毛布を洗濯機で洗うにはどうしたらいいの?
毛布を洗濯機で洗う際、生地を傷めてボロボロにしてしまうと考える人も多いでしょう。毛布の素材には洗濯機で洗えないものもありますが、逆に言うと素材さえ合えば、洗濯機でも洗う事はできます。
毛布は素材ごとに洗濯機に向いているかが決まっており、注意深く扱わないと汚れを落とし切る前に使い物にならなくなってしまいます。それだけ毛布を洗濯するのは慎重にならざるを得ない事だと言えるでしょう。
今回は毛布を洗濯機で洗う際のポイント、更に正しい毛布の干し方などを解説していきます。正しい洗い方や干し方で毛布を長持ちさせる事ができるので、洗濯の際も大事に扱いながら汚れを落としていきましょう。
毛布は洗濯機で洗えるの?
汚れた毛布を洗濯機に入れる前、確認しなければならないポイントが3つあります。1つは洗濯表示タグ、もう1つは毛布の素材、そして洗濯機の容量です。毛布を投入する前に、それが洗濯機に適しているか確認しておきましょう。
この3つのポイントを確認せずに入れると、毛布も洗濯機も使い物にならなくなってしまうかもしれません。そのため毛布を洗濯機に入れる際は、慎重に確認しながら行う必要があります。
洗濯機に入れる前に毛布の素材や表示タグをしっかり確認してから入れるようにして下さい。また家電の1つである電気毛布も洗濯機で洗えるのか検証していきます。
洗濯表示タグを確認
毛布のみならず、シャツやパンツなど大抵の洗濯物に付いているのが洗濯表示タグです。これには洗濯機マークや手洗いマークなどが付いており、×が付いていなければ家で洗う事ができます。
毛布は綿やポリエステルで作られているものがほとんどであり、洗濯機マークが付いていれば洗濯機で洗っても問題ありません。逆に家で洗えない場合はクリーニングでのみ可能なのでご注意下さい。
二枚合わせや厚手の毛布は洗濯機で洗う場合、水を吸って更に重くなるので洗濯機から取り出すのに一苦労です。また縫い合わせがよれてしまう事もあり、どうしても心配な人は手洗いにした方がいいでしょう。
毛布の素材を確認
毛布は素材によって洗濯機で洗えるかどうかが決まっています。中には洗濯機で洗ってはいけないものもあるので、毛布の素材をしっかり確認するのも重要です。毛布の素材を洗えるものと洗えるものに分けて紹介します。
洗える素材はアクリルやポリエステル、手洗いであればウールも可能です。一方洗えない素材はシルクやカシミヤが挙げられます。基本的に洗濯機でも手洗いでも絹や獣毛は洗わない方がいいでしょう。
水洗い不可のマークがある場合は注意!
「水洗い不可」のマークが付いている毛布は水で濡らすとシワができたり、縮んだりとトラブルが起きやすく、最悪使い物にならなくなってしまいます。
特にシルクやカシミヤ製だと、水洗い不可となっている場合が多いです。そもそも高級な素材で作られているので、普段着と同じように扱うのは勿体ないと言えるでしょう。
洗濯機の容量も大事
洗濯可能な毛布でも洗濯機に入るサイズでなければ意味がありません。かといって毛布を無理矢理押し込んでも洗濯機が故障する原因となります。実際に洗濯する前に一度洗濯機の容量をチェックしておきましょう。
毛布を洗濯する際のポイントは、毛布の重さが洗濯機の容量の半分に収まるかどうかです。洗いたい毛布を洗濯機に入れ、少し余裕があればそのまま洗濯していいでしょう。
どうしても毛布の重さがわからない場合は、体重計に乗ってその数値から自分の体重を引けばわかります。洗濯機で洗う際は毛布コースや手洗いコースなど、なるべく弱い力で洗う方がおすすめです。
電気毛布も洗濯できるの?
