夏でもニット帽をおしゃれに使いこなしたい!
冬のイメージが根強いニット帽ですが、実は今おしゃれな人たちの間では夏にニット帽をかぶる人が増えています。夏のおしゃれを楽しむために不可欠な存在になりつつある夏のニット帽。そんな夏のニット帽をおしゃれにかぶるための様々な情報をご紹介します。
夏のニット帽への世間のイメージ
寒い冬に暖かそうなニット帽をかぶっていても不思議に思う人は誰もいないでしょう。しかし、夏にニット帽をかぶることに対しては多くの人が疑問を持つはず。今この記事を読んでいる人も抱いているであろう、夏のニット帽に対する世間のイメージはこのようになっています。
暑そう
夏にニット帽をかぶると聞いて大多数の人がまず思うのが、この暑そうというイメージでしょう。暑い夏にわざわざニット素材の帽子をかぶっているのですからこのイメージは当然かもしれません。
さらにはニット帽の中が蒸れそう、頭の汗でニット帽も頭も臭くなりそう、といったような暑さに伴う不快なイメージもあるようです。
意味あるの?
冬の場合は頭の防寒にとても役立つことに加え、コーデのワンポイントとしておしゃれアイテムにもなってくれるニット帽。
それをわざわざ全く寒くない、むしろ暑くてたまらない夏にかぶるのですから、このイメージを抱くのも無理はありません。また、おしゃれは我慢と言うけれどこれはいくら何でも我慢し過ぎと思う人もいるかもしれません。
夏にニット帽をかぶるメリット
そんな世間のイメージが全く良くない夏のニット帽ですが、実は冬にかぶるニット帽とは違うメリットが存在します。ここでは夏のニット帽のメリットを四つご紹介。メリットを知れば夏のニット帽に対するイメージが良い方向へ変わるはずです。
通気性がイイ
最初のメリットは、夏のニット帽は通気性が良いことです。冬用のおしゃれな防寒対策アイテムとして販売されているニット帽は、主にアクリルやウール素材でできています。この素材は冬用のセーターやマフラーにも使われていて、着用すると保温効果があり暖かいのが特徴です。
一方、夏用のニット帽はコットンや麻の素材で作られているものが中心。夏に大活躍するTシャツや薄手のシャツなどに使われている素材のため、アクリルやウール素材と違い通気性が抜群です。
夏に帽子をかぶると蒸れやすく不快になりがちですが、通気性の良い夏用のニット帽だと蒸れや暑さをあまり気にせずかぶることができます。
周囲と被らない
夏にニット帽をかぶるメリット二つ目は、周囲と被らないことです。おしゃれのためとはいえ、冬の定番アイテムであるニット帽を夏にかぶっている人はまだほんの一部で、街で見かけることもなかなかありません。
そのため、夏にニット帽をかぶることで周りの人とはひと味違うおしゃれを楽しむことができ、さらにはこなれた雰囲気をプラスすることもできます。
友人や周りの人とファッションのテイストが被るのが嫌な人、ファッションで他の人とは違う自分の個性を表現したい人には、夏のニット帽はとても使えるアイテムになりそうです。
ファッションのアクセントに
夏にニット帽をかぶるメリット三つ目は、コーディネートのアクセントになることです。夏のファッションは他の季節に比べると、薄着のせいかシンプルで個性や面白味に欠けるコーディネートになりやすく、おしゃれに見せるのが難しい時期です。
そんなコーディネートにニット帽をプラスするだけで、それがアクセントとして働き一気におしゃれに見せることができます。
さらには、ニット帽をかぶることで縦のラインに高さを出すこともできます。そのおかげで身長が高く見え、スタイルを良く見せることも可能に。身長が低いことにコンプレックスを持っている人におすすめの視覚効果です。
サマーニットも存在する
最後のメリットは、ニット帽にも夏仕様のサマーニット帽があることです。夏になるとサマーニットと呼ばれる、コットンや麻、レーヨンなどの涼しい素材を使用し編まれたトップスやカーディガンをお店でよく見かけるようになります。
サマーニットは冬のニットとは違い爽やかな着用感が特徴です。最初のメリットでもご紹介したように、ニット帽にもサマーニットで編まれたものが存在します。
サマーニット帽は一般に広く認知された夏の定番アイテムではないためまだまだその種類は少ないものの、サマーニットのおかげで夏もニット帽を快適にかぶることができます。
夏のニット帽の選び方
夏にニット帽をかぶるメリットを知り、夏のニット帽も悪くなさそうだなと興味が湧いてきた人も多いのではないでしょうか。しかし、いざ夏用のニット帽を購入してみようと店頭やショッピングサイトを覗いてみると、想像以上にバリエーションが多くどのように選べばよいのかわからなくなります。
