タペストリーの作り方知ってる?
皆さんはタペストリーの作り方をご存じでしょうか。タペストリーは市販で販売されているものも多数あり、お土産などで頂くことも多いアイテムです。
気軽なインテリアとして楽しめるタペストリーですが、簡単なものは手作りすることもできます。今回は、そんな手作りもできるタペストリーについて、そもそもインテリアにもなるタペストリーとは何なのかというタペストリーの説明や作り方を詳しくご紹介します。
タペストリーって何?
そもそもタペストリーとはどんなものをいうのか、あまりよくわからないという方のために、タペストリーとはどんなものなのかを紹介しましょう。タペストリーを分かりやすい3つのポイントで説明していきます。
壁に飾るインテリア
タペストリーは一言でいうと壁に飾るインテリアです。タペストリーの始まりは、紀元前まで遡り、11世紀ころに織物の絨毯がヨーロッパへ渡りそれを壁に飾ったことからはじまったとされています。
日本でいうところの昔からあるつづれ織りで、絵柄や模様が描かれた壁に飾ることができる織物インテリアアイテムです。
つづれ織は、平織りの一種で太い横糸で縦糸を包み込むことで縦糸を見えなくし、横糸だけで絵柄を表現する織物ですが、タペストリーはそれとは規模や様式が大きく違っていて、ゴブラン織りという呼ばれ方をします。
本来タペストリーとは華やかな絨毯を靴で踏むのは忍びないことから壁に掛けたと言われ、風景や人物を表現した豪華なものを指していましたが、現在は広い意味でタペストリーということが使われていて、簡単でシンプルに仕上げられたものも指すようになっています。
壁面の汚れを傷を隠すこともできますし、昔の建築では部屋の中に冷気やすきま風を防ぐ効果もありました。織物で作られているタペストリーは、壁にかけてあるだけでどこか温かみがあり、くつろげるアイテムであることは間違いありません。
現在はかつてのような機能的な使われ方はあまりされておらず、宣伝広告や目隠しなどとして使われていることも多いアイテムです。
掛け軸との違い
日本には壁に掛けるインテリアとして、床の間などに飾る掛け軸というものがありますが、これも広く考えればタペストリーの一種と言うことができます。
掛け軸もタペストリーもどちらも壁に飾って楽しんだり、部屋を装飾するものですが、大きな違いとして、タペストリーは織物で、掛け軸は和紙に様々な絵や書を描いたものであるということが挙げられます。
壁にかけて楽しむもののうち、和風のものは掛け軸、それ以外のものはタペストリーという分け方でもOKです。
作り方を知れば自作できる
タペストリーを掛け軸などの和風の書以外の壁にかけて楽しむインテリアと定義するのなら、タペストリーは簡単に手作りすることができます。自分の部屋やリビングに合う自分だけのオリジナルタペストリーもそれほど苦労なく簡単に作れてしまうのです。
大きさやデザイン、飾り方まで全て自由!作り方さえ知れば、その可能性は無限に広がっていきます。タペストリーの作り方を早速チェックです。
タペストリーのおしゃれで簡単な作り方
手作りすることができるタペストリーのおしゃれで簡単な作り方をご紹介していきましょう。お気に入りの手ぬぐいを使ったり、100均のお手軽なアイテムを使ったりと材料は様々。
世界に一つしかないオリジナルの素敵なタペストリーを作るためにも、まずはタペストリーの基本の作り方をしっかりチェックしておきましょう。
手ぬぐいを使った作り方
タペストリーは手ぬぐいを使って作ることができます。かつて暮らしの中で頻繁に使われていた手ぬぐいは、今やとてもおしゃれに進化し、様々な可愛いデザインのものが販売されています。
日本の伝統的なアイテムをプリントしたものから、北欧風のおしゃれな手ぬぐいまで、価格もとてもお手頃で、100均で購入出来るものもあります。
そんな手ぬぐいを使ったタペストリーの作り方に必要な材料は手ぬぐいのほかに支えとなる棒と吊るすための毛糸の前部で3つです。
手ぬぐいの両端に棒を取り付けて上部の棒へ毛糸を通し、その毛糸を壁面の引っかかり部分へ吊るせば完成です。手ぬぐいを棒に取り付ける方法としては、もちろんミシンで塗って棒を通す部分を作るのが丁寧ですが、目立たない色ならホッチキスでもOKです。
とても簡単に作れてしまう手ぬぐいのタペストリー。部屋の雰囲気に合った素敵なタペストリーに仕上げるためのポイントは、手ぬぐいの柄選びと、それに合った棒と毛糸選びです。