冬に電気毛布を使う人も多いでしょうが、電気毛布も洗濯機で洗えるかどうかも気になるところです。電気毛布には洗えるものと洗えないものがあり、最近は洗濯機で丸洗いできるものも増えつつあります。
とはいえ、洗濯する時は取扱説明書を読まないと取り返しのつかない事になってしまいます。コネクタ部分が濡れたまま洗濯機に入れてしまうと、ショートして最悪命を落としてしまいかねません。
電気毛布に表示タグが見当たらない場合は、水洗いも避けてそのまま使う方がいいでしょう。汚れは毛布カバーで直接付かないように防ぎ、カバーをこまめに洗濯しながら清潔さを保つように心掛けて下さい。
毛布を洗濯機で洗う際のポイント
洗濯表示タグや洗濯機の容量などをチェックし終えたら、いよいよ洗濯です。洗濯機で洗う際もポイントを押さえておけば、毛布もふんわりとした仕上がりになります。ただし洗濯前の下準備もしっかり行いましょう。
毛布の汚れをチェックしたり、それに合った洗剤を選んだりと、適切な洗い方は洗濯機に負担を掛けず、手軽に洗う上で重要なポイントです。自宅で毛布を洗う際はこれらのポイントを参考にしてみて下さい。
毛布の汚れをチェック
まずは毛布を洗濯するための下準備です。目には見えなくても毛布の中には汚れやホコリが溜まっており、それらを取り除く必要があります。物干し竿などに毛布を引っかけ、そのまま軽く叩いてあげましょう。
全体を見て汚れやホコリがある場合、事前にブラシで軽く落とせば下準備もしやすくなります。髪の毛が見えたら手で取り除くなど、毛布を傷付けないように丁寧に行うのがポイントです。
強い汚れには洗剤を軽く染み込ませて時間を置き、ブラシなどで軽く叩くと落ちやすくなるので試してみて下さい。面倒かもしれませんが、こうした下準備をした方が洗濯後の毛布もキレイに仕上がるようになります。
毛布に合った洗剤を選ぶ
毛布に付いた表示タグに従い、最適な洗剤をチェックしましょう。粉洗剤は毛布を傷めたり溶けきれず残ってしまう事もあるので、液体洗剤を使った方が毛布の仕上がりも格段に良くなります。
タグに「中性」と表示されているものや、素材がウールやアクリルの毛布には中性洗剤がおすすめです。一方で表示がないものにはオシャレ着洗い用の洗剤に加え、柔軟剤も使うといいでしょう。
ふっくらとした肌触り、更に静電気も抑えられるので着心地は良好です。また現在の表示タグには「中性」のマークが消えており、毛布の素材や洗剤の容器は念入りにチェックする必要があります。
大きめの洗濯ネットに毛布を入れる
洗濯機に直接毛布を入れると、引っ掛かったり擦れたりするので生地が傷みやすくなります。そのため毛布を洗濯機に入れる場合は毛布用、あるいは大きめの洗濯ネットに入れてから投入しましょう。
毛布を洗濯ネットに入れる際は、屛風畳みにして入れた方が水や洗剤が全体に浸透しやすくなります。山折り・谷折りを繰り返しながら毛布を細長くしていき、正方形に近い形になるまで畳めば完了です。
洗濯ネットがない場合は毛布をクルクルと丸め、色の出ない紐で結んだ状態で入れると同じ効果を得られます。自宅の洗濯機の大きさに合わせるなど、サイズ選びも重要です。
洗濯機に入れてコースを選ぶ
最後は毛布を洗うためのコース選びです。一番おすすめなのは手洗いコースですが、それがない場合は弱水流コースや手洗いコースを選択しましょう。また汚れが付いた部分を底に向けて入れると、汚れが落ちやすくなります。
押し込まずに毛布がすっぽりと洗濯機に入った状態ならOKなので、そのままスタートボタンを押しましょう。ただし、はみ出していると毛布が大きすぎる可能性があるので、洗濯機の使用は避けて下さい。
また途中で洗濯槽に水が溜まったところで洗濯機を止め、両手で毛布を押し込んであげましょう。こうすれば洗剤液にしっかりと浸かり、よりキレイに洗えるようになります。
適度に洗濯機を休ませる
一気に流し切ろうとせず、合間合間で洗濯機を休ませてあげるのも重要です。負荷をかけると洗濯機が壊れてしまう可能性があるので、自分の手で毛布を溜まった水に押し込んだりと、機械に頼り切らないようにしましょう。
この方が毛布に付いた洗剤も落ちやすくなり、よりキレイな仕上がりとなります。洗濯機の容量の70%を目安とし、ある程度セーブしながら洗う方が洗濯機も長持ちするのでおすすめです。
洗濯機で洗った毛布の干し方
洗濯の後は毛布を干すだけですが、季節によっては上手く乾かない事もあります。特に冬は日照時間が短く、太陽の光や熱が弱めなのが難点です。毛布を洗って干しても、上手く乾かないかもしれません。
