自転車・ロードバイクを塗装する方法を紹介!
自分のロードバイクや自転車を自分好みの色に塗装したい、元々の塗装が剥げてきたから綺麗に塗装してリメイクしたい、という方も少なくないでしょう。今回は、自転車の塗装を自分でやってみたいけれどやり方も手順も、使う道具もわからないという方におすすめの情報が満載です!
自転車・ロードバイクを自分で塗装するメリット
ロードバイクや自転車は乗れればいい、塗装が剥げていても問題はない、と感じる方もいるかもしれません。
しかし、ロードバイクや自転車を綺麗に塗装し直すことは、実は見た目だけでは無く様々なメリットが存在するのです。
まずは、自分でロードバイクや自転車を塗装することでどんなメリットが得られるのかをご紹介していきます!
はげた塗装を再塗装するだけで新品のように
ロードバイクや自転車は何かと傷が付きやすい状況で使用することが多い乗り物です。そのため、元々綺麗にペイントされていた状態で購入しても、使っていくうちに塗装が剥がれて見た目が古びて行ってしまいます。
そうなってしまったら、自分でお気に入りのロードバイクや自転車を綺麗に塗装し直して見ると、たちまち新品のように見違えります。
自転車もそうですが、ロードバイクは特に安い乗り物ではありません。ペイント、塗装のやり方や手順を学んで、綺麗にリメイクしてあげるとより一層ロードバイクや自転車への愛情も深まります。
塗装には防サビ・防水・防汚効果も
塗装に傷がついてペイントが剥がれてしまったロードバイクや自転車は、見た目が悪くなってしまうだけではありません。
その塗装が剥がれた場所から水や埃が徐々に侵食していき、金属部分が錆びてしまいます。金属が錆びてしまうと大切なロードバイクや自転車の劣化が早まってしまいます。
大切なロードバイクや自転車を自分で塗装してリメイクするということは、自分の愛車の寿命を長くする、というメリットもあるのです。
オリジナルにリメイクも可能
自分で道具を揃えて手順を学び、ロードバイクや自転車の塗装を行うということは、自分好みの見た目にペイントすることが出来るということです。
個性的な自転車にしたい、レースに出た際に、自分のロードバイクだと一目で分かる色にしたい、など自由にアレンジが可能です。
やり方を一度理解すれば、自分の好きな時に、好きなようにリメイクすることが出来ます。自分の自転車に個性を求める方は、塗装のやり方を覚えておくのがおすすめです。
自転車・ロードバイクの再塗装可能な部分は?
自分のロードバイクや自転車を自分で綺麗に塗装し直す際に、どの部分が塗装可能なのかも、塗装のやり方と一緒に知っておきましょう。
ロードバイクや自転車で塗装し直すことができるのは、金属、カーボンなどの素材部分です。それらは主にフレームやフォーク部分に使用されています。
自転車を綺麗に塗装する手順としては、塗装し直したい部分を分解してパーツごとに塗装するのがおすすめです。もしもシティサイクルのような自転車を塗装したい場合は少し分解が難しいかもしれません。
そういったシティサイクル向けの自転車よりも、ロードバイクの方が分解する手順が簡単で初心者にはおすすめです。
しかし、自分の愛車がシティサイクルの自転車である場合は、購入した自転車屋さんに分解の仕方を聞きにいくのもおすすめです。分解と組み立てだけをプロに頼んで、塗装は自分でする、という方法もいいでしょう。
再塗装にかかる費用はどのくらい?
