出産祝いの「のし」の選び方・書き方などマナーを紹介!
親族や友人が結婚や出産を迎える時には出産祝いを準備してみましょう。出産祝いは現金で贈る場合と、ギフトプレゼントで贈る場合があります。
出産祝いを贈る時には基本的なのし袋やのし紙を付けて贈るのが一般的です。若い世代の方は特に、のしに関するマナーを学ぶ習慣がないので書き方が分からない事がとても多いです。
友人同士なので、かしこまった事をせず出産祝いを贈る場合があるかもしれません。しかし長い人生の中で出産祝いだけでなく、たくさんのお祝いをする機会があるので是非覚えておきましょう。
出産祝いに関するのし袋やのし紙の種類や書き方、お札の入れ方までの基本的なマナーをまとめてご紹介します。基本的なポイントを抑えて、喜んでもらえる出産祝いを贈ってみましょう。
出産祝いの「のし」の選び方
出産祝いの「のし」の選び方についてご紹介します。20代以降になると男女関係なく初めての結婚祝いや出産祝いでご祝儀やプレゼントを贈る機会がどんどん増え始めていきます。
のし紙やのし袋の存在は知っているものの、実際にどの様な種類を選べばいいのか分からない方多いのではないでしょうか。のし袋の表書きや名前の書き方等があります。
仲の良い友人や知人だからと、のしを付けずに贈り物をするのは「常識がない」と思われてしまう事もあります。出産祝いを贈る本人だけでなく、家族に不快感を与えない様に贈り物にはのしを付けて贈るのが基本マナーです。
出産祝いに利用するのし紙やのし袋の種類や選び方についてチェックしてみましょう。のし袋の水引も種類にはそれぞれ意味があるので参考にしてみてください。
水引の種類
出産祝いで現金を贈る場合はのし袋(ご祝儀袋)を、プレゼントを贈る場合はギフトを包装してのし紙を付けて相手に贈るようにしましょう。
お店でプレゼントを購入する際に、お店に出産祝い用として梱包してもらえるかを確認する必要があります。取り扱いしていないお店の場合は自分で出産祝い用のし紙を準備してください。
その際にのし袋・のし紙を選ぶ際にはまず、水引に注意して選んでください。水引のしの色や結び方によって出産祝いに適した種類があります。逆に出産祝いに適さない水引の種類を選んでしまうと、失敗してしまうので事前に確認してのし袋を購入しておきましょう。
水引の色
出産祝い用のおすすめ「のし」水引の色の種類についてご紹介します。のし袋やのし紙の中央部分にある水引ですが、お祝いの時には紅白の色の水引を選ぶ様にしましょう。
最近ではたくさんの色の水引が登場しています。シックでモノトーンがおしゃれだからと、黒やグレーの水引は出産祝いでは使わない様にしてください。
出産祝いを始め、ご祝儀として使用するのし袋・のし紙の水引は基本的には紅白色が一般的です。のし袋の出産祝いでピンクの水引も販売されている事も多いですが、仲の良い友人や知人に贈る場合は問題ありません。
目上の方や会社の上司への出産祝いの場合は、日本で古くから浸透されているのし袋やのし紙を基本に選ぶのが好ましいです。のし袋やのし紙の水引は色だけでなく本数にも意味があります。
出産祝いの水引の場合は5本のものを選ぶのがおすすめです。のしの種類には水引が7本や10本のものがあります。結婚祝いの場合は7本を、結納の儀式の場合は10本の水引を利用される事が多いです。
水引の数は奇数になっているかも確認してください。古くから日本ではお祝い事の場合、奇数が適しています。現金だけでなく水引も同様で、ご祝儀の場合は水引が5本や7本があります。
