アルバイトにも有給休暇は取得できる?日数の計算方法や期限をリサーチ!

アルバイトにも有給休暇は取得できる?日数の計算方法や期限をリサーチ!

仕事を行うのに欠かせない「有給」。有給は使用者から賃金が支払われる休日になり、仕事を合間の休息として必要です。条件によってはアルバイトでも有給を取得することが可能です。アルバイトを行う前に、有給制度について確認しておきましょう。

記事の目次

  1. 1.バイトで有給休暇をもらう条件って?
  2. 2.バイトでも有給はもらえるのか
  3. 3.バイトの有給休暇日数の計算方法
  4. 4.バイトの有給休暇の給与計算方法
  5. 5.バイトの有給休暇で知っておくべきこと
  6. 6.バイトでも有給休暇をしっかり取得しよう!

バイトで有給休暇をもらう条件って?

フリー写真素材ぱくたそ

条件によって、アルバイトでもしっかりと有給を取得することができます。アルバイトを募集する際に「有給が取れます」とフレーズを掲げている会社も多いですが、アルバイトで有給を取得するためにはさまざまな条件が必要です。

今回はそんなアルバイトでも取得できる有給休暇の条件についてご紹介します。有給を取得するのに注意点もいくつかあり、有給休暇の期限や日数の計算によって取得できる有給も変わっていきます。

バイトでも有給はもらえるのか

フリー写真素材ぱくたそ

基本的に、有給休暇は正社員の取得できる休日になります。ですが、条件によっては会社に出勤しているアルバイトでも有給休暇をしっかりと取得することができると法律でも定められています。

今回はそんなアルバイトでも取得できる有給休暇について詳しくご紹介します。アルバイトの募集時点で有給を取得できることを宣伝している会社も多いですが、条件を知っていないときちんと取得できません。

有給休暇は基準を満たせばもらえる

フリー写真素材ぱくたそ

アルバイトの有給休暇は定められている基準を満たせば、誰でも取得することができます。アルバイトで有給休暇を取得するには2つの条件があるので、有給を取得したい方は初めにチェックしておきましょう。

有給休暇は休みをもらいながら当日分の給料をもらえる制度になり、正社員が取得できる制度でもあります。アルバイトは基準を満たす必要がありますが、長く働けば働くほどその基準を満たして有給を取得することができます。

アルバイトはパートと同じく時間で給料が決まっているので、正社員と違って日々の働き時間で有給日数や給付される給料が変わります。条件を満たしている場合は、事前に計算しておくのも必要です。

有給が発生する2つの条件

Photo byFree-Photos

先ほども紹介した通り、アルバイトで取得できる有給休暇は2つの条件を満たす必要があります。アルバイトを行うにあたって1つでも条件を満たしていないと有給を取得することができません。

アルバイトで有給が発生する2つの条件とは「6カ月以上継続勤務している」、「全労働日の8割以上出勤した」になります。出勤日数は計算する必要があり、有給を取得したい人はアルバイト初日から計算しておくのがおすすめです。

今回はそんな有給が発生する2つの条件について詳しくご紹介します。短期バイトでなく、長期バイトでアルバイト先を探している方は2つの条件に当てはまりやすいです。

6カ月以上継続勤務している

フリー写真素材ぱくたそ

アルバイトで有給休暇を取得するのに大切なのは「6カ月以上勤務している」ことです。アルバイトを始めた初日から計算することができ、6カ月未満の場合は有給休暇を取得できないので注意しましょう。

そのため、アルバイトの方は仕事を初めて最初のうちは有給を取得できません。6か月以上働いてから有給の交渉ができるので、まずは長期バイトを探すのがおすすめです。また、有給を取得するためになるべく長い期間働きましょう。

労働基準法で定められている有給の条件でもあるので、安心して利用することができるでしょう。また、定められた期限内であれば有給はいつでも利用できるので、使いたいときに使用することができます。

全労働日の8割以上出勤した

Photo bylukasbieri

アルバイトが有給休暇を習得する条件で「全労働日の8割以上出勤した」があります。 全労働日の8割以上出勤したとは、6カ月間の定められたシフトで8割以上を出勤した実績があれば有給を習得できます。

そのままシフトの8割以上を出勤していれば、1年経過するごとに新たに有給をもらうことができます。アルバイトでも長期間働けば働くほど、たくさんの有給を取得することができるので長期アルバイトにはおすすめです。

全労働日の8割以上出勤とはその人のシフト状況によっても変わるので、有給を交渉する前に自分のシフトを確認しておきましょう。働く時間が多いほど有給を取得しやすいわけではありません。

パート・アルバイトでも確定申告は必要!やり方や提出書類など完全ガイド!のイメージ
パート・アルバイトでも確定申告は必要!やり方や提出書類など完全ガイド!
あなたは、パート・アルバイトであっても、確定申告が必要なことをご存知でしょうか?今回は、パート・アルバイトの方に向けて確定申告の時に必要な書類の書き方や計算のやり方についてご紹介していきましょう。是非、最後まで読んで確定申告に備えましょう。

