うどん=太るは誤解
うどんは炭水化物や糖質をたくさん含んでいで太るというイメージがあり、糖質制限ダイエットが広まっている昨今、食べるのを控えている人も多いのではないでしょうか。
しかしうどんはご飯やパンなど他の主食に比べて糖質が圧倒的に少なく、低カロリーです。そのためダイエットにもおすすめです。今回はうどんダイエットの効果的な食べ方や、うどんダイエットにおすすめのレシピを紹介しましょう。うどんダイエットを効果的に進めて、理想体重に近づけましょう。
炭水化物の中では低カロリー
うどんはカロリーが高いというイメージがありますが、実は白米やパンなど同じ炭水化物の食品と比べて、カロリーが低い食品です。
うどんは小麦粉から作られています。小麦粉は一般的に白米に比べてカロリーが高いのですが、うどんはパンや白米よりもカロリーが低く、ダイエット向きと言えるでしょう。
うどんに含まれる糖質も同様で、白米やパンに比べるとそれほど高いというわけではありません。糖質制限ダイエットが人気ですが、うどんは白米の代わりに主食として利用することができます。
食べ過ぎになりやすいのが太る原因
うどんは、白米やパンに比べてカロリーや糖質が少ないのに、太るというイメージがあるのはどうしてでしょうか。
うどんは、血糖値の上がりやすさを示すGI値が高く、80~85もあります。したがって食べ過ぎると血糖値が上がり、脂肪がたまりやすくまります。
またうどんは、組み合わせ次第では髙カロリーになってしまいます。素うどんならカロリーが低いのですが、カレーうどんや天ぷらうどんにすると、とたんに高カロリーになってしまいます。
うどんを食べる時は、トッピングに食物繊維の多い野菜や低カロリーのきのこなどをプラスしたりするのがおすすめです。スープも脂が多いものは控えましょう。
うどんの栄養素
うどんダイエットをする前に、うどんのカロリーや栄養素をチェックしておきましょう。ゆでたうどん100gに含まれる栄養素は、次の通りです。
炭水化物21.6g、たんぱく質2.6g、脂質0.4g、食物繊維0.8gです。この他に、葉酸が2g含まれていて、ビタミンはほぼ含まれていません。
うどんのカロリー
まずうどんのカロリーをチェックしましょう。ゆでたうどんのカロリーは、100gあたり105kcalです。ゆでたそばは100gあたり132kcal、白米は100gあたり168kcal、パンは100gあたり264kcalです。
これを見ると、ゆでたうどんはそばや白米、パンに比べてカロリーがずっと低いことがわかります。同じ分量を食べるなら、うどんのほうがダイエット向きということがわかります。
うどんの糖質
それでは次にうどんの糖質をみてみましょう。うどんの糖質は100gあたり21.6gです。ゆでたそばは100gあたり26.0g、白米100gあたり37.1g、食パンにいたっては100gあたり46.7gもあります。
これを見ても、うどんの糖質は他の主食に比べて低く、太るわけではありません。白米やパンの代わりにうどんを食べるのもおすすめです。
糖質カットうどんもある
うどんは他の主食に比べてカロリーや糖質がずっと少なくダイエット向きの食品ですが、それでも糖質が気になるという方には、糖質が少ないカロリーオフのうどんがおすすめです。糖質や塩分が少ないうどんや、ヘルシーな玄米うどんもあります。上手に利用してください。
うどんのダイエットに効果的な食べ方
うどんはカロリーや糖質が低いといっても、野菜に比べるとカロリーも糖質も高く、糖質制限ダイエットをしている人にはやはり気になるところです。
しかしうどんは食べ方次第でダイエットにも効果がある食品です。主食としてご飯をうどんに置き換えたり、外食の時に丼物ではなくうどんを食べたりするだけでも効果があります。次にうどんダイエットの効果的な方法を紹介します。
昼・夜のどちらかにうどんを食べる
うどんダイエットの効果的な食べ方は、昼食か夕食のどちらかにご飯をうどんに置き換える方法です。朝は主食をしっかりと取っても日中の活動によってカロリーが消費されます。
夜はカロリーオーバーになることが多いので、ご飯の代わりにカロリーが少ないうどんを食べることで、1日の摂取総カロリーを抑えることができます。ダイエットとしておすすめの食べ方は、寝る3時間前までに夕食を食べ終えることです。
運動・ストレッチの前に食べる
ダイエット中は運動やストレッチをすると、効果がアップします。運動をすることによって脂肪の燃焼効率を上げ、太る体質を変えることができます。うどんダイエットのおすすめの食べ方は、運動と組み合わせることです。