ロードバイクや自転車を自分でペイントしたい、という場合には道具を購入したり、塗装のための塗料を購入したりと、初期投資に少なくとも1万円から数万円かかります。
もちろん道具や塗装に使う材料の値段にもよりますが、はじめに道具を揃えるとなるとそれなりの金額がかかってしまいます。もし業者に頼む場合には、数万円かかることが多いようです。
何度も自分で塗装をする予定がある、という場合は業者に頼むよりも結果的に安く仕上がります。ですが、一回しか使わない、という場合は、業者に頼んでしまった方がいい場合もあるので検討が必要です。
自転車・ロードバイクの塗装に必要な道具
ロードバイクや自転車を自分でリメイクしたい、好きな色にペイントしたい、剥げた塗装を塗り直したい、という場合には、様々な道具を揃える必要があります。
自分の大切なロードバイクや自転車を綺麗に塗装する際に必要な道具をご紹介いたしますので、それぞれの道具の使い方や役割をご覧ください。
ミニサンダー
ロードバイクや自転車の塗装をとにかく綺麗に仕上げたいという場合には、ミニサンダーは欠かすことが出来ない道具の一つです。
ミニサンダーはサビや元々の塗装を研磨するための道具です。綺麗に研磨することで塗装の密着度が上がり、綺麗に塗装することが出来るのです。
塗装やペイントは丁寧な研磨があってこそ綺麗に仕上がりますので、ミニサンダーは必要不可欠な道具とも言えるでしょう。
剥離剤
ロードバイクや自転車の塗装をし直す際に、元々ペイントされている塗装を剥がす必要があります。その際に必要になる道具が「剥離剤」です。
自転車に使うことが出来る剥離剤は、ロードバイクや自転車の金属部分に付いている塗料を溶かして剥がす、という道具ですので、プラスチック製品には使用できません。
剥離剤をたっぷりと塗装された部分に塗って、時間を置いてからヘラなどで削ぎ落として、最後に水洗いすると綺麗に塗料を取り除くことができます。使用する際には皮膚などにつかないように気をつけて使用してください。
洗浄液(アセトン)
ロードバイクや自転車を塗装する際に使用する塗料の中には、溶解力が悪く、粉分が多い塗料があります。そういった塗料を使用する際に「洗浄液」(アセトン)という道具があると非常に便利です。
塗料によっては塗装した際に、夏場はすぐに固まってしまってザラつきが出てしまったり、冬場は固まるのが遅く液ダレを起こしたりしてしまいます。
そういった問題を解決してくれる便利な道具が「洗浄液」です。こちらは夏用と冬用と季節にあった物が用意されていますので、塗装を行う季節で選んでください。
サフェーサー
続いてロードバイクや自転車を塗装する際に必要な道具は「サフェーサー」です。こちらは塗装する際の下地となる塗料です。
サフェーサーを使用することで、塗装が綺麗に発色したり、塗装が長持ちしたり、また塗装した表面が滑らかになるというメリットがあります。
自分の大切なロードバイクや自転車を綺麗に塗装したい、せっかくリメイクするなら長持ちさせたいという方には、必要不可欠な道具でしょう。
ウレタン塗料
ロードバイクや自転車は屋外でアクティブに使用する乗り物ですので、出来るだけ丈夫で変色しにくい塗料を使用するのがおすすめです。
ラッカ塗料に比べて「ウレタン塗料」という塗料は、そういった車両系の塗装に向いています。その中でも「エナメル塗料」の下地が透けないというメリットと、「ウレタン塗料」の耐光性、肉持ちが良いなどのメリットがある「ウレタンエナメル」がおすすめです。
耐水ペーパー
続いてご紹介する道具は、ロードバイクや自転車の塗装を剥がすのに欠かせない「ミニサンダー」に使用する「耐水ぺーパー」です。
耐水ぺーパーは普通のサンドぺーパーとは違い、名前の通り水をつけて使用することが可能です。水をつけて使用できる耐水ぺーパーは、研磨時に発生する熱を抑えられたり、削り屑の飛び散りも抑えられます。
そして通常のサンドぺーパーのように目詰まりを起こすこともなく、快適に自転車の塗装を剥離することが可能です。
ウレタンクリアー
ロードバイクや自転車はその使用目的から傷が付きやすい乗り物ですが、塗装した上から「ウレタンクリアー」を塗装することで、傷が付きにくくなります。
塗装した上にウレタンクリアーで被膜を作ることで美しい塗装を保つことができて、丈夫になるので安心してロードバイクや自転車の運転を楽しめます。
自転車・ロードバイクの塗装をリペイントするやり方・手順
では続いてはロードバイクや自転車の塗装やペイントを自分で行う際の手順、やり方をご紹介いたします。
手順、やり方を事前にしっかりと頭に入れて置くことでスムーズに作業が進みますので、より一層綺麗に塗装したりペイントを楽しんだりすることができるでしょう。
下準備
何事も作業を始める際には下準備が大切になります。ロードバイクや自転車を自分で塗装、ペイントする際に大切な下準備をご紹介いたします。
はじめにロードバイク、自転車を分解する必要があります。ロードバイクは自転車よりも分解が簡単なので道具が揃っていれば20分ほどで分解が可能です。
ロードバイク、自転車をフレームだけの状態に分解して塗装やペイントをはじめます。分解が終わったらフレームについた皮脂、あらゆる油分を洗浄液(アセトン)で取り除きます。