手ぬぐいのデザインはもちろんですが、棒の色や毛糸の色でタペストリー全体の雰囲気も変わってくるので、ぜひ吟味して材料を選んでみて下さい。
100均アイテムを使った作り方
タペストリーは、100均アイテム使って作ることもできます。セリアやダイソーなどの100均にはタペストリーの材料となるようなアイテムが沢山ラインナップされています。アイデア次第で色々なタペストリーを完成させることができます。
例えば、セリアで販売されているセメント袋、角材、チェーンなどを使えば、とっても男前なアメリカンテイストのタペストリーを作ることができます。
作り方は、100均の角材をワックス加工し、ボンドを使ってセメント袋の上部と下部につけていきます。角材には装飾用のビスを打ち込んでもおしゃれです。
角材にネジタイプのフックをねじ込み、角材やセメント袋とテイストのあったチェーンを取り付ければ簡単です。すべての材料が100均で揃ってしまうので、とてもお手頃。簡単リーズナブルでありながらかなり本格的な雰囲気のタペストリーが完成します。
紙を使った作り方
紙を使ってタペストリーを作るアイデアもご紹介します。作り方は、模造紙の両端に棒を固定し、そこにセンスの良い紙をさらに貼りつけます。リバーシブルのタペストリーを作りたい場合は、紙の両面をつかって好みの紙を貼りつけるのもおすすめです。
貼りつけた紙の周辺をマスキングテープなどで可愛くおしゃれに縁取りするのもおすすめです。まっすぐ綺麗に貼ることで、紙素材でも完成度の高いタペストリーを作ることができます。
タペストリーのちょっと凝った作り方
100均や手ぬぐいなどを使った簡単なタペストリーの作り方をご紹介しましたが、ちょっと手の込んだおしゃれなタペストリーを作ることもできます。
タペストリーのちょっと凝った作り方をご紹介しましょう。ウィービング、デニムヤーン、Tシャツヤーン、リースを使ったタペストリーの作り方をご紹介します。
ウィービングの作り方
100均の毛糸や麻ひもなどを使って安いながらも手の込んだ凝ったタペストリーを作ることができます。毛糸と家にある段ボールを使って簡単な織物タイプのウィービングタペストリーを作ってみましょう。
まずは正方形の段ボールを用意し、1cm間隔で向かい会う2辺にハサミで切込みを入れていきます。段ボールの大きさは、仕上りのタペストリーの大きさをイメージして決めましょう。
切込みを入れたすべての場所に麻ひもをかけ、タペストリーの基本となる横糸を張り上げます。そこに好みの毛糸でフリンジを作り、ヘアピンなどを使って横糸の間を交互に毛糸を通していきましょう。
途中で色を変えたり、太さの違う毛糸を使うと味が出ます。好みのサイズまで網み上がったら、段ボールの裏面の麻ひもを切り、綺麗に仕上げて完成です。
流木や雰囲気のある棒に上手にかければ、オリジナルタペストリーの完成です。麻ひもはもちろん、色々なタイプの毛糸も100均で揃うので、ぜひ素敵な組み合わせでオリジナルタペストリーを作ってみてはいかがでしょう。
デニムヤーンの作り方
デニムヤーンは、デニム生地を糸上に裂いたアイテムです。龍棒など味のある木の棒に巻き付けるように吊るせば、それだけでおしゃれなデニムヤーンタペストリーの完成です。
デニムヤーンは、色の種類が多く展開しているアイテムです。同じ色を多く使えばその色の存在感が高くなりますし、グラデーションに並べて美しさを表現することもできます。色の組み合わせを色々と変えることで、様々な雰囲気のタペストリーを作ることが可能です。
さらに、デニムヤーンだけでなく、そこに一つ違う素材を入れることで、タペストリーに深みが増します。デニムヤーンと色々なアイテムを組み合わせれば、個性的なタペストリーを作ることができおすすめです。
作り方は、本当に簡単。ただデニムヤーンをセンス良く順番に木の棒に巻き付けるだけです。ウッディ調の壁にはぴったりのデニムヤーンのタペストリー。ぜひ色々なサイズ感で楽しんでみてはいかがでしょう。
Tシャツヤーンの作り方
いらなくなったTシャツを使ってヤーンを作り、それでタペストリーを作ることもできます。Tシャツを糸状にカットしたものをTシャツヤーンと言いますが、いらなくなったTシャツを使って自宅で簡単に作ることができます。