特にうどんを食べてから運動やストレッチをすると、摂取したカロリーを消費することができ、より効果的にダイエットができます。
具・薬味を工夫する
うどんを食べて太る原因の一つはトッピングにあります。うどんダイエットの効果的な食べ方は、トッピングに気を付けることです。
うどんダイエットに効果的なトッピングには、卵やわかめ、きのこ類があります。卵はミネラルやたんぱく質など栄養のバランスがよく、ダイエット中に不足しがちな栄養を補うことができます。その他、納豆、ねぎ、大根おろしもおすすめです。
わかめやきのこ類は繊維質が多く、満腹感を得やすくなります。また糖質の代謝を助け、ダイエット効果をアップします。
よく噛んで食べる
うどんダイエットでより効果的な食べ方は、よく噛んで食べることです。讃岐うどんのようなコシのあるうどんを選ぶと、噛む回数が増え、満足感を得やすくなります。
一般的に効果的な食べ方として、一口に30回噛むといいと言われています。最初は30回噛むのは大変かもしれませんが、チャレンジしてみましょう。
玄米うどんを食べる
小麦粉が原料になっているうどんはGI値が高く、血糖値が上がりやすくなっています。血糖値が急に上がると脂肪が体にたまりやすく、太る原因になります。
うどんのGI値が気になる方は玄米うどんがおすすめです。玄米うどんに含まれる麦芽には、食物繊維やミネラルが豊富にあります。満腹感を得やすく、血糖値も低めなのでおすすめです。
うどんダイエットの注意点
うどんは低カロリーなのですが、食べすぎると摂取カロリーが多くなるので注意しましょう。お腹が空いた時は、うどんの量を増やすのではなく、食物繊維が多い野菜などトッピングをプラスするのがおすすめです。
うどんダイエットをするときは、1日のカロリーを考えながら行うようにしましょう。またうどんダイエットは急激な効果が出るものではありません。
うどんを食べたからといって急に体重が減るものではなく、長期的にゆっくりと減るタイプのダイエットです。すぐに効果が出ないからといって止めてしまわず、焦らずゆっくりと続けましょう。
太る原因になるうどんの食べ方
これまで、うどんダイエットの効果的な食べ方を紹介しましたが、うどんは食べ方を間違えると太る原因にもなります。ここでは、ダイエットに向かないうどんの食べ方を紹介します。うどんダイエットをする時は、次のような点に気を付けてください。
血糖値が上がるので太りやすい
うどんはGI値が高く、80~85くらいあります。GI値とは食べ物を食べた後に、血液中の血糖値の上昇度を示す値です。値が高くなるほど、血糖値が高くなりやすい食べ物です。
血糖値が上がると、血糖値を下げようとインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンは血糖値を下げる以外に、脂肪の分解を抑制する働きがあります。
つまりGI値が高い食べ物を食べると、インスリンが多く分泌され太る原因となります。一般にGI値が70以上の食品は太りやすいとされています。
冷えたうどんは血糖値が上がりにくい
うどんはほとんどが炭水化物でできています。炭水化物は体に入ると糖質になって、血糖値を上げます。特にうどんはGI値が高く、血糖値を上げやすい食品です。
しかし血糖値の上昇がゆるやかであれば、必要以上のインスリンが分解されることはなく、太る原因になることもありません。したがってダイエットにはよく噛んでゆっくりと食べるのが効果的です。
またうどんの炭水化物はほとんどがでんぷんで、でんぷんは冷えると血糖値の少々を抑えます。ダイエットには冷たいうどんがいいでしょう。
消化が良いので腹持ちが悪いので太る原因になる
うどんは消化がよく、腹持ちが悪いのですぐにお腹が空いてしまいます。そのため、おやつなどを食べてしまって、かえって太ってしまうことがあります。うどんダイエットの際には1日のカロリーを考えて、必要以上のうどんを食べないようにしましょう。
汁は塩分・カロリーが高く太る原因になる
うどんはラーメンに比べるとカロリーや糖質はずっと低いのですが、汁には醤油や塩などが多く使われていて、塩分濃度が高くなっています。
汁は1食あたり30カロリーから50カロリーあります。少しもったいない気もしますが、汁を飲まずに残せばその分、カロリーダウンにつながります。
うどんダイエットにおすすめのレシピ【和風】
ここからはうどんダイエットに効果的な食べ方や、ダイエットにおすすめのうどんレシピを紹介します。ダイエットには素うどんがおすすめなのですが、毎日素うどんばかりでは飽きてしまうばかりか、栄養のバランスもよくありません。
