梅酒はカロリーが高い?ダイエットへの効果や飲み方をチェック!
梅酒は「カロリーが高い」けど「ダイエットに効果的」という矛盾とも思える特徴があるようです。梅酒は甘くてさっぱりとした味わいで、水割りでもお湯割りでも飲むことができ、1年を通して楽しむことができる人気のお酒です。
今回は他のお酒や果実酒と数値を比較して、梅酒のカロリーは本当に高いのか検証します。また、梅酒のダイエットへの効果とダイエットに効果的な飲み方についてもご紹介します。
梅酒は本当にカロリーが高いのか、なぜダイエットに効果的といわれているのか、疑問にお答えします。ダイエット中に梅酒を飲みたい方も、ぜひチェックしてください。
梅酒のカロリー・糖質
まずはじめに、梅酒のカロリーと糖質についてご紹介します。梅酒1杯100mlあたりのカロリーは156kcalで、糖質は20.7gです。梅酒は製造する時に氷砂糖をたくさん使用するため、糖質は他のお酒と比較するとかなり高いです。
では、梅酒は他のお酒や果実酒と比較して、カロリーは高いのでしょうか、低いのでしょうか。他のお酒と果実酒と比較するために、次の項目では数値をご紹介します。
他のお酒との比較
まず始めに、梅酒以外のお酒1杯100mlあたりのカロリーと糖質についてご紹介します。ビールのカロリーは40kcal、糖質は3.1gです。日本酒のカロリーは104kcal、糖質は3.6gです。
焼酎(乙類)のカロリーは146kcal、糖質は0gです。焼酎(甲類)のカロリーは206kcal、糖質は0gです。ウイスキーのカロリーは237kcal、糖質は0gです。テキーラのカロリーは231lcal、糖質は0gです。
他のお酒と数値を比較して分かるように、カロリーは梅酒だけが特別に高いわけではありません。糖質はかなり高いことが分かりましたが、燃えにくいカロリーといわれる糖質は0gです。また、アルコールのカロリーは糖質や脂質より早く燃焼されるため、ほとんど体内に吸収されることはありません。
他の果実酒との比較
続いて、梅酒以外の果実酒1杯100mlあたりのカロリーと糖質についてご紹介します。カシス酒のカロリーは245kcal、糖質は40.9gです。もも酒のカロリーは108kcal、糖質は14.3gです。ゆず酒のカロリーは97kcal、糖質は13.6gです。
果実酒の中では、カシス酒がカロリーと糖質ともに高いことが分かりました。梅酒のカロリーは果実酒と比較して平均的な数値ですが、糖質は高めであるといえそうです。
カロリー高めの梅酒のダイエットへの効果
他のお酒や果実酒と比較して、梅酒だけが特別にカロリーが高いわけではないことが分かりました。しかし、ごはん1杯あたりのカロリーは220kcalなので、カロリーが高い飲み物であることに変わりはありません。
ただし、梅酒にはダイエットへの効果が期待できる栄養成分が含まれています。具体的にどのような効果が期待できるのかについてご紹介します。
代謝を高める
梅酒に使われている梅には、代謝を高める効果がある「クエン酸」という栄養成分がたくさん含まれています。梅の酸味はクエン酸によるもので、レモンの次に含有量が多い食材です。クエン酸は血糖値の上昇を抑制する効果もあり、代謝を高めて脂肪燃焼しやすい体をつくることができます。
エネルギー消費のほとんどは基礎代謝になります。つまり、基礎代謝を上げることで、効果的に痩せやすい体、太りにくい体になれるということです。また、基礎代謝を上げれば冷え性改善にも効果が期待できます。
腸の働きを整える
梅酒に使われている梅には、腸の働きを整える「食物繊維」が豊富に含まれています。ダイエット中に食事制限などをすることで、食物繊維が不足し便秘になる方も多いです。梅を食べることで、便秘解消が期待できます。また、便秘薬として使用されている成分である「マグネシウム」も含まれています。
腸の働きを整えてくれる効果を得るためには、梅を食べる必要があります。梅酒は梅の実が入っているタイプもありますが、漬け込みに使った梅の果肉を加えて製造されている「にごり梅酒」がおすすめです。
血糖値の上昇を抑える