水引が10本の場合もありますがこの場合は少し意味があり、奇数の5を2つ合わせた数と考えられています、のし袋やのし紙の水引の数は多ければ「豪華」になるので、水引が多ければ良いという訳ではありません。
出産祝いを現金やプレゼントで贈る場合、価格帯に適した水引の本数を選ぶのがポイント。友人や知人の場合は5本の水引が一般的なので覚えておきましょう。
水引の結び
続いて出産祝いの「のし」水引の結び方の種類についてご紹介します。ご祝儀用の水引の種類は蝶結びと結び切りとあわび結びの大きく分けて3種類があります。上記の画像はあわび結びとなり、下記の画像の水引は蝶結びです。
出産祝いの場合は「蝶結び」の水引を選ぶ様にしましょう。結び切りやあわび結びの場合は、水引が上を向いています。この場合は「一度あると良い」お祝い事におすすめです。
水引の先端を引っ張った時に解けない事が「二度とないほうが良い」という意味が込められています。蝶結びの場合は何度も結び直せれる事から「何度あっても良い」という意味を差します。
結婚祝いの場合は結び切りやあわび結びが適していますが、出産祝いの場合は1度だけではないので蝶結びの水引を選ぶのがマナーです。
最近ではおしゃれでデザイン性を重視した、のし水引がたくさん登場しています。そんな中でも一般的な水引のし・のし袋を選ぶのがおすすめ。
のし・のし袋の水引に色んな種類があり、それぞれ意味があるので覚えておきましょう。結婚祝いと出産祝いの違いやマナーを理解した上で、のし・のし袋を購入してください。
外のし・内のしの選び方
出産祝いは外のしか内のし、どちらがいいのかについてご紹介します。外のしか内のしかを選ぶ際には、まずどの様な形で出産祝いを贈るのかがポイントになります。
例えば出産祝いを相手にそのまま手渡しする場合には、外のしを選ぶのが一般的です。またプレゼントを包装して、のし・のし袋の表書きが見てすぐに分かるのが適切です。
内のしの場合はプレゼントを郵送で贈る場合に適しています。内のしはプレゼントの包装紙の中に貼るパターンですが、輸送中にのしが傷付いたり紙がちぎれない様にする為に適しています。
のし紙がちぎれたり、汚れたりすれば不吉な印象を相手に与えてしまうかもしれません。その様な事がない様に、出産祝いを郵送で贈る場合に内のしを利用される事が多いので参考にしてみましょう。
出産祝いの「のし」・「のし袋」の書き方
続いて出産祝いの「のし」や「のし袋」の書き方についてご紹介します。出産祝いに適したのしやのし袋を用意した後の次のステップは書き方です。
出産祝いでのし・のし袋の表書きや名前の書き方、おすすめの筆記用具等をチェックしてみましょう。現金で出産祝いを贈る場合は現金の入れ方やのし袋の中袋が付いている場合の書き方までを参考にしてみてください。
筆記用具
出産祝いでのし・のし袋を直筆で書く場合はまず筆記用具に注目してみください。表書きや名前を書く時に毛筆が基本になります。ボールペンやマーカー等で書かない様に注意してください。
筆ペンでも問題ありませんが、一般的には毛筆を使うのがおすすめです。慣れない毛筆での書き方は、少し難しくて多少コツや慣れが必要です。毛筆を使いこなせる様になれば今後のし・のし袋に書く時にも活躍します。
毛筆で表書きをのしに書く前には、別紙で何度か練習をして水引の位置やバランスを確認してから行いましょう、毛筆の場合は筆の入れ方やハネ等が少し難しいので練習してみてください。
表書きの書き方
出産祝いの表書きの書き方をチェックしてみましょう。のし・のし袋に表書きをする際には「御祝」や「御出産御祝」や「御安産御祝」の表書きの書き方がおすすめです。