ただ物干し竿に引っ掛けて干すのではあまり乾かず、得られる効果も薄いです。そこで洗濯機で洗った毛布の効果的な干し方について紹介します。どの季節でも使える効率的な方法なので、洗い立ての毛布をふんわりと乾かせるように試してみましょう。
M字干しなど場所が狭くなりがちなアパートやマンションでも手軽に干せる方法についても紹介します。こちらは通気性が悪い場所でもしっかりと乾かせる事からおすすめです。
素材により干す場所が違う
毛布を干す際も表示タグをしっかりとチェックしましょう。素材によって毛布や他の洗濯物を干す場所が異なっており、表示タグには日向か日陰のどちらに干した方がいいかが記載されています。
もし日陰干し推奨の毛布を日向で干すと、直射日光で生地が色褪せたり、生地が傷んだりしてしまうのでご注意下さい。また干す時は2本の物干し竿にM字型にかけるなど、風通しも良くした方がおすすめです。
時間はかかるものの毛布をふんわりとした仕上がりにするには欠かせないポイントです。素材ごとに適した干し方や場所を把握し、しっかりと乾燥させましょう。
冬でも早く乾かすにはM字型で干す
冬場に効果的な毛布の干し方がM字干しです。物干し竿が2本以上あればできる手軽な干し方であり、特に都会のマンションやアパートで効果を発揮します。こうしてM字型に干す事で、風通しを良くしながら乾かせるでしょう。
ベランダやバルコニーにはプライバシーの保護として、フェンスや目隠しが1m程度の高さまで設置されています。しかし、洗濯物を干す際に通気性が下がってしまうのが難点です。
そこでM字干しにすれば、効率的に干せるようになります。物干し竿が1本しかない場合は複数のハンガーを引っかけ、その上から毛布を被せるようにしましょう。生地同士がくっつくのを防ぎ、隙間に空気の通り道を作れるのでおすすめです。
洗濯機で毛布が洗えない場合はどうする?
家によっては洗濯機がなかったり、毛布が洗濯機に収まらない場合もあります。そんな時はお風呂の浴槽を使った押し洗いや、コインランドリーで洗うのがおすすめです。家で洗うより手軽にできて、値段も安くなっています。
時間の節約にもなるので、家だとなかなか終わらない洗濯や乾燥もすぐに片付くでしょう。終わるまでの間、別の場所でお茶を飲んだりしながら過ごす事もできます。
ここでは洗濯機を使わずに毛布を洗う2つの方法を紹介しましょう。家で毛布を洗濯する時間がなかったり、サイズが合わない場合はこれらの方法を試してみると、毛布が更にふんわりとした仕上がりになるかもしれません。
お風呂の浴槽で押し洗い
まず紹介するのはお風呂の浴槽による押し洗いです。浴槽にぬるま湯を張ってからオシャレ着用洗剤を溶かし、そこに投入した毛布を足でまんべんなく踏みながら押し洗いしていきます。
意外にも生地に負担をかける事なく、シルクやカシミヤなどデリケートな素材の毛布・洋服を洗うのに適した方法です。ただし、表示タグで「手洗い」マークが描かれたものにのみ使うようにしましょう。
2~3回すすいだら浴槽の縁に毛布を掛け、栓を抜いてからぬるま湯を入れ替えます。ぬるま湯が濁らなくなったら毛布全体を踏んで洗剤を落とし、しっかりと水気を切ってから干しましょう。
コインランドリーを利用する
押し洗いは体力がいるので、あまり疲れない洗い方としてコインランドリーもおすすめです。洗濯物の中では大型な毛布は家で洗濯してから干すのが面倒で、コインランドリーだと乾燥も含めて手軽に行えます。
洗濯機に毛布を投入した後、時間まで待つだけなので手順は非常に簡単です。また高温風機能による乾燥は自宅だと味わえないものなので、思わずコインランドリーの虜になってしまう人もいる事でしょう。
値段は乾燥も含めて約1,000円とリーズナブルであり、自宅で洗濯するより時間が短くて済むのも大きなメリットです。家で洗濯する時間や余裕がない場合は、コインランドリーを利用した方がいいでしょう。
毛布を洗濯機で洗ってみよう!
毛布はデリケートな素材で作られているものも多いですが、正しい洗い方を踏まえれば洗濯機で洗う事ができます。それには表示タグや適切な洗剤をしっかり確認し、毛布ごとに適した洗い方を心掛けるようにしましょう。
更に直接洗濯機に入れて毛布を傷めないように、洗濯ネットに入れてから投入するなど、繊細に扱う必要もあります。屛風畳みにして水や洗剤を浸透しやすくさせ、汚れがまんべんなく落ちるようにしましょう。
また洗濯機で洗った後は水気を切り、通気性のいい場所で干すのも忘れないで下さい。こうすれば毛布がふんわりとした仕上がりになり、その後も長く愛用できるようになります。毛布を洗濯機で洗う際はポイントを把握しておきましょう。