塗装する際に油分が残っていると綺麗に塗料がのらないので、油分は綺麗に取り除いておきましょう。そして油分を取り除いた後に下地をつけていきます。
下地には先ほどご紹介したサフェーサーを吹きかけるのがおすすめです。もしもスプレーガンがあればスプレーガンで吹きかけるのがいいでしょう。サフェーサーを吹きかける事で塗装やペイントもさらに綺麗に仕上がります。
塗装
では続いての手順ですが、下準備でサフェーサーをフレームに吹き付けてから乾燥するまでに数日間を要しますので、自転車やロードバイクを必要としない期間に行うのがいいでしょう。
サフェーサーが完全に乾いたら、用意した耐水ぺーパーで塗装面に傷をつけていきます。その際に使用する耐水ペーパーは#1000ぐらいの物がおすすめです。
この作業を足付け作業と言います。この足付け作業を行う事で塗装が綺麗に仕上がりますので、丁寧に手順を踏んで作業するのがいいやり方です。
足付け作業が無事に終了したら、続いての手順で塗装やペイントを開始していきます。もしも1色のみの単色で塗装やペイントをする場合は、ウレタン塗料を吹き付けるだけで大丈夫です。
もしもせっかくリメイクするなら個性的な色にしたい、蛍光塗料なども使用したい、という方のやり方ですが、下地にアクリル塗料を塗ってから重ねて塗装します。
そしてアクリル塗料が完全に乾いた後にまた足付け作業の手順を踏みます。その作業が終わったら、自分の重ねたい色を塗装してください。重ねて塗装をする場合は、乾燥に時間がかかるため2〜3日は塗装に要すると念頭に置いておいてください。
仕上げ
続いての手順は、仕上げ作業のやり方をご紹介します。自分の好きな色に塗装して、その塗料が完全に乾いたら、最後の仕上げでウレタンクリアーを吹きかけてください。
ウレタンクリアーを吹きかける事で塗装した塗料の剥離防止に役立ちます。この手順は2回行うのがおすすめです。はじめに吹きかけたウレタンクリアーが完全に乾いたら、足付け作業を行います。
そして足付け作業が終わったら2回目のウレタンクリアーを吹きつけます。そうする事で綺麗に塗った塗装が長持ちして綺麗な状態を保てます。
もしもお気に入りのステッカーなどをフレームに貼りたい、という場合は、塗装が終わった後に貼って、その上からウレタンクリアーを吹くとステッカーが剥がれません。
模様をつける場合
愛車である自分のロードバイク、自転車を個性的にリメイクしたい場合、模様をつけたいと考える方も多いでしょう。
その場合のやり方ですが、ステッカー同様に、塗装が終わってウレタンクリアーを吹き付ける前に行ってください。模様をつけたい場所だけにペイントできるように、それ以外にマスキングテープなどを利用して養生してください。
特に難しいやり方ではありませんが、ロードバイクや自転車のフレーム自体が細いので、繊細な模様をつけるのは難しいかもしれません。
自転車・ロードバイクの塗装をリペイントする際の注意点
続いては、自分のお気に入りの愛車であるロードバイクや自転車を自分で塗装、リメイクする際に気をつけたいポイントをご紹介いたします。
手順ややり方を丁寧に踏んで塗装やペイントを行っても、注意すべきポイントを知っておかないと思った通りの仕上がりにならない場合もありますので注意点を踏まえておきましょう。
塗料は十分に攪拌する
ロードバイクや自転車をリメイク、塗装する場合に使用する塗料ですが、こちらは水性の塗料であっても顔料と溶剤が分離してしまいますので、十分な攪拌が必須です。
攪拌を怠ると、ロードバイクや自転車のフレームに吹き付けた際にムラができてしまい、せっかくのリメイクが台無しになってしまいます。
しっかり乾燥させて次の工程に進む
自転車やロードバイクを塗装する際にもっとも大事な注意点は、何と言っても「塗料を充分に乾燥させる事」です。
塗装した塗料を充分に乾燥させずに塗料を重ねてしまう事で、せっかく塗った下の塗料が溶けて表面がデコボコになってしまいます。
乾燥は乾燥させすぎ、という事はありません。次の手順に移る前に、充分すぎるほどに乾燥させるのがおすすめです。
ホコリの多い場所での塗装は避ける
塗装を行う際の場所も非常に重要な注意点となります。埃やチリが舞うような場所での作業はおすすめできません。せっかく塗った塗装面に埃がついては台無しです。
風の入らない屋内で行うのが望ましいのですが、狭い場所や密閉された場所ですと塗料の匂いが体に悪影響を及ぼすので、広くて換気ができる、埃の立たない場所で作業するのがいいでしょう。
屋外で作業する際は天候に注意
屋内で広くて換気ができて、なおかつ自転車の塗装が出来る場所がある、という方は少ないかもしれません。そういった場合は屋外で作業を行うことになりますが、その際は天候に充分気をつけてください。
天気の良い日を選んで塗装作業を行ってください。雨が降ってしまうとせっかくの塗装やリメイクが台無しになってしまいます。
自転車・ロードバイクの塗装に挑戦してみよう!
自転車やロードバイクが休日のアクティビティの楽しみになっているという方も多いでしょう。休日をもっと楽しく過ごすためにも、自分で気に入ったペイントなどを行ってみてはいかがでしょうか?自分で塗装した愛車は、今までよりももっと愛着が湧くはずです!