日本の世帯平均年収について
誰もが一度は気になる話題ですが、自分と比べて他の人はどのくらい年間収入を得ているのか考えたことがあるでしょう。ここでは日本の平均的な世帯年収やそもそも世帯年収と聞いてどのようなものなのかイメージが付きにくい人のために世帯年収とはどのようなものなのかご紹介していきます。ぜひこれを読んで一度年収いついて考えてみましょう。
世帯年収とは
日本において現在は年金の問題や経済の問題がニュースで取り上げられていて一度は世帯収入という言葉を聞いたことがあるでしょう。一体世帯収入とはどこを指しているのかご紹介します。世帯は同じ家で暮らす家族の事を指します。世帯収入とはその家族の収入を合計した金額にあたります。日本の平均世帯収入は約560万円と言われています。
年収分布【世帯別】
年収は働き方や勤務年数または若干ではありますが性別によっても様々異なります。年収は独身の人や結婚している女性で専業主婦などにおいても様々異なります。職業においても年収は人によって様々です。ここでは様々な世帯の平均的な年収についてご紹介していきます。自分と似たような生活環境の人の平均値が知りたい方はぜひ読んでみてください。
子供あり世帯
年収分布の世帯別平均でまず始めは子供がいる場合の世帯平均年収をご紹介します。結婚をしていて子供がいる世帯の平均年収分布は700万円と言われていて日本全体の世帯平均年収を上回っています。子供がいる場合には子供を育てるための費用がとても掛かりますが、手取り約38万円程度貰っている方の場合はゆとりをもって育てられると言われています。
共働き世帯
日本の共働き世帯の平均年収分布をご紹介します。近年は共働き世帯が多いと言われています。夫婦で働きに出ている世帯の平均年収分布は730万円といわれています。共働き世帯が子供あり世帯を上回っている理由としては子供あり世帯は子育てのためどちらかのみが働いている世帯が多いためとされています。共働きではないので少し下がっています。
母子家庭世帯
日本の母子家庭世帯の平均年収分布をご紹介します。母子家庭世帯の平均年収分布は約260万円と言われています。子供あり世帯の平均年収と比べると大きな差がみられます。この結果は母子手当を含んだ結果です。母子手当を含まないと平均的な年収は約200万円とされています。両親や幼稚園などに子供を一時見てもらわないと大変であるといえます。
高齢者世帯
日本の高齢者世帯の平均年収分布についてご紹介します。65歳以上で構成される高齢者世帯の平均年収分布です。平均年収分布は約310万円と言われています。この高齢者世帯の平均年収分布には年金も含まれた額です。将来は今よりも年金を貰える額が少ないとされているので将来は高齢者世帯の平均年収額も下がると言えます。今から貯金をしておきましょう。
年収分布【男女の違い】
現在は昔に比べると男性や女性と性別関係なくスペックを重視し女性であっても管理職を任される人が増えてきています。しかしまだまだ性別を考慮している会社も多く見受けられています。女性は男性に比べると体力面や結婚をした後のワークスタイルなどで企業側は男性と女性を比べてしまいます。ここでは性別別に年収分布を比べてみました。
男性の年収分布
性別や学歴別の日本の年収分布をご紹介します。まずは男性からです。大学や大学院卒業の男性の場合は年収が約644万円です。高専卒業した男性の場合は年収が約494万円になります。高校卒業の男性の場合は約404万円です。このような平均的なデータが出ていますが働く年数が異なるので一概に必ずこのようなデータになるわけではありません。
平均年収のピークをみてみると男性の場合は50~54歳の時に収入が一番ピークになります。考えられることとしてこのくらいの年齢になると仕事にも慣れてきて昇格や管理職など上の職に就くことが出来るためです。また学歴もこの年齢になると関係性がでてきます。54歳を過ぎてしまうと企業によっては年齢の問題で年収が下がってしまう企業もあります。
女性の年収分布
続いては女性の年収分布をご紹介します。男性同様に学歴別でご紹介していきます。大学や大学院を卒業した女性の年収分布は約460万円です。続いて高専卒業した女性の場合の年収分布は約404万円です。高校卒業した女性の年収分布は約332万円です。男性と比べると少し女性の方が大学を卒業していても貰える年収が低いことが分かります。