出産祝いの場合、明確な表書きのルールがある訳ではありません。しかし「祝御出産」の様に4文字になる書き方は避けておきましょう。お祝い事の場合4文字は避けておくのが無難。
最近ではあまり気にされない方が多いですが、死を連想される文字数は相手によっては深いに感じたりマナー違反ととらわれてしまう可能性があります。
名前の書き方
出産祝いの名前の書き方をご紹介します。出産祝いで贈る場合のし・のし袋に名前を必ず記入しましょう。誰からの贈り物なのかを一目で分かる様にしておくのがマナーです。
のし・のし袋の書き方は水引を目安に書きましょう。水引の上部には表書きを、下部分に名前を書きます。この時に名前の文字数が多い場合は苗字のみでも問題ありません。
名前の漢字の文字数が多い場合は、文字が崩れない様に毛筆の太さを細くしてみるのもおすすめです。名前の書き方は個人の場合や家族連名や会社で連名での書き方をそれぞれ参考にしてみましょう。
個人の場合
出産祝いを個人で贈る場合、のし・のし袋の名前の書き方からチェックしてみましょう。表書きを書いてから、水引の中央下部分に自分の名前を書きます。
のし・のし袋に名前を記入する際には楷書で書くのがマナーになります。文字を崩したりつなげる書体の入れ方はおすすめしません。綺麗に適切な書き方で表書きを書くようにしましょう。
のし・のし袋のおすすめの書き方は表書きよりも、名前は一回り小さく書くのがおすすめです。表書きと名前のバランスに注意しながら意識してみてください。
夫婦連名の場合
続いて出産祝いを家族で贈る場合は夫婦連名で名前を書きましょう。個人1人の場合は中央下に名前を書きますが、夫婦連名の場合は夫のフルネームを中央に記載して、妻の名前を左側に並べて書くようにしましょう。
のし・のし袋を連名にする場合、バランスに気を付けて注意しましょう。夫婦以外で他の家族も含めた名前で贈る場合は、例えば代表者の夫のフルネームで記載してから左側に「他家族一同」と書くのがおすすめです。
また夫以外の家族で出産祝いを贈る際には、名前は別の紙に記載してのし袋に同封すると分かりやすいです。代表者はフルネームで書いて、連名にする場合は名前や家族一同と書いて贈りましょう。
職場のグループで連名の場合
出産祝いを職場のグループで連名で贈る書き方をご説明します。会社の同僚やグループみんなで出産祝いを贈る場合は、水引の中央部分に会社や部署やグループ名を使います。
のし・のし袋には限られたスペースしかないので名前部分には会社・グループから、と分かる書き方にしましょう。会社やグループで複数人から出産祝いをする場合、別紙に全員分の名前を記載して同封してください。
会社の場合は立場が高い上司から順に記載します。書き方は右端から縦書きで書きましょう。立場関係がない友人やグループで贈る場合は名前の五十音順に記載するのが一般的。3人以下の場合はのし・のし袋にフルネームで全員分を記載しましょう。
中袋があるのし袋の書き方
出産祝いを現金で贈る場合はのし袋を活用します。その際に中袋が付いている時には表書きと別に中袋にも名前と住所を記載しましょう。
中袋は表裏が分かる場合、裏面に名前と郵便番号と住所を記載するのが一般的です。裏面の左下部分に書きましょう。また表側には分かりやすい様に包んだお金の金額を縦書きに記載します。
この時に旧字体で記載するのが一般的なマナーなので覚えておきましょう。例えば1万円の場合は「金 壱萬圓」と記載します。常用の漢数字でも問題ありませんが、形式的なのし袋の書き方も覚えておくと便利です。
名前を書くところがないのし袋の場合は?
