正義感が強い人ってどんな人?
正義感が強いというのは、決して悪いことではありません。正しいことを主張しているのですから、善人か悪人かと言えば、明らかに善人の部類に入るでしょう。正義感が強い人は嘘をつくことが嫌いなので、側にいると信頼していられて、好感を持たれるでしょう。
しかし、正義感が強い人は融通が利かなかったり、少しも主張を曲げなかったりと、煙たい存在にもなり得ます。正義感が強い人は付き合いづらいと考えられがちです。自分は正義感が強い人間なのかを知っておくのも大事なことです。
正義感が強い人の特徴は何かを考えていくと、そういった人との付き合い方がわかってきます。自分も正義感が強い人間になりたいと考える場合、どういった点に気をつけて日々を過ごしていけばいいのかも考えていきましょう。
そもそも「正義感」の意味とは?
「あの人は正義感が強い人だ」という話はよく聞きます。正義感が強い人は己を曲げずに正しいことを主張しているというイメージがあります。海外ではデモなどで、正義のプラカードを掲げて行進している人もいます。
しかし日本人にはそういったイメージは少ないでしょう。正義感が強いとはよく使われる言葉ですが、具体的な意味についてわかっているでしょうか?そもそも「正義感」とはどういう意味なのかを考えていきましょう。
正しいと思ったこと通す気持ち
「正義感」の意味とは、自分が正しいと思ったことは、譲れないという強い思いです。良いことと悪いことに対してきちんと分別がつき、正しいと思ったことを実行に移すことができることです。「正義感」に似た言葉に「モラル」「マナー」「倫理観」があります。
「モラル」は公共の基準での良し悪しの意味です。「マナー」は他人に対して失礼のない立ち居振る舞いの意味です。「倫理観」は人としての守る道の意味です。「正義感」は正しいことですが、コミュニケーション社会において、他人と摩擦が起きる原因にもなり得ます。
「正義感が強い」の意味
「正義感」を持つことは、とても大事なことです。「正義感が強い」人とは、自分が正しいと思ったことを、他人から反対があったり、非難されたりしても揺るがずに押し通す人のことを意味します。人は多かれ少なかれ、正義感を持っています。
しかし、現代社会で生きていく上で、この正義感は時々邪魔になります。時に、自分の正義感を曲げなければ、社会で適応できない場合があります。しかし正義感が強い人は自分の考えを曲げません。そのために要らぬ敵を作ってしまう場合があります。
正義感が強い人の特徴
正義感と正義感が強い人の意味がわかったところで、次に正義感が強い人の特徴について見ていきましょう。正義感が強い人には、特有の特徴があります。
正義感が強い人の特徴を見て、あなたの周囲にいる正義感の強い人を理解していきましょう。また、自分が正義感が強い人間なのか、正義感が強い人の特徴を見て、判断していきましょう。
自分が正しいと思い込む
正義感が強い人の特徴の1つ目は、自分は正しいと思い込んでいるということです。自分の価値観が絶対だと信じているので、相手に対して時に高圧的になったり、上から目線になったりして、煙たがられることも少なくありません。
自分の考えを否定されても、すぐには考え方を変えようとしません。しかし全く自分自身を変えることができないというわけではありません。正義感の強い人は常に正しくありたいと考えているので、自分が納得することであれば、自分の判断基準を修正することができます。
ルールやマナーを守る
正義感が強い人の特徴の2つ目は、ルールやマナーをきちんと守るというものです。正義感の強い人は決められたルールや常識やマナーといったものを守ることを大切にしています。ルールに大小はありません。どんな小さなルールでも、皆で決めたものはきちんと守ります。
しかし普通の人はルールが決まっていても、ついつい破ってしまいがちです。そうしたルール違反を、正義感の強い人は厳しく責め立てます。小さな社会の中で煙たがられる存在ではありますが、風紀を守る存在として重要な役割を果たしています。
面倒見がよく信頼される
正義感が強い人の特徴の3つ目は、面倒見がよく信頼されるというものです。正義感の強い人は自分に対しても厳しいので、手を抜くことがありません。またさぼることもないので、チームの中でリーダーシップを取っていくことができます。