バイトの有給休暇日数の計算方法

フリー写真素材ぱくたそ

アルバイトで有給休暇を取得するには、条件を満たす必要があります。また、働いている日数によって有給を取得できる日数が変わるので、アルバイトを始める前にある程度計算しておくのがおすすめです。

今回はそんなアルバイトで取得できる有給休暇の日数の計算方法について詳しくご紹介します。週5勤務と週1、週4勤務では有給の取得できる日数が変わるので、計算して予め把握しておくようにしましょう。

週5勤務の場合

Photo byYujiMuraoka

アルバイトで週5働いている場合の有給日数の計算方法は、1年、1年半と働いている日数によって計算がプラスされていくシステムになっています。自分が働けば働くほど有給の日数が増えていきます。

有給休暇を取得する条件を2つ満たすと、まず働き始めてから6カ月後に有給が10日間給付されます。それからまた1年後、1年半後を働き続け、8割以上の出勤率を満たすと11日の有給を取得できるシステムとなっています。

また、アルバイトで働き始めて2年半が経過した時点で、有給日数は12日間となります。アルバイト勤続6年半までは1年おきに前年の有給休暇日にプラス2日が有給日数となります。1年経つごとに2日間プラスされる計算です。

週1から週4勤務の場合

Photo byFree-Photos

アルバイトの有給日数の計算は勤務の日数によって変わるので注意が必要です。所定労働日数週1、週4と少ない出勤でも、出勤率などの条件を満たすだけで有給を取得することができます。

例えばアルバイトの労働日数が週2日の人なら、働き始めてから半年で3日ほど、1年半の勤務で4日ほど、6年半で上限の7日の有給日数です。週1、週4で最初に取得できる有給日数も変わるので、間違えないように注意しましょう。

アルバイトの場合は所定勤務日数と異なる日数で働いている場合もあります。そのため、過去の勤務の平均日数から有給日数を計算できるので、上司やシフトを管理している人にしっかりと確認を取るようにしましょう。

バイトの有給休暇の給与計算方法

Photo byEdar

有給休暇で重要なのは、有給の際に配布される給料です。給料も働いている時間によって変わり、パートやアルバイトなど所属している役割によっても変わります。有給を取得できる場合は、給料も合わせて計算しましょう。

今回はそんな給休暇時の給料の計算方法について詳しくご紹介します。有給の給料を計算できるだけで安心して有給を取得することができ、有給を取得するために事前から準備しておくことができます。

平均賃金から計算する場合

フリー写真素材ぱくたそ

労働法上の概念として、休業手当や解雇予告手当などの算定の基礎となる賃金「平均賃金」。平均賃金は労働基準に規定されており、過去3ヶ月間の合計賃金から平均して給料を計算する方法になります。

平均賃金は2種類あり、合計金額が高い方が採用されます。平均賃金の計算方法は「3ヶ月の合計賃金÷3ヵ月間の日数」もしくは「3ヶ月の合計賃金÷3ヵ月間の労働日数×0.6」の2種類があります。

この計算を行うには3ヵ月間の出勤日数を把握しておく必要があるので、予め上司への確認や自分で出勤した日を記録しておきましょう。どちらかが高くなる計算なので、どちらも試してみてください。

通常賃金から計算する場合

フリー写真素材ぱくたそ

有給の給料の計算方法で1番わかりやすいのが「通常賃金」です。通常賃金は通常受け取れる給料の金額と同額受け取れるシステムです。そのため、その日働いている金額をそのままもらえるので、給料が固定されている場合は計算の必要がありません。

ですが、パートやアルバイトの方は日頃の所定労働時間で給料が変わります。アルバイトが通常賃金で有給を取得できる場合は、日頃の所定労働時間をもとに計算されます。自分の働いた時間を確認しておきましょう。

通常賃金はあくまでも「通常の就業時間だけ労働した」と仮定した場合の有給休暇となっているので、アルバイトの方はその日何時まで仕事をしたのか記録しておくとわかりやすいです。

標準報酬日額から計算する場合

フリー写真素材ぱくたそ

社会保険料計算の軸ともいえる、標準月額を日割り計算した「標準報酬日額」。標準報酬日額とは標準報酬月額の30分の1に相当する額のことを意味しており、計算によって有給の給料を割り出すことができます。

標準報酬とは収入により1級から50級までの50等級に分けられた値が当てはまり、支給額が都道府県ごとに変わるので注意しましょう。標準報酬日額は自分で計算方法を決めることができないのも特徴的です。

フリー写真素材ぱくたそ

標準報酬日額は標準報酬日額を用いるには労使協定を結ぶ必要もあるので、制度によって給付される金額も変わります。標準報酬日額の場合は自分の勤めている会社に決定権があるので、上司に確認を取るようにしましょう。

