簡単なかごバッグの作り方を覚えよう!
手作りかごバッグに興味を持っている方のために、今回は「クラフトバンドかごバッグ」「麻ひもかごバッグ」「巾着かごバッグ」と3パターンの簡単な作り方をご紹介します。家にあるかごバッグのおしゃれ&かわいいアレンジも要チェックです。
かごバッグの魅力
3パターンの簡単な手作りかごバッグの作り方をご紹介する前に、かごバッグの魅力に迫ってみましょう。かごバッグにあまり馴染みのない方も、興味が湧いて「使ってみたい!」「作りたい!」と思うしれません。
夏のコーディネートに活躍
かごバッグの魅力といえば、夏のコーディネートに活躍する涼しげな見た目と洋服を選ばない使いやすさでしょう。ワンピースやパンツスタイルはもちろん、浴衣にもマッチします。そして、ファーなど季節ものを取り入れれば、1年中使うことができます。
アレンジも楽しめる
かごバッグはシンプルなデザインも多いですが、スカーフや造花などの小物アイテムを使いアレンジを楽しめる魅力もあります。最後の項目でおしゃれ&かわいいアレンジについてご紹介するので参考にしてください。
簡単な手作りかごバッグの作り方①クラフトバンドでかごバッグ
まずはじめにご紹介するのは、クラフトバンドを使った簡単な手作りかごバッグの作り方です。クラフトバンドとは、牛乳パックや古紙などを再利用して作られた紙のひものことです。そのため、紙バンドとも呼ばれます。丈夫で扱いやすいので、かごバッグを初めて作る方にもおすすめの素材です。
クラフトバンドは、かごバッグ定番カラーのブラウンはもちろん、レッド、ブルー、グリーン、ブラックなど豊富な品揃えが魅力でもあります。
今回はワンカラーのクラフトバンドを使った、簡単な基本の「平編み」かごバッグの作り方をご紹介します。クラフトバンドを使ったかごバッグは、基本の平編みのほかに、追いかけ編みや八の字かがりなどいろいろな編み方があり、組み合わせる作り方もあります。
装飾を取り入れたり、カラーを増やすこともできるので、基本をマスターしてさまざまなかごバッグの作り方にチャレンジしてみてください。
用意する材料
クラフトバンドを使った簡単な手作りかごバッグの作り方に必要な材料は、お好きなカラーのクラフトバンド、木工用ボンド(速乾性)、はさみ、両面テープ、定規、鉛筆、洗濯ばさみです。あると便利な材料は、方眼マット、クラフトバンドを裂くもの(クラフトバンドカッター、PPバンドなど)です。
かごバッグの完成品のサイズは、底11×30cm、高さ21.5cmになります。必要なクラフトバンドは、横ひも30cm×4本・90cm×3本、始末ひも11cm×2本、縦ひも71cm×11本、補強ひも30cm×2本・37cm×2本、編みひも88cm×14本、縁ひも90cm×2本、持ち手ひも59cm×4本、巻きひも450cm×2本です。
作り方・手順
まず、クラフトバンドを使ったかごバッグの底の作り方からご紹介します。方眼マットの中心に、両面テープを15cm程度縦に貼ります。横ひも用にカットしたクラフトバンドを半分に折り、中心を両面テープに合わせて30cm、90cm、30cmと交互に上から7本並べます。
始末ひも用にカットしたクラフトバンド11cmを、30cmの横ひもの両端に合わせて縦に貼ります。仮置きをしてぴったりなサイズにはさみでカットし、木工用ボンドを全体に塗り貼り付けます。貼ってからカットしてもOKです。
裏返し、両端クラフトバンド1本分に木工用ボンドを塗ります。縦ひも用にカットしたクラフトバンド71cmを半分に折り、横ひもの中心に合わせて両端に1本ずつ貼ります。始末ひもが上になるように裏返し、残りの縦ひも9本を編みます。
縦ひも2本を重ねて持ち、編み目が交互になるように下から編み入れ、両端に1本ずつ広げます。同様に、2本を重ねて持ち、編み目が交互になるように編み入れていきます。最後の1本を編み入れたら、縦ひもの間隔を均等に揃えます。
補強ひも用にカットしたクラフトバンド30cmに木工用ボンドを全体に塗り、横ひもの上下に重ねて貼ります。ここまでが、クラフトバンドを使ったかごバッグの底の作り方になります。
次に、かごバッグの側面の作り方をご紹介します。底面と直角になるように、周囲のクラフトバンドをすべて立ち上げます。底面に定規を当てながら折ると、仕上がりがきれいです。
編みひも用にカットしたクラフトバンド88cmの先端を、左から2番目の縦ひもの裏に合わせて洗濯ばさみで固定します。縦ひもと編み目が交互になるように、1周編んでいきます。
