スキー板の選び方はやりたい事で決まる!
ひと昔前までは、スキー板の選び方は身長に合わせるのが基本でしたが、最近では製品の品質が向上したので選び方はさほど身長にこだわる必要がなくなってきました。むしろ用途に合わせて選ぶのが主流になっています。
以前はスキー選手や一部のスペシャリスト向けのモデルが、今では一般向けにも販売されるようになりました。スキーの楽しみ方が多様化したのに合わせ、各メーカーがニーズに応えるために技術開発をして多種多様なスキー板を揃えています。
スキー板が多種多様になった分、購入する際の選び方も多種多様になっています。スキー板の選び方を一口でいうと「どんなスキーをやりたいか」「どんなスキーライフを楽しみたいか」でスキー板が決まるということです。
スキー板の選び方【スキーカテゴリー】
スキーの楽しみ方にはおおよそ次の4つのカテゴリーがあり、板の選び方もカテゴリーにより違います。スキー場に行きスキー板を履いた時を想像してみて下さい。さてこれからどんな滑り方をして見たいのでしょう。
スキー板の選び方は、スキー場のゲレンデに立った時に「どんなスキーをやりたいか」で決めるのが一番手っ取り早い方法です。それではスキーの楽しみ方のカテゴリーとそれに見合ったスキー板の特徴と選び方を紹介します。
オールラウンドスキー
オールラウンドスキーとは基礎スキーとも言って、初心者から中級者、上級者まで誰でもが楽しめるスキースタイルです。きれいに整地され圧雪されたゲレンデを滑って楽しむもっともオーソドックスなスキースタイルです。
レンタルスキーで特に注文をつけない場合に、出てくるスキー板がオールラウンドスキー用です。特徴はターンから次のターンへの切り替えが簡単に行えるようスキー板センターのビンディングを付ける部分の幅が70mm〜90mmに設定されています。つまりオールラウンドにゲレンデを滑って楽しむためのスキー板です。
オールマウンテンスキー
最近はゲレンデ内でも圧雪していない整地していない部分をを意図的に残すスキー場が増えてきました。誰も滑っていないところに自分だけのシュプールを描く優越感や、新雪が積もった後を滑る快感は格別のものがあります。
オールマウンテンスキーとは、そのようなバックカントリーと言われる整地されていないところを滑るスキーのことで、スキー板の選び方の目安になるのもオールマウンテンスキーです。
スキー板のセンター部分の幅が狭いと、新雪や深い雪に板が沈んでしまいスキー操作が上手くできません。そこでセンター部分の幅が90mm〜130mmと太く広めに設計されているのがオールマウンテンスキー用のスキー板です。
最近は滑ることが出来る範囲が広いオールマウンテンスキーが世界では一般的になっています。しかし整地されたゲレンデに出た時には多少ターン操作の技術が必要なので初心者向きではないかも知れません。自分が楽しみたいスキーや技術レベルを考慮して選び方の目安にして下さい。
レーシングスキー
レーシングスキーは名前の通りタイムやスピードを競うレース競技向けのスキーです。スピードを出すのにはターンからターンへの切り替えの抵抗をできるだけ少なくする必要があります。
そのためスキー板はセンター部分の幅は65mm〜70mmと非常に細く設計されています。またアイスバーンのような固い雪面にもエッジが食いつけるようにスキー板やネジなどの強度も硬めに設計されています。
初心者がこのスキーを履けばターンが上手くできず、全て直滑降になり体重が後方に持っていかれて転倒することになりかねません。ある程度技術が向上してからスピードに興味を感じる人やレースに参加してみたい上級者向きのスキー板です。
フリーライドスキー
最近注目を集めるフリーライドスキーとは、スピードではなく技を競うスポーツで、フリースタイルスキーも入ります。エアリアル、アクロ、スキークロス、ハーフパイプ、モーグルなどがあり、スキー板の選び方も競技により様々です。
最近の世界選手権やオリンピックではエアリアル、ハーフパイプ、モーグルなどの3種目が主流になっています。
エアリアルは高いジャンプ台から1回のジャンプで回転やひねりの技術で競う競技です。ハーフパイプはスノボーの日本人の活躍で知っている方も多いと思いますが、半円筒のパイプ形の中を滑りながら何度も空中に飛び回転の技術を競う競技です。