平均年収のピークをみてみると女性は男性と違って学歴によってピークに達する時期が違います。大学や大学院卒は65~69歳がピークで短大や高卒では50~54歳が年収のピークになります。男性と違って少し遅めなのは女性の昇格するか速度が関係しているようです。女性の場合は男性よりも上の職に就いている人が少ないためこのような結果になります。
昇格しにくいことは実際事実ですが日本の労働環境は昇格できなくとも毎年年給は少しずつ上がるようになっており勤務年が増えるごとに給与はあがってきます。大学や大学院を卒業した場合は短大や高専を卒業した人に比べて早い段階で昇給しやすくなっており年齢を重ねるごとに最高役職に近づくためそのピークが少し遅めになります。
男女の年収分布の特徴
学歴別年収分布をご紹介しましたが男性と女性の年収には特徴があります。特徴についてご紹介していきます。男性と女性別に学歴に分けて年収を見てみると男女とも大学や大学院を卒業している人のほうが年収が高い傾向にあります。大学と大学院を卒業した人を一緒にして紹介しましたが、実際は大学院を出てる人のほうが年収が高い可能性もあります。
年収を男女別に比べたときに大学を卒業していても女性の方が男性に比べて年収が低い傾向にあります。これは男性に対して女性の方が管理職や上位職に就いている人が少ないためだと考えられます。現在は性別関係なく個人の能力を見てくれる企業もあるので一概には言い切れません。しかし多くの企業は男性が上位職に就くことが多いのは事実にあります。
年収の平均について
年収はそれぞれ個人の働き方で異なります。自営業や起業をしている人の場合は学歴に関係なく稼いでいる人もいます。一般的な民間企業で働いている人は学歴や経験が関係してきます。友人や周りと年収を比べるものではありませんが、実際は同い年がどれだけ稼いでいるのか気になる人もいるでしょう。個人の違いも踏まえて年収をご紹介します。
年齢別の年収分布
年齢別で平均年収をご紹介します。先ほどもご紹介したように男女の平均年収の差は約240万円ほどあるよです。男女関係なく年齢が若ければ若いほど平均年収が低く生活がくるしくなっています。例えば20~25歳の男性の平均年収は275万円と若干低く感じます。しかし年齢が上がるにつれて年収も上がってきます。若年層よりは貰える額が増えます。
雇用形態ごとの年収分布
年齢や性別関係なく雇用形態でも年収は大きく変わってきます。正規正社員として働いた場合の年収は約487万円です。非正規正社員の平均給与は約172万円です。大きく異なることがわかります。収入は変わりますがライフワークを考えると非正規社員のほうが時間には余裕が出来るので長い時間働きたくない人は自分に合う働き方を選びましょう。
学歴ごとの年収の違い
学歴は給与においてとても関係が深いと言われています。厚労省のデータをみると大学や大学院を卒業した人と高校卒業して働く人とでは平均すると100万円ほど給与に差が出るというデータがあります。経験値は高卒から働く人のほうが高いのでしばらくは大卒の人よりもお給料が高いです。しかし年齢を重ねると大卒の人のほうが高くなります。
地域ごとの年収の違い
続いては地位ごとの年収の違いについてご紹介します。もっとも年収が高いとされる地域は関東圏で中でも東京が一番年収が高い地域とされています。アルバイト時給も地方と比べると1000円台と高めになっています。もっとも年収が低いとされている地域は岩手や青森などの東北地方と言われています。日本の都市部に当たるところは年収が高いようです。
業種ごとの年収の違い
これから社会人になる人にとっては将来のためにできれば多くの給与が欲しいところです。日本国内において一番年収がいいとされているのはやはり医師です。約1232万円でした。続いてはパイロットです。約1192万円です。他にも学校の先生など公務員は一般的な平均年収に比べると高い傾向にあります。職業によって年収が大きく異なります。
年収の平均と中央値の違い
日本人の平均年収とは平均値であって中央値ではありません。平均値と中央値の違いについてご紹介します。平均値とはデータを集計しそのデータをすべて足して総数で割ってでた数字になります。一方で中央値はデータを小さい順か大きい順に並べたときに中央にくる値の事をいいます。なので平均値と中央値は大きく違う値であると言えます。
日本人の年収中央値