Tシャツヤーンの作り方は、まずいらなくなったTシャツの袖とエリ分をハサミで切り落とし、筒状の布を作ります。
それを縦半分に折り、折り目のある側から3センチ程度の間隔を開けて、切り終わりの端部分は残し、ハサミで切っていきましょう。細いヤーンを作りたい場合は間隔をもっと狭くしてもOKです。
全部に切り目を入れたら、一端布を広げ、切残した部分にハサミを入れて1本の糸状に仕上げます。最後は1本になったヤーンを引っ張るとくるっと丸まって糸状になります。ただし、素材によっては丸まらないものもあるので注意です。
こうして作ったTシャツヤーンを使い、デニムヤーンのタペストリーを作った要領で同じようにTシャツヤーンタペストリーを作ることができます。デニムヤーンとTシャツヤーンを組み合わせてもおしゃれなタペストリーを完成させることができ、おすすめです。
使うTシャツのデザインや素材、太さなどによって色々なTシャツヤーンができ、さらにその組み合わせで表情豊かな個性的なタペストリーを作ることができます。
リースを使った作り方
タペストリーはリースを使っても作ることができます。リースとタペストリーのそれぞれの良さを併せ持ったインテリアアイテムになり、おすすめです。リースは100均でも購入することができる手軽なアイテムです。
使っている蔓の種類や大きさなどアイテムごとに表情が違うのがポイントで、それぞれのリースに合ったタペストリーを作って楽しんでみてはいかがでしょう。季節のアイテムなどを取り入れて、春夏秋冬を感じさせるタペストリーを完成させるのもおすすめです。
リースに植物やヤーンを組み合わせることによって、玄関先などにもぴったりのオリジナリティ豊かな素敵なタペストリーが完成します。
タペストリーをおしゃれにするアイデア
タペストリーは色々なアイテムをセンス良く使うことによって、工夫次第でおしゃれなインテリアとして使うことができます。タペストリーを作るにあたって、おすすめのおしゃれアイデアをご紹介しましょう。
タペストリーをおしゃれに仕上げるための3つのアイデアを詳しくご紹介します。ぜひ手作りのタペストリーの要素としてアレンジに取り入れてみて下さい。
季節感を取り入れる
タペストリーをおしゃれに仕上げるひとつめのポイントは先ほどリースのところでもご紹介しましたが、季節感を取り入れることです。例えばクリスマス、お正月、ハロウィンなど1年を通して色々な行事がありますが、それぞれの行事にピッタリのタペストリーを作って楽しんでみてはいかがでしょう。
素材はもちろん何でもOKです。手ぬぐいなでタペストリーを作る時には、季節感を感じる手ぬぐいをチョイスするだけで、簡単に季節感を取り入れることができます。
また、ヤーンやリースを使ってタペストリーを作る時には、季節の草木や木の実などを取り入れるようにすると一気に季節感が増しおすすめです。
松ぼっくりやドングリは手軽でアレンジに取り入れやすい草木ですが、薔薇の実やツルウメモドキ、松の葉などを上手にアレンジすればお正月らしいタペストリーを演出することができます。
また、色合いなども工夫するポイントです。クリスマスにはクリスマスカラーを意識したタペストリーを、ハロウィンには秋を連想させるカラーを多く使うことで季節感を演出することができるでしょう。
メッセージを書きこめるようにする
100均セリアなどで販売されている黒板シートを使えば、メッセージを書き込めるタペストリーを作ることもできます。横の長さをタペストリーの棒に合わせてカットし、フラッグのようなデザインで黒板シートをカットしましょう。
フラッグの両端末端には、裏側からビニールテープで飾りのタッセルをつけるとよりフラッグらしくなりおすすめです。
カットした黒板シートには、文字、モチーフなどなんでも必要なメッセージを書き込むことができます。その都度デザインを変えながら楽しむことができるので、使い回しも効きぜひおすすめです。ホームパーティーなどを催す場合にも大活躍します。
グッズをタペストリー化する
グッズをタペストリー化するのもおしゃれな方法です。例えばアニメキャラクターのスポーツタオルや手拭きタオルなどをタペストリーにすれば、ただのタオルが一気にインテリアに変身します。
さらにタオルなどがない場合は、パソコンでオリジナルのデザインを作り、アイロンプリント用の用紙に印刷すればTシャツや布に簡単にお気に入りデザインをプリントすることができ、それをおしゃれなタペストリーに変身させることもできます。