納豆やきのこ類などトッピングを工夫することで、より効果的なダイエットができます。まずは和風のうどんレシピを紹介しましょう。
ワサたま納豆うどん
納豆には脂質を代謝する働きがあるB2が豊富に含まれています。その他にもたんぱく質や鉄分、カルシウムなどの栄養分や、血液をさらさらにするナットウキナーゼという酵素が含まれています。ナットウキナーゼは熱に弱いので、加熱せずにそのまま納豆を食べるのがおすすめです。
ワサたま納豆うどんは、火を使わずに簡単にできるうどんレシピです。うどんを器に盛り、中央にくぼみを作りよく混ぜた納豆を入れます。次に中央に生卵を落とし、かいわれを散らします。わさびを添え、めんつゆをかけていただきます。
肉とゴボウのなべ焼きうどん
ごぼうは食物繊維が豊富で、ダイエット向きの食品です。食物繊維が多いと腹持ちもよく、またよく噛んで食べるため満足感を得やすくなります。便秘がちの方にもおすすめです。
肉とゴボウのなべ焼きうどんも簡単に作れるおすすめレシピです。鍋にめんつゆ、牛薄切り肉、ななめ切りにしたごぼうを加え、ごぼうが柔らかくなったらうどんを入れて煮込みます。讃岐うどんを使うと歯ごたえがあり、ダイエット効果がアップします。
ノリとかつお節のサラダうどん
ノリとかつお節のサラダうどんは、暑い夏でもさっぱりと食べられるおすすめレシピです。ノリは食物繊維や栄養素が豊富で、カロリーも少なくダイエットにおすすめの食品です。
冷凍うどんをさっとゆで、ノリとかつお節をトッピングし、めんつゆをかけていだきます。薄く切ったトマトを添えてもいいでしょう。冷して食べるとよりおいしくいただけます。
豆乳味噌煮込みうどん
次に紹介するうどんレシピは、豆乳味噌煮込みうどんです。豆乳の原料である大豆にはイソフラボンやサポニンなどダイエットに効果的な成分がたくさん含まれています。ビタミンやミネラルも多く、バランスの取れた食事をしたい時にもおすすめです。
作り方は簡単で、鍋に豆乳、水、お好みの野菜、コンソメの素を入れます。煮立ったら味噌を適量溶かし、うどんを入れて柔らかくなるまで煮込みます。豆乳がとろとろとして美味しく、体も温まります。
卵のあんかけうどん
続いて紹介するうどんのおすすめレシピは、卵のあんかけうどんです。消化がよく、栄養がたっぷりと含まれた卵を使ったうどんのレシピです。
作り方は簡単で、鍋にだし汁とネギを入れて火にかけ、ネギが柔らかくなったらうどんを入れます。続いて醤油とみりんで味を付けます。
水溶きかたくり粉を入れ、最後に溶いたたまごを流しいれます。卵を入れたら箸でかき混ぜずに、ふわりと仕上がるようにすると美味しくいただくことができます。
うどんダイエットにおすすめのレシピ【中華・エスニック】
和風のうどんは定番の食べ方ですが、うどんは中華やエスニック風にアレンジしても美味しく食べることができます。和風の食べ方に飽きてしまった時は、エスニック風にして食べてみましょう。ここで紹介するレシピも参考にしてください。
ふわ玉鶏ガラうどん
先ほどは和風のたまごのあんかけうどんのレシピを紹介しましたが、今度は中華風のふわ玉鶏ガラうどんを紹介しましょう。こちらも卵を使った栄養価の高いおすすめレシピです。
鍋にネギを入れてさっと炒めたら、水、鶏ガラスープの素を入れます。沸騰したら醤油で味付けをし、うどんを入れて煮込みます。水溶き片栗粉を入れとろみを付けたら、溶いた卵を回し入れ、お好みで黒こしょうをかけてできあがりです。
バンバンジー風サラダうどん
次に紹介するおすすめのうどんレシピはバンバンジー風サラダうどんです。市販のドレッシングを使うと簡単に作ることができます。ピリ辛のタレが効いた、暑い夏にもぴったりのレシピです。
冷凍うどんをレンジで加熱したら、冷水に取って冷します。皿にレタスを敷いてうどんやお好みの野菜、ゆで卵などを乗せます。最後に市販のゴマドレッシングとラー油をかけてできあがりです。トッピングにはサラダチキン、かいわれ、トマト、キュウリなどもよく合います。
豚キムチうどん
続いて紹介するうどんのおすすめレシピは、豚キムチうどんです。発酵食品のキムチを加えたヘルシーなレシピで、ピリッとした辛さがクセになります。
作り方は簡単で、豚ばら肉と玉ねぎなどを炒めます。次にキムチを加えさっと混ぜたら、うどんを入れます。最後にめんつゆを加えて炒めます。皿に盛り、お好みで温泉卵やマヨネーズ、ねぎなどを添えていただきます。
豆乳の担々麺風うどん
