コーヒーを飲むと太るって本当?
ダイエット中は間食は厳禁です。食事さえもカロリーを気にして制限しなければいけません。しかし、そんな中でもコーヒーぐらいなら飲んでも良いだろうと思いがちです。特にコーヒー好きには食後の一杯は欠かせません。
ケーキはダメでもコーヒーだけならばとついつい手が出てしまうコーヒーですが、その一杯が太る原因になっているといわれています。コーヒーダイエットという方法があるのにコーヒーを飲んで太るとは、どうも合点がいきません。
本当にコーヒーを飲むと太るのでしょうか。コーヒーで太るとしたらその原因は何なのしょう。そんなコーヒーにまつわる疑問を追及しながらダイエット中でも安心して飲めるコーヒーの飲み方をご紹介します。
コーヒーを飲むと太る原因
確かに飲み方によってはコーヒーは太ってしまうようです。コーヒーぐらいとたかを括っているととんでもないことになりかねません。
ダイエットをしているつもりでコーヒーを飲んで反対に太ってしまわないように、いくつかある太る原因を解説します。
カフェインによるストレスホルモンの増加
コーヒーに含まれているカフェインは脂肪燃焼効果があるとされています。それがコーヒーダイエットにつながる理由です。しかし、カフェインを摂取しすぎると反対に太る原因となってしまうのです。
カフェインには「コルチゾール」というストレスホルモンを増加させる作用があります。コルチゾールはストレスによる脳の機能低下や血糖値の低下などを防ぎ、免疫力を高めてくれる大切な物質です。
しかし、コルチゾールが増加すると食欲を抑えるセロトニンが減り、その結果、体が糖分を欲するようになります。普段よりも糖分を摂取するようになり、脂肪が蓄積されてしまうのです。
また、コルチゾールには脂肪を分解する作用を抑制する働きもあるのでコーヒーを飲みすぎてカフェインを多く摂ってしまうと太る原因となってしまうのです。
睡眠不足による成長ホルモンの抑制
コーヒーを寝る前に飲むと眠れなくなるというのは有名な話ですが、実際コーヒーを飲んで寝ると寝つきが悪くなり、質の良い睡眠が取れなくなります。
コーヒーを飲んでもすぐに寝られるという人でも睡眠の質が悪くなるということがあります。その結果寝ている間に作られるはずの成長ホルモンが十分に作られないということになります。
成長ホルモンは脂肪を燃焼させる効果があるのですが、その大切な成長ホルモンがコーヒーの飲み過ぎによって抑制されてしまうため太るということになるのです。コーヒーがもたらした睡眠不足が太る原因となるのです。
コーヒーに砂糖を入れているため
ブラックコーヒーにはカロリーはほとんどありません。しかし、ブラックコーヒーは苦くて飲めないという人も多いのではないでしょうか。砂糖やミルクをたっぷり入れて飲む方が好きという人もいるでしょう。
そうすると当然ながらカロリーは高くなってしまいます。砂糖やミルクを入れる量によっても違いますが、コーヒーは思ったよりも高カロリーな飲み物と変わってしまうのです。それを1日に何杯も飲めば太る原因となります。
ちなみに200mlのコーヒーを飲む場合、ブラックなら8キロカロリーですが、砂糖を入れると31キロカロリーになり、砂糖とミルクを入れると40キロカロリーに変化します。
コーヒーで太るのを防ぐ飲み方
太るといわれてもやはりコーヒーは楽しみたいものです。食後や仕事が一段落した時などコーヒーを飲むとほっとするのも事実です。太らない飲み方というものがあればぜひ覚えておきたいのもです。ダイエットはしたいけれどコーヒー抜きの生活はできないという方はぜひご一読ください。
コーヒーを飲み過ぎない
コーヒーで太るのを防ぐにはまず飲みすぎないことです。飲みすぎてカフェインを大量に取ってしまうと、体に弊害が現れてきます。ストレスホルモンが増加したり筋肉が分解されることがあります。
そうなると脂肪燃焼効果も減少し、脂肪が蓄積されて太りやすい体になってしまいます。また、健康も阻害されますので、コーヒーは一日3杯程度に留めておくほうが良いでしょう。
寝る前にコーヒーを飲まない
コーヒーで太るのを防ぐには寝る前に飲まないということも大切です。寝る前にコーヒーを飲んでしまうとカフェインの働きで良い眠りができなくなります。
コーヒーぐらいで寝付きが悪くならないという人でも、実際にはかなり眠りの質が落ちてしまうものです。睡眠不足というほどではなくても、就寝前のコーヒーは眠りを妨げ、その結果太る体になってしまうのです。
カフェインレスコーヒーにするのも◎
どうしてもコーヒーを就寝前に飲みたいという方や1日に何杯も飲まなければ気が済まないという方はカフェインレスコーヒーがおすすめです。
カフェインレスコーヒーならば当然ですがカフェインが入っていないので、就寝前に飲んだり、一日に何杯コーヒーを飲んでもカフェインが原因で太る心配もなければ就寝前に飲んで眠りの質が落ちることもありません。
最近はカフェインレスコーヒーも製造技術が上がってきて味もそれほど変わりません。ただし、砂糖やミルクを入れないブラックコーヒーの場合です。砂糖やミルクをたっぷり入れた飲み方では太る体になってしまいます。
太ると言われるコーヒーはダイエットにおすすめ?