梅酒には、クエン酸と同じく血糖値の上昇を抑える効果がある「オレノアール酸」という栄養成分がたくさん含まれています。糖分が含まれているのもを食べると、血糖値が上昇してエネルギー源になります。そして、余った糖分は脂肪へと変わり体内に残ります。
血糖値の上昇を抑えると、その分脂肪へと変わる量を減らすことができます。そのため、梅酒に多く含まれているオレノアール酸は、ダイエットに効果的な栄養成分であるといえるでしょう。
カロリー高めの梅酒のダイエットに効果的な飲み方
梅酒には、ダイエット効果が期待できる栄養成分がたくさん含まれていることが分かりました。しかし、カロリーが高めであることに変わりはありません。
そのため、ダイエット中に取り入れる場合は飲み方が重要になります。そこで、ここからはカロリー高めの梅酒のダイエットに効果的なおすすめの飲み方についてご紹介します。
ストレートで飲まない
まず始めにご紹介するダイエットに効果的な飲み方は「ストレートで飲まない」ということです。梅酒はアルコール度数が10度以上と高いお酒ですが、甘く飲みやすいためストレートで飲む方も多いでしょう。
しかし、ストレートで梅酒を飲むと1杯100mlあたり156kcalを摂取することになり、カロリーは増えてしまいます。そのため、ダイエット中の梅酒は、ストレートではなく次の項目で紹介する飲み方をおすすめします。
水やお茶で割って飲むのが◎
続いてご紹介するダイエットに効果的な飲み方は、ストレートではなく「水やお茶で割って飲む」という方法です。割合は、水6割に対して梅酒4割が黄金比といわれています。
寒い季節には、お湯割りにすると体の冷え対策になります。温かいと時間をかけて飲むため、飲む量を抑えることもできるでしょう。また、緑茶割りにすると、美肌効果や体内のアルコール分解を促す効果が期待できます。
梅酒をストレートで100ml飲むより、水やお茶で割った100mlの方がカロリーを抑えることができます。その分梅酒の濃さは薄くなりますが、ダイエットに効果的な飲み方としては、ストレートは避け割ることをおすすめします。
カロリーを抑えた梅酒を選ぶ
続いてご紹介するダイエットに効果的な飲み方は「カロリーを抑えた梅酒を選ぶ」ことです。低カロリーな梅酒を選ぶだけなので、簡単な方法です。梅酒1杯100mlあたりのカロリーは156kcalとお伝えしましたが、よりカロリーの低い梅酒はいくつかあります。
例えば、チョーヤ「さらりとした梅酒」は100mlあたり131kcal、チョーヤ「うめほのり」は86kcal、メルシャン「かろやか梅酒」は55kcal、サントリー「すみわたる梅酒」は90kcalなどです。アルコール度数も、5度、8度、10度など違います。
低カロリーなおつまみを選ぶ
梅酒を飲む時に欲しくなるのが「おつまみ」でしょう。せっかく梅酒をストレートではなく水やお茶で割ったりカロリーを抑えた商品を選んでも、おつまみでカロリーを摂取してしまってはダイエットが台無しになりかねません。
梅酒のおつまみとしては唐揚げやポテトなどの揚げ物が人気ですが、ダイエットを優先するのであれば避けましょう。豆腐、枝豆、白身魚など、高たんぱくで低カロリーなおつまみをおすすめします。
飲み過ぎない
梅酒は甘くて飲みやすいお酒です。ストレートを避けカロリーを抑えた梅酒を選んでも、飲みすぎてしまっては意味がありません。飲みすぎに注意することも、カロリー高めの梅酒のダイエットに効果的な飲み方のひとつといえるでしょう。
カロリーを意識して梅酒を上手に美味しく楽しもう!
今回は梅酒の気になるカロリーやダイエットへの効果、ダイエットに効果的な飲み方などについてご紹介しました。梅酒は他のお酒や果実酒とカロリーはあまり変わりませんが、ごはん1杯と比較すると決してカロリーが低いとは言えません。
しかし、ダイエットへの効果が期待できる栄養成分が含まれており、美肌効果も期待できます。ダイエット中は栄養不足などによりお肌が荒れがちなので、嬉しい効果でしょう。
ダイエット中の方などカロリーが気になる方は、ストレートで飲まず水やお茶で割ったり、カロリーを抑えた梅酒を選ぶなど飲み方に注意する必要があります。カロリーを意識して、梅酒を上手に美味しく楽しんでください。