モーグルはコブの沢山ある斜面を滑り降りる途中で2回のエアーを絡めて行う競技で、ターンの技術とジャンプ回転の両方の技術が必要な競技です。
そこで使われるスキー板の選び方は多種多様にわたります。モーグルでターンを重視すれば細めのスキー板、エアリアルでパークなどジャンプ台やレールなどを楽しむためには太めのスキー板が適しています。
またハーフパイプやエアリアルでは後ろ向きに滑ることもあるのでスキーの先端(トップ)とスキーの後ろ(テール)両方とも反り上がっているツインチップという構造のスキー板が必要になってきます。
このフリーライドスキーは非常に魅力的なスキースタイルです。アグレッシブなスキーに興味のある方は一度はやってみたいスタイルかも知れません。フリーライドスキーのスキー板の選び方は多種多様なので、一番やりたいスタイルをまず決めてから選ぶことをおすすめします。
スキー板の選び方のポイント
運動神経が鈍いからスキーの上達なんてとても無理とはじめから諦めてはいませんか。リフトで高いところまで登って滑り降りてくるなんて、怖くてできないと思う初心者の方が多いのではないでしょうか。
そんな初心者の方にとって恐怖心を解消して上達するポイント、スキー板の選び方のポイントはどこに置けば良いのでしょう。
雪山の上から眺めた景色は言葉では言い表せないほどの感動があります。その感動を味わえないのは勿体ないだけでなく悔しい話です。そんなコンプレックスを解消する方法の一つが自分に合った自分なりのスキー板を持つことです。
自分に合ったスキー板はレンタルスキーとは違い、スキーの操作性が違います。スキーの上達が早くなり、なんとなくワクワクした気分になって勇気がわいてきます。
もちろんそんなことが必要のない上級者もいます。中級者や上級者にとってスキー板は自分の上達の度合いを計る目安でもあり、自分をアピールするアイテムにもなります。
ですから中級者や上級者でもスキー板の選び方は非常に大切になります。またスキー板のデザインやカラーで選ぶのもスキーの楽しみ方の一つです。それでは具体的なスキー板の選び方のポイントを紹介します。
選び方①板の長さ
選び方のポイントにスキー板の長さがあります。一般的には身長を基準に長さを決めると言われていますが、身長だけで長さを決めてしまうと実際にスキー板を履いた時にしっくりこないことがあります。
同じ身長の人でも、体重や体型はまちまちです。技術のレベルややりたいスキースタイルも違います。それらを考慮して長さを決めることが大切です。
例えば初心者の場合は、身長より10cmから15cm短めのオールラウンドスキーを選択するのが一般的ですが、体型ががっちりしていて体重が重めの場合は強度が足りなかったり、雪が柔らかい場合にはスキーが埋まってしまうことがあります。
その場合は初心者でも身長と同じ位の長さで、強度が中上位モデルを選んだ方が上達が早くなることがあります。
中級者以上になると短めのスキー板では物足りなくなり、身長より長めを選択する場合が多いようです。またやりたいことによって長さの選び方は変るので、自分の技術の上達の度合いや、将来やりたいスキースタイルも考慮に入れてスキー板の長さを決めると良いでしょう。
選び方②板の幅
スキー板の選び方で次に重要なポイントは板の幅です。特にセンターのビンディングを付ける部分の幅の選び方によって、やりたいことや、やれることが変ってきます。
例えば整地され圧雪されたゲレンデを滑って楽しむ場合に、センター部分の幅が広すぎるとターンをする時に板の切り替えが思うようにできずに滑り難くなります。
逆に新雪や整地されていない場所を滑って楽しむ際には、幅があまり広くないオールラウンドスキーだと、スキー板が雪に沈み込んでしまいます。そんな時の板の選び方は、センター幅が広いオールマウンテンスキーにすると良いでしょう。
また春先などの少しゆるめの雪の場合には、初心者の方でも少し太めのスキー板を履いた方が滑りやすい場合があります。最近のスキー板は長さだけでなく色々な幅のスキーがでています。スキー板の選び方のポイントは、楽しみ方の用途や技量、自分の体型に合せて選ぶことが大切です。
選び方③板の形状
スキー板の形状を表すのにトップ、センター、テールのスリーサイズがあります。トップは進行方向に対して前側の部分のことで、特殊なスキーを除いてスキー板全体で一番幅が広く設計されています。