日本人の年収平均値はご紹介してきましたが続いては日本人の年収中央値をご紹介していきます。日本人の年代別中央値は20代が約300万円で最も高額の年収が期待できるのは50代で50代の平均中央値は約530万円になります。50代は20代と比べて企業においても重要な位置に就く人が多いためこのように年齢で中央値に大きな差が出たと考えられます。
雇用形態ごとの年収中央値
続いては雇用形態別に年収中央値をご紹介していきます。最も年収中央値が高いのは正規雇用されている正社員で中央値は約440万円程度になります。続いては非正規雇用ですがそのうち派遣社員の場合は年収中央値は約300万円程度です。アルバイトやパートで働く場合の中央値は約160万円程度とされており正規雇用者よりも200万円程度低いと言えます。
職業別の年収中央値
続いては職業別の中央値をご紹介します。男性サラリーマンの年収中央値ですが約480万円されています。サラリーマンの生涯年収中央値は約2億円ともいわれています。公務員で働く場合の年収中央値は約600万円程度です。一番高い年収中央値にあたるのは医師で約1000万円以上であるとされています。職業別でみるととても違いがあるのが分かります。
年収があがるほど税金は増える
年収は年齢や勤務年数をはじめ仕事で昇格すると昇給していきます。年収があがるのは企業によってその審査方法が違いますが、年収が上がることは誰にとっても嬉しい点です。しかし年収があがると税金も増えてしまいます。なぜ年収が上がると税金が増えてしまうのでしょうか。なぜ増えてしまうのかここではご紹介していきます。
所得税
所得税と言うものをご存じでしょうか。所得税とは個人の所得にかかる税金です。一年間のすべての所得から所得控除を差し引いた残りのかぜい課税所得に税率を適用し税額を計算することが出来ます。課税所得の算出方法は一年間の所得から算出されるため前年度よりも年収が上がった場合はその分前年度よりも所得税がお給料から引かれてしまいます。
ふるさと納税
ふるさと納税という仕組みをご存じでしょうか。近年注目を集めています。ふるさと納税とは自分の選んだ自治体に寄付を行うと控除上限額の2000円を超える場合について税金が控除されます。税金控除を受ける場合には確定申告が必要になります。税金が控除されるほかにも寄付した自治体ではお礼品を貰えるところもあるのでそこは嬉しい点です。
年収と生活レベルの関係
年収と生活レベルの質についてご紹介していきます。年収によってそれぞれ個人の生活スタイルや職業によっても幅広く変わってきます。年収が低いからと言って不幸であるとは一概に言えず、年収が高いからと言って幸福であるともいえません。将来の事を考えると年収が多いほうがいいのは当然です。年収によって生活の質はどのように変わるのでしょうか。
貯蓄・資産
年収の生活レベルとして貯蓄や資産は大切になってきます。生活レベルを上げようとすればその分貯蓄や資産が必要になってきます。もちろん年収が上がると貯蓄や資産が増えます。例えば年収が300万円未満だと貯金額が平均500万円であるのに対し年収が1200万円の人の貯金額は2000万と4倍にあたり、将来の不安もなくなると言えます。
持ち家
年収が上がることで家を借りる人よりも持ち家になる人が増えます。例えば年齢が30代以上で世帯年収が400万円以上である世帯は賃貸率よりも持ち家率が上がります。また年齢が高い高齢の人よりも年齢が若い人のほうが住宅購入意欲が高く中でも乳幼児がいる家庭が最も購入意欲が高いことが分かっています。年収が上がるほど自宅の購入を考えるようです。
家賃
一人暮らしや恋人と同棲を考える場合は家賃を気にしなくてはいけません。年収に見合った家賃と言うのはとても大事でこれを知らないと家計を圧迫してしまいます。年収に見合った家賃の公式とは年収×0.25=年間家賃額で考えるとされています。家賃が年収の30%を超えてしまうと家計がかなり圧迫されてしまうため借りる際は参考にしてみてください。
結婚率
年収によって結婚率も変わってきます。近年晩婚化が進んでいるのは事実です。年収も少なからず関係しています。実は年収が200万円未満の場合未婚率は6割になります。年収が低い人ほど未婚率が高いことが分かりました。年収が800万円以上では未婚率は1割です。残酷な現実ではありますがやはり一家を養う経済力が求められると考えられています。