アルバイトの場合は複雑な計算になる可能性も高いので、会社側に計算方法を確認するようにしましょう。有給の給料計算において、標準報酬日額は制度によってもやり方が変わります。

これまで標準報酬日額は給付金の「支給日時点の標準報酬月額」により算出されてきましたが、2016年より「支給開始日以前1年間の平均額」により算出する方法に変更されているので注意しましょう。

バイトの有給休暇で知っておくべきこと

フリー写真素材ぱくたそ

アルバイトで有給を取得する場合、いくつかの注意点があります。条件を満たすのはもちろん、バイトで有給を申請するタイミングや取得方法、有給を申請できる期限も設定されているので、予め確認しておきましょう。

今回はそんなアルバイトで有給を取得する場合の注意点をいくつかご紹介していきます。アルバイトで初めて有給を申請する方は、会社側に予め交渉しておく必要があります。自分が有給を申請できる条件を満たしているかも確認しておきましょう。

取得方法

フリー写真素材ぱくたそ

自分がアルバイトの有給を取得できる条件を満たした場合、なるべく早い段階で会社側に有給を申請しましょう。務めている会社に特別な規定がない限り、1ヵ月以上前から上司やシフトを管理している人に有給申請を依頼しましょう。

アルバイトで有給を依頼する場合も、会社の繁忙期や人のいない期間はなるべく避けるようにしてください。また、旅行などでまとめて有給を使用したい場合は、上司と相談しながら日程を決めて行くのがおすすめです。

有給を早い段階で申請しておくだけで、シフトを組みやすく、また有給も取得しやすくなります。有給休暇を申請する場合には、旅行や冠婚葬祭など有給にする理由も述べましょう。休みの理由で嘘はついてはいけません。

期限に注意する

Photo byJESHOOTS-com

アルバイトで有給を取得するのに1番注意すべきなのが「期限」です。有給休暇は1年でプラスされていき、有給休暇の日数を貯めている方も多いです。ですが、有給には期限が設けられているので注意が必要です。

アルバイトに限らず、有給休暇には期限があるので会社で働いている人は期限をしっかりと確認しておきましょう。基本的に有給休暇は2年で消失するので、いくら日数を溜めていても全て無くなってしまいます。

有給休暇は初年度の場合だと契約の半年後、その後はその月を基準に1年ごとに付与される仕組みになっています。有給は付与された時期から2年なので、なるべく早めに消化しておくのがおすすめです。

フリー写真素材ぱくたそ

アルバイトで働いていて、とくに有給がいらないという方でもなるべく消化しておくのがおすすめです。有給は突然病気になった場合はもちろん、女性は生理痛など生理休暇を取得する場合にも使えます。

有給の期限は会社側から通達のない場合がほとんどなので、自分で期限を把握しておく必要があります。気づかない間に消失してしまっている可能性も高いので、期限を忘れてしまった場合は上司に確認しておきましょう。

会社に断られた場合

フリー写真素材ぱくたそ

基本的にアルバイトなど働いている人から有給休暇を申請された場合、会社側はその申請を断ることができません。ですが、その有給を申請された日が繁忙期だったり、別の日に変更してほしい場合は「時季変更権」が採用されます。

アルバイトをやめる場合、溜まっていた有給休暇を消化したい方も会社側に申請することができます。ですが、その有給が明日や明後日からなど急な申請は社会人としてはマナー違反となるので注意しましょう。

有給休暇で会社側に断られた場合は、自分が条件に満たしていない場合があります。そのため、申請する前にしっかりと自分が条件に満たしているか確認しておきましょう。

退職届を出すタイミングはいつ?ベストな時期や有給やボーナスの条件も解説!のイメージ
退職届を出すタイミングはいつ?ベストな時期や有給やボーナスの条件も解説!
「退職願と退職届の違いは何?」ということや、「退職を伝えるタイミング」「退職届のタイミング」、書き方から提出手続きの方法など、詳しくご紹介していきます。また、法律的な観点や、給与、有給に関する問題まで、円満退職を意識した知識を抑えておきましょう。

バイトでも有給休暇をしっかり取得しよう!

フリー写真素材ぱくたそ

正社員が取得できるイメージの強い「有給休暇」。実はアルバイトでも有給休暇を取得することができ、条件を満たしている場合は会社側に申請することが可能です。

アルバイトでまだ有給休暇を申請したことがない方、有給のシステムが良く分かっていない方はこの記事を参考にして有給休暇を取得しましょう。アルバイトでも有給休暇をもらい、しっかりと休暇を取るようにしてください。

mdn
ライター

mdn

海が大好きで、一眼レフ片手に散歩するのが日課です。皆様に便利で役立つ情報をお伝えしていけるよう、一生懸命頑張ります。

関連するまとめ

人気の記事