしましょう。また、破損まではしていなくても錆びついてファスナーが動かない場合も自分では修理せず修理業者に依頼することをおすすめします。

スライダーの劣化

エレメント部分の破損だけではなく、スライダーが劣化してファスナー・チャックが壊れてしまった場合も修理業者へ依頼することをおすすめします。

スライダーの破損は程度によっては自分でも修理することができますが、使用するうちに劣化が進んで頻繁に壊れるようになってしまいます。そのため、スライダーが何度も壊れるようであれば修理業者に依頼してしっかりと直してもらうことをおすすめします。

また、エレメントと同じようにスライダーが錆びてきている場合も、無理に自分では何とかしようとせず修理業者で修理してもらうようにしましょう。

ファスナー・チャックが壊れた時には原因別の修理方法を参考に!

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今回はファスナー・チャックの構造や修理方法などについて解説しました。ファスナー・チャックは壊れた原因によっては、ファスナーの構造を理解することでマイナスドライバーやペンチを使って自分でも直すことができます。

しかし、なかには自分でファスナーを修理するのが不安だったりそもそも修理ができない場合もあるでしょう。そんなときは費用と時間はかかりますが修理業者に依頼して直してもらうようにしましょう。

かな
ライター

かな

医療機関で研究のサポートをする傍らライターとしても日々頑張るアラサー。スポーツ観戦が好きで休みの日は専らスポーツ観戦、と時々映画と海外ドラマ。最近は少しずつ料理のレポートリーを増やしたくて奮闘しています。

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