センターはスキー板の中央部分で、体重の負荷が最もかかるところで幅は一番細くなっています。テールとは進行方向に対して後ろ側部分のことです。
一般的にスキー板は真中がくびれた形状をしています。そのくびれ方も様々でトップ、センター、テール幅の数値を参考にするとスキー板の違いが見えてきます。くびれ方の適性は、用途や好みにより様々なので一概に言い表せません。感覚や使っている人の意見を参考にするのが良いでしょう。
またスキー板を真横から見た断面の形状により主に「キャンバースキー」と「ロッカースキー」の2種類があります。
「キャンバースキー」は一番ベーシックな形状で、平らなところに置いてみるとセンター部分が地面より浮き上がってアーチを描くように曲がっています。
このスキーに体重をのせるとスキーのトップとテールに圧を掛けやすくなるのでエッジグリップが良くなり、反発力もあるのでターンのきっかけが作りやすくなります。逆にエッジが簡単に雪面に入ってしまうので引っかかりやすいデメリットもあります。
「ロッカースキー」はセンター部分に浮き上がりがなく、トップとテールが持ち上がった逆アーチのような形状をしたスキーで、エアリアルやフリースタイルに適したスキーです。
雪に接地する部分が少ないので、短いスキーに乗っている感覚になり操作しやすいのが特徴です。新雪や春先のサバサバ雪でも浮力を感じて滑りやすいということで最近はこの形状が主流になっています。
しかし真直ぐに滑る時にはキャンバースキーと比べると安定感にかけるのがデメリットです。「キャンバースキー」と「ロッカースキー」の両方の良いところを取ったスキーも発売されています。形状によるスキー板の選び方のポイントは、やりたいスキーによって変るので、自分のスタイル、楽しみ方に合せて選ぶことが大切です。
選び方④板のデザイン
ここまでスキー板の長さや幅、形状の特性や技術レベルで選び方を紹介してきましたが、少し違った目線でスキーライフの楽しみ方と選び方を考えてみましょう。
スキー板の選び方のポイントは性能ばかりではありません。スキー板に描かれているグラフィックデザインは非常にカラフルで素敵なものが多く発売されています。
気に入らないカラーやデザインのスキー板で滑っても気分が高揚しません。自分の気に入ったデザインのスキー板で滑ればテンションが上がり、自分のスキーを大切にするという気持ちも生まれます。
またカラフルなのには一面白の雪面での衝突防止や、雪に埋もれてしまったときの目印になりやすいように危険防止の意味もあります。スキー板の選び方にデザインもポイントに入れてスキーライフを楽しんでみて下さい。
おすすめスキー板5選【初心者】
初心者の方にとって、スキー板の選び方のポイントは分かっても、沢山あるモデルの中から具体的にどのメーカーのどんなモデルを選んだら良いのか迷う方が多いのではないでしょうか。
まずメーカーの特徴を知ることも選び方の1つです。これから初心者向きのスキー板おすすめのモデルを5つ紹介します。スキー板のメーカー名はワールドカップやオリンピックなどの表彰台に登る選手が掲げるスキーで良く目にすることが多いのではないでしょうか。
これから紹介する各メーカーの経歴や特徴、モデルの性能や長さ幅などのサイズを選び方の参考にしてして、自分にあった初心者モデルを見つけて下さい。
①SALOMON・X-MAX X10 + XT12 2017-2018モデル
SALOMON(サロモン)は1947年に創業したフランスのスポーツメーカーで、世界で始めてビンディング、ブーツ、スキーを販売したことでも知られる世界トップクラスのメーカーです。
「X-MAX X10 + XT12 2017-2018モデル」はパワーフレームTIを採用し、スキーヤーのパワーがスキー板に伝わりやすい設計になっていて人気の高いオールラウンドモデルです。
斜度に関わらず様々なゲレンデでターンが容易に出来るのが特徴なので初心者向きのスキー板といえるでしょう。
もちろん中級者や上級者でも整地されたゲレンデでパフォーマンスを楽しむには適しています。スキー板の長さは155cmと162cmの2種類あり、カラーはイエローとブラックの2色を基調にしています。
➁OGASAKA・CF+マーカー FDT TLT 10 2018-2019