そこで、夏のニット帽の選び方のポイントを三つに絞ってご紹介。自分にとってどのポイントが一番重要なのか、選び方の順位をつけてからお買い物するのがおすすめです。
素材で選ぶ
まずご紹介するのは、ニット帽を素材で決める選び方です。この選び方のポイントは、それぞれの素材の特徴を理解し好みのかぶり心地、触り心地のニット帽を選ぶこと。
夏に断然おすすめの素材が上記でもご紹介したサマーニットです。サマーニット帽には主にコットン100%、麻100%、コットンと麻を混合した三種類のものがあります。
コットン100%のニット帽は、Tシャツのような柔らかくさらっとした触感の生地が特徴。気軽に洗濯できる素材のため、毎回清潔な状態で着用できるのも夏に嬉しいポイントです。
麻100%のニット帽は、硬くひんやりとした触感が特徴の素材です。夏物の衣類によく使われている素材なだけあって通気性も申し分ありません。
コットンと麻を混合したニット帽は、両者の良いところを併せ持っているのが特徴です。麻の硬さをコットンの柔らかさがカバーしている一方で、コットンが持っていない清涼感を麻が補っています。
色で選ぶ
続いてご紹介するのは、ニット帽をカラーで決める選び方です。この選び方のポイントは、色のバリエーションが豊富にあるため自分好みの色のニット帽を見つけること。夏のニット帽には、冬のニット帽では決して見かけないような鮮やかなカラーのものが数多くあり、色の種類も冬に比べると豊富です。
黒、グレー、ネイビーなどの流行に左右されない定番色はもちろんのこと、麻の特徴的な糸の色を利用した生成り色や、その生成り色と他の色を組み合わせてマーブル模様のようにした色のものもあります。
さらには、夏らしいビビットカラーやパステルカラーのサマーニット帽も豊富。淡い水色やピンク色をしたものから、エメラルドグリーンやマスタードイエローなどの絶妙な色合いをしたものまであります。この選び方は商品を見ていて楽しくなること間違いなしです。
デザインで選ぶ
最後にご紹介するのは、ニット帽のデザインで決める選び方です。この選び方のポイントは、デザインによってニット帽のテイストは大きく変わるため、自分のコーディネートに合う1枚を探すことでしょう。また、自分の顔の形に合わせて似合うデザインのニット帽を探す選び方もおすすめです。
ニット帽は編み目のデザイン一つとってもその違いで与える印象が大きく異なります。例えば、細いリブ編みのデザインはシンプルな印象がありどんなコーディネートにも合わせやすく、編み目で柄が描かれているデザインのものは、コーディネートにぬくもりある雰囲気をプラスしてくれます。
また、ニット帽といってもその形も実に多種多様です。上の部分がぼこっと膨らんでいて高さのあるものや、反対に上部に高さがなく丸みのあるフォルムが特徴のもの、中にはつばが付いていてキャップのようにかぶることができる個性派のニット帽もあります。
夏のニット帽のおすすめのかぶり方
続いては夏のニット帽のかぶり方をご紹介します。帽子の中でも特にニット帽は、かぶり方の違いでおしゃれに見えるかどうかが変わります。せっかく夏のおしゃれを楽しもうとニット帽を買ったものの全くおしゃれに見えない、ということにならないようおすすめのかぶり方を覚えておきましょう。
女性編
まずは、女性向けの夏のニット帽のかぶり方を五つの項目にわけてご紹介します。女性の場合は髪の毛の長さや顔の形、コーディネートのテイストに合わせてかぶり方を変えることが夏のニット帽をおしゃれに見せるコツです。
耳出しボブ
ショートヘアやボブなど、比較的髪の毛の長さが短い人におすすめのニット帽のかぶり方がこちらの耳出しボブです。両サイドの髪の毛を耳にかけ、耳を見せることで夏らしい爽やかな印象のかぶり方になります。
ポイントは全ての髪の毛を無理に耳にかけようとしないこと。どうしてもかからない毛束はそのままにしておくことで、自然なスタイリングに仕上げることができます。
また、前髪が長い人はサイドに流すのがおすすめ。重めのぱっつん前髪の人でも、耳を出すことで野暮ったい雰囲気にならずすっきりとニット帽をかぶることができます。
くるん巻き
顔の形が面長の人の場合、ニット帽をかぶると顔の縦ラインがますます強調されておしゃれにかぶるのが難しいと思っている人も多いはず。そんなお悩みを持っている人におすすめなのが、こちらのくるりん巻き。
顔周りに毛束を適度に残し、それをアイロンなどを使用してゆるやかなウエーブがつくように巻きます。こうすることで、顔の横幅が広がったように見え、ニット帽をかぶっても縦のラインの長さが気になりません。