角はしっかり折り目をつけ、洗濯ばさみをいくつか使い、固定しながら編んでいきます。編みおわりの重なる部分に木工用ボンドを塗り、しっかり固定します。この時、縦ひもに木工用ボンドを付けないよう注意しましょう。
重なる部分の長さを測り、編みひも用にカットした残りのクラフトバンド88cm×13本すべてに印を付けます。先端から印を付けた部分まで木工用ボンドを塗り、輪っかを作ります。固定するまでは洗濯ばさみで留めておきます。
1段目の編みひもの重なる部分と反対側を正面にし、左から3番目の縦ひもに編みひもの端が隠れるよう、裏側に重ねて洗濯ばさみで留めます。編み目が交互になるように、残りの編みひもを編み込んでいきます。
編みおえたら、片手で編みひもを抑えて固定し、もう片方の手で縦ひもを1本ずつ引っ張り隙間をなくします。ここまでが、クラフトバンドを使ったかごバッグの側面の作り方になります。
最後に、かごバッグの持ち手の作り方と縦ひもの後処理の方法、縁ひもの作り方についてご紹介します。まず、持ち手以外の縦ひもの後処理を行います。
持ち手は、縦ひもの中心から左右3本目の縦ひもの位置に付けます。持ち手以外の縦ひもは、上段の編みひもを包むように前後に折り、3段目と5段目に差し込みます。先端が見えてしまう場合は、余分な長さをはさみでカットします。内側も同様に、持ち手となる縦ひも4本以外をすべて差し込みます。
続いて、かごバッグの持ち手部分の作り方に進みます。持ち手ひも用にカットしたクラフトバンド59cmを、縦ひもの内側に差し込みます。お好きな持ち手の長さに調節し、持ち手部分の縦ひもに木工用ボンドを全体に塗り、持ち手ひもに貼り付けます。
縦ひもが重なっていない持ち手ひも部分に、補強ひも用にカットしたクラフトバンド37cmを木工用ボンドで貼り付け、不要な長さをカットします。外側からも、持ち手ひも用にカットしたクラフトバンド59cmに木工用ボンドを少しずつ塗り、貼り付けます。
これで、持ち手部分のクラフトバンドは3重になりました。巻きひもを巻いて、仕上げていきます。巻きひも用にカットしたクラフトバンド450cmの12本幅の端を、3本幅ずつはさみで切込みを入れます。PPバンドが垂直になるように切込みに差し、クラフトバンドを手前に引っ張りながら裂きます。
3本幅に裂いた巻きひも用にカットしたクラフトバンド450cmの中心を持ち手の中心に合わせ、片手で抑えながら3回ほど巻き付けて洗濯ばさみで固定します。隙間ができないように、巻きひもを丁寧に巻いていきます。
巻きおわりが裏側になるようにはさみでカットし、1周程度の長さに木工用ボンドを塗り、裏側の巻きおわりを45度くらい斜めにして固定します。残りの持ち手も同様に巻いて固定します。
仕上げの縁ひもの作り方になります。縁ひも用にカットしたクラフトバンド90cm木工用ボンドを少しずつ塗りながら、洗濯ばさみで固定します。巻きおわりの先端は、丸くカットして仕上げます。洗濯ばさみを取り、形を整えます。内側にも同様に、縁ひもを木工用ボンドで貼り付けます。
洗濯ばさみを取り、全体の形を整えます。一晩放置すれば、木工用ボンドが完全に固まります。洗濯ばさみを放置すると、跡が残ってしまいます。こまめに取り外すことを心がけましょう。以上がクラフトバンドを使ったかごバッグの作り方になります。
はじめに少し触れましたが、クラフトバンドを使ったかごバッグの編み方・作り方はいくつかあります。木製やレザーの持ち手を付けたり、ぷっくりと丸い形のかごバッグの作り方もあります。
クラフトバンドの太さの違うものを組み合わせたり、肩ひもを付けて2wayタイプにする、内側に巾着を取り付けるなど、基本の作り方をマスターすればアレンジが可能です。
簡単な手作りかごバッグの作り方②麻ひもで編むかごバッグ
荷造りにも使われる麻ひもで、かごバッグを編むことができます。今回は初めての方でも簡単に手作りできる編み方でご紹介しますが、慣れたらさまざまな編み方でアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。
用意する材料
麻ひもで編む簡単な手作りかごバッグの作り方に必要な材料は、お好きなカラーの麻ひも、かぎ針8号、はさみ、クリップ(目印用)、とじ針です。かぎ針は、10号で編むと隙間が広くざっくりとした仕上がりになります。お好みで選んでください。
作り方・手順