そんな活動の中で、チームの仲間から信頼されます。また、正義感の強い人は困った人を放っておくことができない、面倒見のいい性格をしています。何かと世話を焼き、リーダーシップを発揮します。自然とチームの中心に立ち、活動をするようになります。
柔軟性がない
正義感が強い人の特徴の4つ目は、柔軟性がないというものです。正義感の強い人は、ルールを守り、道徳規範にはみ出さないようにして生きています。何か問題が起きて、自分で決断する時は、その社会のルールや規範に合っているかを考えます。
しかし生きていると、社会のルールや道徳規範とは外れたところで判断しなければならない状況が出てきます。そうした時に普通の人は臨機応変に対応しますが、正義感の強い人はそれができません。対応や判断に迷ったり、判断ができなくなってしまったりします。
意思決定する際は徹底的にリサーチ
正義感が強い人の特徴の5つ目は、意思決定する際は徹底的にリサーチするというものです。正義感が強い人は、間違ったことが嫌いなので、何かを決める時は、論理的に考えて決めようとします。
少し考えてみてわからない時は、徹底的にリサーチし、何が正しいのかを見極めようと努力して、答えを導き出します。勘に頼ったり、なんとなく判断したりはしません。
他人がなんとなく決めてしまった事項に対して反対したりもします。周囲の人からは面倒な人だと思われがちですが、結果としては良い方向に向かうことが多いです。
間違っていることを見過ごせない
正義感が強い人の特徴の6つ目は、間違っていることは見過ごすことができないというものです。正義感が強い人は、モラル、マナー、倫理観に対して非常に厳しく自分を律している傾向があります。
それと同時に、他人にも同じぐらいの厳しさを求めています。正義感が強い人が嫌うのは、嘘や、見て見ぬふりをすることです。
誰かが嘘をついたり、見て見ぬふりをした場合、それが目上の人間であっても、毅然として間違いを指摘します。恐れを知らない強い性格だと判断されがちですが、余計なことを言ってしまうため敵も少なくありません。
仕事以外では面白くない人
正義感が強い人の特徴の7つ目は、仕事以外ではあまり面白くない人と捉えられてしまいがちだというものです。正義感が強い人は仕事の上では大変頼りになる存在です。しかし、プライベートでも堅苦しい思考を強要するので、会うことを避けられてしまう場合も多いです。
正義感が強い人は羽目を外したり、冗談を言って笑い合ったりすることが苦手な傾向があります。仲間同士の悪ふざけにも一緒に加わることをしないので、「ノリが悪い」とか、「空気の読めない奴」というレッテルを貼られがちです。
正義感が強い人に対するイメージ
あなたは正義感の強い人に、どういったイメージを持っているでしょうか?正義感の強い人は、リーダーシップを取ることができて、頼りになる存在です。そういった点では、良いイメージを持たれているでしょう。
しかし、正義感の強い人は融通が利かないといった特徴もあります。そうした部分は悪いイメージだと言えるでしょう。正義感の強い人の良いイメージ、悪いイメージをまとめてみました。
良いイメージ
正義感の強い人の良いイメージについて見ていきましょう。正義感の強い人はきちんとしているイメージがあります。きちんとしていると、相手から信頼されやすくなります。また、几帳面で規律を守るというイメージがあります。
社会が健全に動くために大切なことです。さらに、嘘をつかないイメージもあります。嘘をつかない人は、周囲から信用されます。けじめがつけられるというイメージもあります。このように良いイメージがあるので、周囲は正義感の強い人を頼りにするのです。
悪いイメージ
次に正義感の強い人の悪いイメージについて見ていきましょう。正義感の強い人はまず、頑固者と言ったイメージがあります。自分が正しいと思うことを貫くため、扱いにくいと思われる場合があります。自分の非を認めないで謝ろうとしないというイメージもあります。
こういったイメージは他人から反発されやすいです。さらに、面倒な人だというイメージもあります。融通が利かないので、臨機応変に対応できず、周囲は困る場合もあります。さらに自分を押し通すあまり、空気が読めないイメージもあります。
正義感が強い人になる方法は?
