一人暮らしのマンションで飼いやすいペットは?
マンションでペットは飼うのは難いと思われがちですが、一人暮らしのマンションで飼いやすいペットもあります。犬や猫はハードルが高くても、小動物なら飼いやすいという場合もあるでしょう。
今回はマンションで飼いやすいペットの種類や注意点などを紹介しましょう。また、初めてペットを飼うという人にもおすすめのペットもお伝えします。
マンションでペットを飼う際に確認すべきこと
一人暮らしをしているとペットが欲しいと思うことがあります。ペットは「コンパニオンアニマル」とも呼ばれ、一人暮らしの寂しさや味気無さを紛らわせてくれる存在でもあります。
一人暮らしのマンション、賃貸などでペットを飼いたいと思ったら、どんなことに注意をしたらいいでしょうか。まずは確認したい事柄をお伝えしましょう。
ペット可か賃貸借契約書を確認
ペットを飼いたいと思ったら、まず最初に自分の住んでいる部屋や、これから住む部屋がペットを飼育できるかどうか確認しましょう。賃貸では飼育できるペットの種類や数が限られているので、注意が必要です。
ペットが飼育できるかどうかは、賃貸契約書で確認できます。よくわからない時は自己判断せず、大家さんや管理会社に確認しましょう。
飼えるペットのサイズや種類も確認
ペットが飼育できるマンションや賃貸でも、ペットの種類や数が限られている場合が多いので確認が必要です。例えば、犬の飼育ができても小型犬1頭のみとなっていることもあります。
犬や猫は飼えなくても、モルモットやハムスターなどの小動物や金魚やカメ、鳥などが飼育できる場合もあります。特に賃貸の場合は、後でトラブルにならないよう確認してください。
ペットを預けられる人や場所も確認
マンションで一人暮らしをしている人は、ペットを飼う前にペットを預けられる人やペットホテルなどを確認しておきましょう。
泊まりを兼ねた出張があったり、病気になって寝込むようなことになったりしたら、一人暮らしの人は誰かにペットの世話を頼むことになります。急に預かってくれる人を探すのは大変なので、ペットを飼う前に頼れる人や施設を見つけておくことが大切です。
マンションで飼いやすいペットの選び方
賃貸契約書をチェックし、自分の住んでいるマンションや部屋がペット可と分かったら、次にペットの種類を考えましょう。ペットの中には、一人暮らしのマンションや賃貸で飼育するのに、向くものと向かないものがあります。
またペットを飼うには手間や費用がかかります。一人暮らしや賃貸でペットを飼うなら、あまり手間がかからず飼育しやすいペットがおすすめです。
部屋の広さに合ったペットを選ぶ
一人暮らしや賃貸でペットを飼う場合、部屋の大きさに合わせたペットを飼育しましょう。例えば、小さな部屋では運動量が多い大型犬を飼うことはおすすめできません。
犬や猫は成長すると大きさが変わります。仔犬や子猫のときは小さくても、後で「こんなはずではなかった」ということにならないよう、部屋のサイズと成長した犬や猫のサイズを考えるようにしましょう。
ケージで飼えるペットを選ぶ
一人暮らしや賃貸でおすすめのペットは、ゲージで飼育できるペットです。うさぎやモルモット、ハムスターなどの小動物はゲージで飼育できます。
また犬や猫でも、留守中はゲージに入れておくようにしましょう。犬や猫を自由にさせておくと、留守中に誤った物を食べたり、家の中でいたずらをしたりすることがあります。
おすすめのマンションで飼いやすいペット【小動物】
ここからは、一人暮らしのマンションで飼いやすいペットの種類を紹介しいましょう。最初に紹介するのは、犬や猫、ハムスター、はりねずみなどの小動物の種類です。
特にハムスターやモルモットなどの小動物は犬や猫に比べて世話がしやすく、マンションで飼いやすいペットといえるでしょう。
猫
猫はかわいい表情やしぐさを見せ、一人暮らしにとても人気がある種類のペットです。猫は犬に比べて留守番が苦にならず、また犬のように毎日の散歩が必要ないので、一人暮らしでも飼いやすい種類です。
猫はトイレの場所をすぐに覚えるので室内飼いも難しくありません。ただ、爪とぎをするので畳や柱などがぼろぼろになってしまい、賃貸の場合は敬遠されることがあります。
犬