続いて紹介するうどんのおすすめレシピは、豆乳の担々麺風うどんです。坦々麺の麺にラーメンではなくうどんを使ったもので、ラーメンよりカロリーが少なくヘルシーです。またダイエットにおすすめの豆乳を使っているのもポイントです。
フライパンにごま油を入れ豆板醤とすりおろしたショウガを炒めます。次に豚ひき肉を入れ豆乳を加えたら、ひとひと煮立し、白すりごま、粉唐辛子、鶏ガラスープの素を入れさっと混ぜます。器に解凍したうどんを入れ、スープをかけてできあがりです。
フォー風うどん
続いて紹介するレシピはフォー風うどんです。フォーはなかなか手に入れることができませんが、うどんなら簡単に作れます。このレシピは冷たいうどんなので、ダイエットにもおすすめです。
まず鍋にささみ、長ネギ、生姜、酒、水を入れ、ささみを6~7分ゆでます。冷めたらささみをほぐし、冷蔵庫に入れて冷やしておきます。次に冷凍うどんを解凍し、冷水で冷やしてザルに上げます。
ささみを茹でた汁にナンプラーとガーリックパウダー、塩、こしょうで味を付けます。器にうどんを盛り、ささみ、万能ネギレモンを乗せ、スープをかけていただきます。お好みでパクチーを添えます。
うどんダイエットにおすすめのレシピ【洋風】
うどんは和風や中華だけではなく、洋風にもアレンジすることができます。特にサラダうどんにするとさっぱりとして食べやすく、ダイエットにもおすすめです。ここからは、おすすめのレシピをいくつか紹介しましょう。
刻み野菜のチョップドサラダうどん
最初に紹介するうどんサラダのレシピは、刻み野菜のチョップドサラダうどんです。好きな野菜を細かくカットして、うどんに盛りつけるだけでできあがります。
トッピングにはパプリカ、紫玉ねぎ、きゅうり、りんご、サラダチキンなどがおすすめです。ドレッシングは、ツナ缶、砂糖、醤油、オリーブ油、マヨネーズを和えて作ります。
解凍したうどんをドレッシングで和えて器に盛り、カットした野菜を盛ります。ベビーリーフを飾るとおしゃれです。
ヴィシソワーズ風サラダうどん
次に紹介するサラダうどんのおすすめレシピは、ヴィシソワーズ風サラダうどんです。ひと手間かけた分、いつものうどんが美味しい洋食になります。
作り方は、じゃがいもを乱切りにし電子レンジで加熱します。バター、牛乳を加えてブレンダーでなめらかにして、ヴィシソワーズを作ります。続いてうどんに生ハム、ベビーリーフ、プチトマトなどを乗せたらヴィシソワーズをかけていただきます。
シーザーサラダうどん
次におすすめするうどんの洋風レシピはシーザーサラダうどんです。シーザードレッシングとうどんとは意外な組み合わせですが、さっぱりとしていてクセになる美味しさです。いつものうどんレシピに飽きたら、ぜひ作ってみてください。
まずドレッシングを作ります。牛乳、マヨネーズ、オリーブオイル、パルメザンチーズ、めんつゆ、すりおろしにんにく、黒こしょう、レモン汁を混ぜ合わせます。
次にフライパンにベーコンを入れ、カリカリになるまで焼きます。うどんを解凍したら、器にレタス、うどん、スライスした玉ねぎを入れ、カリカリベーコンを乗せて、ドレッシングをかけます。
トマトときのこの洋風うどん
続いて紹介するうどんのおすすめレシピは、トマトときのこの洋風うどんです。消化がよく、寒い日には体がよく温まります。また夏の冷房で冷えた体にもおすすめです。
まず、トマト、ベーコン、玉ねぎ、しめじを食べやすい大きさにカットします。鍋にコンソメの素と水を入れ、野菜を入れて8分ほど煮込みます。野菜がやわらかくなったらうどんを入れて、ひと煮たちします。最後に溶き卵を回し入れ、フタをして少し蒸らしてできあがりです。
ササミときのこの洋風うどん
続いて紹介するうどんの洋食レシピは、ササミときのこの洋風うどんです。低カロリーで、食物繊維が豊富なきのこが入ったヘルシーなレシピです。
作り方は、まずささみ、しいたけ、しめじは食べやすい大きさに切っておきます。鍋に水、洋風スープの素を入れ、ささみときのこを入れます。
野菜が柔らかくなったらネギを入れ、最後に豆乳を加えて、塩、こしょうで味をと整えます。体が温まり、寒い日のメニューにもおすすめです。
食べ方を工夫してうどん=太るを脱出しよう!
うどんは太るというイメージがありますが、白米やパンに比べてカロリーが低いので、ダイエットにもおすすめです。今回は、ダイエットに効果的なうどんの食べ方やおすすめレシピを紹介しました。
うどんダイエットはすぐに効果が現われるものではありません。ゆっくりと効果が現われるので、上手に工夫して、うどんダイエットを成功させてください。