OGASAKA(オガサカ)は1912年に長野で創業した国内スキーメーカーで、足元のグリップ力や推進力をアップする強化材ゼロテンションカーボンなど多くの素材を開発して先進的なスキー板をリリースしているメーカーです。
またオリンピックなど数々の大会にも使用された経験のあるメーカーです。「CF+マーカー FDT TLT 10 2018-2019モデル」は「ゲレンデで楽しく、安全に快適に滑る」をテーマに開発され重量が763gと軽量で操作性に優れたマウンテンモデルのスキー板です。
スキー板のコントロールやターンがしやすく、幅広い雪質やあらゆる斜度にも安定性の高い対応ができ、筋力に自信がない初心者にもおすすめなモデルです。長さは4種類150cm、155cm、160cm、165cmでカラーはオレンジを基調としています。
③ROSSIGNOL・ZENITH XPRESS + XPRESS 10 B83 2016-2017モデル
ROSSIGNOL(ロシニョール)はフランスのスキー・スノーボードメーカーで、1960年に同社のスキー板を使用した選手がオリンピックで金メダルを獲得したことからフランス政府が同社の製品を公式製品と認可した実績を持つメーカーです。
また1998年の長野オリンピックでは日本のジャンプ選手の原田雅彦氏と岡部孝信氏がROSSIGNOLの板を使用して金メダルを受賞したことでも有名です。
「ZENITH XPRESS + XPRESS 10 B83 2016-2017モデル」は初心者・中級者仕様のオールラウンドモデルです。接雪面が少なく操作性が優れ、的確に方向を決めることが可能で、ゲレンデ対応の汎用性の高さも魅力です。また価格面でも2万円台と非常にリーズナブルな金額で購入することができます。
④ATOMIC・REDSTER FX 2016-2017モデル
ATOMIC(アトミック)はオーストリアのメーカーで、世界最高峰のアルペンスキー・ワールドカップで男子総合優勝11連覇の偉業を成し遂げるなど、世界各国の大会でタイトルやメダル獲得の実績あるメーカーです。
レースで培った技術を製品に活かしている世界トップクラスのウィンタースポーツ用品メーカーです。
「REDSTER FX 2016-2017モデル」は同シリーズの中でも最もセンター幅があり、安定感があり操作性に優れた初心者向けの軽量オールラウンドモデルです。
長さは149cm、156cm、163cmと3種類、価格もビンディング付きで3万円台とコストパフォーマンスも良好なおすすめのスキー板です。
⑤VOLKL・BASH 81 2018-2019モデル
VOLKL(フォルクル)は革新的なテクノロジーと機能を搭載したプレミアムスキーを提供し続けるドイツのブランドメーカーです。特にフリーライドスキーやツアーリングスキーの分野では人気の高いモデルを数多く発売しているメーカーです。
「BASH 81 2018-2019モデル」はトップとテールが逆アーチ型に反り上がったツインチップ構造で、初心者や中級者向きのフリースタイルモデルです。
ツインチップ構造なので後ろ向きに着地しても雪にひっかからずスムーズな滑りができ、重さも軽量でコントロールや反発力も優れています。
長さは3種類148cm、158cm、168cmありカラーはブルーとブラックを基調にしていて価格はビンディング付きで4万円台です。初心者でもトリッキーな滑りが楽しめフリースタイルに興味のある方におすすめのスキー板です。
おすすめスキー板5選【中級者】
中級者とは中途半端な表現で、どのレベルまでが初心者でどこからが中級者という明確なラインがありません。当然スキー板の選び方でも初心者用、中級者用のどちらを選べば良いのか迷ってしまいます。
自分が初心者なのか中級者なのかによって板の選び方は変ってきます。では判断するポイントは、初心者のうちはゲレンデを滑り降りることで必死ですが、滑り降りるだけでは満足感が得られなくなって、もっと何かをやってみたいと感じた時点で中級者になっています。
つまり初心者と中級者のターニングポイントは、スキーで何をやりたいかがおぼろげながらにでも見えてきた時です。では中級者におすすめのスキー板5選を紹介しますので選び方の参考にして下さい。
①K2・PRESS 2018-2019モデル
「K2(ケーツー)」はヨーロッパのスキーメーカーが多い中で、少し珍しい1962年創設のアメリカのスポーツブランドです。1984年のオリンピックで同社のスキー板を履いた選手が金メダルと銀メダルを獲得したことで一躍知名度が上がったブランドです。