犬も一人暮らしのマンションで人気がある種類のペットです。犬は癒しを与えてくれ、一人暮らしの人にとっては家族のような存在になるでしょう。
しかし犬や散歩や遊び相手など毎日の世話がかかせません。また、猫に比べて長時間の留守番には向きません。飼育費用もかかるので、犬を飼う前によく考えることが必要です。
ウサギ
ふわふわのかわいらしいウサギも、マンションや一人暮らしにおすすめの種類のペットです。ウサギは飼育するのに広い場所が必要なく、飼い主が留守の間はゲージで過ごすことができます。
ウサギは静かで鳴くことがなく、また体臭もほとんどないので賃貸で飼うのに合っています。ウサギの飼育には温度調節が欠かせず、年に4回換毛があるので、こまめな世話が必要です。
ハムスター
ハムスターはマンションで飼いやすいペットとして人気があります。ハムスターは、犬や猫、ウサギなどに比べて手間がかからず、ゲージの中で飼育できるので広いスペースが要りません。
ほとんど鳴かず、体臭もないので賃貸でも飼いやすい種類です。ハムスターの寿命は短く4年くらいなので、別れが早く訪れるというデメリットがあります。
モルモット
モルモットもハムスターと同じように一人暮らしに人気のペットです。懐きやすく、鳴き声も小さいため、賃貸でも飼いやすい種類のペットです。
モルモットもハムスターと同じように飼育費用があまりかかりません。ただし寒さに弱いので、温度管理が必要です。排泄すると臭いがきついので、ゲージを常にきれいにしておくのがおすすめです。
チンチラ
チンチラは日本ではあまりペットとして飼育されていませんが、海外では人気のペットです。ネズミの仲間で、知能も高く懐きやすい種類の動物です。
チンチラはゲージの中で飼育でき、夜行性のため日中は寝ているので一人暮らしにもおすすめです。温度変化に弱いので、ゲージの温度管理が必要です。
フェレット
フェレットは愛らしい顔をしていて人に懐きやすく、最近人気のペットです。あまり手間がかからず、また鳴き声も小さいので、一人暮らしや賃貸でも飼いやすい種類のペットです。
フェレットはかじる習慣があるので、放しておくと発泡スチロールやシリコンなどをかじってしまうので注意が必要です。
シマリス
シマリスもマンションで飼いやすいペットとして人気がある小動物です。慣れると手に乗ってくるほど懐き、一人暮らしにもおすすめのペットです。ゲージで飼育し、手間もあまりかかりません。
シマリスは縄張り争いをするので、単独で飼育するのがおすすめです。また排泄をすると臭いがするので、ゲージをこまめに掃除するといいでしょう。
ハリネズミ
ハリネズミは最近、人気上昇中のペットです。大きめのゲージがあれば飼うことができ、鳴き声も小さいので、賃貸でも飼いやすい種類のペットです。
ハリネズミは夜行性なので、日中はほとんど寝ているので一人暮らしにもおすすめです。繊細な動物で環境の変化に弱く、また栄養補給のため、エサに昆虫などの生餌が必要です。
デグー
デグーはモルモットの仲間で、知能が高く懐きやすい小動物です。コミュニケーションを取りやすく、一人暮らしにもおすすめのペットです。
ゲージの中で飼育でき、体臭もほとんどありません。2~3日ごとにゲージの外に出して遊ばせるといいでしょう。その際、何でも噛む習性があるので注意してください。
モモンガ
モモンガはリス科の小動物で、最近ペットとして人気上昇中です。慣れてくると飼い主に甘えるため、一人暮らしにもおすすめの種類のペットです。
モモンガは臭いで仲間を判断するため、自身も強い臭いを発します。そのため賃貸では敬遠されることがあります。また夜行性で、夜になると木から木へと飛び回るので広いスペースが必要です。
おすすめのマンションで飼いやすいペット【鳥】
鳥はマンションで飼いやすいペットです。犬や猫に比べて賃貸でも許可が下りやすく、種類によっては鳴き声もほとんどありません。広いスペースが必要なく、ゲージの中で飼育することができるので、一人暮らしにも人気があります。
文鳥
文鳥は人に懐きやすい鳥で、ヒナから飼うと手に乗って遊ぶこともあり、愛らしい姿を見せてくれます。文鳥は頭がよく、鳴き声を変えて飼い主とコミュニケーションを取ろうとします。鳴き声を聞いていると、何を要求しているのかわかるようになります。