まず、麻ひもで編む簡単な手作りかごバッグの底の作り方からご紹介します。麻ひもにかぎ針を当て、くるりと1周させます。麻ひもを引っかけ、先ほど作った輪の中に引き抜き、作り目の完成です。麻ひもを引っかけ輪の中に引き抜き、鎖編みで30目編みます。
ひっくり返し、鎖編みの2重になっている部分を上に持ちます。立ち上がりに鎖編みで1目編み、2段目は細編みで30目編みます。細編みは、隣の輪の中にかぎ針を入れ麻ひもを引き抜き、再度麻ひもを引っかけかぎ針の2つの輪の中に引き抜きます。
立ち上がりに鎖編みで1目編み、ひっくり返して2段目も細編みで30目編みます。立ち上がりに鎖編みで1目編み、ひっくり返して細編みで30目編む工程を繰り返し、合計12段編みます。ここまでが、麻ひもで編むかごバッグの底の作り方になります。
次に、かごバッグの側面の作り方をご紹介します。立ち上がりに鎖編みで1目編み、横列を細編みで30目編みます。編み初めにクリップなどで目印を付けておくと分かりやすいです。
縦列12列も、細編みで編み進めます。縫い始めの輪と合わせ細編みをし、残りの麻ひもがなくなるまで2重で編み糸処理をします。
側面を1周編み、側面1段目の縫い始めの輪の中にかぎ針を入れ麻ひもを引き抜き、かぎ針の輪の中も引き抜きます。立ち上がりに鎖編みで1目編み、2段目も同様に細編みで編みます。2段目の縫い始めの輪の中にかぎ針を入れ麻ひもを引き抜き、かぎ針の輪の中も引き抜きます。
立ち上がりに鎖編みで1目編み、3段目も同様に細編みで1周編み、合計28段編みます。ここまでが、麻ひもで編むかごバッグの側面の作り方になります。
最後に、かごバッグの持ち手の作り方についてご紹介します。細編みで8目編み、鎖編みで20目編みます。14目あいだをあけ、15目の輪にかぎ針を入れ麻ひもを引き抜き、細編みで持ち手をつなげます。
そのまま続けて合計28目細編みし、鎖編みで20目編みます。14目あいだをあけ、15目の輪にかぎ針を入れ細編みで編み始めまで編みます。1周したら引き抜き編みで糸処理をし、立ち上がりに鎖編みで1目編み、細編みで3段編みます。持ち手部分もねじれないよう気を付け細編みで編みます。
1周引き抜き編みをし、20cm程度残して麻ひもをはさみでカットします。抜けない程度に麻ひもを裏側に引っ張り、とじ針に通します。2目隣に針を縦に通し、縫いおわりの輪を合わせて針を通します。表側に麻ひもが出ないように気を付け、縦に5段ほど通します。根元からカットして完成です。
簡単な手作りかごバッグの作り方③100均グッズで巾着かごバッグ
浴衣と合わせたい巾着かごバッグは、100均などで購入できるかごと布生地を縫い合わせて簡単に手作りすることができます。かごを麦わら帽子で代用し、既製品の巾着袋を使うことで、より簡単に仕上げることができます。
用意する材料
100均グッズで作る簡単な手作り巾着かごバッグの作り方に必要な材料は、お好きなかごまたは麦わら帽子、お好きな巾着袋、針、糸、はさみ、ダブルクリップです。ダブルクリップは、洗濯ばさみで代用できます。
作り方・手順
麦わら帽子のクラウンと呼ばれる頭を被る部分をカットします。既製品の巾着袋の底部分をカットして裏返し、かごまたはカットした麦わら帽子に被せてクリップでとめます。糸でしっかり縫い付ければ完成です。ポイントは、かごのサイズにフィットする巾着袋を選ぶことです。
長さを測り布を裁断して筒を作るといった作業がないため、巾着かごバッグを短時間で作ることができるでしょう。もちろん、巾着袋を手作りすることもできます。
家にあるかごバッグのおしゃれ&かわいいアレンジ
シンプルなデザインが魅力でもあるかごバッグですが、ファッションに合わせて個性を出したい!という方もいるでしょう。そこで、アイテムを使い世界にひとつだけのおしゃれ&かわいいかごバッグにアレンジする作り方をご紹介します。
流行おくれの飾りがついていたり、少しくたびれていても、アレンジ次第で今風のおしゃれ&かわいいかごバッグに変身させることができます。家にあるかごバッグを使い、おしゃれ&かわいいアレンジを楽しみましょう。
スカーフでアレンジ
家にあるかごバッグにスカーフを結んでみましょう。首に巻いたりヘアバンドの変わりにするなどおしゃれファッションコーデに欠かせないスカーフですが、身につけるには少し派手、コーデが難しいと敬遠している方もいるでしょう。
使い道に悩んでいるスカーフをかごバッグに付ければ、おしゃれでかわいいアレンジが叶います。もちろん、お気に入りのスカーフでもOKです。