正義感が強い人は、時に堅苦しく思えても、自分を貫き、正しいことを行っていくという点では憧れの対象です。特に、自分を押し出すことができない人間にとっては、正義感が強い人の行動は、眩しくもあるでしょう。
自分も正義感が強い人間になりたいと考える場合、どういったことに注意していけばいいのかを考えてみましょう。あなたも正義感の強い人を目指して、周囲から頼られたり、信頼されたりする存在になりましょう。
思いやりを持って周囲に接する
正義感が強い人になる方法の1つ目は、思いやりを持って周囲に接するというものです。一般に正義感の強い人のことを、「この人とは合わない」と判断しがちです。誰もが正義の気持ちを持ったり、規律のある生活をできるわけではないからです。
そう感じた時は、思いやりを持って、接していきましょう。そうするうちに、あなたが正義感の強い人間であっても、周囲としっくりと馴染んでいくことができます。正義感が強い人間になりたいなら、思いやりは大事です。
整合性のある発言をして信頼に繋げる
正義感が強い人になる方法の2つ目は、整合性のある発言をして信頼に繋げるというものです。これはどういうことかというと、正義感が強い人が内容がばらばらの発言をしてしまうと、一貫性がなく、人から信頼されなくなってしまうのです。
正義感が強い人はただでさえ煙たがられるので、そうならないためにも、発言には整合性を持たせましょう。そうすることで周囲から信頼されるようになり、正しいことを言っているのだとあなたの発言を認めてもらえます。
正しいと思ったことを言える勇気を持つ
正義感が強い人になる方法の3つ目は、正しいと思ったことを言える勇気を持つというものです。正義感の強い人はどうしても他人に対しても厳しくなります。正しいと思った行動を行い、相手にも要求します。でもそれは少しでも周囲が良くなるようにと考えた結果です。
しかし、いざ相手に正義感のある行動を求めるということは、かなり勇気がいることです。孤立してしまわないかと不安になるかもしれません。しかし正義感の強い人間になるためには、勇気を持って相手にも正しさを求めましょう。
あえて難しい生き方をする強い意志を持つ
正義感が強い人になる方法の4つ目は、あえて難しい生き方をする強い意志を持つというものです。正義感が強い人でも、楽な道があることは知っています。正義感を貫くことをしなければ、もっと楽に生きられるでしょう。
正義感が強い人は嘘をつけば楽なシチュエーションでも嘘がつけません。その結果面倒な事態になることもあるでしょう。またプライベートでも敬遠されてしまいがちです。しかし自分の正義を貫くため、意志を通し、辛くても自分を曲げずに生きることが必要です。
面倒なほど正義感が強い人との付き合い方は?
正義感が強いことは、悪いことではありません。しかし、面倒なくらい正義感が強い人との付き合いはいろいろ大変です。正義感を振りかざす人との付き合い方を見ていきましょう。正義感の強い人との付き合い方がわかってくると、日常がもっと楽になります。
冷静に話し合ってみる
面倒なほど正義感が強い人との付き合い方の1つ目は、冷静に話し合ってみるというものです。正義感が強い人は、人の意見を素直に取り入れることが苦手です。しかし正義感が強い人は強いなりに、そこまで頑固になってしまうまでの経緯があったはずです。
そうしたことをまずは尊重してあげましょう。譲れる部分は譲って、静かに話し合うようにしましょう。よく話をしてみると、自分の考えの矛盾に気づくかもしれません。また、正義感が強い人の心をほぐし、世間とのずれについて理解してもらえるでしょう。
適当に聞いて受け流す
面倒なほど正義感が強い人との付き合い方の2つ目は、適当に受け流すというものです。正義感の強い人は、正義を盾にして、自分の考えを主張します。
正義を盾にされてしまうと、正しいことなので、何の反論もできなくなってしまいます。このような場合は、付き合いはほどほどにして適当に受け流してしまうのも手です。過度に正義感の強い人とはまともに話をしても疲れるだけです。
距離を置く
面倒なほど正義感が強い人との付き合い方の3つ目は、距離を置くというものです。正義感の強い人と接していて、いつまで経っても平行線で、話にならないといったこともあるでしょう。
そのような場合は理解し合うことはきっぱり諦めて、距離を置くようにしましょう。気の合わない人と無理に一緒にいたり、話をしたりするのは辛いばかりです。ある程度距離を置き、ストレスを減らしていきましょう。
正義感が強い人は頼もしくもあり厄介でもある
正義感が強い人はリーダーシップがあり、周囲を間違った方向に向かわせないような力があります。しかし正義を振りかざすあまり、空気が読めなかったり、敵を作ってしまったりと厄介な側面もあります。正義感が強い人とは上手な付き合いをしてストレスを減らしましょう。