太るといわれているコーヒーは実はダイエットにおすすめの飲み物でもあるのです。取りすぎると太るというカフェインですが、適度に摂取すればダイエットの味方になってくれるのです。
カフェインはそんな嬉しい働きも持ち合わせているのです。今度はコーヒーの嬉しいダイエット効果を見ていきましょう。
カフェインには脂肪を分解する効果もある
カフェインには脂肪の分解を促進するリパーゼという作用があります。この作用によって脂肪燃焼効果が高まりダイエットできるのです。
カフェインは体内に入ると脂肪を分解する酵素「リパーゼ」を活性化させ、体内の脂肪の分解を促進させます。また、新たな脂肪の蓄積も防いでくれるのです。
コーヒーのクロロゲン酸は脂肪の吸収を緩やかにする
コーヒーにはポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が豊富に含まれています。コーヒーといえばカフェインのイメージがありますが、実際にはカフェインよりもこの「クロロゲン酸」の方が多く含まれているのです。
この「クロロゲン酸」には「脂肪分解」と「脂肪の蓄積を妨げる」という二つの効果があり、ダイエット効果が生まれるというわけです。
このクロロゲン酸で脂肪の吸収を穏やかにしてくれ、太る体にブレーキをかけてくれます。クロロゲン酸にはダイエット効果の他にアンチエイジング効果などもあるとされています。
ダイエット中は適量のブラックコーヒーがおすすめ
コーヒーは飲み方によってダイエットの敵になったり味方になったりしてくれます。適量に飲めば太ることもなければ、反対にダイエットに良い飲み物となります。
大量のカフェインを摂取することのないように、一日3杯ほどの量を守って飲むことです。もちろん、そのコーヒーはブラックがおすすめなのはいうまでもありません。
ブラックコーヒーのダイエットに効果的な飲み方
ブラックコーヒーを適量に飲めばダイエット効果が期待できるということですが、さらにダイエットに効果的な飲み方をご紹介します。
同じブラックコーヒーを飲むにもその飲み方によって効果が大きく変わります。太るのを止めたい方には必見です。
ホットで飲む
コーヒーにはホットとアイスがありますが、ダイエット効果を期待して飲むのならホットがおすすめです。ホットコーヒーの方が脂肪燃焼が効果的であると同時に代謝も高まるのです。
コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸を効果的に体内に取り込むためにはホットの方が効率が良いのです。太るのを防ぐためにはホットのブラックコーヒーをおすすめします。
数回に分けて飲む
ダイエットとしてブラックコーヒーを飲む場合は一日3杯を目安に飲むのが良いとされています。コーヒーの量ですが一度にたくさんの量を飲むよりも数回に分けて飲むのがおすすめです。数回に分けて飲めば脂肪燃焼効果も持続します。
運動やお風呂の前に飲む
入浴や運動の30分から1時間ぐらい前に一杯のコーヒーを摂取すると脂肪燃焼効果が期待できます。有酸素運動とコーヒーの摂取を組み合わせることにより、より脂肪燃焼の効果がアップするのです。もちろん、この場合のコーヒーもホットのブラックコーヒーがおすすめです。
食後に飲む
ブラックコーヒーを飲むのに最も効果的なタイミングは食後です。食後にコーヒーを飲むとカフェインの働きで胃腸の動きを促進してくれます。そのため消化も良くなり、代謝が上がることでダイエット効果が期待できるのです。
コーヒーは太ることもあるが飲み方により痩せる!
コーヒーは確かに太る原因にもなります。しかし、飲み方によっては痩せる手伝いもしてくれます。あまりカフェインを取りすぎないこと、そしてお砂糖やミルクを避けてできる限りブラックコーヒーにすることなど、飲み方に気をつければダイエットに良い飲み物となります。
ブラックコーヒーで早速あなたもダイエットしてみませんか?きっと晴々とした明日を迎えられるでしょう。