小さな声で鳴くため、賃貸やマンションで飼いやすいペットです。ただし狭い部屋に一緒にいると、ずっと文鳥の鳴き声を聞いていることになるので注意が必要です。
セキセイインコ
セキセイインコは鳥の中でも人気が高く、マンションで飼いやすいペットとしておすすめです。鮮やかな羽根とずんぐりとした体がかわいく、慣れると人の言葉を鳴き声で真似るようになります。
セキセイインコは昼行性で、規則正しい生活を好みます。餌やりや遊ぶ時間を決めて世話をするのがおすすめです。セキセイインコは「インコ臭」と呼ばれる臭いがあるので、気になる方は飼育する前に確認しましょう。
オカメインコ
オカメインコはオウムの仲間で、人にも懐きやすくマンションで飼いやすいペットです。集団で生活することを好み、セキセイインコとも一緒に飼うことができます。
1匹だとストレスを感じ大声で鳴くことがあるので、2羽以上で飼育するのがおすすめです。繊細な鳥で、地震があるとパニックになることもあります。
コザクラインコ
コザクラインコは昔からペットとしてとても人気がある鳥です。オスとメスの仲がよく「ラブバード」とも呼ばれ、マンションで飼いやすいペットです。ペアは仲がいいのですが、同性は一緒に飼育するとケンカをするので注意が必要です。
コザクラインコは好奇心旺盛で遊び好きで、ヒナから飼うと人によく慣れます。観賞用の鳥の中では環境に適用しやすく、飼いやすい種類です。
おすすめのマンションで飼いやすいペット【魚・カメ】
小動物や鳥に次いで人気があるペットが魚類です。魚は水槽で飼育するため場所を取らず、優雅に泳ぐ姿に癒される人もたくさんいます。最近は金魚をテーマにした展覧会なども多く開催されていて、金魚の評価が高まっています。
金魚は熱帯魚の他、爬虫類も一人暮らしに人気があるペットです。水棲ガメは寿命が長く、丈夫で飼育が簡単なため初めてペットを飼う人にもおすすめです。
金魚
金魚は種類が多く、様々な楽しみ方ができます。世話が簡単で、餌やりや水質の管理をしっかりとすれば誰にでも飼育することができます。小動物のペットを飼うにはハードルが高いと思っている人にもおすすめです。
金魚は見ているだけで癒されますが、小動物とは異なり触れ合ったりコミュニケーションを取ったりすることができません。また病気にかかりやすいので、水質には常に注意が必要です。
グッピー
グッピーは金魚に次いで人気がある魚です。グッピーは水質管理をしっかりすれば病気にかかり難いので、初めての人にも飼いやすいのでおすすめです。
グッピーは様々な種類や色があり、メダカなど小さな魚と一緒に飼うことができるので、水槽作りが楽しみです。注意点としては、グッピーは繁殖力が高く、放っておくと次々と増えてしまいます。数を増やしたくない時は、オス・メスに分けて飼うなどしましょう。
ネオンテトラ
ネオンテトラはブルーとレッドに美しい姿をしていて、とても人気がある熱帯行です。病気が少なく丈夫なため、初めて熱帯魚を飼う人にもおすすめです。値段も安く手に入りやすく、エサ代もあまりかかりません。
ネオンテトラは他の熱帯魚と同じ水槽に入れても飼育することができるので、水槽作りが楽しめます。ただし寿命が短く2年くらいしか生きません。水質管理に気を付けて飼育しましょう。
水棲ガメ
水棲ガメはペットとして人気が高く、一人暮らしやマンションで飼いやすいペットです。水棲ガメは種類が多く、小さなものから大きなものまで様々です。また寿命が長く、上手に飼育すれば30年も生きる種類もあります。
水棲ガメは水槽やゲージなどで飼育します。エサも市販されているので飼育が簡単で、慣れると手に乗せて遊ぶことができます。紫外線を浴びることが必要なので、時々外に出して太陽の光に当てるようにしましょう。
人気のマンションで飼いやすいペットを迎えよう!
ペットは心を癒してくれる存在で、マンションでも飼いたいと思っている人もたくさんいることでしょう。犬や猫はハードルが高くても、小動物や鳥なら飼育できるという場合もあります。ここではマンションや一人暮らしにもおすすめのペットを紹介しました。
ペットを飼育する際は、飼育する前に環境をチェックし、限られた命を大切に、最後まで責任を持って飼うようにしましょう。