高品質なのにコストパフォーマンスが良いスキー板を求めている方にはおすすめのブランドで、選び方のポイントとしておさえて置きましょう。
「PRESS 2018-2019モデル」はオールマウンテンやオールラウンドの機能も兼ね備えた万能型のフリーライドスキーです。パウダースノウから深雪や急傾斜の山にも対応できる性能があり、コンディションにこだわらない滑りが楽しめる中級者向きスキー板です。長さは139cm、149cm、159cm、169cmの4種類でカラーはブラックが基調になっています。
➁ROSSIGNOL・DEMO BETA Ti KONECT + NX 12 KONECT DUAL B80 2018-2019モデル
フランスのメーカーROSSIGNOL(ロシニョール)の「DEMO BETA Ti KONECT + NX 12 KONECT DUAL B80 2018-2019モデル」はチタン入りのスキー板で安定性に優れたバランスのよい滑りを楽しめるオールラウンドモデルです。
ニューテクノロジーLCTを採用し、操作性に優れているのがポイントで、ハイスピード時の安定感があり高速系に興味のある方や中級から上級を目指す方におすすめのスキー板です。
長さは159cm、167cm、173cmと少し長めの3種類があり、カラーは濃いブルーにブラックとレッドを使ったデザインです。操作性に優れているので力が弱い女性の方でも扱いやすいモデルです。
③K2・DOMAIN 2015-2016モデル
アメリカブランドのK2(ケーツー)の製品「DOMAIN 2015-2016モデル」は、ジブロッカーテールとティップを施しシリーズ唯一のリアルツインチップを搭載した人気の高いフリースタイルモデルです。
ランディングやプレスができ、エッジのひっかかりが少なく安定感のある滑りが出来るのが特徴です。パークとストリートを攻略したい方にはおすすめのモデルです。
また価格も2万円台とコストパフォーマンスにすぐれているのも魅力です。長さは159cm、164cm、169cm、174cm、179cmとこまめに細分化されて5種類、色合いはアメリカらしい派手目のカラーデザインになっています。
④HEAD・SUPERSHAPE i.SPEED+ MFPB + PRD 12 2018-2019モデル
HEAD(ヘッド)は1950年ハワード・ヘッド(Howard Head)氏がメタルスキーを考案し、アメリカ バルティモア州メリーランドにスキーブランドとして誕生しました。
その後アルミフレームのテニスラケットを開発しテニス部門を創設、1969年のUSオープンで初めて導入されたり、アルペンスキーの金メダリスト、ジャン・クロード・キリーと契約を結びメタル・グラスファイバー製のスキー「Killy800」を製造したことでも有名です。
「SUPERSHAPE i.SPEED+ MFPB + PRD 12 2018-2019モデル」は最先端の素材を使用し、プレートを低くして軽量化を図り操作性に優れた定番のオールラウンドモデルです。
ハイレベルなターンやスピードアップを目指す方におすすめのスキー板です。長さは156cm、163cm、170cm、177cmの4種類、カラーはブラック基調にイエローのデザインになっています。
⑤ELAN・FLIGHT POWERSHIFT+ EL 10.0 2018-2019モデル
ELAN(エラン)社はスロベニアに本拠地をおくスポーツ用品メーカーで、1970年代にアルペンスキーの王者ステンマルクがエラン社のスキーでワールドカップ3連覇を果たしたことで有名になったブランドです。
また長年スキージャンプにも板を提供していて日本の高梨沙羅選手もエラン社のスキーでワールドカップ総合優勝をしています。
「FLIGHT POWERSHIFT+ EL 10.0 2018-2019モデル」は中級者向けのオールラウンドモデルで、スリムな構造とエッジサイドに設置したカーボンチューブで超軽量化を図り、安定感のある滑りが楽しめて満足感の高いスキー板です。
おすすめスキー板5選【上級者】
スキーの上級者とは、スキーでやりたいことや滑り方がかなり明確に特化してきた方々です。上級者のスキー板の選び方は自分のスタイルに合わせて特化した、グレードの高い板を求めるようになります。