スカーフの基本の折り方「バイアス折り」や「プリーツ折り」などにし、ネクタイ結び、ピエロ、リボン結びなどお好きな形に仕上げましょう。
持ち手全体にスカーフを巻きつけるアイデアもおすすめです。スカーフを取り外して洗うことができるので、かごバッグを清潔に保つことができるメリットもあります。スカーフでかごバッグ全体を包み込むアレンジは、汚れなども隠せて大胆でおしゃれです。
造花でアレンジ
100円ショップや手芸センターなどで購入できる造花を使い、おしゃれ&かわいいかごバッグにアレンジすることができます。
茎が針金で作られている造花であれば、かごバッグに差し込み裏で固定するだけです。お花畑のように、かごバッグ一面に取り付けてもかわいいです。
造花用のピンを使えば、取り外し可能なコサージュを作ることもできます。グルーガンで接着すれば、使いまわしができる造花コサージュも簡単に手作りすることができます。パールビーズや葉っぱ、リボンなどを取り入れると、より豪華なおしゃれ&かわいいかごバッグにアレンジすることができます。
リボンでアレンジ
シンプルなデザインのかごバッグには、大胆なリボン使いでおしゃれ&かわいいアレンジをしてみましょう。柄物のリボンや大きめのリボンを使用すれば、リボンが主役となりがらりと雰囲気を変えることができます。
また、レースのリボンを取り入れれば、ガーリーなかごバッグにアレンジすることができます。作り方は簡単で、グルーガンでかごバッグに直接接着したり、糸で縫い付けるだけです。取れないようにしっかり巻き付ければ、取り外しも可能です。
造花のようにリボンを取り外せるコサージュにしたり、スカーフのように結んだり巻き付けることもできます。リボンは質感や太さ、カラーなどおしゃれでかわいい種類がたくさんあるので、気分でアレンジを楽しみましょう。
ヘアゴムでアレンジ
おしゃれ&かわいいモチーフ付きのヘアゴムは、かごバッグアレンジに大活躍します。手持ち部分にそのまま付けたり、造花のようにモチーフだけを使い側面全体にちりばめてもかわいいです。
おしゃれでかわいいヘアゴムは雑貨屋さんなどでも取り扱いがあります。ゴムが伸び切って使えなくなったお気に入りのモチーフの再利用にもおすすめです。
タッセルでアレンジ
大ぶりなタッセルをワンポイントに付けたり、フリンジをたくさん付ければボヘミアンスタイルのかごバッグにアレンジすることもできます。タッセルは作り方が簡単なので、お好きな素材、カラー、サイズで手作りもおすすめです。
ファーでアレンジ
冬のイメージがあまりないかごバッグですが、実は1年を通して使うことができます。冬らしいファーを取り入れれば、ファッションコーデにも違和感はないでしょう。取り外せるようにしておくと、かごバッグを季節関係なく使うことができます。
かごバッグの口元全体や持ち手などに付けたり、ボンボンなどの飾りを取り入れる、フタの代わりに使用するなど、ファーの使い方はいくつかあります。
インナーバッグでアレンジ
かごバッグは中身が見えてしまうというデメリットがありますが、インナーバッグを取り付ければ小物を落としてしまう心配もありません。シンプルなかごバッグだからこそ、インナーバッグのデザインが引き立ちます。
かごバッグに既製品のインナーバッグを組み合わせたり、簡単にできるアレンジです。お気に入りの生地でインナーバッグを手作りしたい方は、巾着袋やあずま袋など作り方を紹介しているホームページを参考にしてみてください。
生地でアレンジ
かごバッグに生地でアレンジする方法も大胆に変身させることができおすすめです。作り方は簡単で、お好きなデザインの生地をカットし、かごバッグの側面に縫い付けるだけです。選ぶ生地のデザインやカットする形・大きさにより、印象は変わってきます。
生地のイメージに合わせて複数のリボンやパールビーズなどを組み合わせると、立体感が出て豪華になります。汚れたり傷ついてしまった部分を隠したい時にもおすすめのアレンジ方法です。
ハンドルカバーでアレンジ
持ち手に付けるハンドルカバーは、かごバッグを簡単にアレンジすることができます。汗をかきやすい季節でも気兼ねなく使うことができ、外して洗うことができるので、いつでも清潔です。柄や形などデザイン違いをいくつか用意して、ほかのアレンジと組み合わせてもおしゃれです。
手作りかごバッグに挑戦してみよう!
今回は、クラフトバンドかごバッグ、麻ひもかごバッグ、巾着かごバッグの作り方についてご紹介しました。初めての方でも簡単に手作りすることができるので、ぜひ手作りかごバッグに挑戦してみてください。