最後に名前を書くところがないのし袋の場合の書き方についてご紹介します。最近ではおしゃれで可愛いデザイン性を重視したのし袋がたくさん登場しています。友人や知人に可愛いのし袋で贈りたい方も多いので、その場合はのし袋の裏面の左下部分や中袋に名前を記載しましょう。
無理に名前を書く必要はありませんが、出産祝いを直接渡せない場合は名前を記載して渡すのがマナーです。名前の記載ができないのし袋を使う場合は極力、手渡しで相手に贈りましょう。
出産祝いの「のし袋」へのお札の入れ方
出産祝いの「のし袋」へのお札の入れ方をご紹介します。のし袋に現金を入れる際にもルールが存在します。正しいルールや基本的なマナーを知っておくのが大切です。
お札の入れ方やのし袋の包み方までをピックアップしてみます。のし・のし袋の選び方から書き方、入れ方までをしっかりマスターしておきましょう。
お札の肖像画が上にくるように入れる
出産祝いやその他のお祝い事で贈るご祝儀の場合、お札は新しい新札を使用しましょう。お札の入れ方にもルールがあるので注意してください。
のし袋の中袋にお札を入れる際には肖像画が上にくるようにして入れます。この時に中袋が表裏がはっきりしている場合、お札を表向きにして入れる様にしましょう。
のし袋の包み方
のし袋の包み方や入れ方にも注意しておきましょう。のし袋が上包みの場合に取り出す際、裏面の下側の折り返し部分を水引から抜いて中袋にお札を入れます。
のし袋を買った状態をしっかり覚えておくのがポイントです。お札を入れた後は上包みや水引の位置、中袋の表裏を間違えない様に元に戻して完成です。
出産祝いの「のし」の注意点
出産祝いの「のし」の注意点についてご紹介します。お祝いやご進物やお返し、日本独自の伝統文化では「のし」は欠かせれない存在です。
「のし」は日本特有の文化ですが、学校ではあまり教えてもらえません。のしにはたくさんのルールやマナーがあるので、しっかり理解して学んだ上で活用してみてください。
出産祝い等のお祝い事でのしを付ける際に、知っておきたい注意点をピックアップしてみます。贈る側にとってもも正しい使い方やマナーを持っておけば、喜ばれる出産祝いを贈る事ができます。
のしを書く時の墨の濃さ
出産祝いにのしを書く時の炭の濃さに注意しておきましょう。上記でものし・のし袋の表書きには毛筆がおすすめとお伝えしました。筆ペンでも問題ありませんが注意していただきたいのが墨の濃さです。
出産祝いに限らずにお祝い事で表書きを書く際には、濃い墨色を使用しましょう。お祝いでの表書きで薄い墨色やかすれた様な色は避けておかなければいけません。
薄い墨は葬儀や法要等の弔事の表書きで使用する墨の濃さとなります。こちらものし・のし袋のルールになりますが、出産祝い等には適さないので濃い墨色でしっかり書ける毛筆を選んでください。
リボンをかけた場合はのしはなし
出産祝いでプレゼントを贈る場合にギフト仕様で包装にリボンが付いている場合は「のし」はなしで贈る様にしましょう。のしは日本の伝統文化に基づいた包装形態となります。
おしゃれで可愛い包装やラッピングをして贈る場合は、のしを付けかにも注意しておきましょう。リボン付きのラッピングがされている場合は、のしを付けずに代わりにメッセージカードを添えてください。
目上の方や上司に出産祝いを贈る場合、また相手の家族が出産祝いでのしを付けないのはマナーではないと感じてしまう場合があります。その様な可能性も想定をして、リボンラッピングよりも出産祝いのしを付ける事を優先るすのがおすすめです。
「のし」・「のし袋」の基本マナーを覚えて出産祝いを贈ろう!
のしやのし袋の基本マナーを覚えて出産祝いを贈ってみましょう。若い世代の方はのしやのし紙等の書き方や入れ方を学校で教わらないので、のしの知識がない方も多いのではないでしょうか。
のしに付いている水引きには様々な種類があり、それぞれ意味もあります。知らないと相手に不愉快な思いをさせてしまうだけでなく、自分にとってもマナーが掛けてしまう恐れがあるので注意しておきましょう。
出産祝いに送る現金やギフトプレゼントに、のしを付けて贈るのがマナーです。友人の出産祝いであれば可愛いデザインのしを選んでみるのもおすすめです。
上司や目上の方への出産祝いの場合は、失礼にならないように基本的なのし袋の書き方を参考にしてみてください。喜んでもらえる素敵な贈り物にしましょう。