選び方にはそれぞれデザインなどの好みもありますが、メーカーの特性やモデルの性能やこだわりが大きく選び方に関わってきます。それが上級者の特徴とも言えます。上級者におすすめのスキー板5選を紹介します。
①SAROMON・S-RACE SL PRO 2018-2019モデル
SAROMON(サロモン)「S-RACE SL PRO 2018-2019モデル」は、高いグリップ力で思い通りの滑りを可能にしたレーシングスキーモデルです。
「EDGE AMPLIFIERテクノロジー」を採用しているので、パワーを効率的にエッジに伝えます。またコンパクトなスキーチップがエッジ接触を長く保ち、コーナリングやラインを思い通りに描くことができます。回転や大回転などのレースに挑戦してみたい上級者におすすめのモデルです。
➁OGASAKA・Keo’s TC-SA+ FL585 2018-2019モデル
OGASAKA(オガサカ)「Keo’s TC-SA+ FL585 2018-2019モデル」は、アスリート仕様「TC」シリーズの中でも人気の高いモデルです。
高速でも滑りが安定して、たわみ出しが早いのでアグレッシブな滑りにもしっかり対応します。またどのようなゲレンデでもスピード操作がしやすいので、スピード系を求める人にも、トータルパフォーマンスを求める上級者にもたまらない魅力があるモデルです。
③HEAD・SUPERSHAPE I.MAGNUM + PRD 12 GW 2018-2019モデル
HEAD(ヘッド)の「SUPERSHAPE I.MAGNUM + PRD 12 GW 2018-2019モデル」は、低速から高速まで滑りに安定感があるのが特徴です。あらゆるターンにしっかり対応して、広く応用出来るオールラウンド性が高く満足度が高いスキー板です。上級者がさらに高いステップに進むためにおすすめのモデルです。
④SALOMON・X-MAX X12 + XT12 TI 2017-2018モデル
SALOMON(サロモン)「X-MAX X12 + XT12 TI 2017-2018モデル」は上級者向けのオールラウンドモデルです。グリップ感がよくスウィングしやすいのが特徴で、センター幅が広いので安定感のある滑りができます。
独自開発の「カーブロッカー形状」により、加重時にトップだけがロッカーするため素早いターンがスムーズにこなせます。上級者向けですが、ワンランク上を目指す中級者にもおすすめのモデルです。
⑤OGASAKA・Keo’s KS-RT + PRD12GW 2018-2019モデル
OGASAKA(オガサカ)「Keo’s KS-RT + PRD12GW 2018-2019モデル」は、同ブランドの最終形ともいえる上級者向けのモデルです。独自の「ツインキール構造」を採用し常に安定した滑りが可能なスキー板です。
トップとテールに動きやパワーを確実に伝え、雪質や斜面を選ばないオールラウンドモデルの最高峰です。価格は10万円を超え少し高めですが、最高のゲレンデパフォーマンスを求める人におすすめのモデルです。
スキー板選び方の注意点
スキー板の選び方で、注意しなければならないのは高望みをしないことです。スキー板のデザインやメカー名、性能や使っているプレーヤーや有名人に憧れて、自分の技量を無視した選び方をしてしまうことが多々あります。
いざゲレンデに出て滑ってみると、思うようにスキー操作ができずに困ることにもなりかねません。楽しく滑れないと上達も遅くなってしまいます。
スキーを楽しみながら上達するには、自分の技量に合ったスキー板の選び方をすることが大切です。そうすれば自然に滑ることが楽しくなり上達も早くなります。
スキー板は上達に合せて買替えてステップアップしていくのがベストです。つまりスキー板の選び方には無理な高望みは禁物と思ってスキーライフを楽しんで下さい。
スキー板は自分に合った選び方をしよう!
ここまでスキー板の選び方のポイントや、初心者から中級者、上級者向けのモデルを紹介してきました。選び方で最も大切なことは、自分の技量や好み、やりたいスタイルなどを考慮して、自分に合った選び方をすることです。
どんなアドバイスも自分に合わなければ何の効果もありません。ここまでの記事を参考にして自分にピッタリ合うスキー板を見つける手助けにして下さい。