幸福度
年収が高いからと言ってすべての人が幸福であるとは言えません。お金の面での心配はあまり感じることはなくなりますが、収入が上がる分自分の時間や家族と過ごす時間が減ってしまい幸福度が下がっているという統計が出ています。もちろん年収が増えると生活が楽になりますが、代わりに時間が無くなってしまうので幸福と感じる人が減ってしまいます。
収入と年金の関係
年金にも国で行っているものと企業で行っているものそして民間で行っているものなどあります。ここでは国の制度としての年金制度についてご紹介していきます。年金の中にも種類があり年金を納めている額によって将来貰える年金の額も変わってきます。一般的には年収が高い人のほうが納める額が高くなります。年金と年収の関係をご紹介します。
年金の種類について
公的年金の中には老後に貰える老齢年金、親や配偶者などの家族が亡くなったとき貰える遺族年金や病気やケガで生活に支障が出たときに貰える障害年金の三種類があります。老齢年金は国民年金と厚生年金に分かれ国民年金はすべての人が加入する年金で会社員や公務員の人は加えて厚生年金・経済年金にも加入しています。年金はいろんな種類があります。
年金受給額平均
会社員や公務員でない場合国民年金の40年間分の保険を支払っていて年齢が65歳から満額の年間78万円が支給されます。一ヶ月約6万5千円が受給できる条件になります。しかし国民年金の平均受給額は約5万5千円です。これは個人差がありますが、保険料を支払った期間や支給開始年齢を前後にずらすかどうかで受給額が変わってきます。
会社員や公務員の場合は国民年金に合わせて厚生年金も受けることができます。厚生年金には国民年期と違って一律決められた上限金額がないため年収や家族構成などで支払った期間だけでなく考慮されます。厚生年金と国民年期の平均受給は年齢65歳以上で額は約15万円といわれています。年収が高いと税金を納める割合が高いため多く年金が受給されます。
世帯年収を増やす方法
世帯年収は給与によって決まるのはもちろんですが、年齢的にも今より将来のために貯蓄しておきたいと思う人や子供のために貯蓄しておきたいと思う人が多いのではないでしょうか。今の収入には満足していない人はどのようにしたら世帯収入を増やすことができるのでしょうか。世帯収入の増やし方をご紹介していきます。参考にしてみてください。
共働きをする
まず初めに世帯収入を上げる方法は共働きをすることです。お子さんが小さい場合には厳しいかもしれませんが大きくなって年齢的にも余裕があれば、アルバイトやパートとして働くことをおすすめします。一番に増やせる方法です。例えば一ヶ月8万円程度扶養内で稼いだとすると年間96万円もの収入がアップになります。家計にもありがたい収入源です。
副業をする
続いてご紹介するのは副業をして世帯収入をあげることです。子供が小さいうちはパートやアルバイトをするのが難しい家庭は副業をして何らかの収入を得ることがおすすめです。現在は在宅ワークを隙間時間にできる副業が増えてきています。アルバイトやパートと言った働き方よりも稼ぎは悪いかもしれませんがないよりはありがたい収入であると言えます。
転職をする
続いてご紹介するのは思い切って転職をすることです。現在勤めている会社では年収が上がる見込みがないと感じている場合や交渉をしてみても給与を見直そうとしてくれていないなど収入において不満がある場合は転職することをおすすめします。早めに見切りをつけて年収が高い会社に転職することも勇気がいることですがぜひ考えて欲しい点です。
世の中にはあなたと同じワークスタイルにも関わらずあなたよりも年収が高い人もいます。もっと待遇がよく働きやすい会社に移ることは働くあなたの権利と言えます。少しでも給与面に不満があり将来が不安と言う方は今よりも待遇がいい会社に転職し現状を今よりもよりいいものに変えてみてはいかがでしょうか。きっと今よりも幸せになれることでしょう。
年収分布は職業・地域ごとに違う
年収の分布は性別や年齢または職業や住んでる地域によって異なります。年収によってライフスタイルも大きく変わります。しかし年収が多いからと言って特別幸せかと言われるとそうでもなくむしろ幸福感が減ってしまうということもあるので、年収が高いからと言って特別いいということはありませんがやはり年収が高いほうが将来への不安は少なくなります。