このかぶり方のポイントはウエーブをつけること。髪質がストレートの人は、アイロンをかけた後に固まりすぎないワックスでスプレーをしておくことで、ウエーブをキープすることが可能に。髪の毛が長い人はまとめ髪にすると夏向きのスタイルになりおすすめです。
一つ結びでラフに
夏のロングヘアはただでさえ暑苦しいのに、それにニット帽をかぶるなんて夏には絶対無理と思っている人におすすめのかぶり方が、こちらのラフな一つ結びです。長い髪の毛をゆるく一つ結びにしそれを前に垂らすことで、ロングヘアの人でも涼やかに夏のニット帽を楽しむことができます。
ポイントはきっちりした一つ結びではなく、あくまでゆるくまとめること。また、ただ一つ結びにするのではなく、コーディネートの雰囲気に合わせて三つ編みにアレンジしてみるのもおすすめです。
浅めに被っておしゃれに
特に高さのないニット帽を所有している人におすすめのかぶり方が、このニット帽をあえて浅くかぶる方法です。冬の場合、ニット帽を深くかぶったほうが冬の着込んだコーディネートにしっくりきますし、何より防寒にもなります。
しかし夏の場合は、深くかぶることで暑苦しい印象になってしまうこともあり、事実暑いです。そのため、浅くかぶることで夏の涼やかなコーディネートにニット帽がマッチし、さらにはおしゃれ上級者のように見せることも可能になります。
服装との組み合わせもチェック
夏のニット帽はどのようにかぶるかだけでなく、どんなコーディネートと組み合わせるかも大事なポイントになります。
夏の定番カジュアルスタイルであるジーンズとTシャツに合わせることでとことんカジュアルにしても良いですし、夏にぴったりの上品なロングワンピースに合わせてコーディネート全体をカジュアルダウンするのもおすすめです。
男性編
続いては、男性向けの夏のニット帽のかぶり方を四つの項目にわけてご紹介します。男性の場合は、どのようなコーディネートに合わせるのか、どのようなスタイルに仕上げたいのか、といったことを中心に考えてニット帽をかぶるのがおしゃれに見えるコツです。
浅めのものを選んで
女性と同じように男性の場合も、高さのないニット帽を浅くかぶる方法は夏におすすめです。特に、Tシャツと短パンを組み合わせた夏のカジュアルコーディネートにぴったり。
これにボリュームのあるニット帽を合わせてしまうとちぐはぐな印象になってしまいますが、ボリューム控えめのニット帽を浅くかぶることで薄着のコーディネートにマッチします。
コーデのさし色に
紳士服は夏でも黒、白、グレーを中心とした暗めの定番カラーが多いため、コーディネートも無難な色の組み合わせになりやすく、おしゃれな要素に欠けてしまいがちです。そんな時のコーディネートに取り入れてほしいのが明るい色のニット帽。
さし色としての役割をニット帽が果たしてくれて、地味なコーディネートをおしゃれにしてくれます。ニット帽なら面積が洋服に比べて狭いため、明るい色に挑戦したことがない人でも取り入れやすく安心。夏のニット帽には多少の遊び心があっても問題ありません。
背を高く見せるのに使う
身長にコンプレックスがあり、コーディネートのバランスがなかなか決まらないと感じている人におすすめのかぶり方です。秋冬の場合、ブーツなど重めの靴をはくことで下に重心がいき、コーディネート全体のバランスを取ることができます。それを夏にはニット帽で行います。
高さのあるニット帽をかぶることで、下の代わりに上にボリュームが出て全体のバランスを良くしてくれます。さらに、ニット帽の高さがあるおかげで身長も高く見えるように。コーディネートのバランスだけでなく、全体のスタイルアップも叶えてくれる一石二鳥のかぶり方です。
ヌケ感のある被り方
大人の余裕を感じさせてくれるヌケ感のあるコーディネートはかっこいいけれど、実際自分でやってみようと思ってもこれがなかなか難しいものです。しかし、ニット帽一枚でこのヌケ感あるコーディネートが簡単にできてしまいます。
ニット帽はカジュアルな雰囲気が強いため、それとは異なるきちんと感ある洋服と組み合わせるのがポイント。例えば、シャツとジャケットをラフに組み合わせたオフィスカジュアルを想像させるようなコーディネートです。
そんなコーディネートにニット帽合わせると、適度にテイストを崩したような雰囲気が生まれ、ヌケ感のあるスタイルに仕上がります。
夏用ニット帽でおしゃれ上級者を目指そう
夏のニット帽は、暑い時期のコーディネートを一歩も二歩も格上げしてくれる頼もしい存在。一度取り入れてしまえば、夏の定番アイテムになること間違いなしです。自分に合った夏のニット帽で、周りとはひと味違う夏のおしゃれを思いっきり楽しみましょう。