必要な道具は塩化ビニールパイプもしくは棒で、タオルや布の上部に棒または塩化ビニールパイプを固定したら完成です。固定の仕方としては、袋状にして糸と針で縫い合わせます。大雑把にする意味は、後々タオルととして使用したい場合にも問題なく解体できるようにしておくためです。
大好きなアニメや芸能人のタオルなどのファングッズを上手にアレンジしてタペストリーとして壁に飾れば、テンションマックス間違いなしです!フェスなどの時には取り外して使うこともできるので、いつでも大好きなアイテムを側においておくことができ、ぜひおすすめです。
タペストリーを飾るときに意識すること
簡単に手作りすることもできるタペストリーですが、タペストリーを壁に飾る時に注意しておきたいポイントがいくつかあります。手作りのタペストリーはもちろんですが、購入するタペストリーに関しても抑えておきたいポイントです。ぜひチェックしてください。
色褪せ・汚れ対策をする
タペストリーを壁に飾る時には、壁の色あせや汚れ対策をする必要があります。手ぬぐいはもちろん、絵柄がプリントされている本体をタペストリーにした場合、タンスや押し入れなどに収納されている状態とは違い、壁にかけられ常に直射日光を浴びることになります。
直射日光を浴びた手ぬぐいなどのタペストリーは色あせしてしまい、どこかチープな雰囲気になってしまうのが難点です。おしゃれなインテリアアイテムだったはずのタペストリーが逆効果になってしまいます。
タペストリーを飾る時には、できるだけ直射日光が当たらない場所を選んで壁に掛けるようにしましょう。レースのカーテンなどで直射日光を遮っている場所なら、ある程度の問題はありませんが、長い期間壁にかけておけば、やはり少なからず色あせしてしまいます。
また、タペストリーは壁などにずっと飾っていると、だんだんほこりがたまってきます。飾る場所の環境にもよりますが、ほこりは知らない間にいつの間にかしっかり蓄積されているものです。
掃除の時にはこまめにほこりを落とすようにするか、もしくは定期的にタペストリーを洗うようにしましょう。本体を吊るすための毛糸は定期的に新しくチェンジするのもおすすめです。ぜひ清潔感のある状態でタペストリーを飾るようにしましょう。
作る前に飾る場所を決める
タペストリーを手作りする場合や購入する場合は、あらかじめ飾る場所を決めてから作業に移る、もしくは購入するのがおすすめです。せっかく手作りしたタペストリーなのに、丁度良い壁がないということのないように、しっかり事前に飾り場所を決めておくことが必要です。
手作りの場合は飾り場所のサイズを確認し、それに合わせたサイズで作ることがおすすめです。またタペストリーはごちゃごちゃとした場所ではインテリアとして全く映えません。ある程度の空間があり、他のインテリアとのバランスがとれる場所を確保するようにしましょう。
壁ではなく、空間につるす場合でも、自分の普段の動きの邪魔にならないか確認する必要があります。やみくもに作り始めるのではなく、飾る場所を決定してからその空間に合わせたサイズ感で作るのが賢明です。
色合いを部屋と合わせる
タペストリーをインテリアの一部として部屋に飾りたい場合は、色合いを部屋と合わせることが必要です。壁や空間に何も飾られておらず、タペストリーが主役となる場合は気にする必要はありませんが、他にも飾られているインテリアがある場合は、色あいを統一することをおすすめします。
ごちゃごちゃとしたイメージがなくなり、全体がまとまったすっきりとした空間を演出することができます。ただし、壁紙とタペストリーの色合いが同じになってしまうと、タペストリーが全く目立たなくなってしまうので、その点は注意が必要です。
タペストリーの作り方を覚えて作ってみよう!
いかがでしたでしょうか。タペストリーは購入することもできますが、簡単に手作りすることもできます。作り方を覚え自分だけのオリジナルタペストリーを製作してみてはいかがでしょう。一度作り方を覚えてしまえば、色々なアイテムでアレンジも可能です。
100均などを定期的にぶらぶらと周って、タペストリーにピッタリのアイテムを見つけたら、古いタペストリーをチェンジしてみるのもおすすめです。
お土産品としてだけでなく、自宅で簡単に手作りして楽しむことができるタペストリーで、ぜひ素敵な空間を演出してください。